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2009.01.09
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カテゴリ: 芸能・テレビ
 なぜ今? なぜ松田優作? なぜテレビ東京?
 疑問だらけだったのだが、要するに、松田優作ファンが二十回忌記念番組を作りたかったのだろう。
 今までにも、松田優作を語る番組はあった。
 たとえば、「 よみがえる松田優作 」で書いたように。
 そして、そういうものを見ると、どれも同じような印象を受けていた。
 今度もそうなのだろうな、と思って見始めたのだが、この番組は違っていた。
 友人である桃井かおりや、共演した石橋蓮司などのインタビューもあるのだが、映画のスチールカメラマンとして働いている渡邉俊夫という人が中心になっている。
 熱心なファンで、突然訪ねていったら、なぜかマネージャーが松田優作に会わせてくれて、そこから人生が変わってしまう。
 プライベートも撮らせてくれる一方、満足できない写真は突き返す。
 自分にも他人にも厳しく、つねに張り詰めていて、もがき苦しんでいる松田優作の姿が淡々と語られる。
 渡邉俊夫は、もう中年カメラマンなのだが、かつて松田優作と会わせてくれたマネージャーだった女性と再会してポロポロと涙を流す。
 二代目イレズミ者の前田哲朗とも再会する。
 前田哲朗は、今は何をしているのかわからないが、松田優作を今でも「兄貴」と慕い、懐かしそうに思い出を語る。
 松田優作自身を取り上げるのではなく、松田優作の影響を受けた人々を描くことによって松田優作像を描いている。
 たくさんの写真が出てくる。
 その中で、最も印象に残ったのは、「探偵物語」撮影中のものだ。
 山西道広が、大きな日傘を差し掛けて、松田優作と並んで歩いている。
 「探偵物語」の次回予告の中で、山西道広を「古くからの芝居仲間で」と言っていた。しかし、自然にこういう関係になってしまっていたのだろう。
 上下関係というのではない。なんとなく、格の差のようなものが生まれていて、当事者たちも気づいていたはずだ。 
 もちろん、山西道広も、相手が松田優作だから傘を持っているわけではなく、相手が成田三樹夫さんだったとしても、同じようにしただろう。
 もし、松田優作が成田三樹夫さんと並んだら、優作が傘を持ったかもしれない。
 ただそういうこと。

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Last updated  2011.06.07 09:33:12
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