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こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2024年12月1日15時21分、太陽と月が射手座9度32分で出会います。射手座新月です。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これは月が太陽から約5度離れるまでの長さです。この時間帯を逃していても48時間以内であれば有効範囲内です。この48時間はおよそ月が太陽の光に飲み込まれている範囲を脱して細い三日月が現れる前まで、という長さです。生まれた時の太陽が射手座にある方(いわゆる「射手座生まれ」の方)、同じく、生まれた時の月やドラゴンヘッドが射手座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性が高いです。射手座のよい面を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。射手座とは特に縁のない方でも、今回の新月では射手座の支配分野の願いごとが叶いやすくなっています。(新月が起こるサインによって変わる「叶いやすい願いごとジャンル」は、「今月のおすすめ料理」のようなものです。あくまで「おすすめメニュー」であって、「それしか注文できない」ということではありません。レストランで注文するときのように、自分がほしいものをお願いすればそれでOKです。ただ、「今月のおすすめ」は言わば旬の食材を用いた一皿。新月の願い事は十皿までオーダー可能ですので、ひとつふたつ空きがあったら季節のものを取り入れてみてください)以下、射手座の解説と叶いやすいお願いジャンルです。射手座は12サインの9番目。奇数サインは「自分→世界」の性質。エレメントは「火」。火のサインは「熱意」「やる気」「可能性」を重んじます。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の最後の一ヶ月を担当、次の季節への橋渡し役をつとめます。「フォロー」「アレンジメント」が得意です。「奇数」「火」「柔軟」。射手座の三本柱です。今回の新月では、この三本柱が揃う願いごとがお薦めです。自ら広い世界へ打って出て(奇数)、過去よりも未来を、実績よりも可能性を重視し(火)、そしてふたつのものの間の橋渡し役となる(柔軟)ような願いごと。射手座のひとつ前のサインは蠍座。水のサインです。水は冷たくて湿っている。「くっつき、下降する力」をあらわします。これに対して射手座は火のサイン。火は熱くて乾いている。「突き放し、上昇する力」です。蠍座の「愛するものと溶けあってひとつになってしまいたい」という圧力から自由になり、もういちどひとりで、広い世界へ飛び出していくことが射手座のテーマです。自分の力を信じて広い世界に旅立つ人を射手座の新月が応援しています。射手座の支配星・木星が、射手座の「未知へと向かう心」をさらに後押しします。なぜなら木星は「拡大」や「成長」を促す天体だからです。木星の発するメッセージは「お前は大きくなっていいのだ。そうするだけの価値がある存在なのだ」です。射手座と木星は、その呼びかけに「おう!」と答えて立ち上がるひとびとの味方です。射手座は「遠距離の移動」を支配しています。海外への旅行・留学・移住などは射手座管轄です(なお、国内での転居や、国内旅行は射手座の対向にある双子座の管轄です)。2024年現在、遠距離へは移動が困難な状況がまだ残っています。しかし、希望は捨てないでいましょう。今年はダメでも、来年なら。来年がダメでも、再来年なら。「いつか遠くへ行ける日が早く来るように」と新月へ願ってみませんか。射手座は、双子座と並んで「学問のサイン」でもあります。学問のうち「読み書きそろばん系初等教育」は射手座の180度反対側にあるサイン・双子座の担当です。射手座は双子座領域のはるか先にあるもの、「応用系・高等教育」を担当しています。これは「双子座は近距離の移動・射手座は遠距離の移動」というのと同じです。 双子座は虫眼鏡や顕微鏡、手近なものを微細に観察するための道具。射手座は望遠鏡。遠くを見るための道具。そのほか、双子座は自動車やバイクなど自分で運転する比較的小さな乗り物を担当、射手座は大勢の人を一度に運搬する乗り物(大型船舶や旅客機)を担当、と、このふたつのサインは「見聞を広げること」「学ぶこと」「旅すること」というひとつのテーマの遠近それぞれを分担しています。学業の中でも、特に射手座の支配を強く受けているのは「より遠くへ」行くために必要な分野です。「外国語」に「地理・歴史」。「広く高い視野から物を見る」ための「哲学・法律・宗教・思想」。大学や大学院でこれらの分野を専攻しようとしている方、射手座新月はこれらの分野における学業成就祈願に最適です。また、外国語系の資格を取りたい方も今回の新月がチャンスです。「学ぶ側」だけでなく「教える側」も射手座の管轄です。学校の先生(特に高校生以上を教える先生)、および学校でなくてもレクチャーすることが仕事の方は射手座に守護されています。他に、宗教家(お坊さん、牧師さん、神父さん、神主さん)、裁判官なども射手座に関連した職業とされています。教師とお坊さんと裁判官ではだいぶ雰囲気が違うように思えますが、どの職業も射手座のテーマである「広く高いところからものを見る・考える」ことに関連しています。それに、お坊さんは自分の修業だけでなく、訪れる人に神様なり仏様なりの教えをわかりやすく説明もできなければいけませんよね。射手座は柔軟サイン、ふたつのものの橋渡しをするサインです。外国との交易・輸出入にも関わりますし、教育にも関わります。どちらも、遠くにあるものを近くに持ち込む、身近にあるものを遠くの国へと運んでいくことに関係があります。 学び、理解し、教え、広める。これらの職業についている方、または、これから目指す方々のスキルアップ祈願・資格の取得祈願などに今回の新月は最適です。射手座は、天秤座で始まった「他人の話を聞く」というテーマも引き継いでいます。天秤座では、「話を聞く他人」は目の前にいる具体的な他人でしたが、射手座は「より広くより遠くより高く」のサインです。したがって、意見を求める相手もすぐそばにいる人間であるとは限りません。遠い過去の人物の意見に書物を通じて接したり、異国に単身乗り込んでいってフィールドワークや発掘作業に従事したり。「直感に従う」「率直に話す」「即断即決」なども射手座の大事なテーマです。言いたいことを思いついても、ついためらってしまって思うことをストレートに言えない、という人。やりたいことがあるのにぐずぐず自分に言い訳してしまって、すぐに行動に移れないという人。射手座の新月は自分への言い訳を断ち切るチャンスです。目標にむかってまっすぐ飛んでいける人になりたければ射手座新月にお願いをどうぞ。射手座が直接に引き継ぐのは、すぐ前にある水の固定サイン・蠍座のテーマです。蠍座で特定の相手との深い関係にどっぷり浸かってエネルギー充填が完了したら、次はその関係からひとり立ちして、充填したエネルギーを使いこなすことが必要です。それと同時に、射手座は遠い火の固定サイン・獅子座のテーマを引き継ぎ、ほどいていくという使命も持っています。蠍座と獅子座の共通点は「こだわりを持つ」ということです。獅子座がこだわるのは「家族の誰とも違う特別な、才能溢れたこの私!」。蠍座がこだわるのは「他の誰よりも特別な、私の愛するこの人との関係!」。射手座のテーマはその「これがいちばん大事!こういう私(このひとと一緒)でなければ生きてる意味がない!」というこだわりを克服することです。「特別な自分自身」であることや「特別な唯一の相手との関係」から離れ、孤独ではあるけれど身軽な冒険者になることを射手座は目指します。たとえば木枯らし紋次郎。たとえばスナフキンやフーテンの寅さん。重い鞄は引きずらず、持っていくのは思い出だけ。そんな旅人になりたい方は射手座新月に願ってみてください。野外活動、スポーツなどを通して人々と交流することも射手座の管轄です。スポーツでは特に、サッカーなどの団体競技が射手座の支配下にあります。そのほか、射撃・アーチェリー・乗馬など半人半馬のサインに因んだものも射手座の支配下に入っています。これらのスポーツをなさっている方は、技術の向上や競技会での勝利を願うのもお薦めです。「自然と親しむ」と言えばバードウォッチングや山歩き、ツーリングやキャンプなども射手座支配と言えます。クロスカントリーやノルディックウォーキングもいいですね。これらの趣味を楽しみたい方は射手座新月、お薦めです。射手座は「楽観主義者のサイン」と言われます。これは射手座の守護星「木星」の性質と、射手座が「最後の火のサイン」であることに関係しています。射手座は秋の最後の一ヶ月を担う柔軟サインです。射手座の時期が終わると北半球で最も昼間が短く夜の長い日・冬至が来ます。三か月後に春分が来るまで火のサインは現れません。射手座の火は、牡羊座の火ほど活発でもなく獅子座の火ほど安定感もない、弱い小さな火です。牡羊座の火が、春を告げる生まれたての太陽であり、獅子座の火が真夏の灼熱の太陽だとすれば、一年でいちばん昼間の短い季節、クリスマス前の一ヶ月間を担当する射手座の火は食卓にともる蝋燭のあかり、旅人の小さな焚き火、夜の街をかざるイルミネーションです。「柔軟サイン」の「人や状況に合わせてフォローする力、橋渡しの力」を使って、冬に入る前に人々に自分の持っている火(明るさや温かさ、未来を信じる心)を分け与えるのが射手座のだいじな使命です。射手座の火は、春にふたたび復活することを知って消えて行く火です。太陽の光と熱に頼ることのできない寒い季節を、それまでたくわえてきたじぶんたちの心の中にある暖かさ・明るさを交換しあって生き抜こう、人間は、互いに光や暖かさを贈りあうことができるはずだ、と、射手座はそういう風に人間を信じるサインです。周りの人に、自分の持っている小さな火を分け与えるような人になりたい方、誰か、笑わせてあげたい、喜ばせたい、温めてあげたい相手がいる方。天のサンタクロース・木星に支配された、12サインで一番の楽観主義者である射手座パワーをチャージいたしましょう。忘年会にクリスマスパーティー、人々が集う季節ですね。なかなか会えない相手へ、メッセージを添えてプレゼントを送る季節でもあります。射手座新月は、サンタクロース活動を全力で応援してくれます。運よく会えた人も、残念ながら今年は会う機会を作れなかった人も、それぞれ楽しいひとときを過ごせるように、もらったひとが喜ぶような贈り物が見つかるようにと願うこともできます。射手座で新月が起こる時には、射手座の長所を伸ばす願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。射手座の短所は、楽観主義が行き過ぎた「無責任」「行き当たりばったり」。それから「率直なもの言い」が行き過ぎた結果の「無作法」「毒舌」。「ひとこと多い・ひとこと足りない」。火のサインだけに「炎上」にはご用心。広い世界、大きなものごとに接しているうちに、つい気が大きくなって小さな弱い自分を忘れてしまう「誇大妄想」「自慢癖」「身の程知らず」、「説教癖」「大風呂敷」などがあります。それから、好奇心旺盛なのが裏目に出た「お祭り好き」「野次馬」「浪費」も射手座の短所に数えられます。射手座の臓器は「肝臓」なんですが、その肝臓を痛めつける「暴飲暴食」に走りがちなところも射手座の短所。これらの射手座暴走にお悩みの方は、「行きすぎを押さえ、長所を出せますように」と新月にお願いすることも出来ます。射手座の支配する体の部位は肝臓と大腿部と坐骨神経です。今回の新月はこれらの部位の健康を願ったり、肝臓病や坐骨神経痛の治癒を願ったりするのに適しています。激しい運動をする方で、大腿部の肉離れなどを起こしがちな方も射手座新月に症状の改善や、肉離れが起きないように予防のお願いが出来ます。
2024.11.23
ここから先はおとなの蠍座新月予報です。こどものひとは、できればたよれるおとなのひとといっしょに読んでください。おとなのひとも、できれば信頼できるだれかがいるならいっしょに読んでください。(とても大事なことなので、毎年同じことをくりかえし書いています。今年も書きます。)「自分ではない誰か」との、身も心も投げうつ深い関わり合いのすべてが蠍座の支配下にあります。つまり。セックスと、セックスの前と後に生まれる気持ち、セックスのために、あるいはセックスが原因で起こることや問題、その責任、それらすべてが蠍座担当です。これは「蠍座はえっちな星座だ」とか「蠍座生まれのひとはみんなえっちだ」という意味ではありません。「えっちな気持ちに突き動かされているとき、ひとはみんな少し蠍座になる」という意味です。そして12サインの役割分担として、蠍座はえっちな気持ちが原因で困ったことが起きたときや、えっちな気持ちに関係することでわからないことがあるときに駆け込める窓口です、という意味です。えっちなこと関係の様々な情報や対応策がいちばん集まる場所になってますよ、えっちにまつわることで困ってしまったらここに来てね、という意味です。これは、蟹座の新月予報で書いた「蟹座は『お母さん系問題』の相談窓口になっている」というのと同じです。さて。えっちな気持ちが起こると、その気持ちのきっかけになった相手に深入りしたくなる。普段は越えない一線を踏み越えて、ぱんつの中身同士をくっつける裸のお付き合いがしたくなる。花に引き寄せられるミツバチのように。これが花とミツバチなら何の問題もないのですが、私たちは人間と人間(だいたい)なので、そう簡単には深入りできないこともあれば、簡単にできたとしても、そうしちゃいけない時と場合だってあります。深入りすることの中には大きな喜びもあるけれど、大きな危険もセットになっています。でも、したい。さあどうしようか。そんなときのために、蠍座と蠍座新月があります。危険より何より、まずは「経験」したい、花でもミツバチでもいい、自分がそのようなカラダとココロとに生まれついたならば、そう生まれたなりの「いい思い」がしたいんだ!というひともいらっしゃるでしょう。そんな願いごとも、もちろん蠍座新月にかけることができます。つまり、ひとをひきつける、「キャー、いい男!」「おお、いい女!」そんな風にひとから振りかえられるセクシーな自分になりたい、という願いごとです。その先のことだって願えます。自分ではない誰かに心をゆるすこと、体をゆるすこと。それによって相手と自分の関係・互いのこころとからだが取り返しのつかない変化を起こすこと。そのことから生まれる喜びを大きく深いものにしたい、という願いをかけるのに蠍座新月は最適です。また、心と体の深い部分、普段はぱんつで隠しているデリケートな部分をじかにくっつけあうことにつきものであるさまざまな危険から心身を守りたいという願いをかけるのにも今回の新月は向いています。そこに、どんな危険がひそんでいるか。かしこいおとなのみなさんはもちろんとっくにごぞんじですね?そんなの知りません、知らなくても平気だもんというひとはこの文の中では「おとなではないひと」というあつかいをします。ごめんあそばせ?蠍座は、俗に「死と生・再生と変容のサイン」と呼ばれます。怖そうですね。あるひとつの「自分よりも大切な何か」との関係に自分を注ぎ込み、命がけで相手と結ばれ、新しい力を得て生まれ変わる。これをイメージするのにいい例は、チベットの父母神像や、密教系の仏画によくある、男女の仏が抱き合っている像。あれです。なんかエッチなことをしているようにしか見えなくて困っちゃうぞ!という煩悩に溢れたひとは、変身ヒーローチームとかプリキュアとかの「合体必殺技」を思い浮かべてください。フィギュアスケートのペア演技を思い浮かべてくださってもOKです。集中して、信頼できる仲間と力を合わせて、自分ひとりでは出せない大技をきめる。あれが蠍座の世界です。蠍座は「これ」と心に決めた対象に心血を注ぎ込むのがテーマのサインです。それが裏返ると激しい「やきもち」「独占欲」になります。蠍座新月、自分の独占欲を鎮めたいひとにもおすすめです。独占欲や嫉妬心を向けられる側、望んでいないのに相手の性欲の対象にされる側、たとえば痴漢やストーカーやセクシュアルハラスメントの被害に遭っている場合には、それをシャットアウトしたい、心身を守りたい、というお願いもできます。蠍座の愛は「遮断して、煮詰める愛」です。人呼んで愛の圧力鍋。密室でふたり仲良く骨まで煮込まれてみたい方は蠍座新月にお願いをどうぞ。ただし、合意のない相手との圧力鍋、及びおとな対こどもの、またはこども同士の圧力鍋行為は暴力行為です。おとなとしてお付き合いをしていく上で必要な「人を見る目」「適切な警戒心」というのも蠍座の担当領域です。どこまでなら、相手に任せてもいいか。どこからは自分で自分を守らなければならないか。それを決める判断力も蠍座の大事なテーマです。「判断力」これに関連して、ちょっと脱線。あのね、全年齢版の蠍座新月予報で「クレジット(信用貸し)」のことを書きました。「クレジット」というのは「信頼」という意味だって。「あなたが借りたお金をうまく使って何らかの利益をあげる。その利益で、借りたお金に利息をつけて、お金を貸した私たちに返してくれる。あなたはそれだけの能力があると私たちは知っている。あなたは私たちに損をさせない。私たちに利息で儲けさせてくれる力がある。だから私たちはあなたを信頼して、お金を貸しましょう」そういう約束事で成り立っているのが「クレジット払い」だって話をしました。(誰かとする)セックスも「信用貸し」、つまり「クレジット」だと当番は思うんですよ。「相手のために身も心も投げうつ」っていうのと矛盾するようだけど。身を投げうつ、心を投げうつ、と表現するけれど、本当は自分の心や体はどこまで行っても自分のものだし、他人の心や体もどこまで行っても他人のものなんですよ、やっぱり(「自分のものは自分のもの。他人のものではないよ」というのは蠍座の反対側・牡牛座の世界ですね)。だけど、蠍座の世界では、自分の心や体を他人に「貸す」ことができるし、相手の心や体を「貸してもらう」ことができる。一時的に。そして、貸し借りした以上の何かと一緒に、戻ってくる(相手によっては踏み倒されることもあるかもしれない、御用心)。「クレジット(信用貸し)」というより、「投資」かな。相手によっては「投機(ばくち・ギャンブル)」。いずれにせよ、最初から損をしようと思ってお金やら心やら体やらを投げうつひとって、そうそういないわけです。貸す側としては「相手を見極める目」が大事だし、借りる側としては、貸主に「信頼してもらうこと」が大事。お金を貸してくれるかどうか、も、体や心を貸してくれるかどうか、も、基準はそんなに違わない、というお話でした。脱線終わり。さて。全面的に「おまかせ」するのはちょっと不安の残る相手だけれど、それでもそのひととお別れしたくはないという場合だってあると思います。その場合は、自分が全面的に危険を引き受ける覚悟が必要です。だけど、ふたり(あるいは、ふたり以上でする場合には関係する全員)が力を合わせて、同じ覚悟を分けあえる方がずっと心強いです。「深い仲」は「深く話せる仲」でもあってほしい、というのが当番の願いです。おとな同士だけでなく、もしもお子様がいるのであればお子様との間でも、年齢と理解力に応じて可能なかぎり、「深く話せる関係」をつみあげておきたいものですね。こどもに身の回りの危険と安全対策を教え、守ってやる第一の責任者は、その子といっしょに暮らすおとなです。どんな危険があるのか。何に気をつけてほしいのか。もし怖い目にあったり、あいそうになったりしたら、まずどこへ行けばいいのか。自分の体は自分だけのものであること。嫌なのに体を触ろうとする人がいたらイヤだと言っていいこと。前もって話し合っておきたいこと、伝えておきたいことは山ほどあります。たとえば動画「パンツサウルスの歌」がお子さんへ説明する助けになるかもしれません。パンツサウルスの歌(英語)きみのだいじな部分はきみだけのものパンツはそれをつつむものきみのだいじな部分はきみだけのものだれかが「見せて」って言ったらすぐ「やだ!」って言おうそんなメッセージを歌とアニメーションで伝える動画です(英語・字幕付き)パンツサウルス動画の配信元では「Talk PANTS パンツで話そう」という小さなこどもでも覚えやすい「だいじな部分のまもりかた」を発信しています(リンク先は英語。こども向けなのでとても平易な表現です)NSPCC Talk PANTS The Underwear RuleP Privates are private. だいじな部分は立入禁止A Always remember your body belongs only to you. わすれないで、きみの体はきみだけのものN No means No. 「いやだ」は「いやだ」っていう意味T Talk about secrets that upset you. きみを不安にさせるひみつのことを話そうS Speak up, someone can help. 打ち明けよう、助けてくれるひとがいるよ蠍座管轄であるこのおとな分野は「相手のあること」です。自分、あるいは自分のこどもが危険な目にあう場合だけではなく、自分や我が子が関わる相手を危険にさらす可能性のことも考えに入れて話す必要も、場合によってはあるでしょう。蠍座新月のときには、こういった問題について深く話し合う機会を持ちたいというお願いをかけることもできます。現在、家族やパートナーに言いづらい秘密や悩みを抱えている場合、思いきって相談したい、という願いごとにも向いています。嫌なことから目をそらさず向き合うこと、勇気を出して、腹を割って話すことも蠍座のテーマです。もしも、どうしても家族やパートナーには言えないのなら、当番からのお願いです。どうかひとりで抱え込まないで、プロの相談員や専門医を頼ってください。よい相談先が見つかるようにと蠍座新月にお願いするのもお薦めです。もちろん、願うだけではいけません。たとえば「性感染症(主に粘膜の接触でうつる病気)にかかったかもしれない」とか「望んでいないのに性的なことをされた」とか、「妊娠したかもしれない」とかであるのなら、新月に願う前にまずは具体的に解決へと動いてください!そして、もうひとつ重要なこと。天秤座からスタートした12サインの後半6サインは、すべて「他人がいるから始まること」をテーマにしています。天秤座から先は、もう自分ひとりの力や責任だけで済む世界じゃないんですね。ということは、です。逆に、天秤座以降のサインが支配する分野でトラブルが起きても、ひとりぼっちで解決しようとしなくてもいいんです。他人を巻き込みましょう。助けを求めましょう。力を借りましょう。手を貸してくれる誰かがあなたの近くにいることに気づいてください。そしてどうか、その人に頼ってください。蠍座系のトラブルの場合「その問題に当然、巻き込むべき人」というのは必ず存在します。たとえばあなたを子供の頃から案じ続けている、年上のひとたち(お母さんやお父さんでも、それ以外の人でも、信頼できるなら家族以外の人でも)。望んでいないのに妊娠をした、という場合なら、まず第一にお医者さん、そしてお腹の子のお父さん。暴力を受けたのなら、暴力から人を守るのがお仕事の、警察官や弁護士。必要な時に「助けて!」と言えることも、蠍座の重要なテーマです。「必要な時に『助けて!』と言えること」に関しては。「生きるか死ぬかの瀬戸際に追い詰められたとき」についても当番は同じことを申し上げます。セックスにまつわること以外に、「絶体絶命状態・生死の瀬戸際」も蠍座管轄です。そして蠍座は12サインの後半グループです。蠍座の「生きるか死ぬかのガケっぷち状態」も、あなたひとりの責任じゃないんです。あなたがひとりっきりで背負い込む必要はないし、背負いきれるものでもない。助けを呼ぼう。なるべく沢山のひとを呼ぼう。巻き込むことを恐れずに。どうせみんな最初から巻き込まれているんです。蠍座の管轄である「深い関係」と危険については、数年前から毎年、以下のようなことも書いています。重要なことですので、今年も載せます。蠍座の「他人と肉体的・精神的に結合する」や「自分以外のもののために心身を投げうつ」というテーマは、ここにきて急に出てきたものではありません。他人に心身をさらけだす蠍座の前には他人ととことん語り合う天秤座があり、その更に前には自分の内面を整理する乙女座があり、自己肯定感を高める獅子座があります。牡羊座を赤ちゃん、山羊座を還暦くらい、魚座が老人というように12サインと年齢を対応させて考えると蟹座、獅子座、乙女座がちょうど思春期に当たります。天秤座が新成人くらい、蠍座は若い大人として少し落ち着いてきた頃です。思春期やそれ以前の年頃のお子さんが性的なことをしたりされたりする、というのは蟹座・獅子座・乙女座がふたつもみっつも離れたアダルトなサイン、蠍座の行動を取っているようなものです。心身ともにとても負担の大きい行為です。こども時代から思春期にかけては、「自分の感情や意志、自分が何にドキドキするのかを表現できるようになること・自分はこれでいいのだと思えるようになること」という獅子座のテーマや、「今まで過ごしてきた子供時代を終わりにするために、これまでの自分を見つめ、自分に本当に必要なものは何か、自分なりにではあるけど考えてみること」という乙女座のテーマに、そのひとが「生まれてはじめて」取り組む時期です。そこがまだまだ十分には身についていないこどもたちがそれらをすっ飛ばし、蠍座の支配するおとなの世界に一日でも早く行こうと急ぐのは、とても危険なことだ、と当番は思うのですね。もう思春期は通り過ぎたという方であっても、蠍座の前段階である天秤座をすっ飛ばして、出会った相手といきなり性と生死の大問題を取り扱うというのも大変危険なことです。天秤座の「会話主体のお付き合い、沢山の意見や選択肢に触れる」段階を充分に経験しないと蠍座の段階に来たときに悪意ある相手のウソやゴマカシに対する「洞察力(かくされたものをただしく見抜く力)」がうまく働きません。また、もう「天秤座デビュー」は済ませたわ、というベテランのおとなであっても、人間関係やセックスや生死の問題でつまづいたらいつだって、何度だって乙女座(私って、本当にこれでいいのかな?)や獅子座(私は、誰がなんと言おうとこうしたいのだ!)のテーマに戻ってみることが必要だと当番は思います。もし必要なら、獅子座のもっと前、蟹座の段階まで戻ったっていいのです。「私は守られていたい。安全でいたい。誰にも侵入されたくない。ただただ甘えさせてほしい」必要なら、そこまで戻っていいんです。蟹座は「おかあさん問題」の総合窓口ですが「さびしい問題総合受付」や「助け合い相談窓口」でもあります。ひょっとして、自分が「えっちの問題」や「やるかやられるか・食うか食われるか・生きるか死ぬかの大問題」だと思っているものは実は「さびしい問題」や「安全と安心の問題」なのかもしれない。そこを混ぜてしまったら、頭がごちゃごちゃになって後で困るかもしれないな。そう思ったら、お泊り話やご休憩話を保留にして、安心できる場所へ、安心できるひとのところへ帰るのだって、立派なおとなの選択です。蠍座の180度反対側まで戻ったっていいんですよ、牡牛座です。「わたしのからだは、わたしのもの」という基本に。蠍座と牡牛座はふたつでひとつ、一対のサインです。わたしのからだはわたしのもの。あなたのからだは、あなたのもの。大切なからだだから、あなたにもわたしのからだを大切に扱ってほしい。わたしはあなたのからだも大切にしたい。からだの扱いかた、守りかたについて科学的に正しい知識を持っている(双子座)かな?そのことをお互いに話し合える(天秤座)かな?それらを総合した先に「わたしたちはお互いに、自分のだいじな体を預け合えるほど信頼しあえているかな?」という蠍座の問いがあります。全ての年齢の方に向けて、当番は願います。蠍座の支配分野で「おとな」に分類された行動や願い事をしようという方は、「今の自分(たち)にとって、その願いが叶うことは本当にいいことか?」「今の私(たち)は、本当に『蠍座の段階』に進みたいのか?」ということをよく確かめてからにしてください、と。引き返せない場所までただ踏み込んでいくだけがおとなじゃない、ときには名誉の撤退を選べるというのも、おとなには必要なスキルだと当番は思います。だから、何度でもしつこく(←これも蠍座のテーマ)書きますけれど今回の新月、「ご利用は計画的に」。
2024.10.24
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。2024年11月1日21時46分。太陽と月が蠍座9度35分で出会います。蠍座新月タイムの始まりです。この日時は日本時間です。日本以外の地域で新月を迎える方は、上記の時刻に日本と現地との時差をプラスあるいはマイナスして現地時刻に直してください。生まれたときの太陽が蠍座にあった方(いわゆる「蠍座生まれ」の方)や同じく生まれたときの月やドラゴンヘッドが蠍座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蠍座特有の長所を伸ばす願いごと、または蠍座の短所を克服する願い事に最適です。蠍座に特に天体を持っていない方も、今回は蠍座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。年にいちど、蠍座の新月予報だけは全年齢版と成人向け版、二種類の予報を出しています。まずは全年齢版からのお届けです。この記事を公開したらすぐ、成人と成人になろうとしているひと向け版を公開します。今回の新月で叶いやすいお願い、蠍座の支配分野(全年齢向け)は以下のとおりです。蠍座は12サイン中8番目のサインです。偶数番号のサインは「自分←世界」、外界にあるものを自分の中へ取り込もうとします。原質(クォリティ)は「固定」。ひとつ前の「活動」サインがはじめた物事を引き継ぎ、安定させるのが固定サインの役目です。元素(エレメント)は「水」、感情や人間関係を重要視します。「偶数・固定・水」。この三つの要素をすべて持つ願いごとが、今回の新月で叶いやすい願いごとです。つまり、自分の外にあるものを取り込み、受け入れる願い事、何かをしっかりと固めようという願い事。そして感情や人間関係に関する願い事です。蠍座の支配星は冥王星。不可逆性、つまり「いちど起きてしまったら取り返しのつかないような性質」を持つ変化・変容・死・再生を司る天体とされています。冥王星が発見される前は、火星が蠍座の支配星でした。現在も副支配星とされています。火星は「自己主張」の星。生きるために壁を乗り越えていく戦士の星です。「刃物」「武器」「切り込んでいく力」を象徴する星でもあります。火星も「一度切ったら元には戻せない」という意味では不可逆性(取り返しのつかない性質)にかかわりのある星ですね。火星は牡羊座の支配星でもあります。「奇数(発散)・活動(開始)・火(意志)」のサインである牡羊座では、この火星の力が「新しい世界へ飛び込み自分を押し通そうとする」という形で現れました。「偶数(吸収)・固定(持続)・水(感情)」の蠍座では、火星の切り込む力が「特定の人間関係・自分と他人の心の奥深いところ」へと向かいます。蠍座の大きなテーマは、「自分や他人の感情の中へ深く踏み込んで行くこと」です。一つ前の天秤座(奇数・活動・風)ではわけへだてなく多数の人とお付き合いすることがテーマでした。美と愛の星・金星支配のサインである天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が愛でした。蠍座も、実は愛のサインです。戦いの星・火星(と生死の星・冥王星)支配のサインである蠍座ではむしろ「かたよること」「たったひとつ選びとったものに心血を注ぐこと」が愛。「傾倒する」「没頭する」「偏愛」「ひとりじめ」「心血を注ぐ」「命がけ」などが蠍座のキーワードです。「それのためなら何をどれだけ投げ出しても惜しくない」「それさえあれば何もいらない」というくらい、心血を注ぎ込む大切な関係がありますか?相手が人間とは限りません。仕事かもしれないし、学問かもしれないし、芸術かもしれない。推しへの課金だというひとだって、いるかもしれない。蠍座の新月は「これ」と決めたものに身も心も捧げ尽くそうとする情が深い人を応援しています。心血を一点に注ぎ込むために必要な力が「集中力」「忍耐力」です。「大事なことだとわかっているのにやり通せない」という方は、蠍座新月に集中力・持久力・忍耐力アップのお願いをしましょう。望みが叶うまで、他のことを我慢できる強さ。全力を尽くして頑張れるスタミナ。他のものに目を向けず、ひたすらひとつのものを見つめ続けられる一途さ。これらを強化するお願いに蠍座新月は最適です。蠍座は水の固定サインです。固定サインはひとつ前の活動サインが始めたことを引き継いで固める役をつとめます。蠍座が直接的に受け継ぎ、固めるのは風の活動サインである天秤座の「他人と共に生きていく」というテーマです。それと同時に蠍座は、遠い夏のサイン・水の活動サインである蟹座のテーマ「安心できる相手との絆を育てる」も引き継いでいます。天秤座のステージが「出会い・求婚から婚約・結婚式まで」だとすると、蠍座は「実際の結婚生活」です。選んだパートナーと深く関わって行く中で責任が生まれる。踏み込み、また踏み込まれて互いに変容していく。そうして変わってしまった後はもう「それ以前」のかたちには戻れない。そういう過程を蠍座は象徴しています。蠍座には「排他的な愛情」という意味もあります。「ひとりじめ」「やきもち」「支配欲」「他人を自分の思い通りに操りたがる気持ち」といった少々ネガティブなキーワードも持っています。これは蠍座が「悪いサイン」「怖いサイン」だということではありません。蠍座はそのように選びとった対象への集中をテーマとして持っていますよ、ということです。蠍座の支配星・冥王星は「究極の集中力」を意味する天体です。副支配星の火星は「断ち切る力」を意味します。これはつまり「ちゃんと集中しようと思ったら対象を絞り込んで、それ以外のものを切り捨てなければならない」ということです。(このあたりについては、後篇の「オトナの蠍座予報」でくわしく書きましょう。全年齢版の段階では、「蠍座にはとても強い絞り込みの力があるよ!蠍座新月には絞り込み系の願い事が向いているよ!」ということがわかっていればじゅうぶんです)「目標を絞り込んでほかのことは見ない系」以外の蠍座テーマもご説明しましょう。蠍座と180度反対側に位置するサインは地の固定サイン・牡牛座です。牡牛座のテーマは「物理空間への着地」、「自分の体・自分の財産を把握すること」「五感の発達」でした。蠍座も牡牛座と同じく「根を下ろす」「しっかり掴む」がテーマです。しかし蠍座は牡牛座と違って水のサインです。蠍座が根を下ろす先は「相手との(感情的な)関係の中」、しっかり掴むものは「相手の体とその欲求」、そして「相手の財産」です。自分のふところにあるもの、自分のお金を扱うことは牡牛座の管轄です。しかし他人のふところの中身、他人のお金を扱うことは蠍座の管轄です。「他人のお金を扱うこと」というところから「金融関係」も蠍座の支配下にあります。銀行員・保険業・株式の売買なども蠍座支配です。これらの職業には、すべて「信頼」「信用」が大切です。自分のふところの中を見せる相手、自分のお財布を預けるひとは、よほど信頼できる、秘密を守れるひとでなくては困ってしまいますね。守秘義務のある職業、信用調査の調査員なども蠍座管轄です。蠍座新月は、これらの職業を目指す方、または現在これらの職にある方のビジネス運アップ祈願に向いています。それから、負債(借金)も蠍座管轄。各種のローン・奨学金・遺産も含まれます。借金と奨学金と遺産が同じカテゴリというのは奇妙に思われるかもしれませんが、どれも「ある一定の約束のもとに、本来他人のものであるお金を使わせてもらう」という一点が共通しています。税金も蠍座管轄です。これから奨学金を狙う方、ローンを組む方、また、現在返済中の負債がある方は蠍座新月の力添えを願ってみてください。よい条件で契約を結べるように、とか無理のない支払計画を立ててそれが無事に遂行できるように、とか。それから、「クレジットカード」も蠍座の管轄です。「クレジット credit」というのは「信頼」のこと。日本語では「信用貸し」といいます。お金を借りて、借りたお金を元手に商売をして、利益をあげる。その利益から、借りたお金に利息をつけて期日までに返済することができる。「あなたはそれだけのお金を稼ぎ、きちんとお金を返して、われわれ貸主を利息で儲けさせてくれる力がある。そういう『信用』がある。だから我々はあなたにお金を貸してあげましょう」というのが「信用貸し」。その信用のあかしが「クレジットカード」。蠍座新月には、クレジットカードに関する願いごとをするのも一案です。誠意をもって信用第一に、しかし無理をし過ぎることなく。健全で計画的な利用ができますように。大きなことを言ってしまえば、蠍座のテーマである「他人と深く関わること」も、「遺産の相続や、他人からお金を借りること」も、また「信頼」というテーマも皆「自分だけの力ではなく、他人の力によって生かされるということ」につながります。この、「自分だけの力で生きてるんじゃない」ということを骨身に沁みてわかるために、蠍座で「愛と血とお金」に深くはまり込むという経験がクローズアップされるわけです。(これは蠍座のひとがそういうことに巻き込まれやすいよ、という話ではなくて、そういうどっぷりハマる状況になったときには誰もが蠍座の世界をちょっぴり経験しているんだよ、という話です)蠍座は「踏み込むサイン」であると同時に「受け継ぐサイン」でもあります。相手の領域(物質・精神の両面)に深く根を下ろし、踏み込むことで「相手が貯めてきた力・財産」を引き受け、守っていくことも蠍座のテーマです。「お金とセットで相手の心を託される」「先祖の遺志を継ぐ」「遺産をもらう」「贈与や寄付を受ける」ことなど。お金を「託される」側の問題も、また「託す」側の問題も、両方とも蠍座新月にお願いすることができます。相続や財産分与の問題でトラブルがある方(あるいは今後トラブルが予想される方)、蠍座新月にお願いしてみてください。蠍座のテーマには、「裏方になって、他人を主役に立てる」というものがあります。自分は表舞台に出ない代わりに、自分が見込んだ相手に対して、表舞台に立つのを全面的に支援すること。タニマチ、パトロン、スポンサー、キングメーカー、プロデューサー。「このひとの力になってあげたい」「このひとが輝けるように応援したい」という気持ちは蠍座が支配しています。自分の思いが、相手の支えになるような応援・手助けをしたい。大事な人が困っているとき、力になれるような人になりたい。いざというとき、大切な人に頼ってもらえる自分になりたい。そんなお願い事を、蠍座新月は歓迎します。蠍座には「人を見る目」「隠されたものを見抜く」というテーマもあります。自分が大事に守ってきたものを他人に預けるには、預けたものを大事にしてくれる相手かどうかを見極めなくてはなりません。上っ面の美辞麗句に惑わされず、その奥に隠された本音を見抜こうとしなくてはなりません。ここから「心理学」や「洞察力」「推理力」といったテーマも出てきます。心理学系に進みたい方、ミステリ作家などを目指す方の成功祈願にも今回の新月はお薦めです。「相手の心を見抜き、つかむ」「深く踏み込む」ということから「カリスマ的な魅力」というのも蠍座の支配分野に入っています。人をひきつける魅力がほしいという方は蠍座新月にお願いしてみましょう。「相手と心の深い部分を共有する」ということから、「秘密を守る」「親友・ソウルメイトを得る」といった意味も蠍座にはあります。大切な人を裏切らない、大切な人の秘密をばらさない、大切な人にウソをつかない。これらは蠍座の重要なテーマです。支配星冥王星の影響で、蠍座は「絶体絶命の危機」「後戻りできないこと」「避けて通れないものと直面する」というテーマも持っています。「ピンチをチャンスに変える」という意味や「逆転復活」という意味もあります。どんな危機にあっても切り抜ける力がほしいという方、危機管理に強くなりたい方は蠍座新月がチャンスです。そもそもあんまり危険に遭いたくない方は「警戒心強化」「判断力アップ」のお願いをどうぞ。支配星である冥王星や火星が暴走すると、「破壊的な衝動」「全部リセットしたい」「攻撃的な気持ち」「恨み」「嫉妬」「排他性」などが表に出てくることがあります。相手の内面に深く踏み込みすぎ、とても残酷なかたちで相手を傷つけたり、あるいは傷つけられたりといったこと。相手を自分の影響下にとじこめて操ること(または操られること)などが、蠍座力の暴走です。たとえばストーキング(つきまとい行為)などです。自分の思うようにならない相手、自分から離れていくように見える相手を逆恨みする、ということもここに含まれます。そして、「視野狭窄」。ひとりのひと、ひとつの問題に心奪われて思いつめるあまりに、周りが一切見えなくなってしまうこと。ゼロか百か、やるかやられるか、生きるか死ぬかまで行ってしまう極限シロクロ思考。こういったものも蠍座のネガティブ面です。くりかえしますが、これは「蠍座のひとにはそういう問題がある」という意味ではありません。「視野狭窄になるとき、生きるか死ぬかの極端な状態に追い詰められているときは、ひとはみんなちょっとだけ蠍座」なのです。視野狭窄については、この後公開するおとなの蠍座新月予報でも説明しますね。おとなだけではなく、思いつめているこどものひとも、ぜひどうぞ。蠍座新月に、取り返しのつかないこれらの事態が起こらないよう、無闇に何かを壊したがったり傷つけたがったりする衝動がやわらぐようにと願うこともできます。蠍座の集中力を、「過去を忘れて(ゆるして)生まれ変わる」ことにも使えます。何か断ち切りたい過去がある方は、「再出発したい」と新月に願うこともOKです。ただし、リセットを願う前に一呼吸置いて、自分はどういう未来を望んでいるのかよくよく考えてからにしてくださいね。最後に、蠍座が支配する体の部位についてです。こちらについては「普段パンツ(下着の)で隠れる部分は蠍座支配」と覚えてください。つまり、外性器・内性器・排泄器官。平ったく言えば、子供を作ることに関係のある部分と、おしっことうんちを出す部分。これらの部位に発生する病気も蠍座支配です。痔、膀胱炎、直腸がん、前立腺がんに子宮頸がん・子宮体がん。子宮筋腫や卵巣膿腫をはじめとする各種婦人病、男性のED、女性のPMSなどが蠍座の支配する病気です。蠍座新月のときには、これらの症状の緩和や治癒を願うのに適しています。
2024.10.24
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で10月3日の3時48分、天秤座10度03分で太陽と月が出会います。天秤座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。8時間というのは、太陽に重なった月が太陽からおよそ5度離れるくらいの時間です。なお、この時間帯を逃しても48時間以内であれば効果ありです。 生まれた時の太陽が天秤座にあった方(いわゆる「天秤座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが天秤座にあった方は、そうではない方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。天秤座ならではの長所を伸ばすお願い、また天秤座の短所でお困りの場合はそれを克服するお願いに最適です。天秤座は、12サイン中7番目のサインです。「自分→世界」の奇数サイン。クォリティ(運動区分)は「活動」。活動サインは季節の先頭を担当し、物事を新しく始める役どころです。エレメント(元素)は「風」。言葉を用いて問題を解決することを重んじます。奇数で・活動で・風。この三要素が天秤座の柱です。荒れくるう感情の季節、夏の3サインは終わりました。天秤座から始まる秋の3サインは「言葉とコミュニケーション」が重要な鍵を握る季節です。外に出て、人と会って、話をしよう、話を聞こう。「人と分かり合うこと」が天秤・蠍・射手と続く秋の3サインの大きなテーマですが、中でも天秤座は「話してわかる」ことを重要視します。天秤座は後半6サインの先頭を走るサインでもあります。 牡羊座~乙女座の前半6サインまでは、自分個人の資質を磨くステージでした。天秤座はそれまでのサインで作り上げた自分をひっさげて、より広い場所、社会へと一歩を踏み出すサインです。天秤座は、12サインの1番目・牡羊座とは「対立」を意味する180度の関係にあり、4番目のサインである蟹座とは「摩擦」を意味する90度の関係にあります。天秤座で出て行く「社会」は、それぞれ違う意志やニーズを持ち(牡羊座と180度)、全く異なる家庭環境で育ってきた(蟹座と90度)人たちが集まってくる場所です。牡羊座(赤ちゃんのサイン)のように自分の欲求だけを通そうとすることはできないし、蟹座(家庭のサイン)のように「私の常識は家族みんなの常識・何も言わなくてもみんなが私の気持ちをわかってくれる」とは限らない環境に飛び出ていくわけです。 自分と他人では、生まれ育った環境(蟹座)が違う。 自分が心から求めていること(牡羊座)を、他人も求めているとは限らない。 このふたつのことを理解し、「それであっても、相手と私は手を結ぶことができるか?手を結ぶとしたら、その関係のために私は何ができるか?」と考えるのが天秤座の重要なテーマです。 親の庇護下から飛び出して社会へ出ていくひとたちがうまくやっていくために必要なものが「言葉を使ったコミュニケーション」「社交術」そして「マナー」です。社交性を高めたい方、マナーを身につけたい方、初めて会う人たちとでもスムーズにお話ができるように敬語や会話術をしっかりマスターしたい方は今回の新月にお願いしてみてください。天秤座は「対話のサイン」とも呼ばれます。天秤座の「対話」スタイルは「まず自分を主張する(牡羊座スタイル)」ではなく「まず相手の主張を聞く」です。これは「自分の意見を言わない」ではありません。順番として「まず相手」「それから自分」というように交互にお話を進めていくということです。「パートナーを探す」「協力」「共存共栄」といったことも天秤座のテーマです。「契約」「合意」「共有」そして「結婚」といったテーマもあります。「個人と個人が話し合って、お互いに納得して約束を交わすこと」。これに関わること全般が天秤座の管轄です。そういえば日本語には「結婚の約束をする」ということを「言い交わす」とも表現しますね。とても天秤座らしい表現だと思います。お互いに話し合って同意して、一緒に生きようね、と「言い交わす」。 現在パートナーシップを結んでいる相手と、より良い関係になりたい、という方。今のところシングルだけど、これからよいパートナーを見つけたいという方。西洋占星術では個人同士の契約である「結婚」も会社同士の「業務提携」も同じ「法的契約」として天秤座でまとめて扱います。 これからよい条件で契約を結びたい、長続きする契約にしたいと願う方。また、現在の契約の見直しをしたい方、パートナーと話し合う時間がほしい方。今回の天秤座新月は、「共存共栄をもたらすパートナーシップ」のお願いに最適です。 「共存共栄」=共にあり、共に栄えること、は英語にすると Live and let live です。自分が生き、相手を生かす(Let it go. Let it be. の let です。「そうさせる」ですね)。より日本語として自然な言い方に変えるなら、「生かし・生かされる」が Live and let live。これの反対語は「互いに生かしあわない」すなわち「殺し合い」です。「互いに生かしあうこと」これを目指す天秤座が使うファーストステップは、先に挙げた「まず、相手の主張を聞くこと」です。天秤座の「まず相手の主張を聞く」は「自分を殺して相手に従う」ではありません。誰かが自分を殺して押さえつけて、それで成り立つ平和は天秤座の目指すものではありません。テントを開設してからずっと、天秤座の新月が近づくたびに書いてきたことですが大事なことなので今年もまた書きます。天秤座は「平和を目指すサイン」です。天秤座でデビューする場所がたとえ現在、戦争や喧嘩やいじめの場になってしまっていても、その戦争や喧嘩やいじめを持続するのは天秤座の目指すところではありません。目指すは対話の場を作ること、互いに生かし合う共存共栄の場を作ることです。 「勝つ(自分が傷つかない)ために必要なら、相手を傷つけてもいい」というのは、戦争の・喧嘩の・いじめの論理です。社交術・外交術とはそういう状態を起こさないために、または現在ある争いごとを終わらせるために存在するものです。互いに生かし合うことを目指して対話を続ける人たちを、天秤座の新月は応援しています。天秤座の「相手の主張を聞く」というテーマに関連して「カウンセリング」「相談」「コンサルティング」といった分野も天秤座管轄です。何か問題が起きたとき、「ひとりで解決する」というのは天秤座的なやり方ではありません。「相手との話し合い」「専門家への相談」「第三者に仲裁してもらう」など必ず複数の視点から問題を見て、協力して解決するのが天秤座流です。カウンセリングやコンサルティングなど、「相談」を専門とする職業、裁判官など「公平な判断」を必要とする職業、弁護士のように法律や契約を扱い、交渉ごとにたずさわる職業は、みな天秤座の管轄です。これらの資格取得を目指す方は合格祈願や勉強開始のチャンスです。また、何らかの面談・面接を控えている方にも天秤座の新月はチャンスです。進路相談から採用面接まで、あらゆる種類の「会って、話し合うこと」の成功祈願に天秤座新月は最適です。人と会うだけで緊張してしまう方にもおすすめ。落ち着いて相手の話を聞き、落ち着いて自分の望むことを話せるようにとお願いしてみてください。 そのシンボルである「天秤」からもわかるように、天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が大事なテーマです。「かたよる」は文字通り、「片方に寄る」ことです。天秤座が左右どちらかに傾いた状態のことですね。天秤座新月は「偏りをなくす・バランスを取り戻す」ためのお願いにも最適です。 夫婦や親子きょうだいの間で、あるいは職場で分担していた仕事のバランス、最近かたよっていませんか。天秤座の新月をきっかけに、ちょっと見直しをしてみませんか。チーム内の他のメンバーとの話し合いが必要かもしれません。自分たちは今のままでいいと思っていても、チームの外にいる人から見ると変えた方がいい点があるかもしれません。ここでもまた、「他人にチェックしてもらう」ということが重要になってきます。バランスを取り戻すための時間や意見交換の機会、それから問題提起する勇気がほしいという方は天秤座新月に後押ししてもらいましょう。「調和」に関連して、もっとやわらかめのテーマもあります。天秤座を支配しているのは美と愛の星・金星です。牡牛座も金星が支配していますが、牡牛座における金星があくまで自分がカラダで感じる美や快感を意味するのに対し、天秤座の金星は「他人に与える印象のよさ」や「人にアピールする美しさ」を意味します。天秤座には「他人の目に磨かれる」という意味もあります。芸能人がデビューして、人目に多くさらされることで美人に磨きがかかっていき「芸」も上達するというのはとても天秤座的な作用です。おしゃれになりたい方は天秤座新月にお願いをどうぞ。外見を磨くだけでなく、絵画や音楽など芸術系の才能を伸ばすお願いにも今回の新月は最適です。コンクールや展覧会など人前で腕を披露したい方は天秤座新月にお願いしてみてください。 天秤座の「相談して決める」と金星の「美」をかけあわせて考えると「おしゃれや美しさに関するアドバイザー」も天秤座管轄と言えます。たとえばスタイリスト・美容師・メイクアップアーティスト・カラーコーディネーター。これらの職業はとても天秤座的です。自分と相性のいい美容師さんを探している方、「美をプロデュースするお仕事」を目指して勉強中の方は天秤座新月にお願いしてみてください。それからモデルさん。ファッションモデルでもそのほかのモデルでも、天秤座管轄のお仕事です。「洗練」「エレガンス」「趣味のよさ」「贅沢」も天秤座のテーマです。相手に威圧感を与えず、親しみやすくすること。しかし馴れ馴れしくはないこと。リラックスと緊張感の間のバランスをとり、凛としてさわやかであること。エレガントな紳士淑女を目指したい方は天秤座新月にお願いしましょう。今はぎこちなくても、「そうなりたい」と願う心を天秤座は応援します。 天秤座は「社会人一年生」のサインです。「今現在、洗練されていないこと」は天秤座にとっては恥ではありません。ただ「いつまでも洗練されないまま=自己流のままで(だけ)いること」が天秤座の考える恥です。他人の間で揉まれ時に傷ついたりしながら、その中で懸命に自分を磨いていこう、自分と他人の調和点を探そうとする勇気ある人々すべてを天秤座新月が応援しています。 短所のないサインはありません。天秤座にも短所はあります。バランス感覚の暴走といえる「優柔不断」。そして、その場の平穏を重視するあまり「八方美人」になること。「空気の読みすぎ」も天秤座的な短所です。 典型的な天秤座さんたちが最も恐れるのは「無視」「拒絶」「否定」「パートナーに認めてもらえないこと」です。無視されたくないあまり、自分を殺してまでしがみついているパートナーシップがあったら。拒絶や否定が怖くて、外に向けて自分の意見を言う勇気がなくなってしまったら。天秤座新月に健全なバランスの回復と、再び対話をはじめる勇気を願ってみてください。 最後に、天秤座が支配している体の部位を。天秤座はウエスト・腰・腎臓・ヒップ・副腎を支配しています。すべて、体の中で何らかのバランスをとることに関係している部位です。体の水分バランスや血糖値を適正に保つことも天秤座の管轄です。天秤座が支配している病気は腎臓病・糖尿病・腰痛です。天秤座新月のときは、これらの部位の健康や、病気の治癒を願うのにも適しています。
