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2006.10.14
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テーマ: ニュース(96637)
カテゴリ: 気になるニュース
山谷えり子の「経歴」 削除された気になる部分 という記事が目について、 当事者のサイト を見に行った。
 驚いたのが、「スタッフメール」というコーナー。
 「安易な改編は、精神の貧しさにつながる」というタイトルなのだ。
 自分のことを言っているのかと思ったら「昔話 ~安易な改編は、精神の貧しさにつながる~」ということで、昔話に関わる話。
 本人ではなく、スタッフが書いているらしいが、そのあたりはどうもよくわからない。
 昔話には興味があるので読んでみた。
 むやみに残酷な面を消してしまうことには、私も反対である。
 おおむね同意できるのだが、

「深層心理学の立場からも、昔話は、人間が成熟するに当たって避けられない心理的葛藤と、克服の道筋を子供に示すものと考えられましょう。」

というのにはあきれた。
 「子供に示すものと考えられましょう」とはどういうことだ。
 「子供に示すものである」と言い切ることもできないのに書いているのか。何の根拠もなく書いていると、自分で白状してしまっているのは正直ではあるが、あまりにもお粗末。
 『 昔話の深層 』を読んだこともないのだろうか。

 驚いたのは、末尾近くの、

「日本の昔話は、グリム童話やアンデルセン童話に匹敵する文学です。」

という文章。
 ヨーロッパの童話並だから優れているということらしい。書き手は、よほど欧米コンプレックスの強い人らしい。
 昔話は、それぞれの民族が独自の文化の中で伝えたものなのだから、他民族のものと優劣をきそうようなものではない。
 内容の比較検討によって、伝播過程を探ったり、内容の改変過程から民族性を探ったりすることはできるが、価値の比較ができるわけはない。
 さらに、「グリム童話やアンデルセン童話」と、性質の異なるものを一緒くたにしてしまっている。
 『アンデルセン童話』は、昔話ではなく、創作である。全く性質が異なる。
 『グリム童話』は、民話を採集したものということになっていて、創作集ではない。
 さらに、『グリム童話』は、グリム兄弟によって原話の改変が行われているのは有名な話で、まさに、「安易な改編は、精神の貧しさにつながる」の実例にできそうなものなのだが、それを知らずに、「日本の昔話は、グリム童話やアンデルセン童話に匹敵する文学です。」と書いているらしい。

Wikipedia の「安易な改変」をしたスタッフと、この「スタッフレター」を書いた人が同じ人かどうか知らないが、あまりにもお粗末。

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Last updated  2006.10.14 17:50:31
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