星見当番の三角テント

射手座の支配分野


(2004年12月の新月アナウンスとして日記に書いたものの加筆修正版です)


射手座は12サインの9番目にあたります。
外に向けて、何かを発信していく「陽(奇数)」のサイン。熱意や直感的な行動を大切にする「火」のサイン。
そして、季節を3つに分けて受け持つ「行動区分」では終盤を担当する「柔軟」のサインです。

射手座が司るテーマは、その一歩手前の「蠍座」で固められた深い絆を断ち切って自由を手に入れることです。
何よりも精神的な自由を大切にし、思ったことを思ったように実行に移すことを重んじます。

古くから射手座の支配分野とされるものを挙げていきましょう。
「学問」「高次の学び」。「読み書きそろばん」のような基礎学力系・初等教育系は双子座が司るのですが、
大学・大学院などの高等あるいは専門教育は双子座の対向サインである射手座が司ります。
学問の分野の中でも、最も射手座らしい分野とは「哲学・宗教・倫理・法律・語学」などであると言われます。
どれも、同じ分野のさまざまな事例を比べることで、背後にある大きな法則を探るような学問と言えます。

今受験生だという方、大学生だという方は、学問成就・各種試験合格祈願のチャンスです。
単なるつめこみではなく、学ぶよろこびを手に入れられるように。

また、「学ぶ側」だけでなく「教える側」をも司っているのが射手座です。
射手座の神話には、ケイローンと言う名のケンタウロスが登場します。
半人半馬の賢者で、アキレウス、ヘラクレス、アスクレピオスなどの文武両面における師匠です。
何かを教える仕事の人、よりよい教え方を探している人はお願いしてみましょう。
どうすれば、単なる知識ではない真実を伝えることができるか。
どうすれば、教え子を奮い立たせ、学ぶ喜びを実感させる授業ができるか。
そのヒントをくださいと。

ヒントといえば「直感・ひらめきに従うこと」も射手座の支配分野です。
射手座の「直感」は、感情から来る「衝動」ではなくて、
「天」とでもいうべきところから直接やってくるメッセージのことです。
自分がキャッチした直感に、「打てば響くように」反応し、言葉に出したり行動したりする。
「ストレートなコミュニケーション」「率直さ」も射手座の支配分野です。
いつも何かに気がねしたり、絶え間ない自己不信や自己批判で苦しくなってしまう人は、
一旦頭の中のひとりごとをオフにして、直感による導きを願ってみましょう。
思ったことがうまく言えない、本音をさらっと言うことができないという方にも、射手座新月が力になってくれます。
射手座はその名の通り、「弓矢を持つもの」のサインです。弓弦を離れた矢のようにまっすぐに、率直に。勢いをもって。

「外国・外国語・海外旅行」なども射手座が司ります。語学の上達を願う方、チャンスです。
海外旅行の計画がある方は、旅の安全と、旅先での冒険について願ってみましょう。射手座は「長距離の移動」を司ります(国内など、近場の旅行は対向サインの双子座が支配しています)。

「自由・冒険」に関すること、「野外活動」に関すること、それから広い意味での「探求」に関わることも射手座です。
今、何か「探求しているもの」「追いかけているもの」ありますか?
射手座はハンターのサインです。狩の範囲は、生きた人間から精神世界まで(笑)。
もしかして「今追っているものをつかまえられますように」という願いよりも
「ずっとこうして、追い続けていられますように」と願う方が射手座らしいのかも(笑)。

射手座の支配星、木星は「最大の幸運星」と言われ、宗教心・信仰心を司るとともに「楽観性」をも齎します。
「明るい未来を信じる心」。「人に希望や夢、笑いを与える力」。「多くの人やものを受け入れる寛大さ」。
慰めてあげたい人、笑わせてあげたい人が身近にいませんか?
木星は「拡大の星」です。別名「天のサンタクロース」とも言うんです。
誰かのためにサンタクロースになってあげたいと思ったことは、ありませんか?
空から、明るいメッセージを送りたい。射手座と木星は、そんな人たちの味方です。

「自然との結びつき」も射手座の支配分野です。
特に「動物とのコミュニケーション」を支配しています。何しろ半分、ウマですからねえ(笑)。
動物と、もっと仲良くなりたい人は、お願いしてみましょう。
自分の中の動物的な部分とのつきあいも(笑)、うまくいくように願ってみるといいですね。
不思議なことに、人語を操らない動物とのコミュニケーションが上手くなると、直感も鋭くなるんです。
「下なるものは上なるもののごとくあり、上なるものは下なるもののごとくある」
人間―動物というコミュニケーションの一方の門が開くと、「直感」側の門も開きます。

体の部位では、「太腿部・肝臓・腰・坐骨神経」を支配しています。
このあたりが弱い方は、症状の改善を願うチャンスです。
激しいスポーツなどによる肉離れや筋肉疲労も、射手座が支配しています。
(ちなみに、スポーツではサッカーなどの団体競技が特に射手座支配とされています)

また、射手座の対向サインは双子座です。向かい合っているサインは、弱点を補強しあいます。
射手座の新月は、この双子座的な弱点を克服する願いをかけるのにも最適なのです。

双子座は、情報収集のサイン。自分の中から湧き出る直感よりも、身の回りの情報に注意を向けます。
それが行き過ぎると、「自分の心の声・直感の示すものがわからない」という状態になります。
たとえ心の声が聴こえてきても、自分で自分に突っ込みを入れたり反論したり。
つまり、「自分自身が信じられない」状態になるのです。
また、「表にあらわれている言葉」に気をとられすぎると「言外の真意」を見抜けなくなります。

射手座も、その性質の背後に「双子座の影」を背負っています。
逆に、双子座も「射手座の影」を背負っているとも言えます。表裏一体なのです。
「射手座の影」とは「率直さの行き過ぎ→ぶっきらぼう」「冒険心の行き過ぎ→無謀」などです。
長所を伸ばす願いと共に、こういった弱点を減らす願いをかけることもできます。


射手座で新月が起こるときは、生まれた時太陽や月が射手座に入っていた人、ドラゴンヘッドが射手座だった人には
そうでない人よりも特に強い影響があります。


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