2024.09.25
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。2024年9月3日午前10時55分、太陽と月が乙女座11度04分で出会います。乙女座新月タイムの始まりです。この日、日本以外で新月を迎える人は上記の時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはだいたい、太陽と合だった月が4~5度動くのにかかる時間に当たります。8時間を過ぎても48時間以内であれば有効範囲内です。今回の新月は乙女座で起こります。生まれた時の太陽・月・ドラゴンヘッドのいずれかが乙女座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。乙女座特有の長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。乙女座に天体を持たない方でも、今回の新月では乙女座に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、乙女座の解説と乙女座新月の時に叶いやすい願い事の分野です。乙女座は12サインの6番目。「自分←世界」の偶数サイン。エレメントは「地」。エレメントは「何を重要視するか」を表します。地の場合は、物質性・身体性・形あるものが大事です。「得意な動き方」を表すモード(運動区分)は「柔軟」。活動サインでスタートし、固定サインで最高の状態に到達したテーマを、次の季節に向けてほどいていくのが柔軟サインの役目です。「偶数・地・柔軟」。これが乙女座の性質を決める三本柱です。「世界を取り込み、世界に合わせて自分を変えていきたい」、「かたちあるものを大事にしたい」、「固まってしまったものを使いやすく分解し再構成したい」。この三つを兼ね備えた願いごとが、乙女座新月のときに叶いやすい願いごとです。乙女座は、夏の3サインの最終走者です。――日本の季節感に合わせた表現をするなら残暑の一ヶ月、といった感じです。夏の3サインは、自分の感情とどう付き合うか、がテーマです。初夏のサイン・蟹座は「身近な人と寄り添い、苦楽を共にすること」に取り組みました。その次、盛夏のサイン・獅子座は「心の底から湧き上がるときめきや創造の喜びを感じること」に没頭しました。夏の最終サイン・乙女座では、獅子座で上がっていた「熱い感動」のステージから一旦降ります。「心の底から燃え、輝いている」と自分では思っていたけれど、それって実はただ「浮かれていた」んじゃないか?と疑問が生まれたとき。なんか、恥ずかしいぞ私。と自分を見つめる気持ちが生まれたとき。そのとき、残暑の季節、乙女座月間が始まります。乙女座は、前半6サインの最後に位置して「ひとりで燃え上がる」獅子座と「社会に出て他人の目の前に自分をさらす」天秤座の橋渡しをするサインです。年齢で言うと、社会人デビュー直前までの「思春期後期」に当たります。自意識が高まり、悩み多い時期でもあります。「燃えて光って注目を集めたものが勝ち!たとえ炎上事案になったとしても、目立たないまま終わるよりまし!」という獅子座に対する反動から、乙女座は「形式」や「基準」をとても重視します。何か自分なりに基準を設定して、それをクリアできるかどうかを非常に気にします。火から地への変化ですね。また、乙女座は、直接的には獅子座(火・固定)のテーマを引継ぎ、解体していくサインなのですが、同じ地のサインで固定サインの牡牛座のテーマも引継いでいます。牡牛座は「五感のサイン」です。また、「物欲のサイン」でもあります。自分の体、自分の感覚、自分の持ち物をしっかりと抱え込み、味覚のサインであるだけにそれこそ「なめるように」大切にするのが牡牛座です。しかし、牡牛座的な感覚だけでいると、やはりだんだんゆがみが出てきます。牡牛座が行き詰まってくると独占欲、所有物をうしなうことへの恐れ、飢餓感に近い所有欲などのトラブルが起こります。自分だけが満足できればいい、という傲慢さ・頑固さとして表れることもあります。「自分だけ満足できればいいのかな?」「物って、あればあるほどいいのかな?」と、思春期後期乙女座さんは考えます。乙女座のキーワードは「謙虚さ」「節制」「羞恥心」。それらは「自分を見つめること」から生まれてきます。「反省」「分をわきまえる」なども乙女座ワードです。それから、「腹八分目」も。牡牛座・獅子座の裏テーマ「エゴイズム」を解体するためにやってきた乙女座は、謙虚に自分を見つめます。日々是ひとり反省会。乙女座で新月が起こる時には、「内省」「自己分析」など「自分を見つめること」に関係したお願いに向いています。心の棚卸しをする時間を取りたい方は乙女座新月にお願いしてみましょう。もしも、自分を見つめてほころびを発見したらどうするか。乙女座は、「私ってなんてダメなんだろう…」と思っただけでは終わりません。ダメな自分・弱い自分に酔って泣いてしまったら、まだまだ乙女座未満、獅子座の段階にいる証拠です。乙女座は「形にして残す」地のサインです。そんな至らない自分を後世まで残してしまったら、乙女の名がすたると言うものです。穴があったら入りたい気持ちに鞭打って、穴のつくろいに乗り出す。日々是精進・日進月歩。埋めるべき穴を見つけたら、乙女座のもう一つのテーマである「精進」「自己研鑽」に関するお願いがお薦めです。「地のサイン」である乙女座は「具体性」と「身体性」のサインです。コツコツと練習を重ね、身に刻み込むようにして覚えるということ。乙女座は「規則正しい生活」や「自律」というテーマも持っています。自らルールを決めてそれを忠実に守る。それを毎日続けていける強い自分になりたい方は、乙女座新月にお願いを。心が燃えるままに疾走することで無視していた「からだの問題」も乙女座管轄です。からだの中でも、乙女座は小腸・大腸など消化吸収に関わる器官を支配しています。暴飲暴食で弱ってしまった胃腸の回復を願う方、食生活の改善やダイエットを計画している方は乙女座の新月がチャンスです。乙女座は「形」や「具体性」を重んじる地のサインなので、お願い文にも「目で見て・手で触って確かめられること」を盛り込むのがおすすめです。具体的にどういう見た目や状態になりたいかという表現を加えましょう。ただ「痩せたい」と願うよりも「ワンサイズ小さいスカートが入るようになる」とか「筋肉をつけたい」よりも「腹筋が六つに割れる」とかがお薦めです。また、「○○を毎日の習慣にしたい」など「規則正しさ」も意識したお願い文もこれに併せて書くといいでしょう。時間がなかなか作れない方は、まず「時間の使い方がうまくなりたい」と願うといいかもしれませんね。ちょうど10月始まりのスケジュール帳が多く売り出される時期。手帳・スケジュール帳は時間と行動を「見える化」する道具。日々の行動のログを取り、未来の予定を前もって書きとめる。実に乙女座的なツールです。新しい手帳をどれにするか決めかねている方は、今回の新月に「自分にぴったりの手帳が見つかるように」とお願いするのはいかがでしょう。「整理整頓」「分析・分類」「混沌から秩序を生み出す」なども乙女座のテーマです。これは「心の棚卸し」「自己分析」を内面だけでなく自分の身の回りにまで波及させるということです。自分の目と手の届く限りの場所を整然と、使いやすくととのえること。情報でも道具でも、必要なものが必要な時にすぐ出てくるようにしておくこと。心の中のことも外のことも、「お片づけ全般」に関する願いが吉です。すっきりと片付いた環境を手に入れるため、手持ちのものを減らす「在庫処分」「捨て上手になりたい」系のお願いごとも吉ですよ。この「環境に秩序をもたらす」というテーマは、仕事面にも有効です。仕事で使う書類の管理や、読みやすい資料の作成、OA操作のスキルアップなどをお願いするのに向いています。デスクワーク、書類作成が苦手だという方も、その苦手意識をなくし、てきぱきと必要な作業ができる自分になるチャンスです。「段取り能力を高めたい」というお願いもいいです。乙女座は「サービス(奉仕)」「細やかで具体的な支援」を支配しています。柔軟サインのテーマである「融通を利かせること」や「分け合うこと」を生かした仕事でもあります。乙女座的な職業としては秘書、看護士、介護士、栄養士、薬剤師、家事代行、公務員、司書、コールセンターやサポートセンター勤務などがあります。一般企業だと、総務や経理ほか事務系の部署が乙女座の管轄です。これらのお仕事に就いている方、乙女座系の職業を目指して修行中の方を乙女座新月は応援しています。よき秘書、よきサポート役をお探しの経営者様、乙女座新月を狙って求人広告を出すのはいかがでしょうか。家庭内では、日々のメンテナンス系家事全般も支配しています。掃除・洗濯・炊事・各種修繕・家計管理・健康管理などです。一見地味に見える、日々の暮らしを支える「サービス」。こういった作業が好きでも嫌いでも、日常生活をスムーズに送るためには欠かせない仕事です。乙女座は「勤勉さ」「働く喜び」も支配しています。乙女座は双子座と並んで「水星」に支配されるサインです。乙女座の水星は、同じ水星支配の双子座のように「頭のよさ」として出るのは勿論ですが、「手先の器用さ」「工夫上手」「分析能力」「記憶力」「細かい作業への適性」などとしても現れます。お裁縫や編み物などの針仕事、日曜大工など、手を使って日用品を作ること。乙女座精神とはDIY(Do It Yourself)精神です。今回の新月は、これらの技術向上をお願いするのに最適です。乙女座は「批判」「分析」のサインとも呼ばれます。これらのもとになっているのは、乙女座の「見極める目」「選別する目」です。必要なものと不要なもの。多過ぎるものと足りないもの。これらを見分け、頭の中と外の両方をすっきり整理することを乙女座は支配します。すぐに興奮したり、頭の中がこんぐらがっちゃったりする方は、乙女座の「見極める目」が自分のものになるように願ってみましょう。そして「自分と他人の領域を分ける」というのも乙女座の特徴です。要らぬお節介をせず、また、むやみに他人を羨まず、淡々と「自分のことを自分でする」ことが乙女座のテーマです。「分析力」や「自分を見つめる力」が暴走すると、乙女座のマイナス面が現れます。乙女座のマイナス面とは「行き過ぎた自己批判」や「過度の潔癖」、「仕事中毒」「完璧主義」「減点主義(あらさがし)」「木を見て森を見ない傾向」「自意識過剰」などです。乙女座の影響が強い方で、これらの点でお悩みの方は今回の新月に弱点克服をお願いしてみましょう。乙女座の「見極める力」や「混沌から秩序を生み出す力」はうまく使えば「統合能力」へと繋がります。どんなに混乱した状況でも、しっかりとした自分の芯を意識していられること。今、自分がしていることが、積み重なって未来の自分へ結実すると知っていること。乙女座は「ゴールを決めて計画を作る」ことも大好きです。ゴール(目標)が決まれば、その達成のために何がいつ必要で、何が邪魔なものかがわかります。計画(具体的で一度に一歩ずつ進んでいく地道なもの!)を立てて、それを着々と実行していけるように、毎日、努力を積み重ねていけるように乙女座新月に願ってみてください。最後は乙女座が支配する体の部位と病気についてです。獅子座と並んで、乙女座は髪の毛を支配しています。健康でつよい髪が生えてくるように、新月に願いをかけてみてください。また、乙女座に月がある時期に髪を切ったりトリートメントしたりするのもお薦めです。髪の毛以外で乙女座に支配されているからだの部位は小腸と大腸です。髪は乙女の命ですが、乙女の悩みと言ったらお通じのトラブルですね。便秘・下痢・過敏性腸症候群など、不規則な生活やストレスが原因で起こるお腹の不調はすべて乙女座の管轄です。乙女座新月のときは、これらの症状を緩和するお願いのほか、悩みを相談できるいいお医者さんを探したりするのに向いています。また、「健康管理全般」ということで、人間ドックや健康診断を受けるのにもおすすめの時期です。
2024.08.27
こんばんは、星見当番です。遅くなりました。本日は新月予報をお届けします。2024年8月4日20時12分。太陽と月が獅子座12度34分で合(角度差ゼロ)となります。獅子座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。もしも当ブログを日本以外から閲覧していて、新月タイムを日本以外で迎える皆様は、必ず上記の時刻に日本との時差をプラスマイナスして現地時間でお願いごとをしてください。願いごとのベストタイムは開始から8時間以内。この8時間というのは、太陽と月が0度の状態から4~5度離れるまでの長さです。この8時間を逃しても、48時間以内なら効果ありです。48時間以内というのは、月が太陽から25度ほど離れて、細い三日月が空に見えはじめるよりも前に、という長さです。さて。生まれた時の太陽が獅子座にある方(いわゆる「獅子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが獅子座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。獅子座ならではの長所を伸ばし、短所を克服する願いごとに最適です。特に獅子座と強い関わりを持たない方々も、今回は獅子座の支配分野に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、獅子座の解説と今回叶いやすい願いごとのジャンルです。獅子座は12サイン中5番目のサイン。「内から外へ」「自分→世界」の奇数サインです。運動区分で言うと「固定(不動)」。固定サインは季節の盛りを担当します。ひとつ手前の活動サインが開始したことを引き継いで、確固としたものに高めることが固定サインのテーマです。獅子座が直接に引き継ぐのは、直前の蟹座(水の活動サイン)のテーマです。蟹座で始まった新しいテーマは「感情と向き合うこと」。獅子座でも引き続き、自分の中の様々な気持ちとの付き合い方を学びます。それと同時に獅子座は遠く牡羊座(火の活動サイン)のテーマを引き継ぎ、高めるという役目も持っています。牡羊座のテーマは新しい世界に飛び込むこと、新しい世界で「私はここにいる!」と叫ぶことでした。獅子座では、この「私は存在する!」というテーマにあらためて取り組みます。人生すごろく風に言うと、牡羊座は「この世に生まれてきたばかりの赤ちゃん」です。五番目のサイン・獅子座はちょうど「思春期真っ盛り」の少年少女の段階です。まだまだ身近なおとなの保護や世話(蟹座・月)を必要としながら、しかし「パパとママのいい子」の枠には収まりきらなくなった自分(太陽)を感じ出す頃です。蟹座では「身近なひとと仲良く安心して暮らすこと」がテーマでした。家族の中で約束事を作ったり、毎日みんなで決まった時間に同じことをくりかえしたりして「私たち、一緒だね」と絆を深めていくことが蟹座では重要でした。蟹座の次の獅子座では、この「みんないっしょ」ということに満足してはいられなくなります。獅子座が求めるものは「みんないっしょ」ではなくて「ひとりだけ特別な存在である自分!」、そして「いつもどおりの平凡な日常」ではなくて「人生に一度きりのドラマチックな時間」なのです。胸を張りたい。すごいって言われたい。特別感を味わいたい。獅子座は、世界に飛び出す牡羊座の精神を復活させ、さらに高めようとします。牡羊座の支配星は「切り込む力」をあらわす火星。獅子座の支配星は太陽。西洋占星術に使われる天体の中で唯一自らのエネルギーで輝く星です。獅子座は牡羊座と同じく「意志」や「やる気」を最も重んじる火のサインです。太陽のように自らの力で輝き、皆から注目される自分になりたい!そういう気持ちを獅子座は支配します。ここから、獅子座のテーマとして「目立つこと」「その場の主役になること」「個性を確立すること」などが出てきます。自分の内面をさらけだすことに関係する全てのことが獅子座の管轄です。演奏家や俳優、歌手やコメディアンなど人前に立つことをお仕事とする方、あるいはそれを目指している方、コンクールなどで一等賞を目指す方を獅子座の新月が応援しています。全力で輝いている自分、注目や喝采を浴びている自分、成功している自分をイメージして、お願い事を書いてみましょう。獅子座新月の時には、どんな願いごとでも「目立つこと」「関心を持たれること」「誉められること」に関連付けた表現を取り入れるのがおすすめです。たとえばダイエット成功祈願なら「○○キロ痩せたい」と願うよりも「人に振り返られるようなかっこいい体になりたい」のような表現がおすすめです。表舞台に出て行く勇気がない、自分を世界にプレゼンする自信がないという人も、獅子座の新月に助けを願うことができます。自分の持っている力を信じられるように、あがり症を克服できるように、本番に強くなれるように、などお願いしてみましょう。獅子座は「王者のサイン」と言われます。王者に必要な「誇り高さ」「勇気」「決断力」「リーダーシップ」これらも獅子座のテーマです。蟹座では「何かあったらみんなで決める」「家族のリーダーが決めたことに従う」でしたが、獅子座は「人に何かを決めてもらう」ということをしません。「I will (我、こころざす)」自分にとって大事なことは自分で決め、その意志を通すのが獅子座流です。「固定サイン」ならではの「意志の強さ」も獅子座の特徴です。不屈の意志が欲しい人、どうしてもやりとげたいことがある人、自分に誇りを持ちたい人は、獅子座新月に力添えを願いましょう。獅子座は「創造性」「個性」を司るサインでもあります。これは「特別な自分でありたい」という気持ちから生まれます。自分の中にある何かを外に向けて表現したい、「これが私の作品だ!この作品こそが私なんだ!」とみんなに胸を張って見せられるものをつくりたい。獅子座はそういう気持を支配しています。心に描いているものを表現できる喜びやドキドキ感を追求したい人は獅子座新月にお願いしてみてください。また、この「創造」ということに少し関係することなのですが獅子座は「子供らしさ」「自由な心」「遊び」といったテーマも持っています。子供と一緒に、あるいは自分も子供そのものになって遊ぶこと。子供の頃感じたようなワクワク感を感じることが獅子座の重要なテーマです。「休暇」や「行楽」も獅子座の管轄です。獅子座は「心が熱くなるもの」「どきどきするもの」「特別だと感じられること」を支配しています。気持ちが盛り上がるもの、興奮しちゃうことは全て獅子座の管轄です。「ステージに上がること」や「作品を発表すること」も、もちろん心が熱くなってどきどきする特別なことですけれど、「恋愛」もまた、心を熱くすることのひとつですね。「恋愛」は獅子座の重大テーマです。誰かを特別に好きになること。誰かに特別だと思ってもらえた時のドキドキ感や喜び。「こんな素敵なもの(ひと)を発見できるなんて私、凄い!」「私、こんなにもひとつのことに夢中になれたんだ」と思えるような何かを見つけることが、獅子座の重要なテーマです。「自分にとっての『特別』を見出す能力」を開発することが獅子座の目標です。なので「その恋愛の現実的な成就」は、実は獅子座の段階では二の次だったりします。あのときめき感があればいいんです。いまどきの言葉で言えば「推し」がいるだけで幸せなんです。そのドキドキがあるから、がんばれる。俺の推しが今日も尊い。相手が芸能人であってもフィクションのキャラクターであっても、自分の心が熱くなりさえすれば、その恋で人生が輝くならば、獅子座的には立派に「恋愛」です。「夢中」という言葉が示すように、獅子座の恋愛はある意味、夢です。リアルなオトナの恋愛は秋の天秤座および蠍座新月におまかせして、獅子座新月では「推しのある幸せ」を堪能いたしましょう。推しへのパッションを綴った熱い薄い本を作りたい方のことも獅子座新月は応援します。獅子座に新月があるときには、獅子座の長所を伸ばすお願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。獅子座の短所とは、「自分を特別だと思う気持ち」の暴走から起こります。つまり「傲慢」「過度の自己中心性」「頑固」「わがまま」「横暴」です。「どきどき感」の暴走から起こる「大袈裟(騒ぎすぎ)」などもあります。注目を集めたいがために、ウソをついたり見栄をはったりしてしまう。自分以外で注目を集めている人を見ると悪口を言いたくなってしまう。思ったほど人からの注目をもらえないと思うと拗ねてしまう。そんな獅子座の短所でお悩みの方は、短所解消を願ってみましょう。最後に、獅子座の大事な支配分野は「祝福」です。獅子座の支配星「太陽」は「自ら輝く星」であると同時に「光を与える星」です。「自分の光で何かを照らし出すこと」「祝福を与えること」「周りを明るくし、あたためること」は太陽の、または「王者」「創造者」の大事なつとめです。太陽や星は、ひとびとをその光で照らすからこそ仰ぎ見られるのです。毎年、獅子座の新月予報で書いていることですが、何度でも書きます。「何かをつくる(産む)こと」は、「つくったものを祝福すること」とひとつです。また、既にあるものを「これは私の特別なもの」とあらためて選び出すことも何かをつくりだすことと同様「祝福の行為」「光を当てる行為」です。「私はこれがこの世に存在するのはいいことだと思う。私はこの存在を歓迎する!」―そのように宣言することが「祝福」です。逆に「こんなものいらねえや、世の中から消えっちめえ」と宣言するのは、祝福の反対……「呪詛」です。獅子座の「創造」は「祝福」とワンセットです。自分が創造したものを祝福することで、自分自身も祝福する。祝福という言葉が難しければ「誉めたたえる」でいいです。自分がつくったもの、自分の中から生まれたものを、めいっぱい誉めてください。他人が誉めてくれるかどうかはこの際気にしなくていいです。自分だけは、自分の生み出したもの、自分の見つけた特別なものを夢中になって誉めてください。自分の生み出したものを呪う(悪口を言う)くらいなら、生まない方がましです。生んだ(創り出した)からには祝福する(誉める)。それが生んだ人(創り出した人)のほとんど唯一の責任です。旧約聖書の『創世記』で、神が天・地・動植物・人間を創造するたびに、いちいち「主はそれを見て『よし』とされた」という記述が出てきます。すべての創造が済んだ後、旧約聖書の神は「産めよ、ふえよ、地に満ちよ」と言って生き物たちを祝福します。祝福の基本は「いいね!」「素敵!」「もっと沢山居てほしいと思うくらい好き!」です。いいね!ボタンを沢山押してください。12サインのはじまりは牡羊座です。牡羊座は「光あれ」と言われてポンと出現した最初の光でした。そこから5つめのサイン・獅子座まで旅してきて、「最初の光」は自分の周りにあるものを素材に、そこに自分の息(いのち・こころ)を吹き込んで、新しい何かを作り出すことができるようになりました。それは、自分の作品でもあり、「自分の子供」でもあります。自分が心血を注いで生み出した愛しいものたちを祝福してください。そして生み出されたものがデビューする、この世界を祝福してください。「祝福する(それが存在することを喜び、その幸せを願うこと)」は、神様のような特別な存在だけができる特別なことではありません。誰もが毎日の生活の中でできることです。獅子座は、創造(クリエイション)と遊び(レクリエイション)、祝福と喜びと遊びのサインです。獅子座新月は、毎日を特別なものにする人たちの味方、生きていることをお祝いし、新たなときめきを発見し、自分の愛するものへあたたかな光を注ぎ、世界を明るくする人たちの味方です。最後に、獅子座が支配する体の部位のお話です。まずは髪の毛。美しい髪を手に入れたい方は獅子座新月にお願いしましょう。獅子座と乙女座に月がある時期に美容院に行くのもお薦めです。髪の毛以外では、背中・背骨・炎症・憔悴(夏バテや熱中症)・発熱などが獅子座の管轄です。獅子座で新月が起こる時にはこれらの部位の健康を願ったり、髪や背中に病気がある場合の治癒・症状緩和のお願いをしたりするのに適しています。この夏も、災害レベルの酷暑が続いています。熱中症になる前に気付いて休めるように、この夏を元気に過ごせるようにとよくよくお願いしておきましょう。ししざ4
2024.08.01
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2024年7月6日7時57分、太陽と月が蟹座14度23分で出会います。蟹座新月です。生まれた時に太陽が蟹座にあった方、及び、月やドラゴンヘッドが蟹座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蟹座の長所を伸ばす願い事、および、蟹座の短所を克服する願い事に最適です。蟹座と特に縁がある訳ではない方でも、今回は蟹座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これを逃しても48時間以内なら有効範囲内です。でも、できれば太陽と月が共に蟹座にいる間、できるだけ早いうちにお願いできるのがベストです。以下、蟹座の支配分野と叶いやすい願いごとについての解説です。蟹座は12サインの4番目。「4」は「土台」を表します。偶数のサインですので「自分←世界」、外にあるものを自分の内側へ吸い込む性質。蟹座の支配星である月も同じく「吸収する」という働きを持つ天体です。自分の外側にあるものを内へと取り込み、一定期間キープして、外へ排出する。蟹座と月はそういう働きをします。たとえば女性が男性の精子を受け入れ、自分の卵子と受精させる。そしてそれをお腹の中で一定期間育てて、月満ちて赤ちゃんを産む、というのも「吸い込む→一定期間キープ→排出」という働きです。また、「食べる→消化し栄養を吸収する間体内にキープしておく→排泄する」という働きも月と蟹座の管轄です。食べる→消化して栄養にする、というのは男女関係なくすべての人間・生物の基本的な営みですね。蟹座と月は、そういう「いのち・生活」の土台、根っこ、基本的な部分を担当しています。「活動・固定(不動)・柔軟(変通)」の三区分で言うと、蟹座は「活動サイン」です。「活動サイン」は各季節のスタートを担当するサイン。新しく物事を始めるのが得意です。牡羊座でこの世に生まれ落ち、生きたいという衝動の命じるままに走りだしました。牡牛座で自分のからだを意識しはじめ、五感を使って身の周りを捉えることを覚えました。双子座で、更に行動範囲を広げ、言葉で意思を伝えることを覚えました。そういう魂が、蟹座(牡羊座から見て90度の位置)に来てひとつの曲がり角をむかえます。それだけのことができても、自分の中にはまだ自力では埋められない何かがある。牡羊座で人生をスタートした頃には感じなかった「寂しい」「怖い」という気持ち。世の中には自分より強く大きなものが存在する。自分は弱く小さいもののような気がして心もとない。誰かに寄りかかって甘えて、この心もとなさを埋めたいと願ってしまう気持ち。蟹座はこの「不安」と関係のあるサインです。蟹座に始まって獅子座、乙女座と続く夏の三サインでは、春の三サインで手に入れた三つの力(行動意欲・五感・ことば)をうまく使いながら、同時に新しいテーマである「自分の弱さや寂しさとどう付き合っていくか」を追求していきます。蟹座・獅子座・乙女座までは、人生すごろく風に言うと思春期直前から成人直前までに相当します。いわゆる「難しいお年頃」です。その先陣を切る蟹座では、まず身近な人と作る小さな空間の中で安心感を育てていこうとします。弱くて臆病な自分でも許される人間関係。「家族」「親子(特に母と子供)」そして「家庭」は蟹座の大きなテーマです。安心して弱みを見せて、甘やかしてもらうこと。寝食も、喜びや悲しみも共にして、「いちばん基本的な、人間(他人)への信頼」を作り上げること。そこから出ていき、そしてそこへ帰る場所。心と体を休め、英気をやしなう場所。元気と強さの根っこを作る場所。そういう場所が蟹座の場所であり、そこで守られ、ゆるされ、育まれることが蟹座の経験です。蟹座は「ホーム」「ベース」を支配するサインです。そこで生まれ育ったかどうか、ではなく、そのひとが共にいるひとを信じて安心して休める場所。それがそのひとのホームです。蟹座で新月が起こるときは「心が帰る場所」「安らぎの場所」に関する願いごとが叶いやすくなっています。誰からも、どんな意味合いでも攻撃されない安全な環境で暮らしたいという願いごと。配偶者や子供たちが安心して帰れる、何かあった時に迷わず頼れる家庭にしたい、という願いごと。また、いまの自分に「根っこ」をくれたひと、いま生活を共にするひとに感謝する機会を作りたい、という願いごとにも向いています。家族の誰かと現在衝突中の方、かつて家族との関係で傷ついた経験のある方が「家族と和解したい」「家族と分かり合いたい」というお願いをかけるのにも向いています。ただし、自分以外の誰かが態度を変えてくれるように、というお願いは新月のルール上、かけることができません。新月のお願い事の主語はあくまで「自分」です。「私ではなくて私の家族が、もっとこうしてくれたら私たちは仲よくなれるのに」という願いはNGです。たとえ、過去の(あるいは現在の)家族関係のいざこざで傷つけられたのが自分の側であっても、傷つけた相手をどんなに許せなくても、どんなに恨んでいても、です。「かつて私を傷つけたひとに謝ってほしい」という願いごともかけられません。新月のお願いは自分を変えるためのものです。他人に変わってほしいと願うことは、たとえ良かれと思ってのことでも、たとえ相手が家族でも、「侵害」「干渉」「暴力」です。――きつい言いかたをすれば、「呪い」です。「いや、私はどうしても私ではなく家族の側に変化してほしい、私のために」そう思ったら。願いごとを書く前にもうちょっとだけ考えてみてください。それは昔、あなたの家族が、あなたに対して望んだことではありませんか。「私のために、家族のために、子供であるお前が私達に合わせて変わってほしい」あなたの家族が、あなたにそう望んだことは、正当だったと思いますか。私の望みのままに、誰かに変化してほしい。それを求めるのは本当に正当なことでしょうか。蟹座は「帰ってくるところ」「心身のよりどころ」としての「家」を支配しています。「自分はこの家族の一員である」という「帰属感」、守られている「安心感」も蟹座管轄。そこで生活を共にする「家族」「家庭」は勿論のこと、建物そのもの(家屋)や住んでいる「土地」、つまり「不動産」も蟹座に支配されるジャンルです。それから、もっと大きな意味での「帰るところ・ベース」として「ふるさと・地元・お墓」も蟹座の管轄です。新居を購入したい、お部屋の模様替えをしたい、増改築をしたいなど、住居に関する計画のある人は蟹座新月にお願いしてみましょう。改装改築に関しては特に、台所・トイレ・浴室などの水周りと寝室が蟹座と縁が深い場所です。外から帰るのが楽しみになるようなおうち、心底くつろげるお部屋を作り上げたい方は蟹座新月へお願いしてみてください。お墓参り、またはお墓の購入、ふるさとへの帰省やUターンを考えている方、自分のルーツを調べたい方も蟹座新月がチャンスです。蟹座は「母性のサイン」と言われます。蟹座の支配星「月」も母性と関係があります。お母さんになる道を選ばない女性、子供を作らない男性は普通に存在します。しかし「お母さんからうまれなかったひと」というのは存在しません。未来はわかりませんが、2023年現在、「お母さん」がうまなければだれひとりこの世に存在できません。蟹座は「いのち・生活のベース」つまり「土台」「根源」を意味するサインです。そういう意味で「お母さん」が蟹座では重要なのです。自分ひとりで生まれてきたような顔をして突然目覚めた子供(12サインでは牡羊座に当たります)が、はるばる90度の旅をして蟹座まできたとき、やっと「自分は『生まれた(誰かが私を産んだ)』んだ」という意識が登場します。ここでちょっと脱線。「なぜ親子関係のうち、特に『母親と子供』の関係なの」「なぜ母親だけ?父親は?」とモヤモヤなさる方も居なくはないかなと思ったので。この予報の最初の方に書いた「取り込む→一定期間キープする→排出する」という言葉を思い出してください。蟹座と月の基本的な性質です。月満ちて無事に身ふたつになってしまえば、父親であっても、その他誰であってもいくらでもその子供の養育・保育活動に従事することができます。しかし、今のところどうしても、誰にもどんな機械にも代わってもらうことができない約九か月間というものがありますね。どうしても一定の期間、子供という別の個体を我が身に引き受けて守り育てる立場に立つことになるひとがいる。それが「お母さん」です。そして12サインの役割分担の中で、そういう「お母さんたち」を引き受ける部署が蟹座というサインだ、ということです。誤解しないでほしいのですが「蟹座は母性のサイン、女性性のサイン」というのは、たとえば「女のひとは皆、お母さんになるべきだ」というような押しつけではないのです。それにもちろん「蟹座のひとはみんなお母さんみたいだ」ということでもありません。そうではなくて、歯が痛ければ歯医者へ、湿疹ができたら皮膚科へ行くように、「もしもあなたが、『お母さん』という役目を引き受けることになったり、自分と自分のお母さん絡みのことで悩みを抱えたりしたら、ここに来てね。ここにいちばん、子育てと親子関係に関する代々の智慧や情報が集まってるからね」という窓口が蟹座だ、ということです。「親子関係」「育児」「養育」「成長」などは蟹座の重要なテーマです。「親子関係」には「親である自分と我が子」と「自分の親と、その子供である自分」と、二通りの関係があります。 いま現在の子供や母親との関係だけではなく、自分の心の中(記憶の中)にいる「内なる子供」「内なる養育者」の問題も蟹座の支配下にあります。子供時代(或いは現在)の親子関係での悩み、「守り育てる立場」としての育児の悩みが軽くなるように、新月に力を貸してもらいましょう。蟹座は「身近な人との感情的に親密な関係」も象徴します。心を開いて「私は寂しい。私を見て」「私は弱い、私を守って」と素直に言える関係、お腹を出して甘えられる関係です。「素直な感情表現」も蟹座のテーマです。甘えたいけど甘えるのが下手、助けてもらうのが苦手、つらい、寂しい、慰めてほしいって言えない。そんな人は蟹座の新月に、すなおな感情表現ができるようにと願ってみましょう。蟹座は「助けが必要な側」だけではなく「助ける側」の味方でもあります。大事な人が困っているときにその気持ちに寄り添えるようになりたい、「いつでも私のところへきて!」と手を差し伸べられるようになりたい方は新月にお願いしてみてください。「お母さん」的なお仕事を職業としている方、保育士さん、ベビーシッター、バーの「ママ」さん、栄養士、あるいはそれらを目指して修行中の方を蟹座新月が応援しています。勿論、本職のお母さんあるいはお母さん候補生も!蟹座はその支配星である「月」と同じく「反復(繰り返し)」「複製(同じものを作る)」という意味を持ちます。「習慣」「反復練習」「くりかえすことで身につける事柄」に関するお願いをするのに蟹座新月は適しています。部活動などで言う「基礎練(基礎練習)」も蟹座の管轄です。子供の躾(トイレトレーニングや食事など基本的な生活習慣)に関すること、スポーツや楽器など反復練習が必要なものなど、「しっかり身につけたい」「毎日の習慣にしたい」ものがあったら、蟹座新月に願掛けして取り組んでみましょう。子育てをしていると、毎日毎日毎日!同じことをし続けなければならなかったり、毎日毎日毎日!同じことで叱らなきゃいけなかったり「いつ終わるの!」とキレたくなることもあると思います。そういう反復に対する忍耐力が欲しい、どうかこの親業をやり遂げられますように、という願いごとをすることもできます。蟹座に新月がある時には、蟹座の美点を伸ばす願いだけではなく短所を克服するお願いをかけることもできます。蟹座的な性質が暴走した場合、「不安感(頼れるものや拠り所がない、と感じる気持)」「ムラっ気」「依存心の強さ(甘えすぎ)」「お節介」「人見知り」「独占欲」「身内主義・同調圧力・排他主義」「内弁慶」などが出てきます。 こういったことで苦しんでいる方は蟹座の新月に解決を願ってみましょう。最後に、蟹座が支配している体の部位と病気についてです。蟹座が支配しているのは乳房と胃、胸腔、膵臓です。良性悪性両方の腫瘍、胃潰瘍、胃炎、胃もたれ、胸やけ、乳房に発生する疾患(乳癌や乳腺炎)、膵臓炎などが蟹座の支配する病気です。蟹座で新月が起こる時には、これらの部位の健康(病気予防)や、病気がある場合の症状改善を願うのに最適です。
2024.07.02
ごきげんよう、星見当番です。遅くなりました、本日は双子座の新月予報をお届けいたします。2024年6月6日21時37分、双子16度17分で太陽と月が合になります。双子座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイムが開始してから8時間以内。これを逃しても48時間以内なら効果ありです(この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を算出してください)。今回の新月は双子座で起こります。生まれた時の太陽が双子座にあった方(いわゆる「双子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月が双子座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。双子座特有の長所を伸ばす願い事、また短所を克服する願いごとに最適です。特に双子座には天体を持っていない方でも、今回の新月では双子座の支配分野に関する願い事がおすすめメニューとなっております。以下、双子座の意味と、双子座新月でかないやすい願い事の解説です。双子座は12サインの3番目。「自分→世界」の奇数サインです。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の変わり目を担当します。柔軟サインの役目は、活動サインがスタートさせ、固定サインが固めたテーマを次の季節へ向けてほどいていくこと。「フォロー」や「アレンジメント」が得意です。エレメントは「風」。エレメントはそのサインが「重要視するもの」を表します。風のサインが重んじるものは「論理性」や「コミュニケーション」です。12サインは牡羊座から始まりました。牡羊座の「私は生きるぞ!」という熱い心が牡牛座で地に降りて「この地上で、この体で生きて行く」と落ち着きました。春から夏への橋渡しをするサインである双子座は、牡牛座の「地(現実的な体)」をちょうど跳び箱の前に置いてある踏み切り台のように使って、大きくジャンプします。12サインを人生双六として考えると双子座はちょうどやんちゃざかりの時期に当たります。頭も体もぐんぐん育ち、行動範囲も広がる時期。双子座はこの子供のような好奇心の強さ・移り気さ・活発さを持つサインです。双子座の大きな特徴は「敏捷性」です。体を自在に、素早く動かせるようになること、頭を自在に、素早く回転させることができるようになること。頭と体、どちらかではなく「両方」というのが双子座の特徴です。「頭と体」のうち、まずは体に関するテーマから見ていきましょう。双子座で新月が起こる時には「敏捷性」を高めるお願いに最適です。双子座はカストールとポリュデウケース、互いに競い合いながら技を磨く双子の英雄(半神)がシンボルのサインです。一対一で行う競技、少人数のチームかペアで戦うようなスポーツは双子座の管轄です。フェンシングや剣道、レスリング、柔道。少人数で行うバスケットボールやフットサル。それから、「ダブルス」のある競技。バトミントン・テニス・卓球も双子座管轄です。陸上競技(特に短距離走・障害物走・高跳び・幅跳び)も双子座と深い関係があります。これらのスポーツをしている方で、もっと上手にプレーできるようになりたい方、敏捷性や運動能力全般をアップさせたい方は新月にお願いしてみてください。双子座新月の時には「冒険」に関連したお願い事も叶いやすくなっています。といっても双子座はまだ子供のサインですから、ジープでサバンナを行くような遠い場所・危険な場所での冒険ではありません。ほんの少し行動範囲が広がるくらい、「はじめてのおつかい」とか、「ひみつきちをつくる」レベルの冒険です。おとなの場合、双子座の「冒険」は「近距離の移動」「小旅行」に変わります。日帰りあるいは二泊三日程度の短期間の旅行、国内などの近場の旅行は双子座の管轄です(なお、海外旅行や長期の旅行は双子座のちょうど反対側に位置する射手座の管轄です)。日帰りや二泊三日の小旅行の計画がある方、いつもの生活をちょっと変えたい、いつもの街を新しい眼で眺めてみたいという方は、双子座の新月にお願いしてみましょう。「移動手段」としての車やバイク、自転車も双子座の支配下にあります。「自分で運転する」「比較的小さな(ひとり~数人乗り程度の)」「陸上を走る」乗り物は双子座支配です。ローラースケートやスケボーも、です(これに対して、大型バスや旅客機、客船などの大人数を運ぶ乗り物は対向の射手座支配です)。自家用車やバイクを購入しようと思っている方、運転免許を取ろうとしている方も今回の新月はチャンスです。また運転技術のさらなる向上を願うのも吉です。ツーリングやドライブに出かける予定がある方は道中の安全も合わせてお願いしましょう。双子座には「頭を発達させる」というテーマもあります。双子座のエレメントは「知性」「論理」を表す風、支配星は「伝令の神」ヘルメスの星、水星です。水星は知恵の他に「技術(手先の器用さ・工夫する力)」も支配しています。双子座新月は「頭を使うこと」「手(道具)を使うこと」に関する願い事に最適です。双子座新月は読み書き計算系の基本的学習能力をアップさせるのに最適です。成績を上げたい方、学習効率を上げたいという方は今回の新月がチャンスです。特に数学・工学・機械類・コンピュータ関係。金工・木工などの「技術家庭」系。手先の器用さを高めたい場合も、双子座の新月にお願いするとよいです(体の部位のうち、双子座が支配するのが肩から指先までの「腕・手」だからです)。「なんでも自分でやってみたい」「なんでも自分の手で作ってみたい」あるいは「分解して仕組みを知りたい」という好奇心の強さも双子座の特徴です。自分でパーツを買い集めてロボットを作ったり、パソコンを自作したりするのはとても双子座っぽい趣味と言えます。そういう「工作・組み立て系の趣味」を始めてみたい方も双子座新月、お薦めです。双子座は「コミュニケーション」「言葉」を支配しています。言葉のうち、「近距離の言葉」、つまり日常生活で使う言葉、母語が双子座管轄です。(一方、「遠距離の言葉」つまり外国語の学習は射手座の管轄です)。数学や理科だけでなく、「国語」系の成績アップ・スキルアップのお願いにも双子座の新月は適しています。自分の伝えたいことを的確に書きあらわせる「記述力」、書き手の意図するところを的確に読み取る「読解力」、会話のための「話術」及び「聞き取る力」。そして「論理性」。スピーチ、小論文、プレゼンテーションのスキルを高めたい方もこの新月がチャンスです。情報を「集めて」「伝える」お仕事をしているすべての人を、双子座新月は後押しします。勿論、お仕事以外の場面でも「コミュニケーション能力アップ」のお願いは効果的です。双子座の支配星・水星はギリシャ神話では翼ある使者の神・ヘルメースとされています。ヘルメースは口八丁手八丁の使者・交渉役であり、旅人と商人の守り神であり、また同時に泥棒と詐欺師の守り神でもあります。頭がよくて口がうまくて、行動力があって逃げ足が速い人の味方、それがヘルメースです。双子座的=ヘルメース的なキャラクターを物語の中に探すなら、西洋だったらピーター・パン、東洋だったら『西遊記』の孫悟空。 アニメのキャラクターならルパン三世に名探偵コナン、怪盗キッドといったところでしょうか。「変装」も双子座キャラっぽい特徴です。それから、映画の登場人物で言うなら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公マーティ・マクフライも双子座キャラです(マーティの中のひと、M.J.フォックスも双子座さんです)。現代の職業で言うと、営業職、特に実演販売。それから講演のお仕事、司会業、各種インストラクター、ツアーコンダクターなどが双子座と水星の管轄です。既にこういった職業に就いてる方の商売繁盛祈願にも向いていますし、これからこれらの職を目指して勉強中・就職活動中の方の合格祈願にも双子座新月は最適です。「多種多様な情報に接すること」も双子座の分野です。キーワードは「好奇心」と「冒険心」です。まだ行ったところのない場所へ行き、見たことのないものを見たいと思う気持ち。 「自分の知らない意見に耳を傾ける」ことも「行ったことのない場所に行ってみる」ことも双子座にとっては好奇心を満たすという意味で同じことなのです。自分の意見や見かたに固執せず、オープンに色々な情報に接してみること。情報に対して柔軟性を持つこと。「固い頭を柔らかくしたい」というお願いに最適です。「臨機応変さ」「(会話や交流の上での)機知」「社交性」も双子座の支配下にあります。情報を交換しあう相手を増やしたいという方は双子座新月に願ってみてください。双子座は「双子」というだけあって、「物事の両面を見ること」も司っています。また、「ひとつのことにこだわらない」という柔軟性も意味します。「一人で二人分のことをする」「多方面で活躍する」「工夫して何でもこなす」「時間や空間を有効に使う」といったことも支配しています。双子座さんの中には「ダブルワーク」や「ダブルスクール」で頑張る人たちも多くいます。一度に多くのことをこなせるようになりたい方、今の仕事のほかに「副業」を持とうと考えている方にも双子座新月はお薦めです。ところで双子座の有能さ・多芸さが裏目に出ると「落ち着きがない」「優柔不断」「器用貧乏」となってしまいます。それから、双子座(と水星)のネガティブな面として「ウソつき」や「噂好き」「その場主義的で一貫性がない」というのが出てくることもあります。いい情報を拡散させることもあるけれど、根も葉もないデマを拡散させてしまうこともある。お喋りのネガティブ面です。双子座新月の時には、これら双子座の欠点を緩和し、よりよい形で双子座の長所を伸ばしていけるようにとお願いすることもできます。双子座は「身近な人間関係(縦の関係ではなく横の関係)」も支配しています。具体的に言うと兄弟姉妹、いとこ、学校の同級生、近所に住む友達、幼馴染などです。仲良しの相手だけではなく「競争相手」との関係も双子座支配です。グループの中で、競い合いながら一緒に成長していく関係。部活の仲間、学校内での先輩後輩関係も双子座管轄となります。こういった身近な仲間・競争相手・好敵手との関係を実りあるものにしたいという方、またはこれらの人々とのお付き合いで困難を抱えている方、どうにか乗り越えたい方は双子座の新月に助けを求めてみましょう。最後に双子座が支配する体の部位についてです。双子座が支配するのはまず肩から肘を通って指先まで。風の最初のサインでもある関係から肺と気管(呼吸器)。神経系統も双子座管轄です。肩凝り・腱鞘炎・喘息・神経痛・肺炎なども双子座が支配しています。双子座で新月が起こる時には上に挙げた部位の健康を願ったり、美しさをアップさせたりする願い事、トラブルがある場合には症状改善を願うのに適しています。
