hongming漫筆

hongming漫筆

PR

Comments

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子】(04/22) 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
hongming @ Re:ブルーレイが再生できない(11/30) 随分遅くなりましたが、やっと試しました…

Keyword Search

▼キーワード検索

2022.09.10
XML
毎日新聞のコラム「余録」を読んでいたら、「公孫竜」に「こうそんりゅう」をルビが振ってあった。 WEBサイトでは次のようになっている。
 「白馬非馬(はくばひば)(白馬は馬に非(あら)ず)」は外形で分類される馬と、色と外形双方で認識される白馬は異なる存在という主張だ。中国古代の思想家、公孫(こうそん)竜(りゅう)の論で論理学的には歴史的意義があるそうだが、人を欺く詭弁(きべん)を指す四字熟語として伝わってきた
 「公孫竜」を「こうそんりゅう」と読んでいる。
 「竜」という漢字は、その字だけだと「りゅう」と読むのが普通だが、「坂本龍馬」を「さかもとりゅうま」と読むことはない。「画竜点睛」は「がりゅうてんせい」ではなく「がりょうてんせい」だ。
 音読みが二つあり、「りゅう」は呉音、「りょう」は漢音だ。
 呉音と漢音では、漢音の方が由緒正しいというのも変だが、その音が日本に入ってきたときにはそれが標準的な音だと思われていたので、漢音で読むことが推奨されたはず。
 したがって、「こうそんりょう」と読む方がいいのではないかと思う。
 ただ、これはいろいろ面倒で、漢文の総元締めの「論語」は漢音では「ろんぎょ」なのだが、呉音で「ろんご」と読むことになっている。
 困ったね。

 ずいぶん昔のことだが、政治家の詭弁をとりあげた評論家の文章で、「夢に公先生が現れて」と書いていたのを見て驚いたことがある。
 もちろん、「白馬は馬に非ず」という言葉を利用して政治家を批判しようとする文章だったのだが、そんなことよりも「公先生」に驚いた。
 公孫竜は中国では珍しい二字姓で、「公孫」が姓なのだ。『水滸伝』にも「公孫勝」という好漢が登場する。その評論家はそのことをしらず、「公」が姓だと思っていたのだ。
 これまた困ったことだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.09.10 12:45:31
コメント(0) | コメントを書く
[気になる言葉・文字] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: