本の虫

< 新しい記事

新着記事一覧(全664件)

過去の記事 >

September 5, 2009

『きみを守るためにぼくは夢をみる』白倉由美

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91903)

カテゴリ：本

　だから、朔くんが７年まえと同じ姿であらわれたとき、
　自分だけ大きくなったのが悲しくて、
　やっぱり大人になりたくないと思った。
　でも朔くんが大人になるなら、わたしも大人になれる気がする。」

１０歳の誕生日の日、朔は同級生の砂緒ちゃんと
初めてデートをする
その帰り、公園のベンチで転寝をしてしまい
目覚めると、７年の時間が過ぎていた

弟の公彦も同級生の砂緒ちゃんも　成長し
自分より大きくなっているのに、自分だけが１０歳の姿のまま

しかし、そんな姿の朔を砂緒ちゃんは　変わらず好きだと言ってくれる

そして、あの日の約束を忘れてしまった朔だったが

大人になることが怖いといった砂緒に朔は

「夢をみれば怖くない　
　　なりたい自分を思って　夢をみるんだ」

「ぼくは砂緒ちゃんを守れる大人になりたい。僕はそんな夢みるんだ。」
「砂緒ちゃん、ぼくはきみを守るために夢をみるよ。
　きみはそのままでいればいい。」』