2024.06.01
こんばんは、星見当番です。本日は新月予報をお送りいたします。2024年5月8日の12時21分、太陽と月が牡牛座18度02分で出会います。牡牛座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える予定の方はこの時刻と現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。今回の新月は牡牛座で起こります。生まれた時に太陽が牡牛座にあった人(いわゆる「牡牛座生まれ」の人)、または生まれた時の月やドラゴンヘッドが牡牛座にあった人は、そうでない人よりも今回の新月の影響を強く受けます。牡牛座の長所をのばし、短所を抑制するお願いに最適です。牡牛座に主要な天体を持っていない方でも、今回の新月では牡牛座の支配分野に関する願いごとにツキがあります(この「今回はこの分野の願いごとにツキがある」はレストランの「旬の食材おすすめメニュー」のようなものです。他のお料理は一切注文できない、ということではありません)。牡牛座の支配分野と今月のお薦めメニューは以下のとおりです。牡牛座は12サインの2番目。「自分←世界」の偶数のサインです。得意な動き方を示す「クォリティ」は「不動」。不動サインは各季節のまんなかに当たり、すぐ前の活動サインが始めたことを引き継ぎ・高め・定着させることが役目です。重要視するものをあらわす「エレメント」は「地」。地のサインが重要視するのは「目に見えるもの」「手でさわって確かめられるもの」そして「先例・なじみのあるもの」です。牡牛座は、牡羊座で世界に飛び出してきた未来志向の魂をいまここ、地上に下ろし、形あるものとしてしっかり根付かせようとします。「偶数」で「不動」で「地」。牡牛座新月のときに向いているのは、この三つの要素を組み合わせた願いです。牡牛座のテーマは「自分を取り巻く世界をしっかり把握すること」です。「五感の発達」「『自分の身体』を意識する」というのも牡牛座のテーマです。ハイハイをはじめた赤ちゃんが、目につくものを何でも口に入れてみるように、牡牛座も自分の五感を使って物事を「味わう」ことをとても大事にします。牡牛座で新月が起こる時には(たとえば牡牛座生まれの人がそうであるように)自分の感覚を鋭くしたい、自分の体が発するメッセージに敏感になりたいという願いごとに最適です。また、体の健康に関する願いごと、美容に関する願いごと、自分の居る場所にしっかりと根付くことに関する願いごとにも最適です。美容に関係する願い事は特にお薦めです。牡牛座の支配星は美の星・金星です。顔から体まで、どこを美しくする願いごとでもOKです。牡牛座は「具体性」と「感覚」を重んじるサインです。なので牡牛座新月のときは願いごともなるべく具体的に、感覚をあらわす言葉を使って書くのがお薦めです。漠然と「きれいになりたい・かっこよくなりたい」とお願いするより、「肌がすべすべになる」とか「腹筋が割れる」のように、体のパーツと、なりたい見た目・なりたい手触りを指定することがお薦めです。牡牛座が支配する体の部位は顎から首筋を通ってデコルテのあたりまでです。美容に関する願いごとの中でも、この部分を美しくする願いごとは特にお薦めです。鎖骨が見えるトップスを綺麗に着たい方、和服を着てうなじに色香を漂わせたい方、二重顎をすっきりさせたい方、首の皺を目立たなくしたい方などにおすすめです。自分のお肌や体質に合った美容法・化粧品を見つけたいという願いごと、相性のいい美容サロンを見つけたいという願いごとにも最適です。お手入れしたいけれど、時間やお金の余裕がないという方は、まずその「余裕」をお願いするところから始めるのもお薦めです。牡牛座の数「2」は受容性を表します。牡牛座の支配星・金星も受容性の星です。今回の新月では、ここにもうひとつ「受容性」を表す天体である月が来ます。身体と五感を支配する牡牛座に同じく身体と感情を支配する月が来ると、月の本拠地である蟹座に入ったとき以上に月のパワーが強まります。(これを「月が高揚する」と言います)さて、「受容性」というのは…こういう言い方をお好みではない方もいらっしゃるとは思いますが…別名「女性性」とも申します。牡牛座の新月には、身体に関する願いの中でも「女性性」を意識した願いに向いています。自分の中の女性性とうまく付き合いたい方(女性だけが自分の中に女性性を持つのではなく、男性も自分の中に女性性を持ちます。逆に女性の中にも男性性はあります)、今回の新月はチャンスです。「この世界に体を持って生まれてきたことを喜び、満喫すること」が牡牛座のテーマです。牡牛座新月は、五感を楽しませる活動、気持ちいいこと全般についてのお願いに向いています。花の色や香りを楽しむこと。美しい絵を見ること。音楽に耳を傾けること。ごはんをおいしく食べること。人間や動物と触れ合って、体温を感じること。どれも五感を楽しませる活動です。土を耕し植物を育てること。絵を描くこと。楽器の演奏を習ったり、歌を歌ったりすること。お料理を作ること。マッサージを覚えること。ダンスをならうこと。どれも自分の体を使って自分ごのみの心地好さを自分で手に入れる活動です。音楽関係の願いごとの中では、歌に関する願いごとが最もお薦めです。牡牛座が支配する体の部位には「喉・声帯」が含まれます。自分の体を楽器とする「声楽」は音楽の中でもいちばん牡牛座的です。歌手・ナレーター・声優ほか「声の商売」の方。これらの職業で現役の方、またはそれを目指す方の技術向上祈願に向いています。声のお仕事が沢山来るようにという願いごともOKです。もちろん、趣味の詩吟やコーラス部員の実力アップ祈願も。歌に自信がない方の音痴返上祈願もお薦めです。ここでもまた、願いごとは具体的に。声を美しくしたい、声量をアップさせたい、高音が出せるようになりたい、滑舌をよくしたい、正しい音程で歌えるようになりたい、というように。なお、しっかり歌うためには「呼吸」や「肺活量」も重要ですが、そちらは牡牛座ではなく肺を支配する双子座の管轄となっています。双子座は牡牛座のお隣ですから、二ヶ月連続でお願いするのがお薦めです。土いじりが好きな方、これから始めてみようという方も今回の新月がチャンスです。新月は「発芽・成長を促す力」の象徴です。新月の日は植物の種まきや植え付けに向いているとされますが、その中でもエレメントが「地」で、春の3サインの中心に位置する牡牛座で起こる新月は絶好の種まき・植え付け日和です。牡牛座が「地のサイン」であることに関連して、「お金」「財産」といった「物質的な豊かさ」に関する願いごとも叶いやすくなっています。牡牛座は別名「所有のサイン」「蓄財のサイン」とも呼ばれます。金運アップ、収入アップ、財産を増やしたい、貯蓄をはじめたい、などお金に関する願い事全般に今回の新月は向いています。「貯める」だけでなく「使う」方面のお願いもできます。つまり「出したお金に見合う、よいものを買いたい」という場合です。お買い物上手になりたい方は、今回の新月がチャンスです。「お買い物上手」ということにちょっと関係することですが、牡牛座新月は「見る目」「審美眼」をアップさせるお願い事にも向いています。もともと牡牛座は「自分の中に世界をインプットする」サインですが、インプットを続けていくと「自分は何が好きで何が嫌いか(何を心地よく感じ、何を不快に感じるか)」というのがわかってきます。そして、繰り返すうちにそれが定着(牡牛座は「不動サイン」です)して「自分なりの価値観」が生まれます。この「好き・嫌いの体系」を自分の軸としてしっかり立てることも牡牛座のテーマです。頭で考えて作ったものではなく、人の選ぶものを真似して選んだのでもない、自分の体から出てくる価値観。ここから、自分の感覚への信頼「自信」が生まれます。「私の体が『いい!』と言うのだから、誰がなんと言おうと『この私』にとってこれはいいものなのだ!」という確信。牡牛座のエレメント「地」は「安定感」や「基盤」「確固としたもの」を表します。自分の身体感覚を信頼することは牡牛座の「安定感」の源です。たまに自分が何を好きなのか、何をほしいと思っていたのか分らなくなる人は牡牛座新月にお願いしてみましょう。自分自身の心・目・体を、「それについて他人が言うこと」ではなく、いつでも「もの自体」に向かって開くことができるように。そして出会ったものに対して自分の心と体が何を言っているのか感じられるように。「自分『の』」も牡牛座のキーワードですね。ひとつ前の牡羊座は、言ってみれば「自分『が』!」のサインでしたが、牡牛座は「自分『の』」を意識するサインです。自分「の」体、自分「の」好み、自分「の」お財布、自分「の」もの。牡牛座新月は「自分『の』」をじっくり見直すチャンスです。「定着」というテーマから、「忍耐力」「持久力」というテーマも生まれます。望むものを手にするまで諦めない粘り強さは牡牛座の長所のひとつです。どうしても叶えたい願いがある方、実現に向かって長期間の努力が必要な目標を持つ方は目標達成まで諦めない強さを新月に願ってください。牡牛座新月は、自分の力を信じて努力する人の味方です。牡牛座で新月が起こるときには、牡牛座の長所を伸ばすだけではなく、短所を克服するお願いをかけるのにも向いています。全てのサインにおいてそうなのですが、牡牛座の短所は長所の裏返しです。牡牛座は自分の感覚に深く根を下ろすサインで自分自身の欲求には忠実ですが、他人の欲求となるといまひとつよくわからなかったりします。自分の感覚に集中するあまり、他人が自分と同じように感覚や欲求を持っていて、また自分と同じようにその感覚を大事に思っていること、あるいは、こちらの方がより大変なことかもしれないですが、「他人の感覚や欲求は自分の感覚や欲求とは違うかもしれないこと」に目がいかなくなることが、牡牛座の影響が強い人にはあります。自分の感覚が唯一絶対のもの、誰にでも通用するものだと思い、それに合わないものを徹底的に拒絶したり、相手の好みを無視して押し付けたりすることもあります。「こだわり」が裏目に出てしまう訳ですね。そのほか、集中力や我慢強さが裏返しになると「しつこさ」になります。「所有のサイン」と呼ばれるとおり所有欲が旺盛なところが暴走すると「欲張り」「けち」「収集・溜め込み癖」が出てきます。自分の好みに自信がないよりは、自信があった方がもちろんいいです。自分自身を豊かにすることも、自分の気持ちよさを追求することもいいことです。でも、日常生活や人間関係に支障が出てしまうほどのこだわりの強さや所有欲にお悩みの場合は、新月に「牡牛座のエネルギーが暴走しないように、自分にとって心地いいレベルで安定していられるように」とお願いしてみてください。最後に、牡牛座が支配する体の部位についてです。牡牛座が支配している体の部位は、あご・首・喉・声帯・甲状腺です。顎関節症・扁桃腺炎・甲状腺疾患などの病気も支配しています。牡牛座で新月が起こるときは、上に挙げた部位の健康祈願、またはその部分に病気がある場合の治癒を願うのに最適です。
2024.04.29
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。2024年4月9日の午前3時20分に太陽と月が牡羊座19度24分で出会います。牡羊座新月タイムの始まりです。これは日本時間ですので、日本以外の地域で新月を迎える方はこの時刻にその土地と日本の時差を足し引きして現地時刻を求めてください。お願いごとのベストタイムは開始から約8時間以内。これはだいたい、新月になった後で月が太陽から5度離れるまでの時間です。この時間帯を逃しても、48時間以内であれば新月効果は残っています。今回の新月は牡羊座で起こります。生まれた時の太陽が牡羊座にあった方、(いわゆる「牡羊座生まれ」の方)と、同じく生まれた時の月かドラゴンヘッドが牡羊座にあった方は、他の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。牡羊座独特の長所を伸ばし、また牡羊座の短所を克服する願いごとに最適です。牡羊座とは特に縁のない方でも、今回の新月では牡羊座に関する願いごとが叶いやすくなっています。(「牡羊座新月のときに叶いやすい願い事」は「レストランの今月のおすすめメニュー」のようなものです。春恒例てりたまバーガー的なものですね。食べたいもの=願いたいことと季節のおすすめメニューが一致しているようなら、ぜひオーダーしてみてください。おすすめメニューとは別の願い事がある場合は、もちろんそちらを優先して大丈夫です)以下、牡羊座の支配分野と、今回の新月で叶いやすい牡羊座に関係のある願いごとの解説です。牡羊座は12サインのはじまりのサインです。内から外へと自分の力を押し出していく奇数のサイン。クォリティは「活動」。季節の始まりを担当し、経験や前例がなくともまずは動いてみよう!という意欲と発想力が持ち味です。何を重んじるかを表す「エレメント」は「火」。火のサインは「熱意」「やる気」を一番に重んじます。奇数・活動・火。この三つが牡羊座の性質をかたちづくる柱であり、今回の新月で叶いやすい願い事のかなめです。牡羊座で新月が起こる時には「新しい世界へ生まれ出ること」や「新しい領域へ自ら飛び込んでいくこと」に関するお願い事が叶いやすくなります。牡羊座は「生まれたての赤ちゃん」「新参者」を表すサインです。ひとつ前の魚座で「自分」の輪郭をなくして宇宙に溶け込んでしまった魂が、牡羊座でふたたび裸の赤ん坊としてこの世界にデビューします。新入学生・新社会人から新婚さんまでこの春から「新」のつく身分になる予定の方。転勤・転校・留学などで生活環境がガラっと変わる方はお願い事のチャンスです。今年も去年と同じ環境、ただ一年経っただけ、という方も、今回は「新しい」「はじめて」というキーワードのつく願い事が吉です。何か新しいことに挑戦したい方は、牡羊座新月に願ってみてください。牡羊座は「開拓者のサイン」「創始者のサイン」とも言われます。この春から親元を離れて一人暮らしを始める方、また、転職・独立・起業する方。あるいは、まだ決まってはいないけれど、とにかくいままで居た古巣を出てきて、新しく生きる場所を求めて行動中の方。新しい人生を始めようとする全ての方を牡羊座の新月が後押ししてくれます。新しい環境に身を投じた人たちを応援してくれる「牡羊座の新月」ですが、実は「早く慣れますように」「新しい仲間とうまくやっていけますように」といった「馴染みたい」系のお願いは適用範囲外です。牡羊座は奇数のサインであり、「まず自分が外へ出ていくこと」が一番大事です。「飛び込んだ世界で歓迎されるかどうか」は二の次。今回の新月では、「埋もれること」や「根を下ろすこと」より「とにかく外へ飛び出すこと、新しい経験へ飛び込んでいくこと」が最優先。「周りの環境と馴染む・仲良くなる」というテーマはお隣の牡牛座になってからやっと出てきます。「自己主張」「率直さ」「正直であること」「自分の欲求に忠実であること」などが牡羊座の重要なテーマです。これも「生まれたての赤ちゃんらしさ」と関係があります。「生まれたての赤ちゃんらしさ」とは、今この瞬間の自分自身のために生きるということです。他人に気に入られるため、とか、他人の望みをかなえるために生きるのではなく、自分の望みをかなえるために生きようとすること。もっと重要なのは、その望みが実現するかどうかにかかわらず、自分の求めているものについて常に正直であることです。赤ちゃんは自分が空腹だと泣きますが、他人が空腹だという理由では泣きません。「自分はお腹がすいていませんよ」というふりもしません。「求めよ、さらば与えられん」という言葉があります。もとは新約聖書に載っている、ナザレのイエスの言葉です。求めなさい。そうすれば与えられる。探し歩きなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。我が子がパンを欲しがるのに石を与える親がどこにいるだろう。主が、あなたの求めるものを与えないようなことが本当にあるだろうか。そういう風にイエスの言葉は続きます。この言葉の肝は、キリスト教的には「我が子がパンを欲しがるのに……」から始まる後半部分です。あなたをこの世界にあらしめた、親のような神――これは当番の「神」に対する見解じゃなくて、ナザレのイエスの、「神」に対する見解ですよ、念のため――が、あなたが本気で求めているものを与えないわけがない。だから、みおやなる神を信頼して本気で求めなさい、ってこと、それがキリスト教的には大事なところ。つまり「必ず与えられる!だから信じよ!」ということです。……なのですが。牡羊座的にはそれより前の部分、「求めよ!」がまず重要です。求めよ、さらば与えられん。与えられるためには、まずは求めなければならない。自分から、望みをオープンにしなくてはならない。それが牡羊座のテーマです。牡羊座のテーマのひとつに「自己主張」というのがあります。「自己主張」って、よくわからないけどワガママっぽい気がする、と思う方や、実際に自己主張するのも苦手だという方、少なからずいると思います。でも、「自己主張」ではなく、ただ「自分の願いをオープンにする」であれば、少し気楽になりませんか。最初からバリバリ自己主張できる「最強の牡羊座」を目指さなくてもいいと思います。まずは小さな牡羊座を体現することから始めましょう。最初は自分にだけでも正直に。それから他人にもオープンに。伏せたカードをめくるように、ただ表に出していきましょう。他人はエスパーではないので、伏せたカードの背中だけ見て絵柄を当てることはできません。めくらずに当ててほしい、では神経衰弱になってしまう。カードはめくるもの。思っていることは出すもの。気楽に開けようカードと態度。まず最初の一枚をひらいてみましょう。そこからすべてがはじまります。「生きたい!」という本能・情熱、「やるぞ!」という熱い心も牡羊座管轄です。これには、牡羊座の支配星である火星が影響しています。火星は戦士・英雄の星です。また、「武器」や「刃物」にも関係しています。火星は「切り開く力・立ち向かう力」をあらわします。「独立」といったことにも関係しますし、「競争」という意味も持ちます。自分が生きるため、欲しいものを得るために他人を押しのけなければならないなら、どうあっても押しのける。そういうのが火星のテーマです。こう書くと荒っぽく暴力的な感じに受け取る方もいると思います。しかし、こういう「押しのける力」というものが必要な場面も人生にはあります。たとえば、この世に生まれてくるときだとか。胎児が母体から離れて外の世界に出てくるとき、母体は激しい痛みを感じますが赤ちゃん自身に悪気はみじんもありません。自分が生まれたらお母さん痛いだろうな、なんて考えて遠慮してたら生まれてこられません。全力で壁を押しのけないと生きられないから、「この先」へ行けないから、しゃにむに押しのけるんです。これもまた「ひらく力」です。この「押しのける力」に関係して、「勇気」というテーマも出てきます。自分の生きる道を自分で切り開く勇気、戦ってでも求めるものを勝ち取る勇気。そして、嫌だと思うことにはきっぱり「やだ!」という勇気。「戦士であること」や「他人をあてにしないこと」などに関する願いも牡羊座新月のときには向いています。他人の意見や感情に左右されず「自分を肯定すること」も牡羊座のテーマです。「出る杭が打たれるなら、打たれても凹まないほどのでっかい杭になってやる」それが牡羊座の心意気です。12サインの先頭に位置するので「一番になること」「先頭を走ること」「イニシアティブを取ること」に関係したお願いにも向いています。誰か先導してくれる人についていくのではなく、自分から先駆者となること。流されないこと。最初の火のサインだけに「口火を切る」こと。この春「リーダー」「トップ」に抜擢された人、あるいは立候補予定の人、牡羊座新月はチャンスです。「強さ」「大胆さ」「決断力」など、ほしいと思う資質を新月に願ってみましょう。牡羊座新月のときには、牡羊座の長所を伸ばすだけではなく短所を克服するお願いにも向いています。牡羊座の短所は、「俺が先だ!」というアピールが暴走したときに出てきます。「自己主張ばかりで他人の言うことに耳を傾けない、自分の間違いを認めない」という面や、自己肯定や自信が暴走した「他者を闇雲に否定する」という面、「自信過剰」「喧嘩っぱやい」「勝ち負けに異様にこだわる」という短所も出てきます。ひどくなると暴力に走る場合もあります。また、牡羊座と火星は共に「怒りの問題」を支配しています。自分の「怒り」(怒りは欲求不満――自分の思い通りにならないこと――から生まれるものですが)をどう扱うかに関する願いも牡羊座の新月に向いています。人に向かって怒っちゃう方、怒りが自分に向かっちゃう方、ついモノに当たってしまう方、と色々いると思いますが、「怒りをどう扱うか」で悩んでいる方は大事なものを壊す前に牡羊座新月と一緒に解決策を探してみましょう。また、牡羊座は行動力と率直さが長所なのですが、これが行き過ぎれば「すぐ結果を求める」「短気・せっかち・我慢がきかない」という性質も表れます。歯に衣きせない言動も、欲しいものは欲しいのだと主張する率直さも牡羊座の魅力ですがこれも行き過ぎれば「他人(の痛み)への配慮のなさ」「利己主義」「強引さ」となります。短所をだいぶ沢山挙げてしまいましたが、牡羊座が特に「悪いサイン」というのでは決してありません。他のサインよりも自分に正直で生命力が強いだけなのです。日本神話のスサノオノミコトみたいな「荒ぶる神」は牡羊座のイメージに近いです。牡羊座力の暴走でお悩みの方は、必要以上に自分や他人を傷つけず、もっと建設的な、「ひらく」方向へと力を使っていけるように新月にお願いしてみましょう。スサノオノミコトが、ヤマタノオロチの骸からみごとな剣を取り出したように、「怒り」や「攻撃性」といったネガティブな面から、「生きる力」という自分だけの剣を取り出せるように。最後に、牡羊座が支配する体の部位についてです。牡羊座が支配するのは髪の毛を除く頭部と顔面です。顔のパーツでは特に「目」を支配しています。視力に関するトラブル、頭と顔面に関するトラブル(頭痛・顔面神経痛・視力低下・ドライアイ・吹き出物・にきび)も牡羊座管轄です。牡羊座新月の時にはこれらの部位の健康増進を願ったり、トラブルがある場合の治癒を願うのに向いています。
2024.04.02
こんにちは、星見当番です。遅くなりました、本日は新月予報をお届けいたします。2024年3月10日18時00分、太陽と月が魚座20度16分で出会います。魚座の新月タイム開始です。これは日本時間ですので、日本以外で新月を迎える方はこの時刻に現地との時差を加減してください。お願いごとのベストタイムは太陽と月が合(ゼロ度)になってから8時間以内です。これは月が太陽からだいたい5度離れるかどうか、というくらいの時間。この時間帯を逃しても48時間以内なら有効範囲内です。生まれた時の太陽が魚座にあった方(いわゆる魚座生まれの方)、および月・ドラゴンヘッドのいずれかが魚座にあった方はそ例外の方よりもこの新月の影響を強く受ける可能性があります。魚座ならではの長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。魚座に特に天体を持っていない方でも、今回の新月では魚座の支配分野に関するお願いがお得メニュー(※)となっております。※あくまで「お得メニュー」ですので、他の願いごとをしてもOKです。新月の願いごとは10件まで可能なので、自分のしたい願いごとをした後で余ったら今月のおすすめ・魚座メニューをお試しください以下、魚座の支配分野と今回の新月に叶いやすい願いごと例です。魚座は12サインの12番目。「自分←世界」の偶数サインです。運動区分は「柔軟」。「活動」がはじめ、「固定」がたかめたテーマを次の季節に向けてときほぐしていくのが柔軟サインの役目です。元素は「水」。水サインは「感情」や「絆」を大切にします。「偶数」「柔軟」「水」。魚座新月で叶いやすいのは、この三つの要素をあわせもつねがいごとです。12サインの終わりに位置する魚座は「総仕上げ」のサインです。「おわり」をなごやかに迎える前の、清算作業をするのが魚座の役目です。魚座は「イチからまた始めるために、ゼロへと戻っていく」サインです。今までにいた世界で身につけたものをすべて洗い落としていきます。ところで確定申告が必要な皆様、書類の進捗いかがですか?これもまた、ひとつの清算作業。当番も新月予報を出し終えたら、申告書の作成作業に入ります。いままでいた場所とお別れすること。さよならを言うべき相手に、ちゃんとさよならと言うこと。お世話になったひとにお礼を言うこと。もし可能なら、旅立ちの前に仲直りできる相手とは仲直りしておくこと。絶対に、ということではありませんよ。できるなら、です。今回の新月はこれらのことを忘れることなくスムーズに行いたいというお願いに最適です。歓送迎会や謝恩会の幹事さんになった方の成功祈願にもいいですよ。一対一のお別れではなくて、集団対集団のお別れ。大勢の生徒が、先生が、親たちが集まって、互いに別れのあいさつをし、再会の約束をする。別々の場所に行っても、みんなともだち。日本では3月が年度末なので、ちょうど卒業式のイメージが魚座の季節と重なりますね。魚座の支配星は海王星です。海王星が発見される前の魚座の支配星は射手座と同じ木星でした。海王星は「境界のはっきりしないもの」を支配し、木星は「大きく広がるもの」を支配します。冬の3サインの先頭、地の活動サインである山羊座のテーマは「社会の一員として自分の足で立つこと」でした。続く風の固定サイン・水瓶座は「自分の足で立つこと」だけでは足りないと「自分の頭で考えて、社会を捉えなおすこと」をテーマとしました。魚座の前の2つのサインはどちらも「自分が」「自分で」というのが重要でした。山羊座と水瓶座の支配星は両方とも土星(天王星発見以前の水瓶座の支配星は土星)です。土星は「境界をはっきりさせる」という意味を持つ星です。しかし魚座の支配星は、新旧両方とも「ふくらむ」とか「ゆるめる」という意味を持つ星です。「自分」と「それ以外」を分けている境界線を溶かし、自分と他人、自分と世界が溶け合ったような曖昧状態になることを魚座は目指します。「自分が」「自分で」ではなく「あなたもわたしも」というのが魚座の性質です。ここから「受容」「慈悲」「寛容」というテーマが出てきます。「批判・分析(これは魚座の対向にある乙女座のテーマです)」をせず、白黒はっきりさせないまま受け入れること。「分け隔てをしないこと」他人を自分の都合で敵と味方に色分けしないこと。自分の勝手な基準で裁かないこと。自分と他人の間に、また自分の心と体の間に隔てをおかないこと。他人の心身を、自分の心身であるかのように気遣うこと。その延長として、自分を取り巻く環境を、自分の心身であるかのように気遣うこと。体の痛む箇所へ、考える間もなく手をのばして庇おうとするように、他者の痛みに手を差し伸べること。そして、何の見返りも求めないこと。「無償・無条件の愛」「共感」「ゆるし」に関するお願いにも魚座新月は最適です。相手のことを自分同様に気遣うことができる人になりたいのだけど、心の中の何かが邪魔してうまくいかない方は魚座新月の力を借りてみてください。また、自分自身のケアが苦手だという方、他人に親切にされることを自分にゆるすことができない、という方も、魚座新月にお願いを。魚座は「与えること」と「受けること」の間にも隔てを置かないサインです。「癒し」「浄化」「手当て」などをお仕事にされている方は魚座に支配されています。魚座はまた、「終末」とも関係の深いサインです。「循環」という意味もあります。終末医療・ホスピスなど「看取り」に関係したお仕事。葬祭関係のお仕事やご遺族の心のケアに関わるお仕事。環境保護・リサイクル・特に水質浄化などに関わるお仕事。マッサージ(特にリンパドレナージュやリフレクソロジー)関係。その他ヒーリングに関するお仕事。これらのお仕事をしている方、目指す方を魚座の新月が応援しています。魚座の支配星・海王星は「幻覚・ファンタジー・想像力・眠り・夢・映像芸術」などを支配しています。また、「忘却・エクスタシー(忘我の境地)・没入・霊性・薬物中毒・依存症・酩酊」など「自分とそれ以外、現実と非現実の境界が曖昧になっている状態」はすべて、健康なものから不健康なものまで切れ目なく、幅広く魚座の管轄です。「目を閉じてリラックスすること」「日常生活から離れて心を解放すること」「休息」「自分よりも大きな存在に心身をゆだねること」これらも魚座と海王星の支配分野です。不眠・眠りが浅い・睡眠パターンの乱れ(昼夜逆転)などでお悩みの方は魚座新月に安眠祈願を。悪夢を見る、または怖い想像に心を占領されてしまって眠れない、という方は悪夢除け・心を縛っているものからの解放・忘却のお願いをしてみてください。また、「夢からアイデアを得たい」というお願いもお薦めです。「映像」関連の趣味あるいはお仕事をお持ちの方(絵画・写真・動画作成など)、映像関係、あるいはファンタジー系のクリエイターを目指す方も魚座の新月に成功を願うことができます。また海王星は「香り」や「音楽」といったものにも関係があります。映像・香り・音楽はどれも「感じとることはできるが触ることはできない、境目の曖昧なもの」という点で海王星の管轄です。この新月予報を書き始めた頃には想像もしていなかったけれど、現在は動画サイトもあって、個人が簡単に動画を撮って公開したりできるようになったんですね。魚座新月を期に動画配信者デビューというのもありかも。そのほかアロマテラピー、音楽セラピーなどに関係したお願い事もお薦めです。瞑想・ヨガ・内なる喜び・精神的な幸福感・満足感、そして霊的な敏感さも魚座管轄。ヨガや瞑想のコースに通いたいと考えている方、よきコーチに出会えるようにお願いをしてみるのはいかがでしょうか。魚座で新月が起きるときには、魚座特有の短所を克服するお願いをかけることもできます。すべてのサインにおいて言えることですが、魚座の短所は魚座の長所の暴走形です。「行きすぎた自己放棄」「自分が自分が」という姿勢を手放し、目を閉じてより大きな存在に身をまかせてしまうのが魚座のテーマです。しかしそれが暴走すると自分でしっかり目を開けて判断すべき場面においてまで、他人にどうにかしてもらおうとする、という面が出てきます。自分は自分であるという「芯」のようなものをなくして混乱してしまう。「芯」をなくした空白を埋めようとして他人や物・特定の行為(買物・お酒・薬物ほか)に頼りきってしまう。魚座は「手放すこと」がテーマのサインなのに、こういうものにしがみついてしまうと今度はそこから離れる・抜け出すことが困難になってしまう。「耽溺」「やみつき」「依存・共依存」の問題。「『自分は自分である』という芯を持つ」というのは、魚座の180度反対に位置する乙女座のテーマです。12サインは、それぞれ反対側にあるサインと一対になってバランスを取りながら存在しています。魚座が暴走すると、乙女座の力が弱くなります。乙女座は「自分のことは自分でする」「やればできる」がテーマのサインです。自分のことは自分で、ということは、他人のこともまた、ご本人様でどうぞ、ということです。魚座の力が暴走して乙女座の力が弱まるというのは「状況を自分の力でどうにかしようとする気力」が弱まるということです。そうなると「ふわふわと浮わついた感じ・非現実性」 文字通り「地に足がついてない」「万事にルーズ」「決断力がなく、雰囲気に流されやすい」といった魚座の弱点がますます表面化します。「一体化」が高じて極端に「受け身」になり、他人に心身を支配されてしまうこと。自分と他人の感情的な境界がよくわからなくなり、自分の感情、特に怒りや不満を他人に押し付けたり、逆に他人から押し付けられたりすること。何でも自分ひとりで解決しようと力まず「与えることは受けること」と宇宙や他人の助けを自然に借りられるのは、たしかに魚座の長所です。しかしそれが行き過ぎれば「私ひとりでは何もできない」という無力感になったり「私には力がないのだから、私は何もしていないのだから、この困った状況はぜんぶ私以外の誰かのせいだ」という被害者意識にすり替わったりします。現在こういった問題を抱えている人は、魚座新月にお願いしてみましょう。魚座の力と乙女座の力のバランスが取れるように。魚座パワーの暴走を止めるには、対向サイン・乙女座の力を強めることが必要です。魚座が支配している体の部位、及び疾患は以下の通りです。くるぶしから下、つま先までの足。足の裏。かかと。アキレス腱。リンパ節。足裏やかかとの角質化・タコ・魚の目・水虫、外反母趾、捻挫などの症状改善を願うのに最適です。足に合って歩きやすい靴が見つかるように、というお願いごとも可能です。また、先に書きましたように「依存」に関することも魚座の管轄です。魚座が支配する病気はアルコール・薬物・または行為(買い物・過食など)への依存症、毒物・薬物乱用による急性及び慢性の中毒症状も魚座管轄。リンパ腫、ウイルスによる病気全般や睡眠障害も魚座支配です。これらがよくなるように、またはよい治療法やお医者さんが見つかるように。依存症で悩んでいる場合は互いに悩みや情報を共有し助け合える、自分に適したグループを見つけて参加することができるように。魚座の新月はこういった願いをかけるのに適しています。
2024.03.03
こんにちは、星見当番です。本日は新月予報をお届けします。2024年2月10日午前7時58分、太陽と月が水瓶座20度40分で合になります。水瓶座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月タイムを迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時間を出してください。新月の願いごとベストタイムは太陽と月が合になる瞬間から8時間以内です。この時間帯を逃してしまっても48時間以内なら有効です。生まれたときの太陽が水瓶座に入っている方(いわゆる「水瓶座生まれ」の人)、あるいは生まれた時の月やドラゴンヘッドが水瓶座の方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。水瓶座の長所を伸ばす願いごと、または水瓶座の短所を克服するお願いごとに最適です。水瓶座とはあまり縁がない星回りに生まれた人でも、今回は「水瓶座分野の願いごと」にツキがあります。(「今回の新月で叶いやすい願いごと」は、レストランの「本日のお薦め料理」のようなものです。「それしか願ってはいけない」という意味ではありません。ただ、新月の願いごとは最大10件のお願いができます。願いごとリストにふたつみっつ空きができたら、そのとき旬を迎えている分野=新月が起こるサインの支配分野を覗いて興味をひくものがないか探してみてください)以下、水瓶座の特徴と支配分野です。水瓶座は12サイン中11番目。「自分→世界」の奇数サインです。「三区分」は「固定」。固定サインはその名のとおり、活動サインで始まった物事を高め、確固としたものにさせることが得意です。エレメントは「風」。風サインは言葉によるコミュニケーションと論理を重んじます。「奇数・固定・風」これが水瓶座の三本柱です。風の固定サイン・水瓶座が直接引き継ぐのは、すぐ前の山羊座(地の活動サイン)が始めたテーマです。それと同時に、水瓶座は天秤座(同じ風の活動サイン)のテーマも引き継いでいます。山羊座のテーマは「社会の中での自分の責任を考え、引き受けること」。この山羊座のテーマを引き継ぐ一方で、水瓶座は遠い天秤座のテーマをも引き継ぎます。天秤座のテーマは「出自の違う者同士が出会う中で、それでも個人と個人が手を結ぶためにどうやって言葉を交わしたらいいか考えること」。水瓶座は、この両方のテーマを引き受け、裏打ちし、高めていこうとします。水瓶座のひとつ前、山羊座は活動サイン(自ら物事を始めるサイン)でありながら、同時に偶数(世界→自分)のサインです。既に出来上がっている社会に参加し、既に出来上がっている「ルール」を我が身に引き受け、それにのっとってプレイしながら自らの陣地を広げていくのが山羊座です。山羊座は地のサインです。地のサインは「過去を土台として立つ現在」を重視します。祖父母がいて、両親がいて、自分がいる。先祖や創業者の志を継ぎ、家(会社・地域社会・国家)の看板を背負っていこうとする。それが山羊座です。これに対して風サインの水瓶座は未来を見ています。山羊座が過去から現在へと積み上げた土台を離れて、ちょうど人工衛星のように上から地上を見下ろすのが水瓶座です。実はこの水瓶座衛星を打ち上げたのは山羊座です。山羊座はロケットエンジンであり、また、ロケットの発射基地です。大気圏を出て宇宙空間に入ると山羊座エンジンは切り離され、水瓶座衛星は単体で周回軌道に乗り、そして地上へ向って信号を発し始めます。山羊座のテーマが「過去から現在までを振り返り、社会のしくみを知ること。そして既存のルールを踏まえて自分の足でしっかりと地に立つこと」であるとすれば、続く水瓶座は「その現在を更に俯瞰し、必要と感じたら既存のルールを改めていくこと」がテーマです。水瓶座は、世間の常識やルールと自分のアタマで考えたことを照らし合わせてみます。そして自分の覚えた違和感を大事にします。水瓶座の性質としてよく挙げられる「独創性」「逆転の発想」「革新的」はすべて「自分の頭で考えなおす」が根っこになっています。地の活動サインである山羊座は「習うより慣れろ・考えるな、感じろ」というやり方で既に出来上がっている社会に活動しながら順応していきますが、風の固定サインである水瓶座は「考えて、考えて、考えて、考え尽くせ」というやり方で社会を動かそう、ルールを決めなおそうとします。水瓶座の支配星は天王星ですが、天王星が「発見」されて占星術に組み入れられる前は土星が山羊座と水瓶座の両方を支配していました。一見対照的なこの二つのサインは、同じ「ルール」というテーマに両側から挑戦している、と言えます。山羊座は地上、過去の側から。水瓶座は空から、未来の側から。そんなわけで、今回の水瓶座新月では「ルールのおさらい、そして見直し」系のお願いが叶いやすくなっています。今、自分の所属するグループのルールに関して「これはちょっと違うんじゃないかな」と思っていることはありませんか?長年続いてきたルールだけれど、今後もそれに従い続けていいものなのかどうか?と思うものがありませんか?私はルールの「こちら側」にいる。だけど、もしも立場が逆転しても、私はそれを素直に受け入れられるのだろうか?そんな疑問を持ち始めた方、いまのルールについてゆっくり考え直してみたい、と思った方を水瓶座新月が応援しています。「『私』と『あのひと』。両者の立場が逆転しても、そのルールはOKだろうか?」と考えることは、天秤座(風の活動サイン)のテーマである「バランスを取る」「公平性」を引き継ぎ高めていったもの、と考えることもできます。論理的に(風)、そして結論を急がず辛抱強く(固定)考え続ける力、そして、考えて「やはり変だ」と思ったら古い考えを打ち壊す力(天王星)。そんな力が欲しい方を水瓶座新月は応援します。「思考停止をせず、自分の頭で考える」というのが身上の水瓶座は、それゆえに「それまでの社会(の常識)」から「あっち側」扱いされることが多くなります。具体的には「問題児」「寝た子を起こすやつ」などと言われてグループからはじかれる、というようなことです。しかし、「自分で考え、確かめたこと」を自ら発信することで同じように自分で考えたことを発信する人たちとの交流が始まります。ここで、天秤座(風の活動サイン)がスタートさせた「個対個のお付き合い」が復活するのですね。「それまでのルールからはみ出るサイン」である水瓶座は同時に「友情」のサインでもあります。氏育ち、属するグループに関係なく、同じ考えを持つ人同士の友情です。上下関係や出身で人を縛り付けたり、何かを強制したりしないこと。これが水瓶座的な友情の第一のルールです。自分には、自分の頭で世の中のルールや他人の考えを検算してみる自由と能力がある。そのことを理解し、認め、自分に許すこと。同じように、他人にも、その人自身の頭で世の中のルールや「その人にとっては他人である、自分の考え」を検算してみる自由や能力がある。そのことを理解し、他人が考えようとしているときに邪魔をしないこと。ここを履き違えると、水瓶座は暴走して「自分だけが物事を考えうる頭脳を持つ」「自分の考えだけがユニークで正しい」「自分以外は皆ピントがずれていて愚かだ」というところに行ってしまいます。ネガティブ水瓶座の大きな欠点である独善性、他人への関心の欠如、冷淡さはここから生まれます。ネガティブではない水瓶座の基本姿勢は「双方向性」です。水瓶座のマーク(並行する二本の波線)は考えが波状に伝播すること、発信し、受信する、お互いに意見の交換をする、というさまを表しています。「11」の数字で1と1とが並び立つように、他人と向き合い(あるいは並び立って)言葉をかけあい、考えをすり合わせ、「あなた(たち)と私(たち)の間での新しい約束事(ルール)」を作っていくこと。新しい約束事のもとに、ふたたび個人と個人がつどうこと。この「ふたたび、人々がつどうこと」は水瓶座の大事なテーマです。確かに水瓶座は既存のルールに関して色々ともの申したがるサインです。何にでも、疑問を持ち、検算したがり、「自分で考えること」に関して相当頑固です。「あまり自分では考えたくない。誰かに正解を出してもらってそれに従うだけがラクでいい」というひとびとの間に混ざっていると、はじかれて孤立させられてしまうこともあるし、「革命のサイン」なんて言われて既存の社会やルールとひたすら戦い、壊して回る物騒なサインだと思われてしまうときもあります。でも、水瓶座が最終的に目指しているものは社会から孤立することでもなければ社会をぶっ壊すことでもないと当番は思うのです。目指すのは、契約破棄ではなく新しい時代に合った契約のありかたをさがすこと。そして人間、社会、世界と今一度言い交わす(将来を誓う)、仲直りする、契約更新することだと、当番は思っています。風の活動サイン・天秤座のテーマには「平和」と「契約(約束)」がありました。天秤座の後継者である水瓶座もやはり平和と契約を重んじるサイン、の筈です。ということで、水瓶座で新月が起こる時には「友情」と「約束」に関するあらゆるお願い事をするのに適しています。その他、今回の新月で叶いやすいお願いジャンルです。「客観性」「全体像を見て判断する」「この先を予測する」も水瓶座の支配分野です。これは水瓶座の「俯瞰」というテーマに関わりがあります。占星術や易・タロット・数秘術などの占いや天気予報も水瓶座が支配しています。これらは「未来予測」や「全体の中での位置づけを見る」というテーマに関連しているジャンルです。占いの腕を上げたい、よい占い師さんに出会いたい、気象予報士の試験に合格したい、というお願いをすることもできます。なお、占いでも水晶球占い、夢占い、ダウジングのようなものはお隣の魚座管轄とされています。水瓶座の現在の支配星、天王星の影響で以下のような分野のお願い事もできます。直感・啓示・風変わりさ・エキセントリックさ・突然の変化に関する願い。発明・特許に関する願い。人道的な姿勢・ボランティア活動への参加・社会改革・市民運動・未来や理想に関する願い。これは「これまでの契約を考え直す」というテーマに関係します。また、性愛や生殖をベースにはしない交際や愛情のありかたも水瓶座管轄です。これは水瓶座とスクエア関係にある蠍座(性愛や生殖をベースにした愛情やしがらみ)の考え直しと捉えることもできますね。「肉体ベースではない交際や愛情」と考えれば、水瓶座とスクエア関係になるもうひとつのサイン・牡牛座の考え直し、と捉えることもできます(牡牛座は蠍座の180度反対側のサインです)。さらに、獅子座(自分が熱くなれるかどうかが大事)の180度反対側にあるのが水瓶座、というように十字関係で比べてみると、水瓶座的な愛ってどんなものか、輪郭が見えてくる気がします。水瓶座で新月が起こる時には、水瓶座的特性の行き過ぎを抑える願い事をかけることもできます。先の方でもちょっと書きましたが、水瓶座が暴走すると「他人への無関心」というのが表面に出てきます。自分の考え「だけ」、自分のユニークさに「だけ」こだわるようになったら危険信号です。立場を逆にして考えるということができなくなったり、自分の考えが他人によって批判されるのが怖くて閉じこもってしまったり、他人の言うことには耳を傾ける価値がない、と思ったり。そういうことで困っているなら、今回の新月に改善を願ってみてください。考えは分かち合ってこその水瓶座です。体の部位では「ふくらはぎ(膝から下・くるぶしより上)」が水瓶座支配です。全身の「静脈」や、体全体の血液循環も水瓶座が支配しています。病気では、足のむくみ、下肢静脈瘤、冷え性、「エコノミークラス症候群」、それから天王星の影響で痙攣や発作を伴う病気全般が水瓶座の管轄です。これらの症状でお悩みの方は、水瓶座新月に症状緩和のお願いをすることができます。
