こんばんはヒロシです。
先日、物件の調査に行った。
車で1時間のわりと近めの場所である。
週末であったため家族3人で出かける。
物件にはすでに先客がおり内部を見ていた。
営業の方がいて雑談を交えて、各部屋の調査を実施する。
営業の方は若い男性。
大きな会社から来ている。
この物件より2年後に生まれているらしい。
この物件は積算や利回りもバッチリであるが、
現況がまずいのである。
あちゃー♪と思いながら、
一部屋分のリフォーム代の脳内見積もりができあがる。
嫁と対策会議。
レントロールがきつい。
これでは融資がよほど強くないとつかない。
売却理由を聞くと、
今月末に数部屋の退去が出るらしい。
営業の方に、
「デメリットをしっかり伝えてくれて嬉しく思います。
数字的に素晴らしい物件ですが、
現況の数字では力のある人でないと、
融資は付かないと思います。」
と伝えた。
買い主が弱気になったところを拾うという戦法である。
フランス人の恋人取得方法と同じで、
ゆっくり攻めたい。
寒空の下、営業の方と雑談をしていると、
近くからおばちゃんが歩いてきて、
空いている部屋を覗き込んだ。
ワタクシはどこから来たおばちゃんかは知っていた。
近くの不動産会社から出てきたのである。
ここぞとばかりに挨拶した。
名刺を差し出したら、
片手で取ってすぐにポケットに押し込んだ。
少しびっくりしたが、
いくつか質問をした。
メリットやデメリットを教えてもらう。
予想にもしない答えがもらえる。
数々の売主の方の情報を持っていた。
そして、最後には改善策までをも教えてもらう。
「一瞬で満室にできる」
言いきった。
豪語したように見えたが、
先ほどの言葉とあいまって、
後光のさす程、頼もしい姿に見えた。
ワタクシと話す前は、しがないおばちゃんだったが、
数々の修羅場を通ってきたのだろう、
すっかりとしがなさは取れ、
言葉に重みが感じ取れるおばちゃんに変身していた。
「もし購入できた暁には、ゼシ管理をお願いいたします。
ご縁ができることを心より願っています。」
と、言うと。
「アイアイわかったよ、よろしく」
と、そっけない笑顔で別れた。
若い営業の方もあっけにとられていた。
すぐに売れない事を祈っている。
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