2024.02.04
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。日本時間で2024年1月11日20時57分に太陽と月が山羊座の20度44分で出会います。2024年最初の新月、山羊座新月タイムのはじまりです。当テントでお知らせしている新月の日時は日本時間です。日本以外の地域で新月の瞬間を迎えるご予定の方は、この日時に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはおよそ、太陽と重なった月が太陽から5度離れるかどうか、という時間帯です。この時間帯を逃しても開始から48時間以内ならばOKです。生まれた時の太陽が山羊座にある方(いわゆる山羊座生まれの方)、同じく月やドラゴンヘッドが山羊座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。山羊座特有の長所を伸ばす願い事、逆に山羊座の短所を克服する願い事に最適です。特に山羊座に天体を持たない方でも、今回は山羊座の支配分野に関係のある願いごとが叶いやすくなっています。(「その新月で叶いやすいお願い事の分野」はレストランの「旬の食材を用いた今月のお薦め料理、しかもお値段もお得」のようなものです。それ以外を注文してはいけない、という意味ではありません。自分が注文したい料理=願いたいことが別にあるならそれを優先させてください。ただ、新月の願いごとは10皿=10件までオーダーできます。あとひと皿頼めるけれど決まらない、というときに、そういえば旬のお薦めメニューのリストがあったなあと思い出していただければ幸いです)以下、山羊座の解説と山羊座新月に叶いやすい願いごとの分野です。山羊座は12サインの10番目。外にあるものを中に受け入れる「自分←世界」の偶数サイン。物事を始めることが得意な活動サイン。そして形ある、具体的なものを大事にする地のサインです。偶数・活動・地。今回の新月では、この三本柱を芯に持つ願いごとが叶いやすくなっています。山羊座の支配星は土星。「ルール」「限界」「時間」を司る星です。土星と山羊座は「この世で自分が関わることのできる時間には限りがある」というメッセージを伝えます。自分は必ずいつか死ぬ、そしてそれは明日かもしれないということ。たとえ死ななくても、小さな節目・物事の終わりは日常的に容赦なくやってきます。山羊座新月では、時間を大切に使うことに関する願いごとがお薦めです。遅刻癖や先延ばし癖がある方は今回の新月に「決めた約束通りに動けるようになりたい」と願ってみましょう。また、時間やお金など、限りある資源を有効活用できるようになりたいという願いごともお薦めです。省エネ・倹約に関するお願いもいいですね。さて。牡羊座を1番目として数えると、山羊座は10番目です。牡羊座が赤ちゃんであり、天秤座が社会人一年生だとすれば、10番目の山羊座は社会の屋台骨を支える壮年のサインです。ここにおいて、人生のケタがひとつ上がります。山羊座の段階において人は山の頂上に立ち、それまで自分が登ってきた道と、これから自分が降りていく道の両方を視野に入れることができるようになります。後から登ってくる若い世代のことも考えられるようになるし、自分にできることと自分に残された時間の短さについても考えられるようになります。山羊座は「分水嶺」です。ここで道は分かれます。これまでの自分を総括し、これからどちらに舵をきろうか、自分の力をこの世の中へどのように役立てていけるだろうか、と考えてみたい方は山羊座の新月が狙い目です。「10番目」ということの意義についてもう少しお話しいたしましょう。「10」は「1(牡羊座を表す数字)」から始まったことが完成することをあらわし、また、創造性を意味する「5(獅子座を表す数字)」の2倍でもあります。「1」や「5」は奇数ですが、「10」は偶数です。山羊座は季節の始まりに位置し、先頭に立ってゆく活動サインであるにもかかわらず、「受け身」を意味する偶数サインです。なんだか矛盾しているように思えますね。これは自分が前を走りたいから出て行くのではなく、周囲から押し上げられ、選ばれて先頭に立つ、ということです。「俺の邪魔をするな、どけーッ!」と走っていくのが1番目の牡羊座、「この俺がすごいことをやってやるからみんな見ろ、驚け、褒めろ!そして俺についてこい」と言うのが5番目の獅子座であるとすれば、10番目の山羊座は「どうぞ私にお任せください。何が来たってやってみせます」と言うサインです。山羊座の大きなテーマのひとつが「責任を負うこと」です。英語だとresponsibility。「応答する(response)ことが可能であること(ability)」が元々の意味です。「受けて立つ」ということができること。自分に任されたつとめを完遂できること。自分の担当領域で問題が起こった時に、その責を負うことができること。これらが山羊座のテーマです。「責任感に溢れるおとな・リーダー」を目指す全ての人を山羊座新月が応援しています。ひとつ前のサイン・射手座の口癖が「なんとかなるさ」だとすれば、山羊座の口癖は「なんとかします」。何が来たってなんとかできるようになりたい方、今回の新月がチャンスです。「プロフェッショナル」「組織の一員であること」「覚悟」「向上心」「努力」なども山羊座のキーワードです。特に「覚悟」というのはとても山羊座らしい言葉ですね。土星らしい言葉でもあります。夢や理想ではなく、目覚め、悟り、現実を見ること。リスクや限界を正確に見積もること。この世にはままならないことがあるのも知った上で、それでも「なんとかしよう」と決意すること。そして、本当になんとかしてしまうのが山羊座さんたちなのです。(当番はいわゆる「山羊座生まれ=太陽山羊座さんたち」のこととしてこれを書きました。でも本当は、太陽山羊座さんたちだけがこの力を持っている訳ではありません。生まれついた星回りには関係なく、現実を見据えて「なんとかしよう」と思ったとき、ひとは誰でも少し山羊座っぽくなるものなのです)山羊座は「形にして残す」という意味を持つ「地のサイン」です。ひとつ前のサイン・射手座が「学問のサイン」なら、山羊座は「実践のサイン」です。学んだ事柄、培った技術を実際に使うこと。人々の役に立ち、報酬を受けとること。自分の能力を活かし、この社会に自分の居場所を築くことが山羊座のテーマです。今回の新月、お仕事全般に関する願いごとが吉です。山羊座には「建設」「組織」という意味もあります。会社設立、新プロジェクト発進。新しいチームを作り、皆で社会に向かって漕ぎ出す方々を山羊座新月は応援します。社長・店長・経営者・キャプテン・プロジェクトリーダーの皆様。山羊座新月は貴方のためにあります。企画成功・商売繁盛祈願に最適です。「初志貫徹」「自己鍛錬」「持久力」も山羊座のテーマです。今まで何かを計画してもゴールに到達できなかったという方、今度こそ成功させたいものがあるという方は山羊座新月がチャンスです。山羊座には「成功」「承認」というテーマもあります。「社会に認められること」。努力が実をむすび、社会から正当な評価を得ること。受験生ならば自分が培ってきた学力を認められて「入学を許可されること」が、求職中の方ならば、最終面接に通って「入社を許可されること」がこれに当たります。この「認められて、組織の新しい一員として迎え入れられる」ということも、山羊座の「ケタがあがる」経験のひとつです。そんなわけで山羊座新月、「合格祈願」に最適です。「認められること」の反対で「認めること」「正当な評価を下すこと」も山羊座の管轄。評価を下す側の立場――職場で言えば、管理職。学校でなら教師や試験官。山羊座は「権威者」のサインでもあります。「自分のしたことを認めてもらうためには何が必要か」「自分が権威者として下した評価が正当なものだと認められるには何が必要か」そう考えると出てくる山羊座のテーマが「説得力」です。国の元首には元首としての説得力が必要だし、営業マンには営業マンの、教師には教師の説得力が必要です。受験生や求職活動中のひとも、選考者に「自分はそこに身を置く資格がある」と認めさせるには説得力が必要です。ここで言う説得力とは、水星的な表現力のことではなく、土星的な「存在感」や「実力」に近いものです。「この人はうちのチームに必要な人だ」と納得させる力、「あいつを呼んでこい」と言わせる力。「あのひとならやってくれる」と思わせる力。カリスマ性も山羊座のキーワードです。幅広い意味で実力をつけたい人。昇進試験を受ける人。「上司」と名のつく立場にこれからなっていく人。説得力がたっぷりそなわった良き権威者をめざし、山羊座の新月に願い事をしてみてください。山羊座の支配星が土星である関係で「力の衰え」「老い」も山羊座のテーマです。これは「自分がいつか死ぬという事実を見据えること」と関係します。自分や、大切な人が衰えていくという事実とどう向き合うか。死ぬ前に何をしたいか、できるか。自分が死んだ後、残される人やもののことをどうするか。「老後の保障」「介護」なども山羊座のテーマです。高齢者、または高齢でなくても体力が低下している方のケアをお仕事とする方(介護士やケアマネージャーなど)、あるいはそれを目指す方は山羊座の管轄です。プロとしてよりよいケアを提供できるようにと願うことも出来ますし、ケアを必要とする側がよい介護士さんやお医者さんを見つけたいと願うこともできます。「長い時間をかけて熟成されたもの」も山羊座管轄です。山羊座は「伝統」「過去」「古典」のサインでもあります。特に伝統的な技術や知恵を伝える熟練の職人さん、古典芸能の継承者が山羊座の管轄です。年月に裏打ちされた知恵や技術を継承したい方、古いものの復元・保存を手がける技術者になりたいという方は山羊座新月にお願いを。趣味の世界でも、歴史や伝統を感じさせるものは山羊座の管轄です。茶の湯、お習字、生け花、着付け、和裁、日本舞踊、お能や歌舞伎などの伝統芸、骨董品の収集なども山羊座的な趣味です。和の趣味だったら「お師匠さん」とか「家元」がいるようなジャンル。洋の趣味だったら「マスター(マイスター・マエストロ)」と呼ばれるひとたちがいるジャンルが山羊座管轄です。これら山羊座的趣味を新しく始めてみたい方も今回の新月はチャンスです。山羊座で新月が起こるときには、長所を伸ばすお願いだけでなく、山羊座の短所を克服するお願いをかけることもできます。山羊座には、以下のような短所があります。「憂鬱」「思考パターン・行動パターンの硬直」「どうせ私なんかが……しても何も変わらない」というような悲観的な言葉づかい。様々な「恐れ」の問題。稼ぐこと、評価されること、責任を取ることへの恐れ。変化への恐れ。自分や他人に厳しい評価を下しすぎること。自己否定。ひきこもり。努力のできないひと、特に弱者への、冷淡さ。損すること、失敗すること、責められることを恐れ、力やお金を出し惜しみしてしまうこと。これらは「制限」というキーワードを持つ土星に関連します。それでも!それでも山羊座は、自らコトを起こしていく「活動サイン」です。積み重ねてきた自分の時間、自分の努力を信じ、また、それが社会を、たとえゆっくりでも変え得ると信じて更に努力し続けることのできるサインです。支配星である土星は「ダメ出しを加えてくる星」ですが、土星のダメ出しは言ってみれば「おとな養成ギプス」のようなものです。山羊座は土星の加えてくるプレッシャーに耐えて力をつけることができる強いサインです。今回の新月では山羊座の短所を抑え、本来の強くて魅力的な山羊座になれるようにとお願いすることができます。山羊座が支配している体の部位は「膝周辺」そして、「体の芯」である骨と関節。胆嚢・胆汁そして皮膚、歯と爪も支配しています。病気で言ったら膝の疾患、リウマチなどの関節痛、胆嚢炎に乾燥肌、湿疹などの皮膚のトラブルに歯周病。土星支配のサインなので「冷え性」「体のこわばり」も山羊座管轄です。山羊座新月は、これらの部位の健康及び症状緩和の願いをかけるのに最適です。
2024.01.03
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2023年12月13日8時31分、太陽と月が射手座20度40分で出会います。射手座新月です。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これは月が太陽から約5度離れるまでの長さです。この時間帯を逃していても48時間以内であれば有効範囲内です。この48時間はおよそ月が太陽の光に飲み込まれている範囲を脱して細い三日月が現れる前まで、という長さです。生まれた時の太陽が射手座にある方(いわゆる「射手座生まれ」の方)、同じく、生まれた時の月やドラゴンヘッドが射手座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性が高いです。射手座のよい面を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。射手座とは特に縁のない方でも、今回の新月では射手座の支配分野の願いごとが叶いやすくなっています。(新月が起こるサインによって変わる「叶いやすい願いごとジャンル」は、「今月のおすすめ料理」のようなものです。あくまで「おすすめメニュー」であって、「それしか注文できない」ということではありません。レストランで注文するときのように、自分がほしいものをお願いすればそれでOKです。ただ、「今月のおすすめ」は言わば旬の食材を用いた一皿。新月の願い事は十皿までオーダー可能ですので、ひとつふたつ空きがあったら季節のものを取り入れてみてください)以下、射手座の解説と叶いやすいお願いジャンルです。射手座は12サインの9番目。奇数サインは「自分→世界」の性質。エレメントは「火」。火のサインは「熱意」「やる気」「可能性」を重んじます。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の最後の一ヶ月を担当、次の季節への橋渡し役をつとめます。「フォロー」「アレンジメント」が得意です。「奇数」「火」「柔軟」。射手座の三本柱です。今回の新月では、この三本柱が揃う願いごとがお薦めです。自ら広い世界へ打って出て(奇数)、過去よりも未来を、実績よりも可能性を重視し(火)、そしてふたつのものの間の橋渡し役となる(柔軟)ような願いごと。射手座のひとつ前のサインは蠍座。水のサインです。水は冷たくて湿っている。「くっつき、下降する力」をあらわします。これに対して射手座は火のサイン。火は熱くて乾いている。「突き放し、上昇する力」です。蠍座の「愛するものと溶けあってひとつになってしまいたい」という圧力から自由になり、もういちどひとりで、広い世界へ飛び出していくことが射手座のテーマです。自分の力を信じて広い世界に旅立つ人を射手座の新月が応援しています。射手座の支配星・木星が、射手座の「未知へと向かう心」をさらに後押しします。なぜなら木星は「拡大」や「成長」を促す天体だからです。木星の発するメッセージは「お前は大きくなっていいのだ。そうするだけの価値がある存在なのだ」です。射手座と木星は、その呼びかけに「おう!」と答えて立ち上がるひとびとの味方です。射手座は「遠距離の移動」を支配しています。海外への旅行・留学・移住などは射手座管轄です(なお、国内での転居や、国内旅行は射手座の対向にある双子座の管轄です)。2022年11月現在、まだまだ遠距離の移動には困難が伴っています。しかし、希望は捨てないでいましょう。今年はダメでも、来年なら。来年がダメでも、再来年なら。「いつか遠くへ行ける日が早く来るように」と新月へ願ってみませんか。射手座は、双子座と並んで「学問のサイン」でもあります。学問のうち「読み書きそろばん系初等教育」は射手座の180度反対側にあるサイン・双子座の担当です。射手座は双子座領域のはるか先にあるもの、「応用系・高等教育」を担当しています。これは「双子座は近距離の移動・射手座は遠距離の移動」というのと同じです。 双子座は虫眼鏡や顕微鏡、手近なものを微細に観察するための道具。射手座は望遠鏡。遠くを見るための道具。そのほか、双子座は自動車やバイクなど自分で運転する比較的小さな乗り物を担当、射手座は大勢の人を一度に運搬する乗り物(大型船舶や旅客機)を担当、と、このふたつのサインは「見聞を広げること」「学ぶこと」「旅すること」というひとつのテーマの遠近それぞれを分担しています。学業の中でも、特に射手座の支配を強く受けているのは「より遠くへ」行くために必要な分野です。「外国語」に「地理・歴史」。「広く高い視野から物を見る」ための「哲学・法律・宗教・思想」。大学や大学院でこれらの分野を専攻しようとしている方、射手座新月はこれらの分野における学業成就祈願に最適です。また、外国語系の資格を取りたい方も今回の新月がチャンスです。「学ぶ側」だけでなく「教える側」も射手座の管轄です。学校の先生(特に高校生以上を教える先生)、および学校でなくてもレクチャーすることが仕事の方は射手座に守護されています。他に、宗教家(お坊さん、牧師さん、神父さん、神主さん)、裁判官なども射手座に関連した職業とされています。教師とお坊さんと裁判官ではだいぶ雰囲気が違うように思えますが、どの職業も射手座のテーマである「広く高いところからものを見る・考える」ことに関連しています。それに、お坊さんは自分の修業だけでなく、訪れる人に神様なり仏様なりの教えをわかりやすく説明もできなければいけませんよね。射手座は柔軟サイン、ふたつのものの橋渡しをするサインです。外国との交易・輸出入にも関わりますし、教育にも関わります。どちらも、遠くにあるものを近くに持ち込む、身近にあるものを遠くの国へと運んでいくことに関係があります。 学び、理解し、教え、広める。これらの職業についている方、または、これから目指す方々のスキルアップ祈願・資格の取得祈願などに今回の新月は最適です。射手座は、天秤座で始まった「他人の話を聞く」というテーマも引き継いでいます。天秤座では、「話を聞く他人」は目の前にいる具体的な他人でしたが、射手座は「より広くより遠くより高く」のサインです。したがって、意見を求める相手もすぐそばにいる人間であるとは限りません。遠い過去の人物の意見に書物を通じて接したり、異国に単身乗り込んでいってフィールドワークや発掘作業に従事したり。「直感に従う」「率直に話す」「即断即決」なども射手座の大事なテーマです。言いたいことを思いついても、ついためらってしまって思うことをストレートに言えない、という人。やりたいことがあるのにぐずぐず自分に言い訳してしまって、すぐに行動に移れないという人。射手座の新月は自分への言い訳を断ち切るチャンスです。目標にむかってまっすぐ飛んでいける人になりたければ射手座新月にお願いをどうぞ。射手座が直接に引き継ぐのは、すぐ前にある水の固定サイン・蠍座のテーマです。蠍座で特定の相手との深い関係にどっぷり浸かってエネルギー充填が完了したら、次はその関係からひとり立ちして、充填したエネルギーを使いこなすことが必要です。それと同時に、射手座は遠い火の固定サイン・獅子座のテーマを引き継ぎ、ほどいていくという使命も持っています。蠍座と獅子座の共通点は「こだわりを持つ」ということです。獅子座がこだわるのは「家族の誰とも違う特別な、才能溢れたこの私!」。蠍座がこだわるのは「他の誰よりも特別な、私の愛するこの人との関係!」。射手座のテーマはその「これがいちばん大事!こういう私(このひとと一緒)でなければ生きてる意味がない!」というこだわりを克服することです。「特別な自分自身」であることや「特別な唯一の相手との関係」から離れ、孤独ではあるけれど身軽な冒険者になることを射手座は目指します。たとえば木枯らし紋次郎。たとえばスナフキンやフーテンの寅さん。重い鞄は引きずらず、持っていくのは思い出だけ。そんな旅人になりたい方は射手座新月に願ってみてください。野外活動、スポーツなどを通して人々と交流することも射手座の管轄です。スポーツでは特に、サッカーなどの団体競技が射手座の支配下にあります。そのほか、射撃・アーチェリー・乗馬など半人半馬のサインに因んだものも射手座の支配下に入っています。これらのスポーツをなさっている方は、技術の向上や競技会での勝利を願うのもお薦めです。「自然と親しむ」と言えばバードウォッチングや山歩き、ツーリングやキャンプなども射手座支配と言えます。クロスカントリーやノルディックウォーキングもいいですね。これらの趣味を楽しみたい方は射手座新月、お薦めです。射手座は「楽観主義者のサイン」と言われます。これは射手座の守護星「木星」の性質と、射手座が「最後の火のサイン」であることに関係しています。射手座は秋の最後の一ヶ月を担う柔軟サインです。射手座の時期が終わると北半球で最も昼間が短く夜の長い日・冬至が来ます。三か月後に春分が来るまで火のサインは現れません。射手座の火は、牡羊座の火ほど活発でもなく獅子座の火ほど安定感もない、弱い小さな火です。牡羊座の火が、春を告げる生まれたての太陽であり、獅子座の火が真夏の灼熱の太陽だとすれば、一年でいちばん昼間の短い季節、クリスマス前の一ヶ月間を担当する射手座の火は食卓にともる蝋燭のあかり、旅人の小さな焚き火、夜の街をかざるイルミネーションです。「柔軟サイン」の「人や状況に合わせてフォローする力、橋渡しの力」を使って、冬に入る前に人々に自分の持っている火(明るさや温かさ、未来を信じる心)を分け与えるのが射手座のだいじな使命です。射手座の火は、春にふたたび復活することを知って消えて行く火です。太陽の光と熱に頼ることのできない寒い季節を、それまでたくわえてきたじぶんたちの心の中にある暖かさ・明るさを交換しあって生き抜こう、人間は、互いに光や暖かさを贈りあうことができるはずだ、と、射手座はそういう風に人間を信じるサインです。周りの人に、自分の持っている小さな火を分け与えるような人になりたい方、誰か、笑わせてあげたい、喜ばせたい、温めてあげたい相手がいる方。天のサンタクロース・木星に支配された、12サインで一番の楽観主義者である射手座パワーをチャージいたしましょう。忘年会にクリスマスパーティー、人々が集う季節ですね。なかなか会えない相手へ、メッセージを添えてプレゼントを送る季節でもあります。射手座新月は、サンタクロース活動を全力で応援してくれます。運よく会えた人も、残念ながら今年は会う機会を作れなかった人も、それぞれ楽しいひとときを過ごせるように、もらったひとが喜ぶような贈り物が見つかるようにと願うこともできます。射手座で新月が起こる時には、射手座の長所を伸ばす願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。射手座の短所は、楽観主義が行き過ぎた「無責任」「行き当たりばったり」。それから「率直なもの言い」が行き過ぎた結果の「無作法」「毒舌」。「ひとこと多い・ひとこと足りない」。火のサインだけに「炎上」にはご用心。広い世界、大きなものごとに接しているうちに、つい気が大きくなって小さな弱い自分を忘れてしまう「誇大妄想」「自慢癖」「身の程知らず」、「説教癖」「大風呂敷」などがあります。それから、好奇心旺盛なのが裏目に出た「お祭り好き」「野次馬」「浪費」も射手座の短所に数えられます。射手座の臓器は「肝臓」なんですが、その肝臓を痛めつける「暴飲暴食」に走りがちなところも射手座の短所。これらの射手座暴走にお悩みの方は、「行きすぎを押さえ、長所を出せますように」と新月にお願いすることも出来ます。射手座の支配する体の部位は肝臓と大腿部と坐骨神経です。今回の新月はこれらの部位の健康を願ったり、肝臓病や坐骨神経痛の治癒を願ったりするのに適しています。激しい運動をする方で、大腿部の肉離れなどを起こしがちな方も射手座新月に症状の改善や、肉離れが起きないように予防のお願いが出来ます。
2023.12.04
ここから先はおとなの蠍座新月予報です。こどものひとは、できればたよれるおとなのひとといっしょに読んでください。おとなのひとも、できれば信頼できるだれかがいるならいっしょに読んでください。(とても大事なことなので、毎年同じことをくりかえし書いています。今年も書きます。)「自分ではない誰か」との、身も心も投げうつ深い関わり合いのすべてが蠍座の支配下にあります。つまり。セックスと、セックスの前と後に生まれる気持ち、セックスのために、あるいはセックスが原因で起こることや問題、その責任、それらすべてが蠍座担当です。これは「蠍座はえっちな星座だ」とか「蠍座生まれのひとはみんなえっちだ」という意味ではありません。「えっちな気持ちに突き動かされているとき、ひとはみんな少し蠍座になる」という意味です。そして12サインの役割分担として、蠍座はえっちな気持ちが原因で困ったことが起きたときや、えっちな気持ちに関係することでわからないことがあるときに駆け込める窓口です、という意味です。えっちなこと関係の様々な情報や対応策がいちばん集まる場所になってますよ、えっちにまつわることで困ってしまったらここに来てね、という意味です。これは、蟹座の新月予報で書いた「蟹座は『お母さん系問題』の相談窓口になっている」というのと同じです。さて。えっちな気持ちが起こると、その気持ちのきっかけになった相手に深入りしたくなる。普段は越えない一線を踏み越えて、ぱんつの中身同士をくっつける裸のお付き合いがしたくなる。花に引き寄せられるミツバチのように。これが花とミツバチなら何の問題もないのですが、私たちは人間と人間(だいたい)なので、そう簡単には深入りできないこともあれば、簡単にできたとしても、そうしちゃいけない時と場合だってあります。深入りすることの中には大きな喜びもあるけれど、大きな危険もセットになっています。でも、したい。さあどうしようか。そんなときのために、蠍座と蠍座新月があります。危険より何より、まずは「経験」したい、花でもミツバチでもいい、自分がそのようなカラダとココロとに生まれついたならば、そう生まれたなりの「いい思い」がしたいんだ!というひともいらっしゃるでしょう。そんな願いごとも、もちろん蠍座新月にかけることができます。つまり、ひとをひきつける、「キャー、いい男!」「おお、いい女!」そんな風にひとから振りかえられるセクシーな自分になりたい、という願いごとです。その先のことだって願えます。自分ではない誰かに心をゆるすこと、体をゆるすこと。それによって相手と自分の関係・互いのこころとからだが取り返しのつかない変化を起こすこと。そのことから生まれる喜びを大きく深いものにしたい、という願いをかけるのに蠍座新月は最適です。また、心と体の深い部分、普段はぱんつで隠しているデリケートな部分をじかにくっつけあうことにつきものであるさまざまな危険から心身を守りたいという願いをかけるのにも今回の新月は向いています。そこに、どんな危険がひそんでいるか。かしこいおとなのみなさんはもちろんとっくにごぞんじですね?そんなの知りません、知らなくても平気だもんというひとはこの文の中では「おとなではないひと」というあつかいをします。ごめんあそばせ?蠍座は、俗に「死と生・再生と変容のサイン」と呼ばれます。怖そうですね。あるひとつの「自分よりも大切な何か」との関係に自分を注ぎ込み、命がけで相手と結ばれ、新しい力を得て生まれ変わる。これをイメージするのにいい例は、チベットの父母神像や、密教系の仏画によくある、男女の仏が抱き合っている像。あれです。なんかエッチなことをしているようにしか見えなくて困っちゃうぞ!という煩悩に溢れたひとは、変身ヒーローチームとかプリキュアとかの「合体必殺技」を思い浮かべてください。フィギュアスケートのペア演技を思い浮かべてくださってもOKです。集中して、信頼できる仲間と力を合わせて、自分ひとりでは出せない大技をきめる。あれが蠍座の世界です。蠍座は「これ」と心に決めた対象に心血を注ぎ込むのがテーマのサインです。それが裏返ると激しい「やきもち」「独占欲」になります。蠍座新月、自分の独占欲を鎮めたいひとにもおすすめです。独占欲や嫉妬心を向けられる側、望んでいないのに相手の性欲の対象にされる側、たとえば痴漢やストーカーやセクシュアルハラスメントの被害に遭っている場合には、それをシャットアウトしたい、心身を守りたい、というお願いもできます。蠍座の愛は「遮断して、煮詰める愛」です。人呼んで愛の圧力鍋。密室でふたり仲良く骨まで煮込まれてみたい方は蠍座新月にお願いをどうぞ。ただし、合意のない相手との圧力鍋、及びおとな対こどもの、またはこども同士の圧力鍋行為は暴力行為です。おとなとしてお付き合いをしていく上で必要な「人を見る目」「適切な警戒心」というのも蠍座の担当領域です。どこまでなら、相手に任せてもいいか。どこからは自分で自分を守らなければならないか。それを決める判断力も蠍座の大事なテーマです。「判断力」これに関連して、ちょっと脱線。あのね、全年齢版の蠍座新月予報で「クレジット(信用貸し)」のことを書きました。「クレジット」というのは「信頼」という意味だって。「あなたが借りたお金をうまく使って何らかの利益をあげる。その利益で、借りたお金に利息をつけて、お金を貸した私たちに返してくれる。あなたはそれだけの能力があると私たちは知っている。あなたは私たちに損をさせない。私たちに利息で儲けさせてくれる力がある。だから私たちはあなたを信頼して、お金を貸しましょう」そういう約束事で成り立っているのが「クレジット払い」だって話をしました。(誰かとする)セックスも「信用貸し」、つまり「クレジット」だと当番は思うんですよ。「相手のために身も心も投げうつ」っていうのと矛盾するようだけど。身を投げうつ、心を投げうつ、と表現するけれど、本当は自分の心や体はどこまで行っても自分のものだし、他人の心や体もどこまで行っても他人のものなんですよ、やっぱり(「自分のものは自分のもの。他人のものではないよ」というのは蠍座の反対側・牡牛座の世界ですね)。だけど、蠍座の世界では、自分の心や体を他人に「貸す」ことができるし、相手の心や体を「貸してもらう」ことができる。一時的に。そして、貸し借りした以上の何かと一緒に、戻ってくる(相手によっては踏み倒されることもあるかもしれない、御用心)。「クレジット(信用貸し)」というより、「投資」かな。相手によっては「投機(ばくち・ギャンブル)」。いずれにせよ、最初から損をしようと思ってお金やら心やら体やらを投げうつひとって、そうそういないわけです。貸す側としては「相手を見極める目」が大事だし、借りる側としては、貸主に「信頼してもらうこと」が大事。お金を貸してくれるかどうか、も、体や心を貸してくれるかどうか、も、基準はそんなに違わない、というお話でした。脱線終わり。さて。全面的に「おまかせ」するのはちょっと不安の残る相手だけれど、それでもそのひととお別れしたくはないという場合だってあると思います。その場合は、自分が全面的に危険を引き受ける覚悟が必要です。だけど、ふたり(あるいは、ふたり以上でする場合には関係する全員)が力を合わせて、同じ覚悟を分けあえる方がずっと心強いです。「深い仲」は「深く話せる仲」でもあってほしい、というのが当番の願いです。おとな同士だけでなく、もしもお子様がいるのであればお子様との間でも、年齢と理解力に応じて可能なかぎり、「深く話せる関係」をつみあげておきたいものですね。こどもに身の回りの危険と安全対策を教え、守ってやる第一の責任者は、その子といっしょに暮らすおとなです。どんな危険があるのか。何に気をつけてほしいのか。もし怖い目にあったり、あいそうになったりしたら、まずどこへ行けばいいのか。自分の体は自分だけのものであること。嫌なのに体を触ろうとする人がいたらイヤだと言っていいこと。前もって話し合っておきたいこと、伝えておきたいことは山ほどあります。たとえば動画「パンツサウルスの歌」がお子さんへ説明する助けになるかもしれません。パンツサウルスの歌(英語)きみのだいじな部分はきみだけのものパンツはそれをつつむものきみのだいじな部分はきみだけのものだれかが「見せて」って言ったらすぐ「やだ!」って言おうそんなメッセージを歌とアニメーションで伝える動画です(英語・字幕付き)パンツサウルス動画の配信元では「Talk PANTS パンツで話そう」という小さなこどもでも覚えやすい「だいじな部分のまもりかた」を発信しています(リンク先は英語。こども向けなのでとても平易な表現です)NSPCC Talk PANTS The Underwear RuleP Privates are private. だいじな部分は立入禁止A Always remember your body belongs only to you. わすれないで、きみの体はきみだけのものN No means No. 「いやだ」は「いやだ」っていう意味T Talk about secrets that upset you. きみを不安にさせるひみつのことを話そうS Speak up, someone can help. 打ち明けよう、助けてくれるひとがいるよ蠍座管轄であるこのおとな分野は「相手のあること」です。自分、あるいは自分のこどもが危険な目にあう場合だけではなく、自分や我が子が関わる相手を危険にさらす可能性のことも考えに入れて話す必要も、場合によってはあるでしょう。蠍座新月のときには、こういった問題について深く話し合う機会を持ちたいというお願いをかけることもできます。現在、家族やパートナーに言いづらい秘密や悩みを抱えている場合、思いきって相談したい、という願いごとにも向いています。嫌なことから目をそらさず向き合うこと、勇気を出して、腹を割って話すことも蠍座のテーマです。もしも、どうしても家族やパートナーには言えないのなら、当番からのお願いです。どうかひとりで抱え込まないで、プロの相談員や専門医を頼ってください。よい相談先が見つかるようにと蠍座新月にお願いするのもお薦めです。もちろん、願うだけではいけません。たとえば「性感染症(主に粘膜の接触でうつる病気)にかかったかもしれない」とか「望んでいないのに性的なことをされた」とか、「妊娠したかもしれない」とかであるのなら、新月に願う前にまずは具体的に解決へと動いてください!そして、もうひとつ重要なこと。天秤座からスタートした12サインの後半6サインは、すべて「他人がいるから始まること」をテーマにしています。天秤座から先は、もう自分ひとりの力や責任だけで済む世界じゃないんですね。ということは、です。逆に、天秤座以降のサインが支配する分野でトラブルが起きても、ひとりぼっちで解決しようとしなくてもいいんです。他人を巻き込みましょう。助けを求めましょう。力を借りましょう。手を貸してくれる誰かがあなたの近くにいることに気づいてください。そしてどうか、その人に頼ってください。蠍座系のトラブルの場合「その問題に当然、巻き込むべき人」というのは必ず存在します。たとえばあなたを子供の頃から案じ続けている、年上のひとたち(お母さんやお父さんでも、それ以外の人でも、信頼できるなら家族以外の人でも)。望んでいないのに妊娠をした、という場合なら、まず第一にお医者さん、そしてお腹の子のお父さん。暴力を受けたのなら、暴力から人を守るのがお仕事の、警察官や弁護士。必要な時に「助けて!」と言えることも、蠍座の重要なテーマです。「必要な時に『助けて!』と言えること」に関しては。「生きるか死ぬかの瀬戸際に追い詰められたとき」についても当番は同じことを申し上げます。セックスにまつわること以外に、「絶体絶命状態・生死の瀬戸際」も蠍座管轄です。そして蠍座は12サインの後半グループです。蠍座の「生きるか死ぬかのガケっぷち状態」も、あなたひとりの責任じゃないんです。あなたがひとりっきりで背負い込む必要はないし、背負いきれるものでもない。助けを呼ぼう。なるべく沢山のひとを呼ぼう。巻き込むことを恐れずに。どうせみんな最初から巻き込まれているんです。蠍座の管轄である「深い関係」と危険については、数年前から毎年、以下のようなことも書いています。重要なことですので、今年も載せます。蠍座の「他人と肉体的・精神的に結合する」や「自分以外のもののために心身を投げうつ」というテーマは、ここにきて急に出てきたものではありません。他人に心身をさらけだす蠍座の前には他人ととことん語り合う天秤座があり、その更に前には自分の内面を整理する乙女座があり、自己肯定感を高める獅子座があります。牡羊座を赤ちゃん、山羊座を還暦くらい、魚座が老人というように12サインと年齢を対応させて考えると蟹座、獅子座、乙女座がちょうど思春期に当たります。天秤座が新成人くらい、蠍座は若い大人として少し落ち着いてきた頃です。思春期やそれ以前の年頃のお子さんが性的なことをしたりされたりする、というのは蟹座・獅子座・乙女座がふたつもみっつも離れたアダルトなサイン、蠍座の行動を取っているようなものです。心身ともにとても負担の大きい行為です。こども時代から思春期にかけては、「自分の感情や意志、自分が何にドキドキするのかを表現できるようになること・自分はこれでいいのだと思えるようになること」という獅子座のテーマや、「今まで過ごしてきた子供時代を終わりにするために、これまでの自分を見つめ、自分に本当に必要なものは何か、自分なりにではあるけど考えてみること」という乙女座のテーマに、そのひとが「生まれてはじめて」取り組む時期です。そこがまだまだ十分には身についていないこどもたちがそれらをすっ飛ばし、蠍座の支配するおとなの世界に一日でも早く行こうと急ぐのは、とても危険なことだ、と当番は思うのですね。もう思春期は通り過ぎたという方であっても、蠍座の前段階である天秤座をすっ飛ばして、出会った相手といきなり性と生死の大問題を取り扱うというのも大変危険なことです。天秤座の「会話主体のお付き合い、沢山の意見や選択肢に触れる」段階を充分に経験しないと蠍座の段階に来たときに悪意ある相手のウソやゴマカシに対する「洞察力(かくされたものをただしく見抜く力)」がうまく働きません。また、もう「天秤座デビュー」は済ませたわ、というベテランのおとなであっても、人間関係やセックスや生死の問題でつまづいたらいつだって、何度だって乙女座(私って、本当にこれでいいのかな?)や獅子座(私は、誰がなんと言おうとこうしたいのだ!)のテーマに戻ってみることが必要だと当番は思います。もし必要なら、獅子座のもっと前、蟹座の段階まで戻ったっていいのです。「私は守られていたい。安全でいたい。誰にも侵入されたくない。ただただ甘えさせてほしい」必要なら、そこまで戻っていいんです。蟹座は「おかあさん問題」の総合窓口ですが「さびしい問題総合受付」や「助け合い相談窓口」でもあります。ひょっとして、自分が「えっちの問題」や「やるかやられるか・食うか食われるか・生きるか死ぬかの大問題」だと思っているものは実は「さびしい問題」や「安全と安心の問題」なのかもしれない。そこを混ぜてしまったら、頭がごちゃごちゃになって後で困るかもしれないな。そう思ったら、お泊り話やご休憩話を保留にして、安心できる場所へ、安心できるひとのところへ帰るのだって、立派なおとなの選択です。蠍座の180度反対側まで戻ったっていいんですよ、牡牛座です。「わたしのからだは、わたしのもの」という基本に。蠍座と牡牛座はふたつでひとつ、一対のサインです。わたしのからだはわたしのもの。あなたのからだは、あなたのもの。大切なからだだから、あなたにもわたしのからだを大切に扱ってほしい。わたしはあなたのからだも大切にしたい。からだの扱いかた、守りかたについて科学的に正しい知識を持っている(双子座)かな?そのことをお互いに話し合える(天秤座)かな?それらを総合した先に「わたしたちはお互いに、自分のだいじな体を預け合えるほど信頼しあえているかな?」という蠍座の問いがあります。全ての年齢の方に向けて、当番は願います。蠍座の支配分野で「おとな」に分類された行動や願い事をしようという方は、「今の自分(たち)にとって、その願いが叶うことは本当にいいことか?」「今の私(たち)は、本当に『蠍座の段階』に進みたいのか?」ということをよく確かめてからにしてください、と。引き返せない場所までただ踏み込んでいくだけがおとなじゃない、ときには名誉の撤退を選べるというのも、おとなには必要なスキルだと当番は思います。だから、何度でもしつこく(←これも蠍座のテーマ)書きますけれど今回の新月、「ご利用は計画的に」。
2023.11.05
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。2023年11月13日18時28分。太陽と月が蠍座20度43分で出会います。蠍座新月タイムの始まりです。この日時は日本時間です。日本以外の地域で新月を迎える方は、上記の時刻に日本と現地との時差をプラスあるいはマイナスして現地時刻に直してください。生まれたときの太陽が蠍座にあった方(いわゆる「蠍座生まれ」の方)や同じく生まれたときの月やドラゴンヘッドが蠍座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蠍座特有の長所を伸ばす願いごと、または蠍座の短所を克服する願い事に最適です。蠍座に特に天体を持っていない方も、今回は蠍座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。年にいちど、蠍座の新月予報だけは全年齢版と成人向け版、二種類の予報を出しています。まずは全年齢版からのお届けです。この記事を公開したらすぐ、成人と成人になろうとしているひと向け版を公開します。今回の新月で叶いやすいお願い、蠍座の支配分野(全年齢向け)は以下のとおりです。蠍座は12サイン中8番目のサインです。偶数番号のサインは「自分←世界」、外界にあるものを自分の中へ取り込もうとします。原質(クォリティ)は「固定」。ひとつ前の「活動」サインがはじめた物事を引き継ぎ、安定させるのが固定サインの役目です。元素(エレメント)は「水」、感情や人間関係を重要視します。「偶数・固定・水」。この三つの要素をすべて持つ願いごとが、今回の新月で叶いやすい願いごとです。つまり、自分の外にあるものを取り込み、受け入れる願い事、何かをしっかりと固めようという願い事。そして感情や人間関係に関する願い事です。蠍座の支配星は冥王星。不可逆性、つまり「いちど起きてしまったら取り返しのつかないような性質」を持つ変化・変容・死・再生を司る天体とされています。冥王星が発見される前は、火星が蠍座の支配星でした。現在も副支配星とされています。火星は「自己主張」の星。生きるために壁を乗り越えていく戦士の星です。「刃物」「武器」「切り込んでいく力」を象徴する星でもあります。火星も「一度切ったら元には戻せない」という意味では不可逆性(取り返しのつかない性質)にかかわりのある星ですね。火星は牡羊座の支配星でもあります。「奇数(発散)・活動(開始)・火(意志)」のサインである牡羊座では、この火星の力が「新しい世界へ飛び込み自分を押し通そうとする」という形で現れました。「偶数(吸収)・固定(持続)・水(感情)」の蠍座では、火星の切り込む力が「特定の人間関係・自分と他人の心の奥深いところ」へと向かいます。蠍座の大きなテーマは、「自分や他人の感情の中へ深く踏み込んで行くこと」です。一つ前の天秤座(奇数・活動・風)ではわけへだてなく多数の人とお付き合いすることがテーマでした。美と愛の星・金星支配のサインである天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が愛でした。蠍座も、実は愛のサインです。戦いの星・火星(と生死の星・冥王星)支配のサインである蠍座ではむしろ「かたよること」「たったひとつ選びとったものに心血を注ぐこと」が愛。「傾倒する」「没頭する」「偏愛」「ひとりじめ」「心血を注ぐ」「命がけ」などが蠍座のキーワードです。「それのためなら何をどれだけ投げ出しても惜しくない」「それさえあれば何もいらない」というくらい、心血を注ぎ込む大切な関係がありますか?相手が人間とは限りません。仕事かもしれないし、学問かもしれないし、芸術かもしれない。推しへの課金だというひとだって、いるかもしれない。蠍座の新月は「これ」と決めたものに身も心も捧げ尽くそうとする情が深い人を応援しています。心血を一点に注ぎ込むために必要な力が「集中力」「忍耐力」です。「大事なことだとわかっているのにやり通せない」という方は、蠍座新月に集中力・持久力・忍耐力アップのお願いをしましょう。望みが叶うまで、他のことを我慢できる強さ。全力を尽くして頑張れるスタミナ。他のものに目を向けず、ひたすらひとつのものを見つめ続けられる一途さ。これらを強化するお願いに蠍座新月は最適です。蠍座は水の固定サインです。固定サインはひとつ前の活動サインが始めたことを引き継いで固める役をつとめます。蠍座が直接的に受け継ぎ、固めるのは風の活動サインである天秤座の「他人と共に生きていく」というテーマです。それと同時に蠍座は、遠い夏のサイン・水の活動サインである蟹座のテーマ「安心できる相手との絆を育てる」も引き継いでいます。天秤座のステージが「出会い・求婚から婚約・結婚式まで」だとすると、蠍座は「実際の結婚生活」です。選んだパートナーと深く関わって行く中で責任が生まれる。踏み込み、また踏み込まれて互いに変容していく。そうして変わってしまった後はもう「それ以前」のかたちには戻れない。そういう過程を蠍座は象徴しています。蠍座には「排他的な愛情」という意味もあります。「ひとりじめ」「やきもち」「支配欲」「他人を自分の思い通りに操りたがる気持ち」といった少々ネガティブなキーワードも持っています。これは蠍座が「悪いサイン」「怖いサイン」だということではありません。蠍座はそのように選びとった対象への集中をテーマとして持っていますよ、ということです。蠍座の支配星・冥王星は「究極の集中力」を意味する天体です。副支配星の火星は「断ち切る力」を意味します。これはつまり「ちゃんと集中しようと思ったら対象を絞り込んで、それ以外のものを切り捨てなければならない」ということです。(このあたりについては、後篇の「オトナの蠍座予報」でくわしく書きましょう。全年齢版の段階では、「蠍座にはとても強い絞り込みの力があるよ!蠍座新月には絞り込み系の願い事が向いているよ!」ということがわかっていればじゅうぶんです)「目標を絞り込んでほかのことは見ない系」以外の蠍座テーマもご説明しましょう。蠍座と180度反対側に位置するサインは地の固定サイン・牡牛座です。牡牛座のテーマは「物理空間への着地」、「自分の体・自分の財産を把握すること」「五感の発達」でした。蠍座も牡牛座と同じく「根を下ろす」「しっかり掴む」がテーマです。しかし蠍座は牡牛座と違って水のサインです。蠍座が根を下ろす先は「相手との(感情的な)関係の中」、しっかり掴むものは「相手の体とその欲求」、そして「相手の財産」です。自分のふところにあるもの、自分のお金を扱うことは牡牛座の管轄です。しかし他人のふところの中身、他人のお金を扱うことは蠍座の管轄です。「他人のお金を扱うこと」というところから「金融関係」も蠍座の支配下にあります。銀行員・保険業・株式の売買なども蠍座支配です。これらの職業には、すべて「信頼」「信用」が大切です。自分のふところの中を見せる相手、自分のお財布を預けるひとは、よほど信頼できる、秘密を守れるひとでなくては困ってしまいますね。守秘義務のある職業、信用調査の調査員なども蠍座管轄です。蠍座新月は、これらの職業を目指す方、または現在これらの職にある方のビジネス運アップ祈願に向いています。それから、負債(借金)も蠍座管轄。各種のローン・奨学金・遺産も含まれます。借金と奨学金と遺産が同じカテゴリというのは奇妙に思われるかもしれませんが、どれも「ある一定の約束のもとに、本来他人のものであるお金を使わせてもらう」という一点が共通しています。税金も蠍座管轄です。これから奨学金を狙う方、ローンを組む方、また、現在返済中の負債がある方は蠍座新月の力添えを願ってみてください。よい条件で契約を結べるように、とか無理のない支払計画を立ててそれが無事に遂行できるように、とか。それから、「クレジットカード」も蠍座の管轄です。「クレジット credit」というのは「信頼」のこと。日本語では「信用貸し」といいます。お金を借りて、借りたお金を元手に商売をして、利益をあげる。その利益から、借りたお金に利息をつけて期日までに返済することができる。「あなたはそれだけのお金を稼ぎ、きちんとお金を返して、われわれ貸主を利息で儲けさせてくれる力がある。そういう『信用』がある。だから我々はあなたにお金を貸してあげましょう」というのが「信用貸し」。その信用のあかしが「クレジットカード」。蠍座新月には、クレジットカードに関する願いごとをするのも一案です。誠意をもって信用第一に、しかし無理をし過ぎることなく。健全で計画的な利用ができますように。大きなことを言ってしまえば、蠍座のテーマである「他人と深く関わること」も、「遺産の相続や、他人からお金を借りること」も、また「信頼」というテーマも皆「自分だけの力ではなく、他人の力によって生かされるということ」につながります。この、「自分だけの力で生きてるんじゃない」ということを骨身に沁みてわかるために、蠍座で「愛と血とお金」に深くはまり込むという経験がクローズアップされるわけです。(これは蠍座のひとがそういうことに巻き込まれやすいよ、という話ではなくて、そういうどっぷりハマる状況になったときには誰もが蠍座の世界をちょっぴり経験しているんだよ、という話です)蠍座は「踏み込むサイン」であると同時に「受け継ぐサイン」でもあります。相手の領域(物質・精神の両面)に深く根を下ろし、踏み込むことで「相手が貯めてきた力・財産」を引き受け、守っていくことも蠍座のテーマです。「お金とセットで相手の心を託される」「先祖の遺志を継ぐ」「遺産をもらう」「贈与や寄付を受ける」ことなど。お金を「託される」側の問題も、また「託す」側の問題も、両方とも蠍座新月にお願いすることができます。相続や財産分与の問題でトラブルがある方(あるいは今後トラブルが予想される方)、蠍座新月にお願いしてみてください。蠍座のテーマには、「裏方になって、他人を主役に立てる」というものがあります。自分は表舞台に出ない代わりに、自分が見込んだ相手に対して、表舞台に立つのを全面的に支援すること。タニマチ、パトロン、スポンサー、キングメーカー、プロデューサー。「このひとの力になってあげたい」「このひとが輝けるように応援したい」という気持ちは蠍座が支配しています。自分の思いが、相手の支えになるような応援・手助けをしたい。大事な人が困っているとき、力になれるような人になりたい。いざというとき、大切な人に頼ってもらえる自分になりたい。そんなお願い事を、蠍座新月は歓迎します。蠍座には「人を見る目」「隠されたものを見抜く」というテーマもあります。自分が大事に守ってきたものを他人に預けるには、預けたものを大事にしてくれる相手かどうかを見極めなくてはなりません。上っ面の美辞麗句に惑わされず、その奥に隠された本音を見抜こうとしなくてはなりません。ここから「心理学」や「洞察力」「推理力」といったテーマも出てきます。心理学系に進みたい方、ミステリ作家などを目指す方の成功祈願にも今回の新月はお薦めです。「相手の心を見抜き、つかむ」「深く踏み込む」ということから「カリスマ的な魅力」というのも蠍座の支配分野に入っています。人をひきつける魅力がほしいという方は蠍座新月にお願いしてみましょう。「相手と心の深い部分を共有する」ということから、「秘密を守る」「親友・ソウルメイトを得る」といった意味も蠍座にはあります。大切な人を裏切らない、大切な人の秘密をばらさない、大切な人にウソをつかない。これらは蠍座の重要なテーマです。支配星冥王星の影響で、蠍座は「絶体絶命の危機」「後戻りできないこと」「避けて通れないものと直面する」というテーマも持っています。「ピンチをチャンスに変える」という意味や「逆転復活」という意味もあります。どんな危機にあっても切り抜ける力がほしいという方、危機管理に強くなりたい方は蠍座新月がチャンスです。そもそもあんまり危険に遭いたくない方は「警戒心強化」「判断力アップ」のお願いをどうぞ。支配星である冥王星や火星が暴走すると、「破壊的な衝動」「全部リセットしたい」「攻撃的な気持ち」「恨み」「嫉妬」「排他性」などが表に出てくることがあります。相手の内面に深く踏み込みすぎ、とても残酷なかたちで相手を傷つけたり、あるいは傷つけられたりといったこと。相手を自分の影響下にとじこめて操ること(または操られること)などが、蠍座力の暴走です。たとえばストーキング(つきまとい行為)などです。自分の思うようにならない相手、自分から離れていくように見える相手を逆恨みする、ということもここに含まれます。そして、「視野狭窄」。ひとりのひと、ひとつの問題に心奪われて思いつめるあまりに、周りが一切見えなくなってしまうこと。ゼロか百か、やるかやられるか、生きるか死ぬかまで行ってしまう極限シロクロ思考。こういったものも蠍座のネガティブ面です。くりかえしますが、これは「蠍座のひとにはそういう問題がある」という意味ではありません。「視野狭窄になるとき、生きるか死ぬかの極端な状態に追い詰められているときは、ひとはみんなちょっとだけ蠍座」なのです。視野狭窄については、この後公開するおとなの蠍座新月予報でも説明しますね。おとなだけではなく、思いつめているこどものひとも、ぜひどうぞ。蠍座新月に、取り返しのつかないこれらの事態が起こらないよう、無闇に何かを壊したがったり傷つけたがったりする衝動がやわらぐようにと願うこともできます。蠍座の集中力を、「過去を忘れて(ゆるして)生まれ変わる」ことにも使えます。何か断ち切りたい過去がある方は、「再出発したい」と新月に願うこともOKです。ただし、リセットを願う前に一呼吸置いて、自分はどういう未来を望んでいるのかよくよく考えてからにしてくださいね。最後に、蠍座が支配する体の部位についてです。こちらについては「普段パンツ(下着の)で隠れる部分は蠍座支配」と覚えてください。つまり、外性器・内性器・排泄器官。平ったく言えば、子供を作ることに関係のある部分と、おしっことうんちを出す部分。これらの部位に発生する病気も蠍座支配です。痔、膀胱炎、直腸がん、前立腺がんに子宮頸がん・子宮体がん。子宮筋腫や卵巣膿腫をはじめとする各種婦人病、男性のED、女性のPMSなどが蠍座の支配する病気です。蠍座新月のときには、これらの症状の緩和や治癒を願うのに適しています。
2023.11.05
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で10月15日の2時56分、天秤座21度07分で太陽と月が出会います。天秤座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。8時間というのは、太陽に重なった月が太陽からおよそ5度離れるくらいの時間です。なお、この時間帯を逃しても48時間以内であれば効果ありです。 生まれた時の太陽が天秤座にあった方(いわゆる「天秤座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが天秤座にあった方は、そうではない方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。天秤座ならではの長所を伸ばすお願い、また天秤座の短所でお困りの場合はそれを克服するお願いに最適です。天秤座は、12サイン中7番目のサインです。「自分→世界」の奇数サイン。クォリティ(運動区分)は「活動」。活動サインは季節の先頭を担当し、物事を新しく始める役どころです。エレメント(元素)は「風」。言葉を用いて問題を解決することを重んじます。奇数で・活動で・風。この三要素が天秤座の柱です。荒れくるう感情の季節、夏の3サインは終わりました。天秤座から始まる秋の3サインは「言葉とコミュニケーション」が重要な鍵を握る季節です。外に出て、人と会って、話をしよう、話を聞こう。「人と分かり合うこと」が天秤・蠍・射手と続く秋の3サインの大きなテーマですが、中でも天秤座は「話してわかる」ことを重要視します。天秤座は後半6サインの先頭を走るサインでもあります。 牡羊座~乙女座の前半6サインまでは、自分個人の資質を磨くステージでした。天秤座はそれまでのサインで作り上げた自分をひっさげて、より広い場所、社会へと一歩を踏み出すサインです。天秤座は、12サインの1番目・牡羊座とは「対立」を意味する180度の関係にあり、4番目のサインである蟹座とは「摩擦」を意味する90度の関係にあります。天秤座で出て行く「社会」は、それぞれ違う意志やニーズを持ち(牡羊座と180度)、全く異なる家庭環境で育ってきた(蟹座と90度)人たちが集まってくる場所です。牡羊座(赤ちゃんのサイン)のように自分の欲求だけを通そうとすることはできないし、蟹座(家庭のサイン)のように「私の常識は家族みんなの常識・何も言わなくてもみんなが私の気持ちをわかってくれる」とは限らない環境に飛び出ていくわけです。 自分と他人では、生まれ育った環境(蟹座)が違う。 自分が心から求めていること(牡羊座)を、他人も求めているとは限らない。 このふたつのことを理解し、「それであっても、相手と私は手を結ぶことができるか?手を結ぶとしたら、その関係のために私は何ができるか?」と考えるのが天秤座の重要なテーマです。 親の庇護下から飛び出して社会へ出ていくひとたちがうまくやっていくために必要なものが「言葉を使ったコミュニケーション」「社交術」そして「マナー」です。社交性を高めたい方、マナーを身につけたい方、初めて会う人たちとでもスムーズにお話ができるように敬語や会話術をしっかりマスターしたい方は今回の新月にお願いしてみてください。 天秤座は「対話のサイン」とも呼ばれます。天秤座の「対話」スタイルは「まず自分を主張する(牡羊座スタイル)」ではなく「まず相手の主張を聞く」です。これは「自分の意見を言わない」ではありません。順番として「まず相手」「それから自分」というように交互にお話を進めていくということです。「パートナーを探す」「協力」「共存共栄」といったことも天秤座のテーマです。「契約」「合意」「共有」そして「結婚」といったテーマもあります。「個人と個人が話し合って、お互いに納得して約束を交わすこと」。これに関わること全般が天秤座の管轄です。そういえば日本語には「結婚の約束をする」ということを「言い交わす」とも表現しますね。とても天秤座らしい表現だと思います。お互いに話し合って同意して、一緒に生きようね、と「言い交わす」。 現在パートナーシップを結んでいる相手と、より良い関係になりたい、という方。今のところシングルだけど、これからよいパートナーを見つけたいという方。西洋占星術では個人同士の契約である「結婚」も会社同士の「業務提携」も同じ「法的契約」として天秤座でまとめて扱います。 これからよい条件で契約を結びたい、長続きする契約にしたいと願う方。また、現在の契約の見直しをしたい方、パートナーと話し合う時間がほしい方。今回の天秤座新月は、「共存共栄をもたらすパートナーシップ」のお願いに最適です。 「共存共栄」=共にあり、共に栄えること、は英語にすると Live and let live です。自分が生き、相手を生かす(Let it go. Let it be. の let です。「そうさせる」ですね)。より日本語として自然な言い方に変えるなら、「生かし・生かされる」が Live and let live。これの反対語は「互いに生かしあわない」すなわち「殺し合い」です。「互いに生かしあうこと」これを目指す天秤座が使うファーストステップは、先に挙げた「まず、相手の主張を聞くこと」です。天秤座の「まず相手の主張を聞く」は「自分を殺して相手に従う」ではありません。誰かが自分を殺して押さえつけて、それで成り立つ平和は天秤座の目指すものではありません。テントを開設してからずっと、天秤座の新月が近づくたびに書いてきたことですが大事なことなので今年もまた書きます。天秤座は「平和を目指すサイン」です。天秤座でデビューする場所がたとえ現在、戦争や喧嘩やいじめの場になってしまっていても、その戦争や喧嘩やいじめを持続するのは天秤座の目指すところではありません。目指すは対話の場を作ること、互いに生かし合う共存共栄の場を作ることです。 「勝つ(自分が傷つかない)ために必要なら、相手を傷つけてもいい」というのは、戦争の・喧嘩の・いじめの論理です。社交術・外交術とはそういう状態を起こさないために、または現在ある争いごとを終わらせるために存在するものです。互いに生かし合うことを目指して対話を続ける人たちを、天秤座の新月は応援しています。天秤座の「相手の主張を聞く」というテーマに関連して「カウンセリング」「相談」「コンサルティング」といった分野も天秤座管轄です。何か問題が起きたとき、「ひとりで解決する」というのは天秤座的なやり方ではありません。「相手との話し合い」「専門家への相談」「第三者に仲裁してもらう」など必ず複数の視点から問題を見て、協力して解決するのが天秤座流です。カウンセリングやコンサルティングなど、「相談」を専門とする職業、裁判官など「公平な判断」を必要とする職業、弁護士のように法律や契約を扱い、交渉ごとにたずさわる職業は、みな天秤座の管轄です。これらの資格取得を目指す方は合格祈願や勉強開始のチャンスです。 また、何らかの面談・面接を控えている方にも天秤座の新月はチャンスです。進路相談から採用面接まで、あらゆる種類の「会って、話し合うこと」の成功祈願に天秤座新月は最適です。人と会うだけで緊張してしまう方にもおすすめ。落ち着いて相手の話を聞き、落ち着いて自分の望むことを話せるようにとお願いしてみてください。 そのシンボルである「天秤」からもわかるように、天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が大事なテーマです。「かたよる」は文字通り、「片方に寄る」ことです。天秤座が左右どちらかに傾いた状態のことですね。天秤座新月は「偏りをなくす・バランスを取り戻す」ためのお願いにも最適です。 夫婦や親子きょうだいの間で、あるいは職場で分担していた仕事のバランス、最近かたよっていませんか。天秤座の新月をきっかけに、ちょっと見直しをしてみませんか。チーム内の他のメンバーとの話し合いが必要かもしれません。自分たちは今のままでいいと思っていても、チームの外にいる人から見ると変えた方がいい点があるかもしれません。ここでもまた、「他人にチェックしてもらう」ということが重要になってきます。バランスを取り戻すための時間や意見交換の機会、それから問題提起する勇気がほしいという方は天秤座新月に後押ししてもらいましょう。「調和」に関連して、もっとやわらかめのテーマもあります。天秤座を支配しているのは美と愛の星・金星です。牡牛座も金星が支配していますが、牡牛座における金星があくまで自分がカラダで感じる美や快感を意味するのに対し、天秤座の金星は「他人に与える印象のよさ」や「人にアピールする美しさ」を意味します。天秤座には「他人の目に磨かれる」という意味もあります。芸能人がデビューして、人目に多くさらされることで美人に磨きがかかっていき「芸」も上達するというのはとても天秤座的な作用です。おしゃれになりたい方は天秤座新月にお願いをどうぞ。外見を磨くだけでなく、絵画や音楽など芸術系の才能を伸ばすお願いにも今回の新月は最適です。コンクールや展覧会など人前で腕を披露したい方は天秤座新月にお願いしてみてください。 天秤座の「相談して決める」と金星の「美」をかけあわせて考えると「おしゃれや美しさに関するアドバイザー」も天秤座管轄と言えます。たとえばスタイリスト・美容師・メイクアップアーティスト・カラーコーディネーター。これらの職業はとても天秤座的です。自分と相性のいい美容師さんを探している方、「美をプロデュースするお仕事」を目指して勉強中の方は天秤座新月にお願いしてみてください。それからモデルさん。ファッションモデルでもそのほかのモデルでも、天秤座管轄のお仕事です。「洗練」「エレガンス」「趣味のよさ」「贅沢」も天秤座のテーマです。相手に威圧感を与えず、親しみやすくすること。しかし馴れ馴れしくはないこと。リラックスと緊張感の間のバランスをとり、凛としてさわやかであること。エレガントな紳士淑女を目指したい方は天秤座新月にお願いしましょう。今はぎこちなくても、「そうなりたい」と願う心を天秤座は応援します。 天秤座は「社会人一年生」のサインです。「今現在、洗練されていないこと」は天秤座にとっては恥ではありません。ただ「いつまでも洗練されないまま=自己流のままで(だけ)いること」が天秤座の考える恥です。他人の間で揉まれ時に傷ついたりしながら、その中で懸命に自分を磨いていこう、自分と他人の調和点を探そうとする勇気ある人々すべてを天秤座新月が応援しています。 短所のないサインはありません。天秤座にも短所はあります。バランス感覚の暴走といえる「優柔不断」。そして、その場の平穏を重視するあまり「八方美人」になること。「空気の読みすぎ」も天秤座的な短所です。 典型的な天秤座さんたちが最も恐れるのは「無視」「拒絶」「否定」「パートナーに認めてもらえないこと」です。無視されたくないあまり、自分を殺してまでしがみついているパートナーシップがあったら。拒絶や否定が怖くて、外に向けて自分の意見を言う勇気がなくなってしまったら。天秤座新月に健全なバランスの回復と、再び対話をはじめる勇気を願ってみてください。 最後に、天秤座が支配している体の部位を。天秤座はウエスト・腰・腎臓・ヒップ・副腎を支配しています。すべて、体の中で何らかのバランスをとることに関係している部位です。体の水分バランスや血糖値を適正に保つことも天秤座の管轄です。天秤座が支配している病気は腎臓病・糖尿病・腰痛です。天秤座新月のときは、これらの部位の健康や、病気の治癒を願うのにも適していますsinn
2023.10.06
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。日本時間で2023年9月15日10時41分、太陽と月が乙女座21度58分で出会います。乙女座新月タイムの始まりです。この日、日本以外で新月を迎える人は上記の時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはだいたい、太陽と合だった月が4~5度動くのにかかる時間に当たります。8時間を過ぎても48時間以内であれば有効範囲内です。今回の新月は乙女座で起こります。生まれた時の太陽・月・ドラゴンヘッドのいずれかが乙女座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。乙女座特有の長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。乙女座に天体を持たない方でも、今回の新月では乙女座に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、乙女座の解説と乙女座新月の時に叶いやすい願い事の分野です。乙女座は12サインの6番目。「自分←世界」の偶数サイン。エレメントは「地」。エレメントは「何を重要視するか」を表します。地の場合は、物質性・身体性・形あるものが大事です。「得意な動き方」を表すモード(運動区分)は「柔軟」。活動サインでスタートし、固定サインで最高の状態に到達したテーマを、次の季節に向けてほどいていくのが柔軟サインの役目です。「偶数・地・柔軟」。これが乙女座の性質を決める三本柱です。「世界を取り込み、世界に合わせて自分を変えていきたい」、「かたちあるものを大事にしたい」、「固まってしまったものを使いやすく分解し再構成したい」。この三つを兼ね備えた願いごとが、乙女座新月のときに叶いやすい願いごとです。乙女座は、夏の3サインの最終走者です。――日本の季節感に合わせた表現をするなら残暑の一ヶ月、といった感じです。夏の3サインは、自分の感情とどう付き合うか、がテーマです。初夏のサイン・蟹座は「身近な人と寄り添い、苦楽を共にすること」に取り組みました。その次、盛夏のサイン・獅子座は「心の底から湧き上がるときめきや創造の喜びを感じること」に没頭しました。夏の最終サイン・乙女座では、獅子座で上がっていた「熱い感動」のステージから一旦降ります。「心の底から燃え、輝いている」と自分では思っていたけれど、それって実はただ「浮かれていた」んじゃないか?と疑問が生まれたとき。なんか、恥ずかしいぞ私。と自分を見つめる気持ちが生まれたとき。そのとき、残暑の季節、乙女座月間が始まります。乙女座は、前半6サインの最後に位置して「ひとりで燃え上がる」獅子座と「社会に出て他人の目の前に自分をさらす」天秤座の橋渡しをするサインです。年齢で言うと、社会人デビュー直前までの「思春期後期」に当たります。自意識が高まり、悩み多い時期でもあります。「燃えて光って注目を集めたものが勝ち!たとえ炎上事案になったとしても、目立たないまま終わるよりまし!」という獅子座に対する反動から、乙女座は「形式」や「基準」をとても重視します。何か自分なりに基準を設定して、それをクリアできるかどうかを非常に気にします。火から地への変化ですね。また、乙女座は、直接的には獅子座(火・固定)のテーマを引継ぎ、解体していくサインなのですが、同じ地のサインで固定サインの牡牛座のテーマも引継いでいます。牡牛座は「五感のサイン」です。また、「物欲のサイン」でもあります。自分の体、自分の感覚、自分の持ち物をしっかりと抱え込み、味覚のサインであるだけにそれこそ「なめるように」大切にするのが牡牛座です。しかし、牡牛座的な感覚だけでいると、やはりだんだんゆがみが出てきます。牡牛座が行き詰まってくると独占欲、所有物をうしなうことへの恐れ、飢餓感に近い所有欲などのトラブルが起こります。自分だけが満足できればいい、という傲慢さ・頑固さとして表れることもあります。「自分だけ満足できればいいのかな?」「物って、あればあるほどいいのかな?」と、思春期後期乙女座さんは考えます。乙女座のキーワードは「謙虚さ」「節制」「羞恥心」。それらは「自分を見つめること」から生まれてきます。「反省」「分をわきまえる」なども乙女座ワードです。それから、「腹八分目」も。牡牛座・獅子座の裏テーマ「エゴイズム」を解体するためにやってきた乙女座は、謙虚に自分を見つめます。日々是ひとり反省会。乙女座で新月が起こる時には、「内省」「自己分析」など「自分を見つめること」に関係したお願いに向いています。心の棚卸しをする時間を取りたい方は乙女座新月にお願いしてみましょう。もしも、自分を見つめてほころびを発見したらどうするか。乙女座は、「私ってなんてダメなんだろう…」と思っただけでは終わりません。ダメな自分・弱い自分に酔って泣いてしまったら、まだまだ乙女座未満、獅子座の段階にいる証拠です。乙女座は「形にして残す」地のサインです。そんな至らない自分を後世まで残してしまったら、乙女の名がすたると言うものです。穴があったら入りたい気持ちに鞭打って、穴のつくろいに乗り出す。日々是精進・日進月歩。埋めるべき穴を見つけたら、乙女座のもう一つのテーマである「精進」「自己研鑽」に関するお願いがお薦めです。「地のサイン」である乙女座は「具体性」と「身体性」のサインです。コツコツと練習を重ね、身に刻み込むようにして覚えるということ。乙女座は「規則正しい生活」や「自律」というテーマも持っています。自らルールを決めてそれを忠実に守る。それを毎日続けていける強い自分になりたい方は、乙女座新月にお願いを。心が燃えるままに疾走することで無視していた「からだの問題」も乙女座管轄です。からだの中でも、乙女座は小腸・大腸など消化吸収に関わる器官を支配しています。暴飲暴食で弱ってしまった胃腸の回復を願う方、食生活の改善やダイエットを計画している方は乙女座の新月がチャンスです。乙女座は「形」や「具体性」を重んじる地のサインなので、お願い文にも「目で見て・手で触って確かめられること」を盛り込むのがおすすめです。具体的にどういう見た目や状態になりたいかという表現を加えましょう。ただ「痩せたい」と願うよりも「ワンサイズ小さいスカートが入るようになる」とか「筋肉をつけたい」よりも「腹筋が六つに割れる」とかがお薦めです。また、「○○を毎日の習慣にしたい」など「規則正しさ」も意識したお願い文もこれに併せて書くといいでしょう。時間がなかなか作れない方は、まず「時間の使い方がうまくなりたい」と願うといいかもしれませんね。ちょうど10月始まりのスケジュール帳が多く売り出される時期。手帳・スケジュール帳は時間と行動を「見える化」する道具。日々の行動のログを取り、未来の予定を前もって書きとめる。実に乙女座的なツールです。新しい手帳をどれにするか決めかねている方は、今回の新月に「自分にぴったりの手帳が見つかるように」とお願いするのはいかがでしょう。「整理整頓」「分析・分類」「混沌から秩序を生み出す」なども乙女座のテーマです。これは「心の棚卸し」「自己分析」を内面だけでなく自分の身の回りにまで波及させるということです。自分の目と手の届く限りの場所を整然と、使いやすくととのえること。情報でも道具でも、必要なものが必要な時にすぐ出てくるようにしておくこと。心の中のことも外のことも、「お片づけ全般」に関する願いが吉です。すっきりと片付いた環境を手に入れるため、手持ちのものを減らす「在庫処分」「捨て上手になりたい」系のお願いごとも吉ですよ。この「環境に秩序をもたらす」というテーマは、仕事面にも有効です。仕事で使う書類の管理や、読みやすい資料の作成、OA操作のスキルアップなどをお願いするのに向いています。デスクワーク、書類作成が苦手だという方も、その苦手意識をなくし、てきぱきと必要な作業ができる自分になるチャンスです。「段取り能力を高めたい」というお願いもいいです。乙女座は「サービス(奉仕)」「細やかで具体的な支援」を支配しています。柔軟サインのテーマである「融通を利かせること」や「分け合うこと」を生かした仕事でもあります。乙女座的な職業としては秘書、看護士、介護士、栄養士、薬剤師、家事代行、公務員、司書、コールセンターやサポートセンター勤務などがあります。一般企業だと、総務や経理ほか事務系の部署が乙女座の管轄です。これらのお仕事に就いている方、乙女座系の職業を目指して修行中の方を乙女座新月は応援しています。よき秘書、よきサポート役をお探しの経営者様、乙女座新月を狙って求人広告を出すのはいかがでしょうか。家庭内では、日々のメンテナンス系家事全般も支配しています。掃除・洗濯・炊事・各種修繕・家計管理・健康管理などです。一見地味に見える、日々の暮らしを支える「サービス」。こういった作業が好きでも嫌いでも、日常生活をスムーズに送るためには欠かせない仕事です。乙女座は「勤勉さ」「働く喜び」も支配しています。乙女座は双子座と並んで「水星」に支配されるサインです。乙女座の水星は、同じ水星支配の双子座のように「頭のよさ」として出るのは勿論ですが、「手先の器用さ」「工夫上手」「分析能力」「記憶力」「細かい作業への適性」などとしても現れます。お裁縫や編み物などの針仕事、日曜大工など、手を使って日用品を作ること。乙女座精神とはDIY(Do It Yourself)精神です。今回の新月は、これらの技術向上をお願いするのに最適です。乙女座は「批判」「分析」のサインとも呼ばれます。これらのもとになっているのは、乙女座の「見極める目」「選別する目」です。必要なものと不要なもの。多過ぎるものと足りないもの。これらを見分け、頭の中と外の両方をすっきり整理することを乙女座は支配します。すぐに興奮したり、頭の中がこんぐらがっちゃったりする方は、乙女座の「見極める目」が自分のものになるように願ってみましょう。そして「自分と他人の領域を分ける」というのも乙女座の特徴です。要らぬお節介をせず、また、むやみに他人を羨まず、淡々と「自分のことを自分でする」ことが乙女座のテーマです。「分析力」や「自分を見つめる力」が暴走すると、乙女座のマイナス面が現れます。乙女座のマイナス面とは「行き過ぎた自己批判」や「過度の潔癖」、「仕事中毒」「完璧主義」「減点主義(あらさがし)」「木を見て森を見ない傾向」「自意識過剰」などです。乙女座の影響が強い方で、これらの点でお悩みの方は今回の新月に弱点克服をお願いしてみましょう。乙女座の「見極める力」や「混沌から秩序を生み出す力」はうまく使えば「統合能力」へと繋がります。どんなに混乱した状況でも、しっかりとした自分の芯を意識していられること。今、自分がしていることが、積み重なって未来の自分へ結実すると知っていること。乙女座は「ゴールを決めて計画を作る」ことも大好きです。ゴール(目標)が決まれば、その達成のために何がいつ必要で、何が邪魔なものかがわかります。計画(具体的で一度に一歩ずつ進んでいく地道なもの!)を立てて、それを着々と実行していけるように、毎日、努力を積み重ねていけるように乙女座新月に願ってみてください。最後は乙女座が支配する体の部位と病気についてです。獅子座と並んで、乙女座は髪の毛を支配しています。健康でつややかな髪が生えてくるように、新月に願いをかけてみてください。また、乙女座に月がある時期に髪を切ったりトリートメントしたりするのもお薦めです。髪の毛以外で乙女座に支配されているからだの部位は小腸と大腸です。髪は乙女の命ですが、乙女の悩みと言ったらお通じのトラブルですね。便秘・下痢・過敏性腸症候群など、不規則な生活やストレスが原因で起こるお腹の不調はすべて乙女座の管轄です。乙女座新月のときは、これらの症状を緩和するお願いのほか、悩みを相談できるいいお医者さんを探したりするのに向いています。また、「健康管理全般」ということで、人間ドックや健康診断を受けるのにもおすすめの時期です。
2023.09.08
こんばんは、星見当番です。遅くなりました。本日は新月予報をお届けします。2023年8月16日18時39分。太陽と月が獅子座23度17分で合(角度差ゼロ)となります。獅子座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。もしも当ブログを日本以外から閲覧していて、新月タイムを日本以外で迎える皆様は、必ず上記の時刻に日本との時差をプラスマイナスして現地時間でお願いごとをしてください。願いごとのベストタイムは開始から8時間以内。この8時間というのは、太陽と月が0度の状態から4~5度離れるまでの長さです。この8時間を逃しても、48時間以内なら効果ありです。48時間以内というのは、月が太陽から25度ほど離れて、細い三日月が空に見えはじめるよりも前に、という長さです。さて。生まれた時の太陽が獅子座にある方(いわゆる「獅子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが獅子座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。獅子座ならではの長所を伸ばし、短所を克服する願いごとに最適です。特に獅子座と強い関わりを持たない方々も、今回は獅子座の支配分野に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、獅子座の解説と今回叶いやすい願いごとのジャンルです。獅子座は12サイン中5番目のサイン。「内から外へ」「自分→世界」の奇数サインです。運動区分で言うと「固定(不動)」。固定サインは季節の盛りを担当します。ひとつ手前の活動サインが開始したことを引き継いで、確固としたものに高めることが固定サインのテーマです。獅子座が直接に引き継ぐのは、直前の蟹座(水の活動サイン)のテーマです。蟹座で始まった新しいテーマは「感情と向き合うこと」。獅子座でも引き続き、自分の中の様々な気持ちとの付き合い方を学びます。それと同時に獅子座は遠く牡羊座(火の活動サイン)のテーマを引き継ぎ、高めるという役目も持っています。牡羊座のテーマは新しい世界に飛び込むこと、新しい世界で「私はここにいる!」と叫ぶことでした。獅子座では、この「私は存在する!」というテーマにあらためて取り組みます。人生すごろく風に言うと、牡羊座は「この世に生まれてきたばかりの赤ちゃん」です。五番目のサイン・獅子座はちょうど「思春期真っ盛り」の少年少女の段階です。まだまだ身近なおとなの保護や世話(蟹座・月)を必要としながら、しかし「パパとママのいい子」の枠には収まりきらなくなった自分(太陽)を感じ出す頃です。蟹座では「身近なひとと仲良く安心して暮らすこと」がテーマでした。家族の中で約束事を作ったり、毎日みんなで決まった時間に同じことをくりかえしたりして「私たち、一緒だね」と絆を深めていくことが蟹座では重要でした。蟹座の次の獅子座では、この「みんないっしょ」ということに満足してはいられなくなります。獅子座が求めるものは「みんないっしょ」ではなくて「ひとりだけ特別な存在である自分!」、そして「いつもどおりの平凡な日常」ではなくて「人生に一度きりのドラマチックな時間」なのです。胸を張りたい。すごいって言われたい。特別感を味わいたい。獅子座は、世界に飛び出す牡羊座の精神を復活させ、さらに高めようとします。牡羊座の支配星は「切り込む力」をあらわす火星。獅子座の支配星は太陽。西洋占星術に使われる天体の中で唯一自らのエネルギーで輝く星です。獅子座は牡羊座と同じく「意志」や「やる気」を最も重んじる火のサインです。太陽のように自らの力で輝き、皆から注目される自分になりたい!そういう気持ちを獅子座は支配します。ここから、獅子座のテーマとして「目立つこと」「その場の主役になること」「個性を確立すること」などが出てきます。自分の内面をさらけだすことに関係する全てのことが獅子座の管轄です。演奏家や俳優、歌手やコメディアンなど人前に立つことをお仕事とする方、あるいはそれを目指している方、コンクールなどで一等賞を目指す方を獅子座の新月が応援しています。全力で輝いている自分、注目や喝采を浴びている自分、成功している自分をイメージして、お願い事を書いてみましょう。獅子座新月の時には、どんな願いごとでも「目立つこと」「関心を持たれること」「誉められること」に関連付けた表現を取り入れるのがおすすめです。たとえばダイエット成功祈願なら「○○キロ痩せたい」と願うよりも「人に振り返られるようなかっこいい体になりたい」のような表現がおすすめです。表舞台に出て行く勇気がない、自分を世界にプレゼンする自信がないという人も、獅子座の新月に助けを願うことができます。自分の持っている力を信じられるように、あがり症を克服できるように、本番に強くなれるように、などお願いしてみましょう。獅子座は「王者のサイン」と言われます。王者に必要な「誇り高さ」「勇気」「決断力」「リーダーシップ」これらも獅子座のテーマです。蟹座では「何かあったらみんなで決める」「家族のリーダーが決めたことに従う」でしたが、獅子座は「人に何かを決めてもらう」ということをしません。「I will (我、こころざす)」自分にとって大事なことは自分で決め、その意志を通すのが獅子座流です。「固定サイン」ならではの「意志の強さ」も獅子座の特徴です。不屈の意志が欲しい人、どうしてもやりとげたいことがある人、自分に誇りを持ちたい人は、獅子座新月に力添えを願いましょう。獅子座は「創造性」「個性」を司るサインでもあります。これは「特別な自分でありたい」という気持ちから生まれます。自分の中にある何かを外に向けて表現したい、「これが私の作品だ!この作品こそが私なんだ!」とみんなに胸を張って見せられるものをつくりたい。獅子座はそういう気持を支配しています。心に描いているものを表現できる喜びやドキドキ感を追求したい人は獅子座新月にお願いしてみてください。また、この「創造」ということに少し関係することなのですが獅子座は「子供らしさ」「自由な心」「遊び」といったテーマも持っています。子供と一緒に、あるいは自分も子供そのものになって遊ぶこと。子供の頃感じたようなワクワク感を感じることが獅子座の重要なテーマです。「休暇」や「行楽」も獅子座の管轄です。獅子座は「心が熱くなるもの」「どきどきするもの」「特別だと感じられること」を支配しています。気持ちが盛り上がるもの、興奮しちゃうことは全て獅子座の管轄です。「ステージに上がること」や「作品を発表すること」も、もちろん心が熱くなってどきどきする特別なことですけれど、「恋愛」もまた、心を熱くすることのひとつですね。「恋愛」は獅子座の重大テーマです。誰かを特別に好きになること。誰かに特別だと思ってもらえた時のドキドキ感や喜び。「こんな素敵なもの(ひと)を発見できるなんて私、凄い!」「私、こんなにもひとつのことに夢中になれたんだ」と思えるような何かを見つけることが、獅子座の重要なテーマです。「自分にとっての『特別』を見出す能力」を開発することが獅子座の目標です。なので「その恋愛の現実的な成就」は、実は獅子座の段階では二の次だったりします。あのときめき感があればいいんです。いまどきの言葉で言えば「推し」がいるだけで幸せなんです。そのドキドキがあるから、がんばれる。俺の推しが今日も尊い。相手が芸能人であってもフィクションのキャラクターであっても、自分の心が熱くなりさえすれば、その恋で人生が輝くならば、獅子座的には立派に「恋愛」です。「夢中」という言葉が示すように、獅子座の恋愛はある意味、夢です。リアルなオトナの恋愛は秋の天秤座および蠍座新月におまかせして、獅子座新月では「推しのある幸せ」を堪能いたしましょう。推しへのパッションを綴った熱い薄い本を作りたい方のことも獅子座新月は応援します。獅子座に新月があるときには、獅子座の長所を伸ばすお願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。獅子座の短所とは、「自分を特別だと思う気持ち」の暴走から起こります。つまり「傲慢」「過度の自己中心性」「頑固」「わがまま」「横暴」です。「どきどき感」の暴走から起こる「大袈裟(騒ぎすぎ)」などもあります。注目を集めたいがために、ウソをついたり見栄をはったりしてしまう。自分以外で注目を集めている人を見ると悪口を言いたくなってしまう。思ったほど人からの注目をもらえないと思うと拗ねてしまう。そんな獅子座の短所でお悩みの方は、短所解消を願ってみましょう。最後に、獅子座の大事な支配分野は「祝福」です。獅子座の支配星「太陽」は「自ら輝く星」であると同時に「光を与える星」です。「自分の光で何かを照らし出すこと」「祝福を与えること」「周りを明るくし、あたためること」は太陽の、または「王者」「創造者」の大事なつとめです。太陽や星は、ひとびとをその光で照らすからこそ仰ぎ見られるのです。毎年、獅子座の新月予報で書いていることですが、何度でも書きます。「何かをつくる(産む)こと」は、「つくったものを祝福すること」とひとつです。また、既にあるものを「これは私の特別なもの」とあらためて選び出すことも何かをつくりだすことと同様「祝福の行為」「光を当てる行為」です。「私はこれがこの世に存在するのはいいことだと思う。私はこの存在を歓迎する!」―そのように宣言することが「祝福」です。逆に「こんなものいらねえや、世の中から消えっちめえ」と宣言するのは、祝福の反対……「呪詛」です。獅子座の「創造」は「祝福」とワンセットです。自分が創造したものを祝福することで、自分自身も祝福する。祝福という言葉が難しければ「誉めたたえる」でいいです。自分がつくったもの、自分の中から生まれたものを、めいっぱい誉めてください。他人が誉めてくれるかどうかはこの際気にしなくていいです。自分だけは、自分の生み出したもの、自分の見つけた特別なものを夢中になって誉めてください。自分の生み出したものを呪う(悪口を言う)くらいなら、生まない方がましです。生んだ(創り出した)からには祝福する(誉める)。それが生んだ人(創り出した人)のほとんど唯一の責任です。旧約聖書の『創世記』で、神が天・地・動植物・人間を創造するたびに、いちいち「主はそれを見て『よし』とされた」という記述が出てきます。すべての創造が済んだ後、旧約聖書の神は「産めよ、ふえよ、地に満ちよ」と言って生き物たちを祝福します。祝福の基本は「いいね!」「素敵!」「もっと沢山居てほしいと思うくらい好き!」です。いいね!ボタンを沢山押してください。12サインのはじまりは牡羊座です。牡羊座は「光あれ」と言われてポンと出現した最初の光でした。そこから5つめのサイン・獅子座まで旅してきて、「最初の光」は自分の周りにあるものを素材に、そこに自分の息(いのち・こころ)を吹き込んで、新しい何かを作り出すことができるようになりました。それは、自分の作品でもあり、「自分の子供」でもあります。自分が心血を注いで生み出した愛しいものたちを祝福してください。そして生み出されたものがデビューする、この世界を祝福してください。「祝福する(それが存在することを喜び、その幸せを願うこと)」は、神様のような特別な存在だけができる特別なことではありません。誰もが毎日の生活の中でできることです。獅子座は、創造(クリエイション)と遊び(レクリエイション)、祝福と喜びと遊びのサインです。獅子座新月は、毎日を特別なものにする人たちの味方、生きていることをお祝いし、新たなときめきを発見し、自分の愛するものへあたたかな光を注ぎ、世界を明るくする人たちの味方です。最後に、獅子座が支配する体の部位のお話です。まずは髪の毛。美しい髪を手に入れたい方は獅子座新月にお願いしましょう。獅子座と乙女座に月がある時期に美容院に行くのもお薦めです。髪の毛以外では、背中・背骨・炎症・憔悴(夏バテや熱中症)・発熱などが獅子座の管轄です。獅子座で新月が起こる時にはこれらの部位の健康を願ったり、髪や背中に病気がある場合の治癒・症状緩和のお願いをしたりするのに適しています。この夏も、災害レベルの酷暑が続いています。熱中症になる前に気付いて休めるように、この夏を元気に過ごせるようにとよくよくお願いしておきましょう。
2023.08.08
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2023年7月18日3時33分、太陽と月が蟹座24度56分で出会います。蟹座新月です。生まれた時に太陽が蟹座にあった方、及び、月やドラゴンヘッドが蟹座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蟹座の長所を伸ばす願い事、および、蟹座の短所を克服する願い事に最適です。蟹座と特に縁がある訳ではない方でも、今回は蟹座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これを逃しても48時間以内なら有効範囲内です。でも、できれば太陽と月が共に蟹座にいる間、できるだけ早いうちにお願いできるのがベストです。以下、蟹座の支配分野と叶いやすい願いごとについての解説です。蟹座は12サインの4番目。「4」は「土台」を表します。偶数のサインですので「自分←世界」、外にあるものを自分の内側へ吸い込む性質。蟹座の支配星である月も同じく「吸収する」という働きを持つ天体です。自分の外側にあるものを内へと取り込み、一定期間キープして、外へ排出する。蟹座と月はそういう働きをします。たとえば女性が男性の精子を受け入れ、自分の卵子と受精させる。そしてそれをお腹の中で一定期間育てて、月満ちて赤ちゃんを産む、というのも「吸い込む→一定期間キープ→排出」という働きです。また、「食べる→消化し栄養を吸収する間体内にキープしておく→排泄する」という働きも月と蟹座の管轄です。食べる→消化して栄養にする、というのは男女関係なくすべての人間・生物の基本的な営みですね。蟹座と月は、そういう「いのち・生活」の土台、根っこ、基本的な部分を担当しています。「活動・固定(不動)・柔軟(変通)」の三区分で言うと、蟹座は「活動サイン」です。「活動サイン」は各季節のスタートを担当するサイン。新しく物事を始めるのが得意です。牡羊座でこの世に生まれ落ち、生きたいという衝動の命じるままに走りだしました。牡牛座で自分のからだを意識しはじめ、五感を使って身の周りを捉えることを覚えました。双子座で、更に行動範囲を広げ、言葉で意思を伝えることを覚えました。そういう魂が、蟹座(牡羊座から見て90度の位置)に来てひとつの曲がり角をむかえます。それだけのことができても、自分の中にはまだ自力では埋められない何かがある。牡羊座で人生をスタートした頃には感じなかった「寂しい」「怖い」という気持ち。世の中には自分より強く大きなものが存在する。自分は弱く小さいもののような気がして心もとない。誰かに寄りかかって甘えて、この心もとなさを埋めたいと願ってしまう気持ち。蟹座はこの「不安」と関係のあるサインです。蟹座に始まって獅子座、乙女座と続く夏の三サインでは、春の三サインで手に入れた三つの力(行動意欲・五感・ことば)をうまく使いながら、同時に新しいテーマである「自分の弱さや寂しさとどう付き合っていくか」を追求していきます。蟹座・獅子座・乙女座までは、人生すごろく風に言うと思春期直前から成人直前までに相当します。いわゆる「難しいお年頃」です。その先陣を切る蟹座では、まず身近な人と作る小さな空間の中で安心感を育てていこうとします。弱くて臆病な自分でも許される人間関係。「家族」「親子(特に母と子供)」そして「家庭」は蟹座の大きなテーマです。安心して弱みを見せて、甘やかしてもらうこと。寝食も、喜びや悲しみも共にして、「いちばん基本的な、人間(他人)への信頼」を作り上げること。そこから出ていき、そしてそこへ帰る場所。心と体を休め、英気をやしなう場所。元気と強さの根っこを作る場所。そういう場所が蟹座の場所であり、そこで守られ、ゆるされ、育まれることが蟹座の経験です。蟹座は「ホーム」「ベース」を支配するサインです。そこで生まれ育ったかどうか、ではなく、そのひとが共にいるひとを信じて安心して休める場所。それがそのひとのホームです。蟹座で新月が起こるときは「心が帰る場所」「安らぎの場所」に関する願いごとが叶いやすくなっています。誰からも、どんな意味合いでも攻撃されない安全な環境で暮らしたいという願いごと。配偶者や子供たちが安心して帰れる、何かあった時に迷わず頼れる家庭にしたい、という願いごと。また、いまの自分に「根っこ」をくれたひと、いま生活を共にするひとに感謝する機会を作りたい、という願いごとにも向いています。家族の誰かと現在衝突中の方、かつて家族との関係で傷ついた経験のある方が「家族と和解したい」「家族と分かり合いたい」というお願いをかけるのにも向いています。ただし、自分以外の誰かが態度を変えてくれるように、というお願いは新月のルール上、かけることができません。新月のお願い事の主語はあくまで「自分」です。「私ではなくて私の家族が、もっとこうしてくれたら私たちは仲よくなれるのに」という願いはNGです。たとえ、過去の(あるいは現在の)家族関係のいざこざで傷つけられたのが自分の側であっても、傷つけた相手をどんなに許せなくても、どんなに恨んでいても、です。「かつて私を傷つけたひとに謝ってほしい」という願いごともかけられません。新月のお願いは自分を変えるためのものです。他人に変わってほしいと願うことは、たとえ良かれと思ってのことでも、たとえ相手が家族でも、「侵害」「干渉」「暴力」です。――きつい言いかたをすれば、「呪い」です。「いや、私はどうしても私ではなく家族の側に変化してほしい、私のために」そう思ったら。願いごとを書く前にもうちょっとだけ考えてみてください。それは昔、あなたの家族が、あなたに対して望んだことではありませんか。「私のために、家族のために、子供であるお前が私達に合わせて変わってほしい」あなたの家族が、あなたにそう望んだことは、正当だったと思いますか。私の望みのままに、誰かに変化してほしい。それを求めるのは本当に正当なことでしょうか。蟹座は「帰ってくるところ」「心身のよりどころ」としての「家」を支配しています。「自分はこの家族の一員である」という「帰属感」、守られている「安心感」も蟹座管轄。そこで生活を共にする「家族」「家庭」は勿論のこと、建物そのもの(家屋)や住んでいる「土地」、つまり「不動産」も蟹座に支配されるジャンルです。それから、もっと大きな意味での「帰るところ・ベース」として「ふるさと・地元・お墓」も蟹座の管轄です。新居を購入したい、お部屋の模様替えをしたい、増改築をしたいなど、住居に関する計画のある人は蟹座新月にお願いしてみましょう。改装改築に関しては特に、台所・トイレ・浴室などの水周りと寝室が蟹座と縁が深い場所です。外から帰るのが楽しみになるようなおうち、心底くつろげるお部屋を作り上げたい方は蟹座新月へお願いしてみてください。お墓参り、またはお墓の購入、ふるさとへの帰省やUターンを考えている方、自分のルーツを調べたい方も蟹座新月がチャンスです。蟹座は「母性のサイン」と言われます。蟹座の支配星「月」も母性と関係があります。お母さんになる道を選ばない女性、子供を作らない男性は普通に存在します。しかし「お母さんからうまれなかったひと」というのは存在しません。未来はわかりませんが、2023年現在、「お母さん」がうまなければだれひとりこの世に存在できません。蟹座は「いのち・生活のベース」つまり「土台」「根源」を意味するサインです。そういう意味で「お母さん」が蟹座では重要なのです。自分ひとりで生まれてきたような顔をして突然目覚めた子供(12サインでは牡羊座に当たります)が、はるばる90度の旅をして蟹座まできたとき、やっと「自分は『生まれた(誰かが私を産んだ)』んだ」という意識が登場します。ここでちょっと脱線。「なぜ親子関係のうち、特に『母親と子供』の関係なの」「なぜ母親だけ?父親は?」とモヤモヤなさる方も居なくはないかなと思ったので。この予報の最初の方に書いた「取り込む→一定期間キープする→排出する」という言葉を思い出してください。蟹座と月の基本的な性質です。月満ちて無事に身ふたつになってしまえば、父親であっても、その他誰であってもいくらでもその子供の養育・保育活動に従事することができます。しかし、今のところどうしても、誰にもどんな機械にも代わってもらうことができない約九か月間というものがありますね。どうしても一定の期間、子供という別の個体を我が身に引き受けて守り育てる立場に立つことになるひとがいる。それが「お母さん」です。そして12サインの役割分担の中で、そういう「お母さんたち」を引き受ける部署が蟹座というサインだ、ということです。誤解しないでほしいのですが「蟹座は母性のサイン、女性性のサイン」というのは、たとえば「女のひとは皆、お母さんになるべきだ」というような押しつけではないのです。それにもちろん「蟹座のひとはみんなお母さんみたいだ」ということでもありません。そうではなくて、歯が痛ければ歯医者へ、湿疹ができたら皮膚科へ行くように、「もしもあなたが、『お母さん』という役目を引き受けることになったり、自分と自分のお母さん絡みのことで悩みを抱えたりしたら、ここに来てね。ここにいちばん、子育てと親子関係に関する代々の智慧や情報が集まってるからね」という窓口が蟹座だ、ということです。「親子関係」「育児」「養育」「成長」などは蟹座の重要なテーマです。「親子関係」には「親である自分と我が子」と「自分の親と、その子供である自分」と、二通りの関係があります。 いま現在の子供や母親との関係だけではなく、自分の心の中(記憶の中)にいる「内なる子供」「内なる養育者」の問題も蟹座の支配下にあります。子供時代(或いは現在)の親子関係での悩み、「守り育てる立場」としての育児の悩みが軽くなるように、新月に力を貸してもらいましょう。蟹座は「身近な人との感情的に親密な関係」も象徴します。心を開いて「私は寂しい。私を見て」「私は弱い、私を守って」と素直に言える関係、お腹を出して甘えられる関係です。「素直な感情表現」も蟹座のテーマです。甘えたいけど甘えるのが下手、助けてもらうのが苦手、つらい、寂しい、慰めてほしいって言えない。そんな人は蟹座の新月に、すなおな感情表現ができるようにと願ってみましょう。蟹座は「助けが必要な側」だけではなく「助ける側」の味方でもあります。大事な人が困っているときにその気持ちに寄り添えるようになりたい、「いつでも私のところへきて!」と手を差し伸べられるようになりたい方は新月にお願いしてみてください。「お母さん」的なお仕事を職業としている方、保育士さん、ベビーシッター、バーの「ママ」さん、栄養士、あるいはそれらを目指して修行中の方を蟹座新月が応援しています。勿論、本職のお母さんあるいはお母さん候補生も!蟹座はその支配星である「月」と同じく「反復(繰り返し)」「複製(同じものを作る)」という意味を持ちます。「習慣」「反復練習」「くりかえすことで身につける事柄」に関するお願いをするのに蟹座新月は適しています。部活動などで言う「基礎練(基礎練習)」も蟹座の管轄です。子供の躾(トイレトレーニングや食事など基本的な生活習慣)に関すること、スポーツや楽器など反復練習が必要なものなど、「しっかり身につけたい」「毎日の習慣にしたい」ものがあったら、蟹座新月に願掛けして取り組んでみましょう。子育てをしていると、毎日毎日毎日!同じことをし続けなければならなかったり、毎日毎日毎日!同じことで叱らなきゃいけなかったり「いつ終わるの!」とキレたくなることもあると思います。そういう反復に対する忍耐力が欲しい、どうかこの親業をやり遂げられますように、という願いごとをすることもできます。蟹座に新月がある時には、蟹座の美点を伸ばす願いだけではなく短所を克服するお願いをかけることもできます。蟹座的な性質が暴走した場合、「不安感(頼れるものや拠り所がない、と感じる気持)」「ムラっ気」「依存心の強さ(甘えすぎ)」「お節介」「人見知り」「独占欲」「身内主義・同調圧力・排他主義」「内弁慶」などが出てきます。 こういったことで苦しんでいる方は蟹座の新月に解決を願ってみましょう。最後に、蟹座が支配している体の部位と病気についてです。蟹座が支配しているのは乳房と胃、胸腔、膵臓です。良性悪性両方の腫瘍、胃潰瘍、胃炎、胃もたれ、胸やけ、乳房に発生する疾患(乳癌や乳腺炎)、膵臓炎などが蟹座の支配する病気です。蟹座で新月が起こる時には、これらの部位の健康(病気予防)や、病気がある場合の症状改善を願うのに最適です。
2023.07.12
ごきげんよう、星見当番です。遅くなりました、本日は双子座の新月予報をお届けいたします。2023年6月28日13時38分、双子26度43分で太陽と月が合になります。双子座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイムが開始してから8時間以内。これを逃しても48時間以内なら効果ありです(この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を算出してください)。今回の新月は双子座で起こります。生まれた時の太陽が双子座にあった方(いわゆる「双子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月が双子座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。双子座特有の長所を伸ばす願い事、また短所を克服する願いごとに最適です。特に双子座には天体を持っていない方でも、今回の新月では双子座の支配分野に関する願い事がおすすめメニューとなっております。以下、双子座の意味と、双子座新月でかないやすい願い事の解説です。双子座は12サインの3番目。「自分→世界」の奇数サインです。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の変わり目を担当します。柔軟サインの役目は、活動サインがスタートさせ、固定サインが固めたテーマを次の季節へ向けてほどいていくこと。「フォロー」や「アレンジメント」が得意です。エレメントは「風」。エレメントはそのサインが「重要視するもの」を表します。風のサインが重んじるものは「論理性」や「コミュニケーション」です。12サインは牡羊座から始まりました。牡羊座の「私は生きるぞ!」という熱い心が牡牛座で地に降りて「この地上で、この体で生きて行く」と落ち着きました。春から夏への橋渡しをするサインである双子座は、牡牛座の「地(現実的な体)」をちょうど跳び箱の前に置いてある踏み切り台のように使って、大きくジャンプします。12サインを人生双六として考えると双子座はちょうどやんちゃざかりの時期に当たります。頭も体もぐんぐん育ち、行動範囲も広がる時期。双子座はこの子供のような好奇心の強さ・移り気さ・活発さを持つサインです。双子座の大きな特徴は「敏捷性」です。体を自在に、素早く動かせるようになること、頭を自在に、素早く回転させることができるようになること。頭と体、どちらかではなく「両方」というのが双子座の特徴です。「頭と体」のうち、まずは体に関するテーマから見ていきましょう。双子座で新月が起こる時には「敏捷性」を高めるお願いに最適です。双子座はカストールとポリュデウケース、互いに競い合いながら技を磨く双子の英雄(半神)がシンボルのサインです。一対一で行う競技、少人数のチームかペアで戦うようなスポーツは双子座の管轄です。フェンシングや剣道、レスリング、柔道。少人数で行うバスケットボールやフットサル。それから、「ダブルス」のある競技。バトミントン・テニス・卓球も双子座管轄です。陸上競技(特に短距離走・障害物走・高跳び・幅跳び)も双子座と深い関係があります。これらのスポーツをしている方で、もっと上手にプレーできるようになりたい方、敏捷性や運動能力全般をアップさせたい方は新月にお願いしてみてください。双子座新月の時には「冒険」に関連したお願い事も叶いやすくなっています。といっても双子座はまだ子供のサインですから、ジープでサバンナを行くような遠い場所・危険な場所での冒険ではありません。ほんの少し行動範囲が広がるくらい、「はじめてのおつかい」とか、「ひみつきちをつくる」レベルの冒険です。おとなの場合、双子座の「冒険」は「近距離の移動」「小旅行」に変わります。日帰りあるいは二泊三日程度の短期間の旅行、国内などの近場の旅行は双子座の管轄です(なお、海外旅行や長期の旅行は双子座のちょうど反対側に位置する射手座の管轄です)。日帰りや二泊三日の小旅行の計画がある方、いつもの生活をちょっと変えたい、いつもの街を新しい眼で眺めてみたいという方は、双子座の新月にお願いしてみましょう。「移動手段」としての車やバイク、自転車も双子座の支配下にあります。「自分で運転する」「比較的小さな(ひとり~数人乗り程度の)」「陸上を走る」乗り物は双子座支配です。ローラースケートやスケボーも、です(これに対して、大型バスや旅客機、客船などの大人数を運ぶ乗り物は対向の射手座支配です)。自家用車やバイクを購入しようと思っている方、運転免許を取ろうとしている方も今回の新月はチャンスです。また運転技術のさらなる向上を願うのも吉です。ツーリングやドライブに出かける予定がある方は道中の安全も合わせてお願いしましょう。双子座には「頭を発達させる」というテーマもあります。双子座のエレメントは「知性」「論理」を表す風、支配星は「伝令の神」ヘルメスの星、水星です。水星は知恵の他に「技術(手先の器用さ・工夫する力)」も支配しています。双子座新月は「頭を使うこと」「手(道具)を使うこと」に関する願い事に最適です。双子座新月は読み書き計算系の基本的学習能力をアップさせるのに最適です。成績を上げたい方、学習効率を上げたいという方は今回の新月がチャンスです。特に数学・工学・機械類・コンピュータ関係。金工・木工などの「技術家庭」系。手先の器用さを高めたい場合も、双子座の新月にお願いするとよいです(体の部位のうち、双子座が支配するのが肩から指先までの「腕・手」だからです)。「なんでも自分でやってみたい」「なんでも自分の手で作ってみたい」あるいは「分解して仕組みを知りたい」という好奇心の強さも双子座の特徴です。自分でパーツを買い集めてロボットを作ったり、パソコンを自作したりするのはとても双子座っぽい趣味と言えます。そういう「工作・組み立て系の趣味」を始めてみたい方も双子座新月、お薦めです。双子座は「コミュニケーション」「言葉」を支配しています。言葉のうち、「近距離の言葉」、つまり日常生活で使う言葉、母語が双子座管轄です。(一方、「遠距離の言葉」つまり外国語の学習は射手座の管轄です)。数学や理科だけでなく、「国語」系の成績アップ・スキルアップのお願いにも双子座の新月は適しています。自分の伝えたいことを的確に書きあらわせる「記述力」、書き手の意図するところを的確に読み取る「読解力」、会話のための「話術」及び「聞き取る力」。そして「論理性」。スピーチ、小論文、プレゼンテーションのスキルを高めたい方もこの新月がチャンスです。情報を「集めて」「伝える」お仕事をしているすべての人を、双子座新月は後押しします。勿論、お仕事以外の場面でも「コミュニケーション能力アップ」のお願いは効果的です。双子座の支配星・水星はギリシャ神話では翼ある使者の神・ヘルメースとされています。ヘルメースは口八丁手八丁の使者・交渉役であり、旅人と商人の守り神であり、また同時に泥棒と詐欺師の守り神でもあります。頭がよくて口がうまくて、行動力があって逃げ足が速い人の味方、それがヘルメースです。双子座的=ヘルメース的なキャラクターを物語の中に探すなら、西洋だったらピーター・パン、東洋だったら『西遊記』の孫悟空。 アニメのキャラクターならルパン三世に名探偵コナン、怪盗キッドといったところでしょうか。「変装」も双子座キャラっぽい特徴です。それから、映画の登場人物で言うなら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公マーティ・マクフライも双子座キャラです(マーティの中のひと、M.J.フォックスも双子座さんです)。現代の職業で言うと、営業職、特に実演販売。それから講演のお仕事、司会業、各種インストラクター、ツアーコンダクターなどが双子座と水星の管轄です。既にこういった職業に就いてる方の商売繁盛祈願にも向いていますし、これからこれらの職を目指して勉強中・就職活動中の方の合格祈願にも双子座新月は最適です。「多種多様な情報に接すること」も双子座の分野です。キーワードは「好奇心」と「冒険心」です。まだ行ったところのない場所へ行き、見たことのないものを見たいと思う気持ち。 「自分の知らない意見に耳を傾ける」ことも「行ったことのない場所に行ってみる」ことも双子座にとっては好奇心を満たすという意味で同じことなのです。自分の意見や見かたに固執せず、オープンに色々な情報に接してみること。情報に対して柔軟性を持つこと。「固い頭を柔らかくしたい」というお願いに最適です。「臨機応変さ」「(会話や交流の上での)機知」「社交性」も双子座の支配下にあります。情報を交換しあう相手を増やしたいという方は双子座新月に願ってみてください。双子座は「双子」というだけあって、「物事の両面を見ること」も司っています。また、「ひとつのことにこだわらない」という柔軟性も意味します。「一人で二人分のことをする」「多方面で活躍する」「工夫して何でもこなす」「時間や空間を有効に使う」といったことも支配しています。双子座さんの中には「ダブルワーク」や「ダブルスクール」で頑張る人たちも多くいます。一度に多くのことをこなせるようになりたい方、今の仕事のほかに「副業」を持とうと考えている方にも双子座新月はお薦めです。ところで双子座の有能さ・多芸さが裏目に出ると「落ち着きがない」「優柔不断」「器用貧乏」となってしまいます。それから、双子座(と水星)のネガティブな面として「ウソつき」や「噂好き」「その場主義的で一貫性がない」というのが出てくることもあります。いい情報を拡散させることもあるけれど、根も葉もないデマを拡散させてしまうこともある。お喋りのネガティブ面です。双子座新月の時には、これら双子座の欠点を緩和し、よりよい形で双子座の長所を伸ばしていけるようにとお願いすることもできます。双子座は「身近な人間関係(縦の関係ではなく横の関係)」も支配しています。具体的に言うと兄弟姉妹、いとこ、学校の同級生、近所に住む友達、幼馴染などです。仲良しの相手だけではなく「競争相手」との関係も双子座支配です。グループの中で、競い合いながら一緒に成長していく関係。部活の仲間、学校内での先輩後輩関係も双子座管轄となります。こういった身近な仲間・競争相手・好敵手との関係を実りあるものにしたいという方、またはこれらの人々とのお付き合いで困難を抱えている方、どうにか乗り越えたい方は双子座の新月に助けを求めてみましょう。最後に双子座が支配する体の部位についてです。双子座が支配するのはまず肩から肘を通って指先まで。風の最初のサインでもある関係から肺と気管(呼吸器)。神経系統も双子座管轄です。肩凝り・腱鞘炎・喘息・神経痛・肺炎なども双子座が支配しています。双子座で新月が起こる時には上に挙げた部位の健康を願ったり、美しさをアップさせたりする願い事、トラブルがある場合には症状改善を願うのに適しています。
2023.06.13
こんばんは、星見当番です。本日は新月予報をお送りいたします。2023年5月20日の午前0時55分、太陽と月が牡牛座28度25分で出会います。牡牛座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える予定の方はこの時刻と現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。今回の新月は牡牛座で起こります。生まれた時に太陽が牡牛座にあった人(いわゆる「牡牛座生まれ」の人)、または生まれた時の月やドラゴンヘッドが牡牛座にあった人は、そうでない人よりも今回の新月の影響を強く受けます。牡牛座の長所をのばし、短所を抑制するお願いに最適です。牡牛座に主要な天体を持っていない方でも、今回の新月では牡牛座の支配分野に関する願いごとにツキがあります(この「今回はこの分野の願いごとにツキがある」はレストランの「旬の食材おすすめメニュー」のようなものです。他のお料理は一切注文できない、ということではありません)。牡牛座の支配分野と今月のお薦めメニューは以下のとおりです。牡牛座は12サインの2番目。「自分←世界」の偶数のサインです。得意な動き方を示す「クォリティ」は「不動」。不動サインは各季節のまんなかに当たり、すぐ前の活動サインが始めたことを引き継ぎ・高め・定着させることが役目です。重要視するものをあらわす「エレメント」は「地」。地のサインが重要視するのは「目に見えるもの」「手でさわって確かめられるもの」そして「先例・なじみのあるもの」です。牡牛座は、牡羊座で世界に飛び出してきた未来志向の魂をいまここ、地上に下ろし、形あるものとしてしっかり根付かせようとします。「偶数」で「不動」で「地」。牡牛座新月のときに向いているのは、この三つの要素を組み合わせた願いです。牡牛座のテーマは「自分を取り巻く世界をしっかり把握すること」です。「五感の発達」「『自分の身体』を意識する」というのも牡牛座のテーマです。ハイハイをはじめた赤ちゃんが、目につくものを何でも口に入れてみるように、牡牛座も自分の五感を使って物事を「味わう」ことをとても大事にします。牡牛座で新月が起こる時には(たとえば牡牛座生まれの人がそうであるように)自分の感覚を鋭くしたい、自分の体が発するメッセージに敏感になりたいという願いごとに最適です。また、体の健康に関する願いごと、美容に関する願いごと、自分の居る場所にしっかりと根付くことに関する願いごとにも最適です。美容に関係する願い事は特にお薦めです。牡牛座の支配星は美の星・金星です。顔から体まで、どこを美しくする願いごとでもOKです。牡牛座は「具体性」と「感覚」を重んじるサインです。なので牡牛座新月のときは願いごともなるべく具体的に、感覚をあらわす言葉を使って書くのがお薦めです。漠然と「きれいになりたい・かっこよくなりたい」とお願いするより、「肌がすべすべになる」とか「腹筋が割れる」のように、体のパーツと、なりたい見た目・なりたい手触りを指定することがお薦めです。牡牛座が支配する体の部位は顎から首筋を通ってデコルテのあたりまでです。美容に関する願いごとの中でも、この部分を美しくする願いごとは特にお薦めです。鎖骨が見えるトップスを綺麗に着たい方、和服を着てうなじに色香を漂わせたい方、二重顎をすっきりさせたい方、首の皺を目立たなくしたい方などにおすすめです。自分のお肌や体質に合った美容法・化粧品を見つけたいという願いごと、相性のいい美容サロンを見つけたいという願いごとにも最適です。お手入れしたいけれど、時間やお金の余裕がないという方は、まずその「余裕」をお願いするところから始めるのもお薦めです。牡牛座の数「2」は受容性を表します。牡牛座の支配星・金星も受容性の星です。今回の新月では、ここにもうひとつ「受容性」を表す天体である月が来ます。身体と五感を支配する牡牛座に同じく身体と感情を支配する月が来ると、月の本拠地である蟹座に入ったとき以上に月のパワーが強まります。(これを「月が高揚する」と言います)さて、「受容性」というのは…こういう言い方をお好みではない方もいらっしゃるとは思いますが…別名「女性性」とも申します。牡牛座の新月には、身体に関する願いの中でも「女性性」を意識した願いに向いています。自分の中の女性性とうまく付き合いたい方(女性だけが自分の中に女性性を持つのではなく、男性も自分の中に女性性を持ちます。逆に女性の中にも男性性はあります)、今回の新月はチャンスです。「この世界に体を持って生まれてきたことを喜び、満喫すること」が牡牛座のテーマです。牡牛座新月は、五感を楽しませる活動、気持ちいいこと全般についてのお願いに向いています。花の色や香りを楽しむこと。美しい絵を見ること。音楽に耳を傾けること。ごはんをおいしく食べること。人間や動物と触れ合って、体温を感じること。どれも五感を楽しませる活動です。土を耕し植物を育てること。絵を描くこと。楽器の演奏を習ったり、歌を歌ったりすること。お料理を作ること。マッサージを覚えること。ダンスをならうこと。どれも自分の体を使って自分ごのみの心地好さを自分で手に入れる活動です。音楽関係の願いごとの中では、歌に関する願いごとが最もお薦めです。牡牛座が支配する体の部位には「喉・声帯」が含まれます。自分の体を楽器とする「声楽」は音楽の中でもいちばん牡牛座的です。歌手・ナレーター・声優ほか「声の商売」の方。これらの職業で現役の方、またはそれを目指す方の技術向上祈願に向いています。声のお仕事が沢山来るようにという願いごともOKです。もちろん、趣味の詩吟やコーラス部員の実力アップ祈願も。歌に自信がない方の音痴返上祈願もお薦めです。ここでもまた、願いごとは具体的に。声を美しくしたい、声量をアップさせたい、高音が出せるようになりたい、滑舌をよくしたい、正しい音程で歌えるようになりたい、というように。なお、しっかり歌うためには「呼吸」や「肺活量」も重要ですが、そちらは牡牛座ではなく肺を支配する双子座の管轄となっています。双子座は牡牛座のお隣ですから、二ヶ月連続でお願いするのがお薦めです。土いじりが好きな方、これから始めてみようという方も今回の新月がチャンスです。新月は「発芽・成長を促す力」の象徴です。新月の日は植物の種まきや植え付けに向いているとされますが、その中でもエレメントが「地」で、春の3サインの中心に位置する牡牛座で起こる新月は絶好の種まき・植え付け日和です。牡牛座が「地のサイン」であることに関連して、「お金」「財産」といった「物質的な豊かさ」に関する願いごとも叶いやすくなっています。牡牛座は別名「所有のサイン」「蓄財のサイン」とも呼ばれます。金運アップ、収入アップ、財産を増やしたい、貯蓄をはじめたい、などお金に関する願い事全般に今回の新月は向いています。「貯める」だけでなく「使う」方面のお願いもできます。つまり「出したお金に見合う、よいものを買いたい」という場合です。お買い物上手になりたい方は、今回の新月がチャンスです。「お買い物上手」ということにちょっと関係することですが、牡牛座新月は「見る目」「審美眼」をアップさせるお願い事にも向いています。もともと牡牛座は「自分の中に世界をインプットする」サインですが、インプットを続けていくと「自分は何が好きで何が嫌いか(何を心地よく感じ、何を不快に感じるか)」というのがわかってきます。そして、繰り返すうちにそれが定着(牡牛座は「不動サイン」です)して「自分なりの価値観」が生まれます。この「好き・嫌いの体系」を自分の軸としてしっかり立てることも牡牛座のテーマです。頭で考えて作ったものではなく、人の選ぶものを真似して選んだのでもない、自分の体から出てくる価値観。ここから、自分の感覚への信頼「自信」が生まれます。「私の体が『いい!』と言うのだから、誰がなんと言おうと『この私』にとってこれはいいものなのだ!」という確信。牡牛座のエレメント「地」は「安定感」や「基盤」「確固としたもの」を表します。自分の身体感覚を信頼することは牡牛座の「安定感」の源です。たまに自分が何を好きなのか、何をほしいと思っていたのか分らなくなる人は牡牛座新月にお願いしてみましょう。自分自身の心・目・体を、「それについて他人が言うこと」ではなく、いつでも「もの自体」に向かって開くことができるように。そして出会ったものに対して自分の心と体が何を言っているのか感じられるように。「自分『の』」も牡牛座のキーワードですね。ひとつ前の牡羊座は、言ってみれば「自分『が』!」のサインでしたが、牡牛座は「自分『の』」を意識するサインです。自分「の」体、自分「の」好み、自分「の」お財布、自分「の」もの。牡牛座新月は「自分『の』」をじっくり見直すチャンスです。「定着」というテーマから、「忍耐力」「持久力」というテーマも生まれます。望むものを手にするまで諦めない粘り強さは牡牛座の長所のひとつです。どうしても叶えたい願いがある方、実現に向かって長期間の努力が必要な目標を持つ方は目標達成まで諦めない強さを新月に願ってください。牡牛座新月は、自分の力を信じて努力する人の味方です。牡牛座で新月が起こるときには、牡牛座の長所を伸ばすだけではなく、短所を克服するお願いをかけるのにも向いています。全てのサインにおいてそうなのですが、牡牛座の短所は長所の裏返しです。牡牛座は自分の感覚に深く根を下ろすサインで自分自身の欲求には忠実ですが、他人の欲求となるといまひとつよくわからなかったりします。自分の感覚に集中するあまり、他人が自分と同じように感覚や欲求を持っていて、また自分と同じようにその感覚を大事に思っていること、あるいは、こちらの方がより大変なことかもしれないですが、「他人の感覚や欲求は自分の感覚や欲求とは違うかもしれないこと」に目がいかなくなることが、牡牛座の影響が強い人にはあります。自分の感覚が唯一絶対のもの、誰にでも通用するものだと思い、それに合わないものを徹底的に拒絶したり、相手の好みを無視して押し付けたりすることもあります。「こだわり」が裏目に出てしまう訳ですね。そのほか、集中力や我慢強さが裏返しになると「しつこさ」になります。「所有のサイン」と呼ばれるとおり所有欲が旺盛なところが暴走すると「欲張り」「けち」「収集・溜め込み癖」が出てきます。自分の好みに自信がないよりは、自信があった方がもちろんいいです。自分自身を豊かにすることも、自分の気持ちよさを追求することもいいことです。でも、日常生活や人間関係に支障が出てしまうほどのこだわりの強さや所有欲にお悩みの場合は、新月に「牡牛座のエネルギーが暴走しないように、自分にとって心地いいレベルで安定していられるように」とお願いしてみてください。最後に、牡牛座が支配する体の部位についてです。牡牛座が支配している体の部位は、あご・首・喉・声帯・甲状腺です。顎関節症・扁桃腺炎・甲状腺疾患などの病気も支配しています。牡牛座で新月が起こるときは、上に挙げた部位の健康祈願、またはその部分に病気がある場合の治癒を願うのに最適です。
2023.05.14
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。4月30日の13時14分に太陽と月が牡羊座29度50分で出会います。ことし2度目の牡羊座新月タイムの始まりです。これは日本時間ですので、日本以外の地域で新月を迎える方はこの時刻にその土地と日本の時差を足し引きして現地時刻を求めてください。今回は少々せわしない新月タイムです。まず、13時14分に牡羊座29度50分で新月になったあと、13時31分になると月がお隣の牡牛座へ入ります。そして夕方、17時14分には月を追いかけて太陽がお隣の牡牛座へ入ります。新月の効果は48時間(これは見えなくなった月が太陽の光が届く範囲を抜けてふたたび姿を現すまでの時間です)ほどは続くとはいえ、「太陽も月も牡羊座にあるうちに願いごとをしたい」と思ったらチャンスはわずか17分間。先月の20日に牡羊座の頭の方で新月の願いごとをしましたから、今月は忙しければスキップしてもいいかもしれません。もちろん、時間にかかわらず新月期間なのでやっぱりお願いをする、というのでもOKです。以下、いつもの牡羊座新月にかないやすいお願いごと解説です(先月とおなじです)。今回の新月は牡羊座で起こります。生まれた時の太陽が牡羊座にあった方、(いわゆる「牡羊座生まれ」の方)と、同じく生まれた時の月かドラゴンヘッドが牡羊座にあった方は、他の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。牡羊座独特の長所を伸ばし、また牡羊座の短所を克服する願いごとに最適です。牡羊座とは特に縁のない方でも、今回の新月では牡羊座に関する願いごとが叶いやすくなっています。(「牡羊座新月のときに叶いやすい願い事」は「レストランの今月のおすすめメニュー」のようなものです。春恒例てりたまバーガー的なものですね。食べたいもの=願いたいことと季節のおすすめメニューが一致しているようなら、ぜひオーダーしてみてください。おすすめメニューとは別の願い事がある場合は、もちろんそちらを優先して大丈夫です)以下、牡羊座の支配分野と、今回の新月で叶いやすい牡羊座に関係のある願いごとの解説です。牡羊座は12サインのはじまりのサインです。内から外へと自分の力を押し出していく奇数のサイン。クォリティは「活動」。季節の始まりを担当し、経験や前例がなくともまずは動いてみよう!という意欲と発想力が持ち味です。何を重んじるかを表す「エレメント」は「火」。火のサインは「熱意」「やる気」を一番に重んじます。奇数・活動・火。この三つが牡羊座の性質をかたちづくる柱であり、今回の新月で叶いやすい願い事のかなめです。牡羊座で新月が起こる時には「新しい世界へ生まれ出ること」や「新しい領域へ自ら飛び込んでいくこと」に関するお願い事が叶いやすくなります。牡羊座は「生まれたての赤ちゃん」「新参者」を表すサインです。ひとつ前の魚座で「自分」の輪郭をなくして宇宙に溶け込んでしまった魂が、牡羊座でふたたび裸の赤ん坊としてこの世界にデビューします。新入学生・新社会人から新婚さんまでこの春から「新」のつく身分になる予定の方。転勤・転校・留学などで生活環境がガラっと変わる方はお願い事のチャンスです。今年も去年と同じ環境、ただ一年経っただけ、という方も、今回は「新しい」「はじめて」というキーワードのつく願い事が吉です。何か新しいことに挑戦したい方は、牡羊座新月に願ってみてください。牡羊座は「開拓者のサイン」「創始者のサイン」とも言われます。この春から親元を離れて一人暮らしを始める方、また、転職・独立・起業する方。あるいは、まだ決まってはいないけれど、とにかくいままで居た古巣を出てきて、新しく生きる場所を求めて行動中の方。新しい人生を始めようとする全ての方を牡羊座の新月が後押ししてくれます。新しい環境に身を投じた人たちを応援してくれる「牡羊座の新月」ですが、実は「早く慣れますように」「新しい仲間とうまくやっていけますように」といった「馴染みたい」系のお願いは適用範囲外です。牡羊座は奇数のサインであり、「まず自分が外へ出ていくこと」が一番大事です。「飛び込んだ世界で歓迎されるかどうか」は二の次。今回の新月では、「埋もれること」や「根を下ろすこと」より「とにかく外へ飛び出すこと、新しい経験へ飛び込んでいくこと」が最優先。「周りの環境と馴染む・仲良くなる」というテーマはお隣の牡牛座になってからやっと出てきます。「自己主張」「率直さ」「正直であること」「自分の欲求に忠実であること」などが牡羊座の重要なテーマです。これも「生まれたての赤ちゃんらしさ」と関係があります。「生まれたての赤ちゃんらしさ」とは、今この瞬間の自分自身のために生きるということです。他人に気に入られるため、とか、他人の望みをかなえるために生きるのではなく、自分の望みをかなえるために生きようとすること。もっと重要なのは、その望みが実現するかどうかにかかわらず、自分の求めているものについて常に正直であることです。赤ちゃんは自分が空腹だと泣きますが、他人が空腹だという理由では泣きません。「自分はお腹がすいていませんよ」というふりもしません。「求めよ、さらば与えられん」という言葉があります。もとは新約聖書に載っている、ナザレのイエスの言葉です。求めなさい。そうすれば与えられる。探し歩きなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。我が子がパンを欲しがるのに石を与える親がどこにいるだろう。主が、あなたの求めるものを与えないようなことが本当にあるだろうか。そういう風にイエスの言葉は続きます。この言葉の肝は、キリスト教的には「我が子がパンを欲しがるのに……」から始まる後半部分です。あなたをこの世界にあらしめた、親のような神――これは当番の「神」に対する見解じゃなくて、ナザレのイエスの、「神」に対する見解ですよ、念のため――が、あなたが本気で求めているものを与えないわけがない。だから、みおやなる神を信頼して本気で求めなさい、ってこと、それがキリスト教的には大事なところ。つまり「必ず与えられる!だから信じよ!」ということです。……なのですが。牡羊座的にはそれより前の部分、「求めよ!」がまず重要です。求めよ、さらば与えられん。与えられるためには、まずは求めなければならない。自分から、望みをオープンにしなくてはならない。それが牡羊座のテーマです。牡羊座のテーマのひとつに「自己主張」というのがあります。「自己主張」って、よくわからないけどワガママっぽい気がする、と思う方や、実際に自己主張するのも苦手だという方、少なからずいると思います。でも、「自己主張」ではなく、ただ「自分の願いをオープンにする」であれば、少し気楽になりませんか。最初からバリバリ自己主張できる「最強の牡羊座」を目指さなくてもいいと思います。まずは小さな牡羊座を体現することから始めましょう。最初は自分にだけでも正直に。それから他人にもオープンに。伏せたカードをめくるように、ただ表に出していきましょう。他人はエスパーではないので、伏せたカードの背中だけ見て絵柄を当てることはできません。めくらずに当ててほしい、では神経衰弱になってしまう。カードはめくるもの。思っていることは出すもの。気楽に開けようカードと態度。まず最初の一枚をひらいてみましょう。そこからすべてがはじまります。「生きたい!」という本能・情熱、「やるぞ!」という熱い心も牡羊座管轄です。これには、牡羊座の支配星である火星が影響しています。火星は戦士・英雄の星です。また、「武器」や「刃物」にも関係しています。火星は「切り開く力・立ち向かう力」をあらわします。「独立」といったことにも関係しますし、「競争」という意味も持ちます。自分が生きるため、欲しいものを得るために他人を押しのけなければならないなら、どうあっても押しのける。そういうのが火星のテーマです。こう書くと荒っぽく暴力的な感じに受け取る方もいると思います。しかし、こういう「押しのける力」というものが必要な場面も人生にはあります。たとえば、この世に生まれてくるときだとか。胎児が母体から離れて外の世界に出てくるとき、母体は激しい痛みを感じますが赤ちゃん自身に悪気はみじんもありません。自分が生まれたらお母さん痛いだろうな、なんて考えて遠慮してたら生まれてこられません。全力で壁を押しのけないと生きられないから、「この先」へ行けないから、しゃにむに押しのけるんです。これもまた「ひらく力」です。この「押しのける力」に関係して、「勇気」というテーマも出てきます。自分の生きる道を自分で切り開く勇気、戦ってでも求めるものを勝ち取る勇気。そして、嫌だと思うことにはきっぱり「やだ!」という勇気。「戦士であること」や「他人をあてにしないこと」などに関する願いも牡羊座新月のときには向いています。他人の意見や感情に左右されず「自分を肯定すること」も牡羊座のテーマです。「出る杭が打たれるなら、打たれても凹まないほどのでっかい杭になってやる」それが牡羊座の心意気です。12サインの先頭に位置するので「一番になること」「先頭を走ること」「イニシアティブを取ること」に関係したお願いにも向いています。誰か先導してくれる人についていくのではなく、自分から先駆者となること。流されないこと。最初の火のサインだけに「口火を切る」こと。この春「リーダー」「トップ」に抜擢された人、あるいは立候補予定の人、牡羊座新月はチャンスです。「強さ」「大胆さ」「決断力」など、ほしいと思う資質を新月に願ってみましょう。牡羊座新月のときには、牡羊座の長所を伸ばすだけではなく短所を克服するお願いにも向いています。牡羊座の短所は、「俺が先だ!」というアピールが暴走したときに出てきます。「自己主張ばかりで他人の言うことに耳を傾けない、自分の間違いを認めない」という面や、自己肯定や自信が暴走した「他者を闇雲に否定する」という面、「自信過剰」「喧嘩っぱやい」「勝ち負けに異様にこだわる」という短所も出てきます。ひどくなると暴力に走る場合もあります。また、牡羊座と火星は共に「怒りの問題」を支配しています。自分の「怒り」(怒りは欲求不満――自分の思い通りにならないこと――から生まれるものですが)をどう扱うかに関する願いも牡羊座の新月に向いています。人に向かって怒っちゃう方、怒りが自分に向かっちゃう方、ついモノに当たってしまう方、と色々いると思いますが、「怒りをどう扱うか」で悩んでいる方は大事なものを壊す前に牡羊座新月と一緒に解決策を探してみましょう。また、牡羊座は行動力と率直さが長所なのですが、これが行き過ぎれば「すぐ結果を求める」「短気・せっかち・我慢がきかない」という性質も表れます。歯に衣きせない言動も、欲しいものは欲しいのだと主張する率直さも牡羊座の魅力ですがこれも行き過ぎれば「他人(の痛み)への配慮のなさ」「利己主義」「強引さ」となります。短所をだいぶ沢山挙げてしまいましたが、牡羊座が特に「悪いサイン」というのでは決してありません。他のサインよりも自分に正直で生命力が強いだけなのです。日本神話のスサノオノミコトみたいな「荒ぶる神」は牡羊座のイメージに近いです。牡羊座力の暴走でお悩みの方は、必要以上に自分や他人を傷つけず、もっと建設的な、「ひらく」方向へと力を使っていけるように新月にお願いしてみましょう。スサノオノミコトが、ヤマタノオロチの骸からみごとな剣を取り出したように、「怒り」や「攻撃性」といったネガティブな面から、「生きる力」という自分だけの剣を取り出せるように。最後に、牡羊座が支配する体の部位についてです。牡羊座が支配するのは髪の毛を除く頭部と顔面です。顔のパーツでは特に「目」を支配しています。視力に関するトラブル、頭と顔面に関するトラブル(頭痛・顔面神経痛・視力低下・ドライアイ・吹き出物・にきび)も牡羊座管轄です。牡羊座新月の時にはこれらの部位の健康増進を願ったり、トラブルがある場合の治癒を願うのに向いています。
2023.04.14
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。3月22日の午前2時22分に太陽と月が牡羊座0度49分で出会います。牡羊座新月タイムの始まりです。これは日本時間ですので、日本以外の地域で新月を迎える方はこの時刻にその土地と日本の時差を足し引きして現地時刻を求めてください。お願いごとのベストタイムは開始から約8時間以内。これはだいたい、新月になった後で月が太陽から5度離れるまでの時間です。この時間帯を逃しても、48時間以内であれば新月効果は残っています。今回の新月は牡羊座で起こります。生まれた時の太陽が牡羊座にあった方、(いわゆる「牡羊座生まれ」の方)と、同じく生まれた時の月かドラゴンヘッドが牡羊座にあった方は、他の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。牡羊座独特の長所を伸ばし、また牡羊座の短所を克服する願いごとに最適です。牡羊座とは特に縁のない方でも、今回の新月では牡羊座に関する願いごとが叶いやすくなっています。(「牡羊座新月のときに叶いやすい願い事」は「レストランの今月のおすすめメニュー」のようなものです。春恒例てりたまバーガー的なものですね。食べたいもの=願いたいことと季節のおすすめメニューが一致しているようなら、ぜひオーダーしてみてください。おすすめメニューとは別の願い事がある場合は、もちろんそちらを優先して大丈夫です)以下、牡羊座の支配分野と、今回の新月で叶いやすい牡羊座に関係のある願いごとの解説です。牡羊座は12サインのはじまりのサインです。内から外へと自分の力を押し出していく奇数のサイン。クォリティは「活動」。季節の始まりを担当し、経験や前例がなくともまずは動いてみよう!という意欲と発想力が持ち味です。何を重んじるかを表す「エレメント」は「火」。火のサインは「熱意」「やる気」を一番に重んじます。奇数・活動・火。この三つが牡羊座の性質をかたちづくる柱であり、今回の新月で叶いやすい願い事のかなめです。牡羊座で新月が起こる時には「新しい世界へ生まれ出ること」や「新しい領域へ自ら飛び込んでいくこと」に関するお願い事が叶いやすくなります。牡羊座は「生まれたての赤ちゃん」「新参者」を表すサインです。ひとつ前の魚座で「自分」の輪郭をなくして宇宙に溶け込んでしまった魂が、牡羊座でふたたび裸の赤ん坊としてこの世界にデビューします。新入学生・新社会人から新婚さんまでこの春から「新」のつく身分になる予定の方。転勤・転校・留学などで生活環境がガラっと変わる方はお願い事のチャンスです。今年も去年と同じ環境、ただ一年経っただけ、という方も、今回は「新しい」「はじめて」というキーワードのつく願い事が吉です。何か新しいことに挑戦したい方は、牡羊座新月に願ってみてください。牡羊座は「開拓者のサイン」「創始者のサイン」とも言われます。この春から親元を離れて一人暮らしを始める方、また、転職・独立・起業する方。あるいは、まだ決まってはいないけれど、とにかくいままで居た古巣を出てきて、新しく生きる場所を求めて行動中の方。新しい人生を始めようとする全ての方を牡羊座の新月が後押ししてくれます。新しい環境に身を投じた人たちを応援してくれる「牡羊座の新月」ですが、実は「早く慣れますように」「新しい仲間とうまくやっていけますように」といった「馴染みたい」系のお願いは適用範囲外です。牡羊座は奇数のサインであり、「まず自分が外へ出ていくこと」が一番大事です。「飛び込んだ世界で歓迎されるかどうか」は二の次。今回の新月では、「埋もれること」や「根を下ろすこと」より「とにかく外へ飛び出すこと、新しい経験へ飛び込んでいくこと」が最優先。「周りの環境と馴染む・仲良くなる」というテーマはお隣の牡牛座になってからやっと出てきます。「自己主張」「率直さ」「正直であること」「自分の欲求に忠実であること」などが牡羊座の重要なテーマです。これも「生まれたての赤ちゃんらしさ」と関係があります。「生まれたての赤ちゃんらしさ」とは、今この瞬間の自分自身のために生きるということです。他人に気に入られるため、とか、他人の望みをかなえるために生きるのではなく、自分の望みをかなえるために生きようとすること。もっと重要なのは、その望みが実現するかどうかにかかわらず、自分の求めているものについて常に正直であることです。赤ちゃんは自分が空腹だと泣きますが、他人が空腹だという理由では泣きません。「自分はお腹がすいていませんよ」というふりもしません。「求めよ、さらば与えられん」という言葉があります。もとは新約聖書に載っている、ナザレのイエスの言葉です。求めなさい。そうすれば与えられる。探し歩きなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。我が子がパンを欲しがるのに石を与える親がどこにいるだろう。主が、あなたの求めるものを与えないようなことが本当にあるだろうか。そういう風にイエスの言葉は続きます。この言葉の肝は、キリスト教的には「我が子がパンを欲しがるのに……」から始まる後半部分です。あなたをこの世界にあらしめた、親のような神――これは当番の「神」に対する見解じゃなくて、ナザレのイエスの、「神」に対する見解ですよ、念のため――が、あなたが本気で求めているものを与えないわけがない。だから、みおやなる神を信頼して本気で求めなさい、ってこと、それがキリスト教的には大事なところ。つまり「必ず与えられる!だから信じよ!」ということです。……なのですが。牡羊座的にはそれより前の部分、「求めよ!」がまず重要です。求めよ、さらば与えられん。与えられるためには、まずは求めなければならない。自分から、望みをオープンにしなくてはならない。それが牡羊座のテーマです。牡羊座のテーマのひとつに「自己主張」というのがあります。「自己主張」って、よくわからないけどワガママっぽい気がする、と思う方や、実際に自己主張するのも苦手だという方、少なからずいると思います。でも、「自己主張」ではなく、ただ「自分の願いをオープンにする」であれば、少し気楽になりませんか。最初からバリバリ自己主張できる「最強の牡羊座」を目指さなくてもいいと思います。まずは小さな牡羊座を体現することから始めましょう。最初は自分にだけでも正直に。それから他人にもオープンに。伏せたカードをめくるように、ただ表に出していきましょう。他人はエスパーではないので、伏せたカードの背中だけ見て絵柄を当てることはできません。めくらずに当ててほしい、では神経衰弱になってしまう。カードはめくるもの。思っていることは出すもの。気楽に開けようカードと態度。まず最初の一枚をひらいてみましょう。そこからすべてがはじまります。「生きたい!」という本能・情熱、「やるぞ!」という熱い心も牡羊座管轄です。これには、牡羊座の支配星である火星が影響しています。火星は戦士・英雄の星です。また、「武器」や「刃物」にも関係しています。火星は「切り開く力・立ち向かう力」をあらわします。「独立」といったことにも関係しますし、「競争」という意味も持ちます。自分が生きるため、欲しいものを得るために他人を押しのけなければならないなら、どうあっても押しのける。そういうのが火星のテーマです。こう書くと荒っぽく暴力的な感じに受け取る方もいると思います。しかし、こういう「押しのける力」というものが必要な場面も人生にはあります。たとえば、この世に生まれてくるときだとか。胎児が母体から離れて外の世界に出てくるとき、母体は激しい痛みを感じますが赤ちゃん自身に悪気はみじんもありません。自分が生まれたらお母さん痛いだろうな、なんて考えて遠慮してたら生まれてこられません。全力で壁を押しのけないと生きられないから、「この先」へ行けないから、しゃにむに押しのけるんです。これもまた「ひらく力」です。この「押しのける力」に関係して、「勇気」というテーマも出てきます。自分の生きる道を自分で切り開く勇気、戦ってでも求めるものを勝ち取る勇気。そして、嫌だと思うことにはきっぱり「やだ!」という勇気。「戦士であること」や「他人をあてにしないこと」などに関する願いも牡羊座新月のときには向いています。他人の意見や感情に左右されず「自分を肯定すること」も牡羊座のテーマです。「出る杭が打たれるなら、打たれても凹まないほどのでっかい杭になってやる」それが牡羊座の心意気です。12サインの先頭に位置するので「一番になること」「先頭を走ること」「イニシアティブを取ること」に関係したお願いにも向いています。誰か先導してくれる人についていくのではなく、自分から先駆者となること。流されないこと。最初の火のサインだけに「口火を切る」こと。この春「リーダー」「トップ」に抜擢された人、あるいは立候補予定の人、牡羊座新月はチャンスです。「強さ」「大胆さ」「決断力」など、ほしいと思う資質を新月に願ってみましょう。牡羊座新月のときには、牡羊座の長所を伸ばすだけではなく短所を克服するお願いにも向いています。牡羊座の短所は、「俺が先だ!」というアピールが暴走したときに出てきます。「自己主張ばかりで他人の言うことに耳を傾けない、自分の間違いを認めない」という面や、自己肯定や自信が暴走した「他者を闇雲に否定する」という面、「自信過剰」「喧嘩っぱやい」「勝ち負けに異様にこだわる」という短所も出てきます。ひどくなると暴力に走る場合もあります。また、牡羊座と火星は共に「怒りの問題」を支配しています。自分の「怒り」(怒りは欲求不満――自分の思い通りにならないこと――から生まれるものですが)をどう扱うかに関する願いも牡羊座の新月に向いています。人に向かって怒っちゃう方、怒りが自分に向かっちゃう方、ついモノに当たってしまう方、と色々いると思いますが、「怒りをどう扱うか」で悩んでいる方は大事なものを壊す前に牡羊座新月と一緒に解決策を探してみましょう。また、牡羊座は行動力と率直さが長所なのですが、これが行き過ぎれば「すぐ結果を求める」「短気・せっかち・我慢がきかない」という性質も表れます。歯に衣きせない言動も、欲しいものは欲しいのだと主張する率直さも牡羊座の魅力ですがこれも行き過ぎれば「他人(の痛み)への配慮のなさ」「利己主義」「強引さ」となります。短所をだいぶ沢山挙げてしまいましたが、牡羊座が特に「悪いサイン」というのでは決してありません。他のサインよりも自分に正直で生命力が強いだけなのです。日本神話のスサノオノミコトみたいな「荒ぶる神」は牡羊座のイメージに近いです。牡羊座力の暴走でお悩みの方は、必要以上に自分や他人を傷つけず、もっと建設的な、「ひらく」方向へと力を使っていけるように新月にお願いしてみましょう。スサノオノミコトが、ヤマタノオロチの骸からみごとな剣を取り出したように、「怒り」や「攻撃性」といったネガティブな面から、「生きる力」という自分だけの剣を取り出せるように。最後に、牡羊座が支配する体の部位についてです。牡羊座が支配するのは髪の毛を除く頭部と顔面です。顔のパーツでは特に「目」を支配しています。視力に関するトラブル、頭と顔面に関するトラブル(頭痛・顔面神経痛・視力低下・ドライアイ・吹き出物・にきび)も牡羊座管轄です。牡羊座新月の時にはこれらの部位の健康増進を願ったり、トラブルがある場合の治癒を願うのに向いています。
2023.03.15
こんにちは、星見当番です。遅くなりました、本日は新月予報をお届けいたします。2023年2月20日16時05分、太陽と月が魚座1度22分で出会います。魚座の新月タイム開始です。これは日本時間ですので、日本以外で新月を迎える方はこの時刻に現地との時差を加減してください。お願いごとのベストタイムは太陽と月が合(ゼロ度)になってから8時間以内です。これは月が太陽からだいたい5度離れるかどうか、というくらいの時間。この時間帯を逃しても48時間以内なら有効範囲内です。生まれた時の太陽が魚座にあった方(いわゆる魚座生まれの方)、および月・ドラゴンヘッドのいずれかが魚座にあった方はそ例外の方よりもこの新月の影響を強く受ける可能性があります。魚座ならではの長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。魚座に特に天体を持っていない方でも、今回の新月では魚座の支配分野に関するお願いがお得メニュー(※)となっております。※あくまで「お得メニュー」ですので、他の願いごとをしてもOKです。新月の願いごとは10件まで可能なので、自分のしたい願いごとをした後で余ったら今月のおすすめ・魚座メニューをお試しください以下、魚座の支配分野と今回の新月に叶いやすい願いごと例です。魚座は12サインの12番目。「自分←世界」の偶数サインです。運動区分は「柔軟」。「活動」がはじめ、「固定」がたかめたテーマを次の季節に向けてときほぐしていくのが柔軟サインの役目です。元素は「水」。水サインは「感情」や「絆」を大切にします。「偶数」「柔軟」「水」。魚座新月で叶いやすいのは、この三つの要素をあわせもつねがいごとです。12サインの終わりに位置する魚座は「総仕上げ」のサインです。「おわり」をなごやかに迎える前の、清算作業をするのが魚座の役目です。魚座は「イチからまた始めるために、ゼロへと戻っていく」サインです。今までにいた世界で身につけたものをすべて洗い落としていきます。ところで確定申告が必要な皆様、書類の進捗いかがですか?これもまた、ひとつの清算作業。当番も新月予報を出し終えたら、申告書の作成作業に入ります。いままでいた場所とお別れすること。さよならを言うべき相手に、ちゃんとさよならと言うこと。お世話になったひとにお礼を言うこと。もし可能なら、旅立ちの前に仲直りできる相手とは仲直りしておくこと。絶対に、ということではありませんよ。できるなら、です。今回の新月はこれらのことを忘れることなくスムーズに行いたいというお願いに最適です。歓送迎会や謝恩会の幹事さんになった方の成功祈願にもいいですよ。一対一のお別れではなくて、集団対集団のお別れ。大勢の生徒が、先生が、親たちが集まって、互いに別れのあいさつをし、再会の約束をする。別々の場所に行っても、みんなともだち。日本では3月が年度末なので、ちょうど卒業式のイメージが魚座の季節と重なりますね。魚座の支配星は海王星です。海王星が発見される前の魚座の支配星は射手座と同じ木星でした。海王星は「境界のはっきりしないもの」を支配し、木星は「大きく広がるもの」を支配します。冬の3サインの先頭、地の活動サインである山羊座のテーマは「社会の一員として自分の足で立つこと」でした。続く風の固定サイン・水瓶座は「自分の足で立つこと」だけでは足りないと「自分の頭で考えて、社会を捉えなおすこと」をテーマとしました。魚座の前の2つのサインはどちらも「自分が」「自分で」というのが重要でした。山羊座と水瓶座の支配星は両方とも土星(天王星発見以前の水瓶座の支配星は土星)です。土星は「境界をはっきりさせる」という意味を持つ星です。しかし魚座の支配星は、新旧両方とも「ふくらむ」とか「ゆるめる」という意味を持つ星です。「自分」と「それ以外」を分けている境界線を溶かし、自分と他人、自分と世界が溶け合ったような曖昧状態になることを魚座は目指します。「自分が」「自分で」ではなく「あなたもわたしも」というのが魚座の性質です。ここから「受容」「慈悲」「寛容」というテーマが出てきます。「批判・分析(これは魚座の対向にある乙女座のテーマです)」をせず、白黒はっきりさせないまま受け入れること。「分け隔てをしないこと」他人を自分の都合で敵と味方に色分けしないこと。自分の勝手な基準で裁かないこと。自分と他人の間に、また自分の心と体の間に隔てをおかないこと。他人の心身を、自分の心身であるかのように気遣うこと。その延長として、自分を取り巻く環境を、自分の心身であるかのように気遣うこと。体の痛む箇所へ、考える間もなく手をのばして庇おうとするように、他者の痛みに手を差し伸べること。そして、何の見返りも求めないこと。「無償・無条件の愛」「共感」「ゆるし」に関するお願いにも魚座新月は最適です。相手のことを自分同様に気遣うことができる人になりたいのだけど、心の中の何かが邪魔してうまくいかない方は魚座新月の力を借りてみてください。また、自分自身のケアが苦手だという方、他人に親切にされることを自分にゆるすことができない、という方も、魚座新月にお願いを。魚座は「与えること」と「受けること」の間にも隔てを置かないサインです。「癒し」「浄化」「手当て」などをお仕事にされている方は魚座に支配されています。魚座はまた、「終末」とも関係の深いサインです。「循環」という意味もあります。終末医療・ホスピスなど「看取り」に関係したお仕事。葬祭関係のお仕事やご遺族の心のケアに関わるお仕事。環境保護・リサイクル・特に水質浄化などに関わるお仕事。マッサージ(特にリンパドレナージュやリフレクソロジー)関係。その他ヒーリングに関するお仕事。これらのお仕事をしている方、目指す方を魚座の新月が応援しています。魚座の支配星・海王星は「幻覚・ファンタジー・想像力・眠り・夢・映像芸術」などを支配しています。また、「忘却・エクスタシー(忘我の境地)・没入・霊性・薬物中毒・依存症・酩酊」など「自分とそれ以外、現実と非現実の境界が曖昧になっている状態」はすべて、健康なものから不健康なものまで切れ目なく、幅広く魚座の管轄です。「目を閉じてリラックスすること」「日常生活から離れて心を解放すること」「休息」「自分よりも大きな存在に心身をゆだねること」これらも魚座と海王星の支配分野です。不眠・眠りが浅い・睡眠パターンの乱れ(昼夜逆転)などでお悩みの方は魚座新月に安眠祈願を。悪夢を見る、または怖い想像に心を占領されてしまって眠れない、という方は悪夢除け・心を縛っているものからの解放・忘却のお願いをしてみてください。また、「夢からアイデアを得たい」というお願いもお薦めです。「映像」関連の趣味あるいはお仕事をお持ちの方(絵画・写真・動画作成など)、映像関係、あるいはファンタジー系のクリエイターを目指す方も魚座の新月に成功を願うことができます。また海王星は「香り」や「音楽」といったものにも関係があります。映像・香り・音楽はどれも「感じとることはできるが触ることはできない、境目の曖昧なもの」という点で海王星の管轄です。この新月予報を書き始めた頃には想像もしていなかったけれど、現在は動画サイトもあって、個人が簡単に動画を撮って公開したりできるようになったんですね。魚座新月を期に動画配信者デビューというのもありかも。そのほかアロマテラピー、音楽セラピーなどに関係したお願い事もお薦めです。瞑想・ヨガ・内なる喜び・精神的な幸福感・満足感、そして霊的な敏感さも魚座管轄。ヨガや瞑想のコースに通いたいと考えている方、よきコーチに出会えるようにお願いをしてみるのはいかがでしょうか。魚座で新月が起きるときには、魚座特有の短所を克服するお願いをかけることもできます。すべてのサインにおいて言えることですが、魚座の短所は魚座の長所の暴走形です。「行きすぎた自己放棄」「自分が自分が」という姿勢を手放し、目を閉じてより大きな存在に身をまかせてしまうのが魚座のテーマです。しかしそれが暴走すると自分でしっかり目を開けて判断すべき場面においてまで、他人にどうにかしてもらおうとする、という面が出てきます。自分は自分であるという「芯」のようなものをなくして混乱してしまう。「芯」をなくした空白を埋めようとして他人や物・特定の行為(買物・お酒・薬物ほか)に頼りきってしまう。魚座は「手放すこと」がテーマのサインなのに、こういうものにしがみついてしまうと今度はそこから離れる・抜け出すことが困難になってしまう。「耽溺」「やみつき」「依存・共依存」の問題。「『自分は自分である』という芯を持つ」というのは、魚座の180度反対に位置する乙女座のテーマです。12サインは、それぞれ反対側にあるサインと一対になってバランスを取りながら存在しています。魚座が暴走すると、乙女座の力が弱くなります。乙女座は「自分のことは自分でする」「やればできる」がテーマのサインです。自分のことは自分で、ということは、他人のこともまた、ご本人様でどうぞ、ということです。魚座の力が暴走して乙女座の力が弱まるというのは「状況を自分の力でどうにかしようとする気力」が弱まるということです。そうなると「ふわふわと浮わついた感じ・非現実性」 文字通り「地に足がついてない」「万事にルーズ」「決断力がなく、雰囲気に流されやすい」といった魚座の弱点がますます表面化します。「一体化」が高じて極端に「受け身」になり、他人に心身を支配されてしまうこと。自分と他人の感情的な境界がよくわからなくなり、自分の感情、特に怒りや不満を他人に押し付けたり、逆に他人から押し付けられたりすること。何でも自分ひとりで解決しようと力まず「与えることは受けること」と宇宙や他人の助けを自然に借りられるのは、たしかに魚座の長所です。しかしそれが行き過ぎれば「私ひとりでは何もできない」という無力感になったり「私には力がないのだから、私は何もしていないのだから、この困った状況はぜんぶ私以外の誰かのせいだ」という被害者意識にすり替わったりします。現在こういった問題を抱えている人は、魚座新月にお願いしてみましょう。魚座の力と乙女座の力のバランスが取れるように。魚座パワーの暴走を止めるには、対向サイン・乙女座の力を強めることが必要です。魚座が支配している体の部位、及び疾患は以下の通りです。くるぶしから下、つま先までの足。足の裏。かかと。アキレス腱。リンパ節。足裏やかかとの角質化・タコ・魚の目・水虫、外反母趾、捻挫などの症状改善を願うのに最適です。足に合って歩きやすい靴が見つかるように、というお願いごとも可能です。また、先に書きましたように「依存」に関することも魚座の管轄です。魚座が支配する病気はアルコール・薬物・または行為(買い物・過食など)への依存症、毒物・薬物乱用による急性及び慢性の中毒症状も魚座管轄。リンパ腫、ウイルスによる病気全般や睡眠障害も魚座支配です。これらがよくなるように、またはよい治療法やお医者さんが見つかるように。依存症で悩んでいる場合は互いに悩みや情報を共有し助け合える、自分に適したグループを見つけて参加することができるように。魚座の新月はこういった願いをかけるのに適しています。
2023.02.13
2023年1月22日午前5時54分、太陽と月が水瓶座1度32分で合になります。2023年最初の新月・水瓶座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月タイムを迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時間を出してください。新月の願いごとベストタイムは太陽と月が合になる瞬間から8時間以内です。この時間帯を逃してしまっても48時間以内なら有効です。生まれたときの太陽が水瓶座に入っている方(いわゆる「水瓶座生まれ」の人)、あるいは生まれた時の月やドラゴンヘッドが水瓶座の方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。水瓶座の長所を伸ばす願いごと、または水瓶座の短所を克服するお願いごとに最適です。水瓶座とはあまり縁がない星回りに生まれた人でも、今回は「水瓶座分野の願いごと」にツキがあります。(「今回の新月で叶いやすい願いごと」は、レストランの「本日のお薦め料理」のようなものです。「それしか願ってはいけない」という意味ではありません。ただ、新月の願いごとは最大10件のお願いができます。願いごとリストにふたつみっつ空きができたら、そのとき旬を迎えている分野=新月が起こるサインの支配分野を覗いて興味をひくものがないか探してみてください)以下、水瓶座の特徴と支配分野です。水瓶座は12サイン中11番目。「自分→世界」の奇数サインです。「三区分」は「固定」。固定サインはその名のとおり、活動サインで始まった物事を高め、確固としたものにさせることが得意です。エレメントは「風」。風サインは言葉によるコミュニケーションと論理を重んじます。「奇数・固定・風」これが水瓶座の三本柱です。風の固定サイン・水瓶座が直接引き継ぐのは、すぐ前の山羊座(地の活動サイン)が始めたテーマです。それと同時に、水瓶座は天秤座(同じ風の活動サイン)のテーマも引き継いでいます。山羊座のテーマは「社会の中での自分の責任を考え、引き受けること」。この山羊座のテーマを引き継ぐ一方で、水瓶座は遠い天秤座のテーマをも引き継ぎます。天秤座のテーマは「出自の違う者同士が出会う中で、それでも個人と個人が手を結ぶためにどうやって言葉を交わしたらいいか考えること」。水瓶座は、この両方のテーマを引き受け、裏打ちし、高めていこうとします。水瓶座のひとつ前、山羊座は活動サイン(自ら物事を始めるサイン)でありながら、同時に偶数(世界→自分)のサインです。既に出来上がっている社会に参加し、既に出来上がっている「ルール」を我が身に引き受け、それにのっとってプレイしながら自らの陣地を広げていくのが山羊座です。山羊座は地のサインです。地のサインは「過去を土台として立つ現在」を重視します。祖父母がいて、両親がいて、自分がいる。先祖や創業者の志を継ぎ、家(会社・地域社会・国家)の看板を背負っていこうとする。それが山羊座です。これに対して風サインの水瓶座は未来を見ています。山羊座が過去から現在へと積み上げた土台を離れて、ちょうど人工衛星のように上から地上を見下ろすのが水瓶座です。実はこの水瓶座衛星を打ち上げたのは山羊座です。山羊座はロケットエンジンであり、また、ロケットの発射基地です。大気圏を出て宇宙空間に入ると山羊座エンジンは切り離され、水瓶座衛星は単体で周回軌道に乗り、そして地上へ向って信号を発し始めます。山羊座のテーマが「過去から現在までを振り返り、社会のしくみを知ること。そして既存のルールを踏まえて自分の足でしっかりと地に立つこと」であるとすれば、続く水瓶座は「その現在を更に俯瞰し、必要と感じたら既存のルールを改めていくこと」がテーマです。水瓶座は、世間の常識やルールと自分のアタマで考えたことを照らし合わせてみます。そして自分の覚えた違和感を大事にします。水瓶座の性質としてよく挙げられる「独創性」「逆転の発想」「革新的」はすべて「自分の頭で考えなおす」が根っこになっています。地の活動サインである山羊座は「習うより慣れろ・考えるな、感じろ」というやり方で既に出来上がっている社会に活動しながら順応していきますが、風の固定サインである水瓶座は「考えて、考えて、考えて、考え尽くせ」というやり方で社会を動かそう、ルールを決めなおそうとします。水瓶座の支配星は天王星ですが、天王星が「発見」されて占星術に組み入れられる前は土星が山羊座と水瓶座の両方を支配していました。一見対照的なこの二つのサインは、同じ「ルール」というテーマに両側から挑戦している、と言えます。山羊座は地上、過去の側から。水瓶座は空から、未来の側から。そんなわけで、今回の水瓶座新月では「ルールのおさらい、そして見直し」系のお願いが叶いやすくなっています。今、自分の所属するグループのルールに関して「これはちょっと違うんじゃないかな」と思っていることはありませんか?長年続いてきたルールだけれど、今後もそれに従い続けていいものなのかどうか?と思うものがありませんか?私はルールの「こちら側」にいる。だけど、もしも立場が逆転しても、私はそれを素直に受け入れられるのだろうか?そんな疑問を持ち始めた方、いまのルールについてゆっくり考え直してみたい、と思った方を水瓶座新月が応援しています。「『私』と『あのひと』。両者の立場が逆転しても、そのルールはOKだろうか?」と考えることは、天秤座(風の活動サイン)のテーマである「バランスを取る」「公平性」を引き継ぎ高めていったもの、と考えることもできます。論理的に(風)、そして結論を急がず辛抱強く(固定)考え続ける力、そして、考えて「やはり変だ」と思ったら古い考えを打ち壊す力(天王星)。そんな力が欲しい方を水瓶座新月は応援します。「思考停止をせず、自分の頭で考える」というのが身上の水瓶座は、それゆえに「それまでの社会(の常識)」から「あっち側」扱いされることが多くなります。具体的には「問題児」「寝た子を起こすやつ」などと言われてグループからはじかれる、というようなことです。しかし、「自分で考え、確かめたこと」を自ら発信することで同じように自分で考えたことを発信する人たちとの交流が始まります。ここで、天秤座(風の活動サイン)がスタートさせた「個対個のお付き合い」が復活するのですね。「それまでのルールからはみ出るサイン」である水瓶座は同時に「友情」のサインでもあります。氏育ち、属するグループに関係なく、同じ考えを持つ人同士の友情です。上下関係や出身で人を縛り付けたり、何かを強制したりしないこと。これが水瓶座的な友情の第一のルールです。自分には、自分の頭で世の中のルールや他人の考えを検算してみる自由と能力がある。そのことを理解し、認め、自分に許すこと。同じように、他人にも、その人自身の頭で世の中のルールや「その人にとっては他人である、自分の考え」を検算してみる自由や能力がある。そのことを理解し、他人が考えようとしているときに邪魔をしないこと。ここを履き違えると、水瓶座は暴走して「自分だけが物事を考えうる頭脳を持つ」「自分の考えだけがユニークで正しい」「自分以外は皆ピントがずれていて愚かだ」というところに行ってしまいます。ネガティブ水瓶座の大きな欠点である独善性、他人への関心の欠如、冷淡さはここから生まれます。ネガティブではない水瓶座の基本姿勢は「双方向性」です。水瓶座のマーク(並行する二本の波線)は考えが波状に伝播すること、発信し、受信する、お互いに意見の交換をする、というさまを表しています。「11」の数字で1と1とが並び立つように、他人と向き合い(あるいは並び立って)言葉をかけあい、考えをすり合わせ、「あなた(たち)と私(たち)の間での新しい約束事(ルール)」を作っていくこと。新しい約束事のもとに、ふたたび個人と個人がつどうこと。この「ふたたび、人々がつどうこと」は水瓶座の大事なテーマです。確かに水瓶座は既存のルールに関して色々ともの申したがるサインです。何にでも、疑問を持ち、検算したがり、「自分で考えること」に関して相当頑固です。「あまり自分では考えたくない。誰かに正解を出してもらってそれに従うだけがラクでいい」というひとびとの間に混ざっていると、はじかれて孤立させられてしまうこともあるし、「革命のサイン」なんて言われて既存の社会やルールとひたすら戦い、壊して回る物騒なサインだと思われてしまうときもあります。でも、水瓶座が最終的に目指しているものは社会から孤立することでもなければ社会をぶっ壊すことでもないと当番は思うのです。目指すのは、契約破棄ではなく新しい時代に合った契約のありかたをさがすこと。そして人間、社会、世界と今一度言い交わす(将来を誓う)、仲直りする、契約更新することだと、当番は思っています。風の活動サイン・天秤座のテーマには「平和」と「契約(約束)」がありました。天秤座の後継者である水瓶座もやはり平和と契約を重んじるサイン、の筈です。ということで、水瓶座で新月が起こる時には「友情」と「約束」に関するあらゆるお願い事をするのに適しています。その他、今回の新月で叶いやすいお願いジャンルです。「客観性」「全体像を見て判断する」「この先を予測する」も水瓶座の支配分野です。これは水瓶座の「俯瞰」というテーマに関わりがあります。占星術や易・タロット・数秘術などの占いや天気予報も水瓶座が支配しています。これらは「未来予測」や「全体の中での位置づけを見る」というテーマに関連しているジャンルです。占いの腕を上げたい、よい占い師さんに出会いたい、気象予報士の試験に合格したい、というお願いをすることもできます。なお、占いでも水晶球占い、夢占い、ダウジングのようなものはお隣の魚座管轄とされています。水瓶座の現在の支配星、天王星の影響で以下のような分野のお願い事もできます。直感・啓示・風変わりさ・エキセントリックさ・突然の変化に関する願い。発明・特許に関する願い。人道的な姿勢・ボランティア活動への参加・社会改革・市民運動・未来や理想に関する願い。これは「これまでの契約を考え直す」というテーマに関係します。また、性愛や生殖をベースにはしない交際や愛情のありかたも水瓶座管轄です。これは水瓶座とスクエア関係にある蠍座(性愛や生殖をベースにした愛情やしがらみ)の考え直しと捉えることもできますね。「肉体ベースではない交際や愛情」と考えれば、水瓶座とスクエア関係になるもうひとつのサイン・牡牛座の考え直し、と捉えることもできます(牡牛座は蠍座の180度反対側のサインです)。さらに、獅子座(自分が熱くなれるかどうかが大事)の180度反対側にあるのが水瓶座、というように十字関係で比べてみると、水瓶座的な愛ってどんなものか、輪郭が見えてくる気がします。水瓶座で新月が起こる時には、水瓶座的特性の行き過ぎを抑える願い事をかけることもできます。先の方でもちょっと書きましたが、水瓶座が暴走すると「他人への無関心」というのが表面に出てきます。自分の考え「だけ」、自分のユニークさに「だけ」こだわるようになったら危険信号です。立場を逆にして考えるということができなくなったり、自分の考えが他人によって批判されるのが怖くて閉じこもってしまったり、他人の言うことには耳を傾ける価値がない、と思ったり。そういうことで困っているなら、今回の新月に改善を願ってみてください。考えは分かち合ってこその水瓶座です。体の部位では「ふくらはぎ(膝から下・くるぶしより上)」が水瓶座支配です。全身の「静脈」や、体全体の血液循環も水瓶座が支配しています。病気では、足のむくみ、下肢静脈瘤、冷え性、「エコノミークラス症候群」、それから天王星の影響で痙攣や発作を伴う病気全般が水瓶座の管轄です。これらの症状でお悩みの方は、水瓶座新月に症状緩和のお願いをすることができます。
2023.01.15
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。日本時間で2022年12月23日19時16分に太陽と月が山羊座の1度32分で出会います。2022年最後の新月、山羊座新月タイムのはじまりです。2022年最初の新月は1月3日で、これも山羊座の新月でした。山羊座新月で始まり山羊座新月で終わる、やぎやぎしい年が終わろうとしています。当テントでお知らせしている新月の日時は日本時間です。日本以外の地域で新月の瞬間を迎えるご予定の方は、この日時に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはおよそ、太陽と重なった月が太陽から5度離れるかどうか、という時間帯です。この時間帯を逃しても開始から48時間以内ならばOKです。生まれた時の太陽が山羊座にある方(いわゆる山羊座生まれの方)、同じく月やドラゴンヘッドが山羊座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。山羊座特有の長所を伸ばす願い事、逆に山羊座の短所を克服する願い事に最適です。特に山羊座に天体を持たない方でも、今回は山羊座の支配分野に関係のある願いごとが叶いやすくなっています。(「その新月で叶いやすいお願い事の分野」はレストランの「旬の食材を用いた今月のお薦め料理、しかもお値段もお得」のようなものです。それ以外を注文してはいけない、という意味ではありません。自分が注文したい料理=願いたいことが別にあるならそれを優先させてください。ただ、新月の願いごとは10皿=10件までオーダーできます。あとひと皿頼めるけれど決まらない、というときに、そういえば旬のお薦めメニューのリストがあったなあと思い出していただければ幸いです)以下、山羊座の解説と山羊座新月に叶いやすい願いごとの分野です。山羊座は12サインの10番目。外にあるものを中に受け入れる「自分←世界」の偶数サイン。物事を始めることが得意な活動サイン。そして形ある、具体的なものを大事にする地のサインです。偶数・活動・地。今回の新月では、この三本柱を芯に持つ願いごとが叶いやすくなっています。山羊座の支配星は土星。「ルール」「限界」「時間」を司る星です。土星と山羊座は「この世で自分が関わることのできる時間には限りがある」というメッセージを伝えます。自分は必ずいつか死ぬ、そしてそれは明日かもしれないということ。たとえ死ななくても、小さな節目・物事の終わりは日常的に容赦なくやってきます。山羊座新月では、時間を大切に使うことに関する願いごとがお薦めです。遅刻癖や先延ばし癖がある方は今回の新月に「決めた約束通りに動けるようになりたい」と願ってみましょう。また、時間やお金など、限りある資源を有効活用できるようになりたいという願いごともお薦めです。省エネ・倹約に関するお願いもいいですね。さて。牡羊座を1番目として数えると、山羊座は10番目です。牡羊座が赤ちゃんであり、天秤座が社会人一年生だとすれば、10番目の山羊座は社会の屋台骨を支える壮年のサインです。ここにおいて、人生のケタがひとつ上がります。山羊座の段階において人は山の頂上に立ち、それまで自分が登ってきた道と、これから自分が降りていく道の両方を視野に入れることができるようになります。後から登ってくる若い世代のことも考えられるようになるし、自分にできることと自分に残された時間の短さについても考えられるようになります。山羊座は「分水嶺」です。ここで道は分かれます。これまでの自分を総括し、これからどちらに舵をきろうか、自分の力をこの世の中へどのように役立てていけるだろうか、と考えてみたい方は山羊座の新月が狙い目です。「10番目」ということの意義についてもう少しお話しいたしましょう。「10」は「1(牡羊座を表す数字)」から始まったことが完成することをあらわし、また、創造性を意味する「5(獅子座を表す数字)」の2倍でもあります。「1」や「5」は奇数ですが、「10」は偶数です。山羊座は季節の始まりに位置し、先頭に立ってゆく活動サインであるにもかかわらず、「受け身」を意味する偶数サインです。なんだか矛盾しているように思えますね。これは自分が前を走りたいから出て行くのではなく、周囲から押し上げられ、選ばれて先頭に立つ、ということです。「俺の邪魔をするな、どけーッ!」と走っていくのが1番目の牡羊座、「この俺がすごいことをやってやるからみんな見ろ、驚け、褒めろ!そして俺についてこい」と言うのが5番目の獅子座であるとすれば、10番目の山羊座は「どうぞ私にお任せください。何が来たってやってみせます」と言うサインです。山羊座の大きなテーマのひとつが「責任を負うこと」です。英語だとresponsibility。「応答する(response)ことが可能であること(ability)」が元々の意味です。「受けて立つ」ということができること。自分に任されたつとめを完遂できること。自分の担当領域で問題が起こった時に、その責を負うことができること。これらが山羊座のテーマです。「責任感に溢れるおとな・リーダー」を目指す全ての人を山羊座新月が応援しています。ひとつ前のサイン・射手座の口癖が「なんとかなるさ」だとすれば、山羊座の口癖は「なんとかします」。何が来たってなんとかできるようになりたい方、今回の新月がチャンスです。「プロフェッショナル」「組織の一員であること」「覚悟」「向上心」「努力」なども山羊座のキーワードです。特に「覚悟」というのはとても山羊座らしい言葉ですね。土星らしい言葉でもあります。夢や理想ではなく、目覚め、悟り、現実を見ること。リスクや限界を正確に見積もること。この世にはままならないことがあるのも知った上で、それでも「なんとかしよう」と決意すること。そして、本当になんとかしてしまうのが山羊座さんたちなのです。(当番はいわゆる「山羊座生まれ=太陽山羊座さんたち」のこととしてこれを書きました。でも本当は、太陽山羊座さんたちだけがこの力を持っている訳ではありません。生まれついた星回りには関係なく、現実を見据えて「なんとかしよう」と思ったとき、ひとは誰でも少し山羊座っぽくなるものなのです)山羊座は「形にして残す」という意味を持つ「地のサイン」です。ひとつ前のサイン・射手座が「学問のサイン」なら、山羊座は「実践のサイン」です。学んだ事柄、培った技術を実際に使うこと。人々の役に立ち、報酬を受けとること。自分の能力を活かし、この社会に自分の居場所を築くことが山羊座のテーマです。今回の新月、お仕事全般に関する願いごとが吉です。山羊座には「建設」「組織」という意味もあります。会社設立、新プロジェクト発進。新しいチームを作り、皆で社会に向かって漕ぎ出す方々を山羊座新月は応援します。社長・店長・経営者・キャプテン・プロジェクトリーダーの皆様。山羊座新月は貴方のためにあります。企画成功・商売繁盛祈願に最適です。「初志貫徹」「自己鍛錬」「持久力」も山羊座のテーマです。今まで何かを計画してもゴールに到達できなかったという方、今度こそ成功させたいものがあるという方は山羊座新月がチャンスです。山羊座には「成功」「承認」というテーマもあります。「社会に認められること」。努力が実をむすび、社会から正当な評価を得ること。受験生ならば自分が培ってきた学力を認められて「入学を許可されること」が、求職中の方ならば、最終面接に通って「入社を許可されること」がこれに当たります。この「認められて、組織の新しい一員として迎え入れられる」ということも、山羊座の「ケタがあがる」経験のひとつです。そんなわけで山羊座新月、「合格祈願」に最適です。「認められること」の反対で「認めること」「正当な評価を下すこと」も山羊座の管轄。評価を下す側の立場――職場で言えば、管理職。学校でなら教師や試験官。山羊座は「権威者」のサインでもあります。「自分のしたことを認めてもらうためには何が必要か」「自分が権威者として下した評価が正当なものだと認められるには何が必要か」そう考えると出てくる山羊座のテーマが「説得力」です。国の元首には元首としての説得力が必要だし、営業マンには営業マンの、教師には教師の説得力が必要です。受験生や求職活動中のひとも、選考者に「自分はそこに身を置く資格がある」と認めさせるには説得力が必要です。ここで言う説得力とは、水星的な表現力のことではなく、土星的な「存在感」や「実力」に近いものです。「この人はうちのチームに必要な人だ」と納得させる力、「あいつを呼んでこい」と言わせる力。「あのひとならやってくれる」と思わせる力。カリスマ性も山羊座のキーワードです。幅広い意味で実力をつけたい人。昇進試験を受ける人。「上司」と名のつく立場にこれからなっていく人。説得力がたっぷりそなわった良き権威者をめざし、山羊座の新月に願い事をしてみてください。山羊座の支配星が土星である関係で「力の衰え」「老い」も山羊座のテーマです。これは「自分がいつか死ぬという事実を見据えること」と関係します。自分や、大切な人が衰えていくという事実とどう向き合うか。死ぬ前に何をしたいか、できるか。自分が死んだ後、残される人やもののことをどうするか。「老後の保障」「介護」なども山羊座のテーマです。高齢者、または高齢でなくても体力が低下している方のケアをお仕事とする方(介護士やケアマネージャーなど)、あるいはそれを目指す方は山羊座の管轄です。プロとしてよりよいケアを提供できるようにと願うことも出来ますし、ケアを必要とする側がよい介護士さんやお医者さんを見つけたいと願うこともできます。「長い時間をかけて熟成されたもの」も山羊座管轄です。山羊座は「伝統」「過去」「古典」のサインでもあります。特に伝統的な技術や知恵を伝える熟練の職人さん、古典芸能の継承者が山羊座の管轄です。年月に裏打ちされた知恵や技術を継承したい方、古いものの復元・保存を手がける技術者になりたいという方は山羊座新月にお願いを。趣味の世界でも、歴史や伝統を感じさせるものは山羊座の管轄です。茶の湯、お習字、生け花、着付け、和裁、日本舞踊、お能や歌舞伎などの伝統芸、骨董品の収集なども山羊座的な趣味です。和の趣味だったら「お師匠さん」とか「家元」がいるようなジャンル。洋の趣味だったら「マスター(マイスター・マエストロ)」と呼ばれるひとたちがいるジャンルが山羊座管轄です。これら山羊座的趣味を新しく始めてみたい方も今回の新月はチャンスです。山羊座で新月が起こるときには、長所を伸ばすお願いだけでなく、山羊座の短所を克服するお願いをかけることもできます。山羊座には、以下のような短所があります。「憂鬱」「思考パターン・行動パターンの硬直」「どうせ私なんかが……しても何も変わらない」というような悲観的な言葉づかい。様々な「恐れ」の問題。稼ぐこと、評価されること、責任を取ることへの恐れ。変化への恐れ。自分や他人に厳しい評価を下しすぎること。自己否定。ひきこもり。努力のできないひと、特に弱者への、冷淡さ。損すること、失敗すること、責められることを恐れ、力やお金を出し惜しみしてしまうこと。これらは「制限」というキーワードを持つ土星に関連します。それでも!それでも山羊座は、自らコトを起こしていく「活動サイン」です。積み重ねてきた自分の時間、自分の努力を信じ、また、それが社会を、たとえゆっくりでも変え得ると信じて更に努力し続けることのできるサインです。支配星である土星は「ダメ出しを加えてくる星」ですが、土星のダメ出しは言ってみれば「おとな養成ギプス」のようなものです。山羊座は土星の加えてくるプレッシャーに耐えて力をつけることができる強いサインです。今回の新月では山羊座の短所を抑え、本来の強くて魅力的な山羊座になれるようにとお願いすることができます。山羊座が支配している体の部位は「膝周辺」そして、「体の芯」である骨と関節。胆嚢・胆汁そして皮膚、歯と爪も支配しています。病気で言ったら膝の疾患、リウマチなどの関節痛、胆嚢炎に乾燥肌、湿疹などの皮膚のトラブルに歯周病。土星支配のサインなので「冷え性」「体のこわばり」も山羊座管轄です。山羊座新月は、これらの部位の健康及び症状緩和の願いをかけるのに最適です。
2022.12.17
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2022年11月24日7時56分、太陽と月が射手座1度37分で出会います。射手座新月です。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これは月が太陽から約5度離れるまでの長さです。この時間帯を逃していても48時間以内であれば有効範囲内です。この48時間はおよそ月が太陽の光に飲み込まれている範囲を脱して細い三日月が現れる前まで、という長さです。生まれた時の太陽が射手座にある方(いわゆる「射手座生まれ」の方)、同じく、生まれた時の月やドラゴンヘッドが射手座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性が高いです。射手座のよい面を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。射手座とは特に縁のない方でも、今回の新月では射手座の支配分野の願いごとが叶いやすくなっています。(新月が起こるサインによって変わる「叶いやすい願いごとジャンル」は、「今月のおすすめ料理」のようなものです。あくまで「おすすめメニュー」であって、「それしか注文できない」ということではありません。レストランで注文するときのように、自分がほしいものをお願いすればそれでOKです。ただ、「今月のおすすめ」は言わば旬の食材を用いた一皿。新月の願い事は十皿までオーダー可能ですので、ひとつふたつ空きがあったら季節のものを取り入れてみてください)以下、射手座の解説と叶いやすいお願いジャンルです。射手座は12サインの9番目。奇数サインは「自分→世界」の性質。エレメントは「火」。火のサインは「熱意」「やる気」「可能性」を重んじます。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の最後の一ヶ月を担当、次の季節への橋渡し役をつとめます。「フォロー」「アレンジメント」が得意です。「奇数」「火」「柔軟」。射手座の三本柱です。今回の新月では、この三本柱が揃う願いごとがお薦めです。自ら広い世界へ打って出て(奇数)、過去よりも未来を、実績よりも可能性を重視し(火)、そしてふたつのものの間の橋渡し役となる(柔軟)ような願いごと。射手座のひとつ前のサインは蠍座。水のサインです。水は冷たくて湿っている。「くっつき、下降する力」をあらわします。これに対して射手座は火のサイン。火は熱くて乾いている。「突き放し、上昇する力」です。蠍座の「愛するものと溶けあってひとつになってしまいたい」という圧力から自由になり、もういちどひとりで、広い世界へ飛び出していくことが射手座のテーマです。自分の力を信じて広い世界に旅立つ人を射手座の新月が応援しています。射手座の支配星・木星が、射手座の「未知へと向かう心」をさらに後押しします。なぜなら木星は「拡大」や「成長」を促す天体だからです。木星の発するメッセージは「お前は大きくなっていいのだ。そうするだけの価値がある存在なのだ」です。射手座と木星は、その呼びかけに「おう!」と答えて立ち上がるひとびとの味方です。射手座は「遠距離の移動」を支配しています。海外への旅行・留学・移住などは射手座管轄です(なお、国内での転居や、国内旅行は射手座の対向にある双子座の管轄です)。2022年11月現在、まだまだ遠距離の移動には困難が伴っています。しかし、希望は捨てないでいましょう。今年はダメでも、来年なら。来年がダメでも、再来年なら。「いつか遠くへ行ける日が早く来るように」と新月へ願ってみませんか。射手座は、双子座と並んで「学問のサイン」でもあります。学問のうち「読み書きそろばん系初等教育」は射手座の180度反対側にあるサイン・双子座の担当です。射手座は双子座領域のはるか先にあるもの、「応用系・高等教育」を担当しています。これは「双子座は近距離の移動・射手座は遠距離の移動」というのと同じです。 双子座は虫眼鏡や顕微鏡、手近なものを微細に観察するための道具。射手座は望遠鏡。遠くを見るための道具。そのほか、双子座は自動車やバイクなど自分で運転する比較的小さな乗り物を担当、射手座は大勢の人を一度に運搬する乗り物(大型船舶や旅客機)を担当、と、このふたつのサインは「見聞を広げること」「学ぶこと」「旅すること」というひとつのテーマの遠近それぞれを分担しています。学業の中でも、特に射手座の支配を強く受けているのは「より遠くへ」行くために必要な分野です。「外国語」に「地理・歴史」。「広く高い視野から物を見る」ための「哲学・法律・宗教・思想」。大学や大学院でこれらの分野を専攻しようとしている方、射手座新月はこれらの分野における学業成就祈願に最適です。また、外国語系の資格を取りたい方も今回の新月がチャンスです。「学ぶ側」だけでなく「教える側」も射手座の管轄です。学校の先生(特に高校生以上を教える先生)、および学校でなくてもレクチャーすることが仕事の方は射手座に守護されています。他に、宗教家(お坊さん、牧師さん、神父さん、神主さん)、裁判官なども射手座に関連した職業とされています。教師とお坊さんと裁判官ではだいぶ雰囲気が違うように思えますが、どの職業も射手座のテーマである「広く高いところからものを見る・考える」ことに関連しています。それに、お坊さんは自分の修業だけでなく、訪れる人に神様なり仏様なりの教えをわかりやすく説明もできなければいけませんよね。射手座は柔軟サイン、ふたつのものの橋渡しをするサインです。外国との交易・輸出入にも関わりますし、教育にも関わります。どちらも、遠くにあるものを近くに持ち込む、身近にあるものを遠くの国へと運んでいくことに関係があります。 学び、理解し、教え、広める。これらの職業についている方、または、これから目指す方々のスキルアップ祈願・資格の取得祈願などに今回の新月は最適です。射手座は、天秤座で始まった「他人の話を聞く」というテーマも引き継いでいます。天秤座では、「話を聞く他人」は目の前にいる具体的な他人でしたが、射手座は「より広くより遠くより高く」のサインです。したがって、意見を求める相手もすぐそばにいる人間であるとは限りません。遠い過去の人物の意見に書物を通じて接したり、異国に単身乗り込んでいってフィールドワークや発掘作業に従事したり。「直感に従う」「率直に話す」「即断即決」なども射手座の大事なテーマです。言いたいことを思いついても、ついためらってしまって思うことをストレートに言えない、という人。やりたいことがあるのにぐずぐず自分に言い訳してしまって、すぐに行動に移れないという人。射手座の新月は自分への言い訳を断ち切るチャンスです。目標にむかってまっすぐ飛んでいける人になりたければ射手座新月にお願いをどうぞ。射手座が直接に引き継ぐのは、すぐ前にある水の固定サイン・蠍座のテーマです。蠍座で特定の相手との深い関係にどっぷり浸かってエネルギー充填が完了したら、次はその関係からひとり立ちして、充填したエネルギーを使いこなすことが必要です。それと同時に、射手座は遠い火の固定サイン・獅子座のテーマを引き継ぎ、ほどいていくという使命も持っています。蠍座と獅子座の共通点は「こだわりを持つ」ということです。獅子座がこだわるのは「家族の誰とも違う特別な、才能溢れたこの私!」。蠍座がこだわるのは「他の誰よりも特別な、私の愛するこの人との関係!」。射手座のテーマはその「これがいちばん大事!こういう私(このひとと一緒)でなければ生きてる意味がない!」というこだわりを克服することです。「特別な自分自身」であることや「特別な唯一の相手との関係」から離れ、孤独ではあるけれど身軽な冒険者になることを射手座は目指します。たとえば木枯らし紋次郎。たとえばスナフキンやフーテンの寅さん。重い鞄は引きずらず、持っていくのは思い出だけ。そんな旅人になりたい方は射手座新月に願ってみてください。野外活動、スポーツなどを通して人々と交流することも射手座の管轄です。スポーツでは特に、サッカーなどの団体競技が射手座の支配下にあります。そのほか、射撃・アーチェリー・乗馬など半人半馬のサインに因んだものも射手座の支配下に入っています。これらのスポーツをなさっている方は、技術の向上や競技会での勝利を願うのもお薦めです。「自然と親しむ」と言えばバードウォッチングや山歩き、ツーリングやキャンプなども射手座支配と言えます。クロスカントリーやノルディックウォーキングもいいですね。これらの趣味を楽しみたい方は射手座新月、お薦めです。射手座は「楽観主義者のサイン」と言われます。これは射手座の守護星「木星」の性質と、射手座が「最後の火のサイン」であることに関係しています。射手座は秋の最後の一ヶ月を担う柔軟サインです。射手座の時期が終わると北半球で最も昼間が短く夜の長い日・冬至が来ます。三か月後に春分が来るまで火のサインは現れません。射手座の火は、牡羊座の火ほど活発でもなく獅子座の火ほど安定感もない、弱い小さな火です。牡羊座の火が、春を告げる生まれたての太陽であり、獅子座の火が真夏の灼熱の太陽だとすれば、一年でいちばん昼間の短い季節、クリスマス前の一ヶ月間を担当する射手座の火は食卓にともる蝋燭のあかり、旅人の小さな焚き火、夜の街をかざるイルミネーションです。「柔軟サイン」の「人や状況に合わせてフォローする力、橋渡しの力」を使って、冬に入る前に人々に自分の持っている火(明るさや温かさ、未来を信じる心)を分け与えるのが射手座のだいじな使命です。射手座の火は、春にふたたび復活することを知って消えて行く火です。太陽の光と熱に頼ることのできない寒い季節を、それまでたくわえてきたじぶんたちの心の中にある暖かさ・明るさを交換しあって生き抜こう、人間は、互いに光や暖かさを贈りあうことができるはずだ、と、射手座はそういう風に人間を信じるサインです。周りの人に、自分の持っている小さな火を分け与えるような人になりたい方、誰か、笑わせてあげたい、喜ばせたい、温めてあげたい相手がいる方。天のサンタクロース・木星に支配された、12サインで一番の楽観主義者である射手座パワーをチャージいたしましょう。忘年会にクリスマスパーティー、人々が集う季節ですね。なかなか会えない相手へ、メッセージを添えてプレゼントを送る季節でもあります。射手座新月は、サンタクロース活動を全力で応援してくれます。運よく会えた人も、残念ながら今年は会う機会を作れなかった人も、それぞれ楽しいひとときを過ごせるように、もらったひとが喜ぶような贈り物が見つかるようにと願うこともできます。射手座で新月が起こる時には、射手座の長所を伸ばす願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。射手座の短所は、楽観主義が行き過ぎた「無責任」「行き当たりばったり」。それから「率直なもの言い」が行き過ぎた結果の「無作法」「毒舌」。「ひとこと多い・ひとこと足りない」。火のサインだけに「炎上」にはご用心。広い世界、大きなものごとに接しているうちに、つい気が大きくなって小さな弱い自分を忘れてしまう「誇大妄想」「自慢癖」「身の程知らず」、「説教癖」「大風呂敷」などがあります。それから、好奇心旺盛なのが裏目に出た「お祭り好き」「野次馬」「浪費」も射手座の短所に数えられます。射手座の臓器は「肝臓」なんですが、その肝臓を痛めつける「暴飲暴食」に走りがちなところも射手座の短所。これらの射手座暴走にお悩みの方は、「行きすぎを押さえ、長所を出せますように」と新月にお願いすることも出来ます。射手座の支配する体の部位は肝臓と大腿部と坐骨神経です。今回の新月はこれらの部位の健康を願ったり、肝臓病や坐骨神経痛の治癒を願ったりするのに適しています。激しい運動をする方で、大腿部の肉離れなどを起こしがちな方も射手座新月に症状の改善や、肉離れが起きないように予防のお願いが出来ます。
2022.11.15
ここから先はおとなの蠍座新月予報です。こどものひとは、できればたよれるおとなのひとといっしょに読んでください。おとなのひとも、できれば信頼できるだれかがいるならいっしょに読んでください。(とても大事なことなので、毎年同じことをくりかえし書いています。今年も書きます。)「自分ではない誰か」との、身も心も投げうつ深い関わり合いのすべてが蠍座の支配下にあります。つまり。セックスと、セックスの前と後に生まれる気持ち、セックスのために、あるいはセックスが原因で起こることや問題、その責任、それらすべてが蠍座担当です。これは「蠍座はえっちな星座だ」とか「蠍座生まれのひとはみんなえっちだ」という意味ではありません。「えっちな気持ちに突き動かされているとき、ひとはみんな少し蠍座になる」という意味です。そして12サインの役割分担として、蠍座はえっちな気持ちが原因で困ったことが起きたときや、えっちな気持ちに関係することでわからないことがあるときに駆け込める窓口です、という意味です。えっちなこと関係の様々な情報や対応策がいちばん集まる場所になってますよ、えっちにまつわることで困ってしまったらここに来てね、という意味です。これは、蟹座の新月予報で書いた「蟹座は『お母さん系問題』の相談窓口になっている」というのと同じです。さて。えっちな気持ちが起こると、その気持ちのきっかけになった相手に深入りしたくなる。普段は越えない一線を踏み越えて、ぱんつの中身同士をくっつける裸のお付き合いがしたくなる。花に引き寄せられるミツバチのように。これが花とミツバチなら何の問題もないのですが、私たちは人間と人間(だいたい)なので、そう簡単には深入りできないこともあれば、簡単にできたとしても、そうしちゃいけない時と場合だってあります。深入りすることの中には大きな喜びもあるけれど、大きな危険もセットになっています。でも、したい。さあどうしようか。そんなときのために、蠍座と蠍座新月があります。危険より何より、まずは「経験」したい、花でもミツバチでもいい、自分がそのようなカラダとココロとに生まれついたならば、そう生まれたなりの「いい思い」がしたいんだ!というひともいらっしゃるでしょう。そんな願いごとも、もちろん蠍座新月にかけることができます。つまり、ひとをひきつける、「キャー、いい男!」「おお、いい女!」そんな風にひとから振りかえられるセクシーな自分になりたい、という願いごとです。その先のことだって願えます。自分ではない誰かに心をゆるすこと、体をゆるすこと。それによって相手と自分の関係・互いのこころとからだが取り返しのつかない変化を起こすこと。そのことから生まれる喜びを大きく深いものにしたい、という願いをかけるのに蠍座新月は最適です。また、心と体の深い部分、普段はぱんつで隠しているデリケートな部分をじかにくっつけあうことにつきものであるさまざまな危険から心身を守りたいという願いをかけるのにも今回の新月は向いています。そこに、どんな危険がひそんでいるか。かしこいおとなのみなさんはもちろんとっくにごぞんじですね?そんなの知りません、知らなくても平気だもんというひとはこの文の中では「おとなではないひと」というあつかいをします。ごめんあそばせ?蠍座は、俗に「死と生・再生と変容のサイン」と呼ばれます。怖そうですね。あるひとつの「自分よりも大切な何か」との関係に自分を注ぎ込み、命がけで相手と結ばれ、新しい力を得て生まれ変わる。これをイメージするのにいい例は、チベットの父母神像や、密教系の仏画によくある、男女の仏が抱き合っている像。あれです。なんかエッチなことをしているようにしか見えなくて困っちゃうぞ!という煩悩に溢れたひとは、変身ヒーローチームとかプリキュアとかの「合体必殺技」を思い浮かべてください。フィギュアスケートのペア演技を思い浮かべてくださってもOKです。集中して、信頼できる仲間と力を合わせて、自分ひとりでは出せない大技をきめる。あれが蠍座の世界です。蠍座は「これ」と心に決めた対象に心血を注ぎ込むのがテーマのサインです。それが裏返ると激しい「やきもち」「独占欲」になります。蠍座新月、自分の独占欲を鎮めたいひとにもおすすめです。独占欲や嫉妬心を向けられる側、望んでいないのに相手の性欲の対象にされる側、たとえば痴漢やストーカーやセクシュアルハラスメントの被害に遭っている場合には、それをシャットアウトしたい、心身を守りたい、というお願いもできます。蠍座の愛は「遮断して、煮詰める愛」です。人呼んで愛の圧力鍋。密室でふたり仲良く骨まで煮込まれてみたい方は蠍座新月にお願いをどうぞ。ただし、合意のない相手との圧力鍋、及びおとな対こどもの、またはこども同士の圧力鍋行為は暴力行為です。おとなとしてお付き合いをしていく上で必要な「人を見る目」「適切な警戒心」というのも蠍座の担当領域です。どこまでなら、相手に任せてもいいか。どこからは自分で自分を守らなければならないか。それを決める判断力も蠍座の大事なテーマです。「判断力」これに関連して、ちょっと脱線。あのね、全年齢版の蠍座新月予報で「クレジット(信用貸し)」のことを書きました。「クレジット」というのは「信頼」という意味だって。「あなたが借りたお金をうまく使って何らかの利益をあげる。その利益で、借りたお金に利息をつけて、お金を貸した私たちに返してくれる。あなたはそれだけの能力があると私たちは知っている。あなたは私たちに損をさせない。私たちに利息で儲けさせてくれる力がある。だから私たちはあなたを信頼して、お金を貸しましょう」そういう約束事で成り立っているのが「クレジット払い」だって話をしました。(誰かとする)セックスも「信用貸し」、つまり「クレジット」だと当番は思うんですよ。「相手のために身も心も投げうつ」っていうのと矛盾するようだけど。身を投げうつ、心を投げうつ、と表現するけれど、本当は自分の心や体はどこまで行っても自分のものだし、他人の心や体もどこまで行っても他人のものなんですよ、やっぱり(「自分のものは自分のもの。他人のものではないよ」というのは蠍座の反対側・牡牛座の世界ですね)。だけど、蠍座の世界では、自分の心や体を他人に「貸す」ことができるし、相手の心や体を「貸してもらう」ことができる。一時的に。そして、貸し借りした以上の何かと一緒に、戻ってくる(相手によっては踏み倒されることもあるかもしれない、御用心)。「クレジット(信用貸し)」というより、「投資」かな。相手によっては「投機(ばくち・ギャンブル)」。いずれにせよ、最初から損をしようと思ってお金やら心やら体やらを投げうつひとって、そうそういないわけです。貸す側としては「相手を見極める目」が大事だし、借りる側としては、貸主に「信頼してもらうこと」が大事。お金を貸してくれるかどうか、も、体や心を貸してくれるかどうか、も、基準はそんなに違わない、というお話でした。脱線終わり。さて。全面的に「おまかせ」するのはちょっと不安の残る相手だけれど、それでもそのひととお別れしたくはないという場合だってあると思います。その場合は、自分が全面的に危険を引き受ける覚悟が必要です。だけど、ふたり(あるいは、ふたり以上でする場合には関係する全員)が力を合わせて、同じ覚悟を分けあえる方がずっと心強いです。「深い仲」は「深く話せる仲」でもあってほしい、というのが当番の願いです。おとな同士だけでなく、もしもお子様がいるのであればお子様との間でも、年齢と理解力に応じて可能なかぎり、「深く話せる関係」をつみあげておきたいものですね。こどもに身の回りの危険と安全対策を教え、守ってやる第一の責任者は、その子といっしょに暮らすおとなです。どんな危険があるのか。何に気をつけてほしいのか。もし怖い目にあったり、あいそうになったりしたら、まずどこへ行けばいいのか。自分の体は自分だけのものであること。嫌なのに体を触ろうとする人がいたらイヤだと言っていいこと。前もって話し合っておきたいこと、伝えておきたいことは山ほどあります。たとえば動画「パンツサウルスの歌」がお子さんへ説明する助けになるかもしれません。パンツサウルスの歌(英語)きみのだいじな部分はきみだけのものパンツはそれをつつむものきみのだいじな部分はきみだけのものだれかが「見せて」って言ったらすぐ「やだ!」って言おうそんなメッセージを歌とアニメーションで伝える動画です(英語・字幕付き)パンツサウルス動画の配信元では「Talk PANTS パンツで話そう」という小さなこどもでも覚えやすい「だいじな部分のまもりかた」を発信しています(リンク先は英語。こども向けなのでとても平易な表現です)NSPCC Talk PANTS The Underwear RuleP Privates are private. だいじな部分は立入禁止A Always remember your body belongs only to you. わすれないで、きみの体はきみだけのものN No means No. 「いやだ」は「いやだ」っていう意味T Talk about secrets that upset you. きみを不安にさせるひみつのことを話そうS Speak up, someone can help. 打ち明けよう、助けてくれるひとがいるよ蠍座管轄であるこのおとな分野は「相手のあること」です。自分、あるいは自分のこどもが危険な目にあう場合だけではなく、自分や我が子が関わる相手を危険にさらす可能性のことも考えに入れて話す必要も、場合によってはあるでしょう。蠍座新月のときには、こういった問題について深く話し合う機会を持ちたいというお願いをかけることもできます。現在、家族やパートナーに言いづらい秘密や悩みを抱えている場合、思いきって相談したい、という願いごとにも向いています。嫌なことから目をそらさず向き合うこと、勇気を出して、腹を割って話すことも蠍座のテーマです。もしも、どうしても家族やパートナーには言えないのなら、当番からのお願いです。どうかひとりで抱え込まないで、プロの相談員や専門医を頼ってください。よい相談先が見つかるようにと蠍座新月にお願いするのもお薦めです。もちろん、願うだけではいけません。たとえば「性感染症(主に粘膜の接触でうつる病気)にかかったかもしれない」とか「望んでいないのに性的なことをされた」とか、「妊娠したかもしれない」とかであるのなら、新月に願う前にまずは具体的に解決へと動いてください!そして、もうひとつ重要なこと。天秤座からスタートした12サインの後半6サインは、すべて「他人がいるから始まること」をテーマにしています。天秤座から先は、もう自分ひとりの力や責任だけで済む世界じゃないんですね。ということは、です。逆に、天秤座以降のサインが支配する分野でトラブルが起きても、ひとりぼっちで解決しようとしなくてもいいんです。他人を巻き込みましょう。助けを求めましょう。力を借りましょう。手を貸してくれる誰かがあなたの近くにいることに気づいてください。そしてどうか、その人に頼ってください。蠍座系のトラブルの場合「その問題に当然、巻き込むべき人」というのは必ず存在します。たとえばあなたを子供の頃から案じ続けている、年上のひとたち(お母さんやお父さんでも、それ以外の人でも、信頼できるなら家族以外の人でも)。望んでいないのに妊娠をした、という場合なら、まず第一にお医者さん、そしてお腹の子のお父さん。暴力を受けたのなら、暴力から人を守るのがお仕事の、警察官や弁護士。必要な時に「助けて!」と言えることも、蠍座の重要なテーマです。「必要な時に『助けて!』と言えること」に関しては。「生きるか死ぬかの瀬戸際に追い詰められたとき」についても当番は同じことを申し上げます。セックスにまつわること以外に、「絶体絶命状態・生死の瀬戸際」も蠍座管轄です。そして蠍座は12サインの後半グループです。蠍座の「生きるか死ぬかのガケっぷち状態」も、あなたひとりの責任じゃないんです。あなたがひとりっきりで背負い込む必要はないし、背負いきれるものでもない。助けを呼ぼう。なるべく沢山のひとを呼ぼう。巻き込むことを恐れずに。どうせみんな最初から巻き込まれているんです。蠍座の管轄である「深い関係」と危険については、数年前から毎年、以下のようなことも書いています。重要なことですので、今年も載せます。蠍座の「他人と肉体的・精神的に結合する」や「自分以外のもののために心身を投げうつ」というテーマは、ここにきて急に出てきたものではありません。他人に心身をさらけだす蠍座の前には他人ととことん語り合う天秤座があり、その更に前には自分の内面を整理する乙女座があり、自己肯定感を高める獅子座があります。牡羊座を赤ちゃん、山羊座を還暦くらい、魚座が老人というように12サインと年齢を対応させて考えると蟹座、獅子座、乙女座がちょうど思春期に当たります。天秤座が新成人くらい、蠍座は若い大人として少し落ち着いてきた頃です。思春期やそれ以前の年頃のお子さんが性的なことをしたりされたりする、というのは蟹座・獅子座・乙女座がふたつもみっつも離れたアダルトなサイン、蠍座の行動を取っているようなものです。心身ともにとても負担の大きい行為です。こども時代から思春期にかけては、「自分の感情や意志、自分が何にドキドキするのかを表現できるようになること・自分はこれでいいのだと思えるようになること」という獅子座のテーマや、「今まで過ごしてきた子供時代を終わりにするために、これまでの自分を見つめ、自分に本当に必要なものは何か、自分なりにではあるけど考えてみること」という乙女座のテーマに、そのひとが「生まれてはじめて」取り組む時期です。そこがまだまだ十分には身についていないこどもたちがそれらをすっ飛ばし、蠍座の支配するおとなの世界に一日でも早く行こうと急ぐのは、とても危険なことだ、と当番は思うのですね。もう思春期は通り過ぎたという方であっても、蠍座の前段階である天秤座をすっ飛ばして、出会った相手といきなり性と生死の大問題を取り扱うというのも大変危険なことです。天秤座の「会話主体のお付き合い、沢山の意見や選択肢に触れる」段階を充分に経験しないと蠍座の段階に来たときに悪意ある相手のウソやゴマカシに対する「洞察力(かくされたものをただしく見抜く力)」がうまく働きません。また、もう「天秤座デビュー」は済ませたわ、というベテランのおとなであっても、人間関係やセックスや生死の問題でつまづいたらいつだって、何度だって乙女座(私って、本当にこれでいいのかな?)や獅子座(私は、誰がなんと言おうとこうしたいのだ!)のテーマに戻ってみることが必要だと当番は思います。もし必要なら、獅子座のもっと前、蟹座の段階まで戻ったっていいのです。「私は守られていたい。安全でいたい。誰にも侵入されたくない。ただただ甘えさせてほしい」必要なら、そこまで戻っていいんです。蟹座は「おかあさん問題」の総合窓口ですが「さびしい問題総合受付」や「助け合い相談窓口」でもあります。ひょっとして、自分が「えっちの問題」や「やるかやられるか・食うか食われるか・生きるか死ぬかの大問題」だと思っているものは実は「さびしい問題」や「安全と安心の問題」なのかもしれない。そこを混ぜてしまったら、頭がごちゃごちゃになって後で困るかもしれないな。そう思ったら、お泊り話やご休憩話を保留にして、安心できる場所へ、安心できるひとのところへ帰るのだって、立派なおとなの選択です。蠍座の180度反対側まで戻ったっていいんですよ、牡牛座です。「わたしのからだは、わたしのもの」という基本に。蠍座と牡牛座はふたつでひとつ、一対のサインです。わたしのからだはわたしのもの。あなたのからだは、あなたのもの。大切なからだだから、あなたにもわたしのからだを大切に扱ってほしい。わたしはあなたのからだも大切にしたい。からだの扱いかた、守りかたについて科学的に正しい知識を持っている(双子座)かな?そのことをお互いに話し合える(天秤座)かな?それらを総合した先に「わたしたちはお互いに、自分のだいじな体を預け合えるほど信頼しあえているかな?」という蠍座の問いがあります。全ての年齢の方に向けて、当番は願います。蠍座の支配分野で「おとな」に分類された行動や願い事をしようという方は、「今の自分(たち)にとって、その願いが叶うことは本当にいいことか?」「今の私(たち)は、本当に『蠍座の段階』に進みたいのか?」ということをよく確かめてからにしてください、と。引き返せない場所までただ踏み込んでいくだけがおとなじゃない、ときには名誉の撤退を選べるというのも、おとなには必要なスキルだと当番は思います。だから、何度でもしつこく(←これも蠍座のテーマ)書きますけれど今回の新月、「ご利用は計画的に」。
2022.10.22
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。10月25日19時48分。太陽と月が蠍座2度00分で出会います。蠍座新月タイムの始まりです。この日時は日本時間です。日本以外の地域で新月を迎える方は、上記の時刻に日本と現地との時差をプラスあるいはマイナスして現地時刻に直してください。生まれたときの太陽が蠍座にあった方(いわゆる「蠍座生まれ」の方)や同じく生まれたときの月やドラゴンヘッドが蠍座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蠍座特有の長所を伸ばす願いごと、または蠍座の短所を克服する願い事に最適です。蠍座に特に天体を持っていない方も、今回は蠍座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。年にいちど、蠍座の新月予報だけは全年齢版と成人向け版、二種類の予報を出しています。まずは全年齢版からのお届けです。この記事を公開したらすぐ、成人と成人になろうとしているひと向け版を公開します。今回の新月で叶いやすいお願い、蠍座の支配分野(全年齢向け)は以下のとおりです。蠍座は12サイン中8番目のサインです。偶数番号のサインは「自分←世界」、外界にあるものを自分の中へ取り込もうとします。原質(クォリティ)は「固定」。ひとつ前の「活動」サインがはじめた物事を引き継ぎ、安定させるのが固定サインの役目です。元素(エレメント)は「水」、感情や人間関係を重要視します。「偶数・固定・水」。この三つの要素をすべて持つ願いごとが、今回の新月で叶いやすい願いごとです。つまり、自分の外にあるものを取り込み、受け入れる願い事、何かをしっかりと固めようという願い事。そして感情や人間関係に関する願い事です。蠍座の支配星は冥王星。不可逆性、つまり「いちど起きてしまったら取り返しのつかないような性質」を持つ変化・変容・死・再生を司る天体とされています。冥王星が発見される前は、火星が蠍座の支配星でした。現在も副支配星とされています。火星は「自己主張」の星。生きるために壁を乗り越えていく戦士の星です。「刃物」「武器」「切り込んでいく力」を象徴する星でもあります。火星も「一度切ったら元には戻せない」という意味では不可逆性(取り返しのつかない性質)にかかわりのある星ですね。火星は牡羊座の支配星でもあります。「奇数(発散)・活動(開始)・火(意志)」のサインである牡羊座では、この火星の力が「新しい世界へ飛び込み自分を押し通そうとする」という形で現れました。「偶数(吸収)・固定(持続)・水(感情)」の蠍座では、火星の切り込む力が「特定の人間関係・自分と他人の心の奥深いところ」へと向かいます。蠍座の大きなテーマは、「自分や他人の感情の中へ深く踏み込んで行くこと」です。一つ前の天秤座(奇数・活動・風)ではわけへだてなく多数の人とお付き合いすることがテーマでした。美と愛の星・金星支配のサインである天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が愛でした。蠍座も、実は愛のサインです。戦いの星・火星(と生死の星・冥王星)支配のサインである蠍座ではむしろ「かたよること」「たったひとつ選びとったものに心血を注ぐこと」が愛。「傾倒する」「没頭する」「偏愛」「ひとりじめ」「心血を注ぐ」「命がけ」などが蠍座のキーワードです。「それのためなら何をどれだけ投げ出しても惜しくない」「それさえあれば何もいらない」というくらい、心血を注ぎ込む大切な関係がありますか?相手が人間とは限りません。仕事かもしれないし、学問かもしれないし、芸術かもしれない。推しへの課金だというひとだって、いるかもしれない。蠍座の新月は「これ」と決めたものに身も心も捧げ尽くそうとする情が深い人を応援しています。心血を一点に注ぎ込むために必要な力が「集中力」「忍耐力」です。「大事なことだとわかっているのにやり通せない」という方は、蠍座新月に集中力・持久力・忍耐力アップのお願いをしましょう。望みが叶うまで、他のことを我慢できる強さ。全力を尽くして頑張れるスタミナ。他のものに目を向けず、ひたすらひとつのものを見つめ続けられる一途さ。これらを強化するお願いに蠍座新月は最適です。蠍座は水の固定サインです。固定サインはひとつ前の活動サインが始めたことを引き継いで固める役をつとめます。蠍座が直接的に受け継ぎ、固めるのは風の活動サインである天秤座の「他人と共に生きていく」というテーマです。それと同時に蠍座は、遠い夏のサイン・水の活動サインである蟹座のテーマ「安心できる相手との絆を育てる」も引き継いでいます。天秤座のステージが「出会い・求婚から婚約・結婚式まで」だとすると、蠍座は「実際の結婚生活」です。選んだパートナーと深く関わって行く中で責任が生まれる。踏み込み、また踏み込まれて互いに変容していく。そうして変わってしまった後はもう「それ以前」のかたちには戻れない。そういう過程を蠍座は象徴しています。蠍座には「排他的な愛情」という意味もあります。「ひとりじめ」「やきもち」「支配欲」「他人を自分の思い通りに操りたがる気持ち」といった少々ネガティブなキーワードも持っています。これは蠍座が「悪いサイン」「怖いサイン」だということではありません。蠍座はそのように選びとった対象への集中をテーマとして持っていますよ、ということです。蠍座の支配星・冥王星は「究極の集中力」を意味する天体です。副支配星の火星は「断ち切る力」を意味します。これはつまり「ちゃんと集中しようと思ったら対象を絞り込んで、それ以外のものを切り捨てなければならない」ということです。(このあたりについては、後篇の「オトナの蠍座予報」でくわしく書きましょう。全年齢版の段階では、「蠍座にはとても強い絞り込みの力があるよ!蠍座新月には絞り込み系の願い事が向いているよ!」ということがわかっていればじゅうぶんです)「目標を絞り込んでほかのことは見ない系」以外の蠍座テーマもご説明しましょう。蠍座と180度反対側に位置するサインは地の固定サイン・牡牛座です。牡牛座のテーマは「物理空間への着地」、「自分の体・自分の財産を把握すること」「五感の発達」でした。蠍座も牡牛座と同じく「根を下ろす」「しっかり掴む」がテーマです。しかし蠍座は牡牛座と違って水のサインです。蠍座が根を下ろす先は「相手との(感情的な)関係の中」、しっかり掴むものは「相手の体とその欲求」、そして「相手の財産」です。自分のふところにあるもの、自分のお金を扱うことは牡牛座の管轄です。しかし他人のふところの中身、他人のお金を扱うことは蠍座の管轄です。「他人のお金を扱うこと」というところから「金融関係」も蠍座の支配下にあります。銀行員・保険業・株式の売買なども蠍座支配です。これらの職業には、すべて「信頼」「信用」が大切です。自分のふところの中を見せる相手、自分のお財布を預けるひとは、よほど信頼できる、秘密を守れるひとでなくては困ってしまいますね。守秘義務のある職業、信用調査の調査員なども蠍座管轄です。蠍座新月は、これらの職業を目指す方、または現在これらの職にある方のビジネス運アップ祈願に向いています。それから、負債(借金)も蠍座管轄。各種のローン・奨学金・遺産も含まれます。借金と奨学金と遺産が同じカテゴリというのは奇妙に思われるかもしれませんが、どれも「ある一定の約束のもとに、本来他人のものであるお金を使わせてもらう」という一点が共通しています。税金も蠍座管轄です。これから奨学金を狙う方、ローンを組む方、また、現在返済中の負債がある方は蠍座新月の力添えを願ってみてください。よい条件で契約を結べるように、とか無理のない支払計画を立ててそれが無事に遂行できるように、とか。それから、「クレジットカード」も蠍座の管轄です。「クレジット credit」というのは「信頼」のこと。日本語では「信用貸し」といいます。お金を借りて、借りたお金を元手に商売をして、利益をあげる。その利益から、借りたお金に利息をつけて期日までに返済することができる。「あなたはそれだけのお金を稼ぎ、きちんとお金を返して、われわれ貸主を利息で儲けさせてくれる力がある。そういう『信用』がある。だから我々はあなたにお金を貸してあげましょう」というのが「信用貸し」。その信用のあかしが「クレジットカード」。蠍座新月には、クレジットカードに関する願いごとをするのも一案です。誠意をもって信用第一に、しかし無理をし過ぎることなく。健全で計画的な利用ができますように。大きなことを言ってしまえば、蠍座のテーマである「他人と深く関わること」も、「遺産の相続や、他人からお金を借りること」も、また「信頼」というテーマも皆「自分だけの力ではなく、他人の力によって生かされるということ」につながります。この、「自分だけの力で生きてるんじゃない」ということを骨身に沁みてわかるために、蠍座で「愛と血とお金」に深くはまり込むという経験がクローズアップされるわけです。(これは蠍座のひとがそういうことに巻き込まれやすいよ、という話ではなくて、そういうどっぷりハマる状況になったときには誰もが蠍座の世界をちょっぴり経験しているんだよ、という話です)蠍座は「踏み込むサイン」であると同時に「受け継ぐサイン」でもあります。相手の領域(物質・精神の両面)に深く根を下ろし、踏み込むことで「相手が貯めてきた力・財産」を引き受け、守っていくことも蠍座のテーマです。「お金とセットで相手の心を託される」「先祖の遺志を継ぐ」「遺産をもらう」「贈与や寄付を受ける」ことなど。お金を「託される」側の問題も、また「託す」側の問題も、両方とも蠍座新月にお願いすることができます。相続や財産分与の問題でトラブルがある方(あるいは今後トラブルが予想される方)、蠍座新月にお願いしてみてください。蠍座のテーマには、「裏方になって、他人を主役に立てる」というものがあります。自分は表舞台に出ない代わりに、自分が見込んだ相手に対して、表舞台に立つのを全面的に支援すること。タニマチ、パトロン、スポンサー、キングメーカー、プロデューサー。「このひとの力になってあげたい」「このひとが輝けるように応援したい」という気持ちは蠍座が支配しています。自分の思いが、相手の支えになるような応援・手助けをしたい。大事な人が困っているとき、力になれるような人になりたい。いざというとき、大切な人に頼ってもらえる自分になりたい。そんなお願い事を、蠍座新月は歓迎します。蠍座には「人を見る目」「隠されたものを見抜く」というテーマもあります。自分が大事に守ってきたものを他人に預けるには、預けたものを大事にしてくれる相手かどうかを見極めなくてはなりません。上っ面の美辞麗句に惑わされず、その奥に隠された本音を見抜こうとしなくてはなりません。ここから「心理学」や「洞察力」「推理力」といったテーマも出てきます。心理学系に進みたい方、ミステリ作家などを目指す方の成功祈願にも今回の新月はお薦めです。「相手の心を見抜き、つかむ」「深く踏み込む」ということから「カリスマ的な魅力」というのも蠍座の支配分野に入っています。人をひきつける魅力がほしいという方は蠍座新月にお願いしてみましょう。「相手と心の深い部分を共有する」ということから、「秘密を守る」「親友・ソウルメイトを得る」といった意味も蠍座にはあります。大切な人を裏切らない、大切な人の秘密をばらさない、大切な人にウソをつかない。これらは蠍座の重要なテーマです。支配星冥王星の影響で、蠍座は「絶体絶命の危機」「後戻りできないこと」「避けて通れないものと直面する」というテーマも持っています。「ピンチをチャンスに変える」という意味や「逆転復活」という意味もあります。どんな危機にあっても切り抜ける力がほしいという方、危機管理に強くなりたい方は蠍座新月がチャンスです。そもそもあんまり危険に遭いたくない方は「警戒心強化」「判断力アップ」のお願いをどうぞ。支配星である冥王星や火星が暴走すると、「破壊的な衝動」「全部リセットしたい」「攻撃的な気持ち」「恨み」「嫉妬」「排他性」などが表に出てくることがあります。相手の内面に深く踏み込みすぎ、とても残酷なかたちで相手を傷つけたり、あるいは傷つけられたりといったこと。相手を自分の影響下にとじこめて操ること(または操られること)などが、蠍座力の暴走です。たとえばストーキング(つきまとい行為)などです。自分の思うようにならない相手、自分から離れていくように見える相手を逆恨みする、ということもここに含まれます。そして、「視野狭窄」。ひとりのひと、ひとつの問題に心奪われて思いつめるあまりに、周りが一切見えなくなってしまうこと。ゼロか百か、やるかやられるか、生きるか死ぬかまで行ってしまう極限シロクロ思考。こういったものも蠍座のネガティブ面です。くりかえしますが、これは「蠍座のひとにはそういう問題がある」という意味ではありません。「視野狭窄になるとき、生きるか死ぬかの極端な状態に追い詰められているときは、ひとはみんなちょっとだけ蠍座」なのです。視野狭窄については、この後公開するおとなの蠍座新月予報でも説明しますね。おとなだけではなく、思いつめているこどものひとも、ぜひどうぞ。蠍座新月に、取り返しのつかないこれらの事態が起こらないよう、無闇に何かを壊したがったり傷つけたがったりする衝動がやわらぐようにと願うこともできます。蠍座の集中力を、「過去を忘れて(ゆるして)生まれ変わる」ことにも使えます。何か断ち切りたい過去がある方は、「再出発したい」と新月に願うこともOKです。ただし、リセットを願う前に一呼吸置いて、自分はどういう未来を望んでいるのかよくよく考えてからにしてくださいね。最後に、蠍座が支配する体の部位についてです。こちらについては「普段パンツ(下着の)で隠れる部分は蠍座支配」と覚えてください。つまり、外性器・内性器・排泄器官。平ったく言えば、子供を作ることに関係のある部分と、おしっことうんちを出す部分。これらの部位に発生する病気も蠍座支配です。痔、膀胱炎、直腸がん、前立腺がんに子宮頸がん・子宮体がん。子宮筋腫や卵巣膿腫をはじめとする各種婦人病、男性のED、女性のPMSなどが蠍座の支配する病気です。蠍座新月のときには、これらの症状の緩和や治癒を願うのに適しています。
2022.10.22
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で9月26日の6時54分、天秤座2度48分で太陽と月が出会います。天秤座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。8時間というのは、太陽に重なった月が太陽からおよそ5度離れるくらいの時間です。なお、この時間帯を逃しても48時間以内であれば効果ありです。 生まれた時の太陽が天秤座にあった方(いわゆる「天秤座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが天秤座にあった方は、そうではない方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。天秤座ならではの長所を伸ばすお願い、また天秤座の短所でお困りの場合はそれを克服するお願いに最適です。天秤座は、12サイン中7番目のサインです。「自分→世界」の奇数サイン。クォリティ(運動区分)は「活動」。活動サインは季節の先頭を担当し、物事を新しく始める役どころです。エレメント(元素)は「風」。言葉を用いて問題を解決することを重んじます。奇数で・活動で・風。この三要素が天秤座の柱です。荒れくるう感情の季節、夏の3サインは終わりました。天秤座から始まる秋の3サインは「言葉とコミュニケーション」が重要な鍵を握る季節です。外に出て、人と会って、話をしよう、話を聞こう。「人と分かり合うこと」が天秤・蠍・射手と続く秋の3サインの大きなテーマですが、中でも天秤座は「話してわかる」ことを重要視します。天秤座は後半6サインの先頭を走るサインでもあります。 牡羊座~乙女座の前半6サインまでは、自分個人の資質を磨くステージでした。天秤座はそれまでのサインで作り上げた自分をひっさげて、より広い場所、社会へと一歩を踏み出すサインです。天秤座は、12サインの1番目・牡羊座とは「対立」を意味する180度の関係にあり、4番目のサインである蟹座とは「摩擦」を意味する90度の関係にあります。天秤座で出て行く「社会」は、それぞれ違う意志やニーズを持ち(牡羊座と180度)、全く異なる家庭環境で育ってきた(蟹座と90度)人たちが集まってくる場所です。牡羊座(赤ちゃんのサイン)のように自分の欲求だけを通そうとすることはできないし、蟹座(家庭のサイン)のように「私の常識は家族みんなの常識・何も言わなくてもみんなが私の気持ちをわかってくれる」とは限らない環境に飛び出ていくわけです。 自分と他人では、生まれ育った環境(蟹座)が違う。 自分が心から求めていること(牡羊座)を、他人も求めているとは限らない。 このふたつのことを理解し、「それであっても、相手と私は手を結ぶことができるか?手を結ぶとしたら、その関係のために私は何ができるか?」と考えるのが天秤座の重要なテーマです。 親の庇護下から飛び出して社会へ出ていくひとたちがうまくやっていくために必要なものが「言葉を使ったコミュニケーション」「社交術」そして「マナー」です。社交性を高めたい方、マナーを身につけたい方、初めて会う人たちとでもスムーズにお話ができるように敬語や会話術をしっかりマスターしたい方は今回の新月にお願いしてみてください。 天秤座は「対話のサイン」とも呼ばれます。天秤座の「対話」スタイルは「まず自分を主張する(牡羊座スタイル)」ではなく「まず相手の主張を聞く」です。これは「自分の意見を言わない」ではありません。順番として「まず相手」「それから自分」というように交互にお話を進めていくということです。「パートナーを探す」「協力」「共存共栄」といったことも天秤座のテーマです。「契約」「合意」「共有」そして「結婚」といったテーマもあります。「個人と個人が話し合って、お互いに納得して約束を交わすこと」。これに関わること全般が天秤座の管轄です。そういえば日本語には「結婚の約束をする」ということを「言い交わす」とも表現しますね。とても天秤座らしい表現だと思います。お互いに話し合って同意して、一緒に生きようね、と「言い交わす」。 現在パートナーシップを結んでいる相手と、より良い関係になりたい、という方。今のところシングルだけど、これからよいパートナーを見つけたいという方。西洋占星術では個人同士の契約である「結婚」も会社同士の「業務提携」も同じ「法的契約」として天秤座でまとめて扱います。 これからよい条件で契約を結びたい、長続きする契約にしたいと願う方。また、現在の契約の見直しをしたい方、パートナーと話し合う時間がほしい方。今回の天秤座新月は、「共存共栄をもたらすパートナーシップ」のお願いに最適です。 「共存共栄」=共にあり、共に栄えること、は英語にすると Live and let live です。自分が生き、相手を生かす(Let it go. Let it be. の let です。「そうさせる」ですね)。より日本語として自然な言い方に変えるなら、「生かし・生かされる」が Live and let live。これの反対語は「互いに生かしあわない」すなわち「殺し合い」です。「互いに生かしあうこと」これを目指す天秤座が使うファーストステップは、先に挙げた「まず、相手の主張を聞くこと」です。天秤座の「まず相手の主張を聞く」は「自分を殺して相手に従う」ではありません。誰かが自分を殺して押さえつけて、それで成り立つ平和は天秤座の目指すものではありません。テントを開設してからずっと、天秤座の新月が近づくたびに書いてきたことですが大事なことなので今年もまた書きます。天秤座は「平和を目指すサイン」です。天秤座でデビューする場所がたとえ現在、戦争や喧嘩やいじめの場になってしまっていても、その戦争や喧嘩やいじめを持続するのは天秤座の目指すところではありません。目指すは対話の場を作ること、互いに生かし合う共存共栄の場を作ることです。 「勝つ(自分が傷つかない)ために必要なら、相手を傷つけてもいい」というのは、戦争の・喧嘩の・いじめの論理です。社交術・外交術とはそういう状態を起こさないために、または現在ある争いごとを終わらせるために存在するものです。互いに生かし合うことを目指して対話を続ける人たちを、天秤座の新月は応援しています。天秤座の「相手の主張を聞く」というテーマに関連して「カウンセリング」「相談」「コンサルティング」といった分野も天秤座管轄です。何か問題が起きたとき、「ひとりで解決する」というのは天秤座的なやり方ではありません。「相手との話し合い」「専門家への相談」「第三者に仲裁してもらう」など必ず複数の視点から問題を見て、協力して解決するのが天秤座流です。カウンセリングやコンサルティングなど、「相談」を専門とする職業、裁判官など「公平な判断」を必要とする職業、弁護士のように法律や契約を扱い、交渉ごとにたずさわる職業は、みな天秤座の管轄です。これらの資格取得を目指す方は合格祈願や勉強開始のチャンスです。 また、何らかの面談・面接を控えている方にも天秤座の新月はチャンスです。進路相談から採用面接まで、あらゆる種類の「会って、話し合うこと」の成功祈願に天秤座新月は最適です。人と会うだけで緊張してしまう方にもおすすめ。落ち着いて相手の話を聞き、落ち着いて自分の望むことを話せるようにとお願いしてみてください。 そのシンボルである「天秤」からもわかるように、天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が大事なテーマです。「かたよる」は文字通り、「片方に寄る」ことです。天秤座が左右どちらかに傾いた状態のことですね。天秤座新月は「偏りをなくす・バランスを取り戻す」ためのお願いにも最適です。 夫婦や親子きょうだいの間で、あるいは職場で分担していた仕事のバランス、最近かたよっていませんか。天秤座の新月をきっかけに、ちょっと見直しをしてみませんか。チーム内の他のメンバーとの話し合いが必要かもしれません。自分たちは今のままでいいと思っていても、チームの外にいる人から見ると変えた方がいい点があるかもしれません。ここでもまた、「他人にチェックしてもらう」ということが重要になってきます。バランスを取り戻すための時間や意見交換の機会、それから問題提起する勇気がほしいという方は天秤座新月に後押ししてもらいましょう。「調和」に関連して、もっとやわらかめのテーマもあります。天秤座を支配しているのは美と愛の星・金星です。牡牛座も金星が支配していますが、牡牛座における金星があくまで自分がカラダで感じる美や快感を意味するのに対し、天秤座の金星は「他人に与える印象のよさ」や「人にアピールする美しさ」を意味します。天秤座には「他人の目に磨かれる」という意味もあります。芸能人がデビューして、人目に多くさらされることで美人に磨きがかかっていき「芸」も上達するというのはとても天秤座的な作用です。おしゃれになりたい方は天秤座新月にお願いをどうぞ。外見を磨くだけでなく、絵画や音楽など芸術系の才能を伸ばすお願いにも今回の新月は最適です。コンクールや展覧会など人前で腕を披露したい方は天秤座新月にお願いしてみてください。 天秤座の「相談して決める」と金星の「美」をかけあわせて考えると「おしゃれや美しさに関するアドバイザー」も天秤座管轄と言えます。たとえばスタイリスト・美容師・メイクアップアーティスト・カラーコーディネーター。これらの職業はとても天秤座的です。自分と相性のいい美容師さんを探している方、「美をプロデュースするお仕事」を目指して勉強中の方は天秤座新月にお願いしてみてください。それからモデルさん。ファッションモデルでもそのほかのモデルでも、天秤座管轄のお仕事です。「洗練」「エレガンス」「趣味のよさ」「贅沢」も天秤座のテーマです。相手に威圧感を与えず、親しみやすくすること。しかし馴れ馴れしくはないこと。リラックスと緊張感の間のバランスをとり、凛としてさわやかであること。エレガントな紳士淑女を目指したい方は天秤座新月にお願いしましょう。今はぎこちなくても、「そうなりたい」と願う心を天秤座は応援します。 天秤座は「社会人一年生」のサインです。「今現在、洗練されていないこと」は天秤座にとっては恥ではありません。ただ「いつまでも洗練されないまま=自己流のままで(だけ)いること」が天秤座の考える恥です。他人の間で揉まれ時に傷ついたりしながら、その中で懸命に自分を磨いていこう、自分と他人の調和点を探そうとする勇気ある人々すべてを天秤座新月が応援しています。 短所のないサインはありません。天秤座にも短所はあります。バランス感覚の暴走といえる「優柔不断」。そして、その場の平穏を重視するあまり「八方美人」になること。「空気の読みすぎ」も天秤座的な短所です。 典型的な天秤座さんたちが最も恐れるのは「無視」「拒絶」「否定」「パートナーに認めてもらえないこと」です。無視されたくないあまり、自分を殺してまでしがみついているパートナーシップがあったら。拒絶や否定が怖くて、外に向けて自分の意見を言う勇気がなくなってしまったら。天秤座新月に健全なバランスの回復と、再び対話をはじめる勇気を願ってみてください。 最後に、天秤座が支配している体の部位を。天秤座はウエスト・腰・腎臓・ヒップ・副腎を支配しています。すべて、体の中で何らかのバランスをとることに関係している部位です。体の水分バランスや血糖値を適正に保つことも天秤座の管轄です。天秤座が支配している病気は腎臓病・糖尿病・腰痛です。天秤座新月のときは、これらの部位の健康や、病気の治癒を願うのにも適しています。
2022.09.18
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。日本時間で8月27日17時16分、太陽と月が乙女座4度03分で出会います。乙女座新月タイムの始まりです。この日、日本以外で新月を迎える人は上記の時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはだいたい、太陽と合だった月が4~5度動くのにかかる時間に当たります。8時間を過ぎても48時間以内であれば有効範囲内です。今回の新月は乙女座で起こります。生まれた時の太陽・月・ドラゴンヘッドのいずれかが乙女座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。乙女座特有の長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。乙女座に天体を持たない方でも、今回の新月では乙女座に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、乙女座の解説と乙女座新月の時に叶いやすい願い事の分野です。乙女座は12サインの6番目。「自分←世界」の偶数サイン。エレメントは「地」。エレメントは「何を重要視するか」を表します。地の場合は、物質性・身体性・形あるものが大事です。「得意な動き方」を表すモード(運動区分)は「柔軟」。活動サインでスタートし、固定サインで最高の状態に到達したテーマを、次の季節に向けてほどいていくのが柔軟サインの役目です。「偶数・地・柔軟」。これが乙女座の性質を決める三本柱です。「世界を取り込み、世界に合わせて自分を変えていきたい」、「かたちあるものを大事にしたい」、「固まってしまったものを使いやすく分解し再構成したい」。この三つを兼ね備えた願いごとが、乙女座新月のときに叶いやすい願いごとです。乙女座は、夏の3サインの最終走者です。――日本の季節感に合わせた表現をするなら残暑の一ヶ月、といった感じです。夏の3サインは、自分の感情とどう付き合うか、がテーマです。初夏のサイン・蟹座は「身近な人と寄り添い、苦楽を共にすること」に取り組みました。その次、盛夏のサイン・獅子座は「心の底から湧き上がるときめきや創造の喜びを感じること」に没頭しました。夏の最終サイン・乙女座では、獅子座で上がっていた「熱い感動」のステージから一旦降ります。「心の底から燃え、輝いている」と自分では思っていたけれど、それって実はただ「浮かれていた」んじゃないか?と疑問が生まれたとき。なんか、恥ずかしいぞ私。と自分を見つめる気持ちが生まれたとき。そのとき、残暑の季節、乙女座月間が始まります。乙女座は、前半6サインの最後に位置して「ひとりで燃え上がる」獅子座と「社会に出て他人の目の前に自分をさらす」天秤座の橋渡しをするサインです。年齢で言うと、社会人デビュー直前までの「思春期後期」に当たります。自意識が高まり、悩み多い時期でもあります。「燃えて光って注目を集めたものが勝ち!たとえ炎上事案になったとしても、目立たないまま終わるよりまし!」という獅子座に対する反動から、乙女座は「形式」や「基準」をとても重視します。何か自分なりに基準を設定して、それをクリアできるかどうかを非常に気にします。火から地への変化ですね。また、乙女座は、直接的には獅子座(火・固定)のテーマを引継ぎ、解体していくサインなのですが、同じ地のサインで固定サインの牡牛座のテーマも引継いでいます。牡牛座は「五感のサイン」です。また、「物欲のサイン」でもあります。自分の体、自分の感覚、自分の持ち物をしっかりと抱え込み、味覚のサインであるだけにそれこそ「なめるように」大切にするのが牡牛座です。しかし、牡牛座的な感覚だけでいると、やはりだんだんゆがみが出てきます。牡牛座が行き詰まってくると独占欲、所有物をうしなうことへの恐れ、飢餓感に近い所有欲などのトラブルが起こります。自分だけが満足できればいい、という傲慢さ・頑固さとして表れることもあります。「自分だけ満足できればいいのかな?」「物って、あればあるほどいいのかな?」と、思春期後期乙女座さんは考えます。乙女座のキーワードは「謙虚さ」「節制」「羞恥心」。それらは「自分を見つめること」から生まれてきます。「反省」「分をわきまえる」なども乙女座ワードです。それから、「腹八分目」も。牡牛座・獅子座の裏テーマ「エゴイズム」を解体するためにやってきた乙女座は、謙虚に自分を見つめます。日々是ひとり反省会。乙女座で新月が起こる時には、「内省」「自己分析」など「自分を見つめること」に関係したお願いに向いています。心の棚卸しをする時間を取りたい方は乙女座新月にお願いしてみましょう。もしも、自分を見つめてほころびを発見したらどうするか。乙女座は、「私ってなんてダメなんだろう…」と思っただけでは終わりません。ダメな自分・弱い自分に酔って泣いてしまったら、まだまだ乙女座未満、獅子座の段階にいる証拠です。乙女座は「形にして残す」地のサインです。そんな至らない自分を後世まで残してしまったら、乙女の名がすたると言うものです。穴があったら入りたい気持ちに鞭打って、穴のつくろいに乗り出す。日々是精進・日進月歩。埋めるべき穴を見つけたら、乙女座のもう一つのテーマである「精進」「自己研鑽」に関するお願いがお薦めです。「地のサイン」である乙女座は「具体性」と「身体性」のサインです。コツコツと練習を重ね、身に刻み込むようにして覚えるということ。乙女座は「規則正しい生活」や「自律」というテーマも持っています。自らルールを決めてそれを忠実に守る。それを毎日続けていける強い自分になりたい方は、乙女座新月にお願いを。心が燃えるままに疾走することで無視していた「からだの問題」も乙女座管轄です。からだの中でも、乙女座は小腸・大腸など消化吸収に関わる器官を支配しています。暴飲暴食で弱ってしまった胃腸の回復を願う方、食生活の改善やダイエットを計画している方は乙女座の新月がチャンスです。乙女座は「形」や「具体性」を重んじる地のサインなので、お願い文にも「目で見て・手で触って確かめられること」を盛り込むのがおすすめです。具体的にどういう見た目や状態になりたいかという表現を加えましょう。ただ「痩せたい」と願うよりも「ワンサイズ小さいスカートが入るようになる」とか「筋肉をつけたい」よりも「腹筋が六つに割れる」とかがお薦めです。また、「○○を毎日の習慣にしたい」など「規則正しさ」も意識したお願い文もこれに併せて書くといいでしょう。時間がなかなか作れない方は、まず「時間の使い方がうまくなりたい」と願うといいかもしれませんね。ちょうど10月始まりのスケジュール帳が多く売り出される時期。手帳・スケジュール帳は時間と行動を「見える化」する道具。日々の行動のログを取り、未来の予定を前もって書きとめる。実に乙女座的なツールです。新しい手帳をどれにするか決めかねている方は、今回の新月に「自分にぴったりの手帳が見つかるように」とお願いするのはいかがでしょう。「整理整頓」「分析・分類」「混沌から秩序を生み出す」なども乙女座のテーマです。これは「心の棚卸し」「自己分析」を内面だけでなく自分の身の回りにまで波及させるということです。自分の目と手の届く限りの場所を整然と、使いやすくととのえること。情報でも道具でも、必要なものが必要な時にすぐ出てくるようにしておくこと。心の中のことも外のことも、「お片づけ全般」に関する願いが吉です。すっきりと片付いた環境を手に入れるため、手持ちのものを減らす「在庫処分」「捨て上手になりたい」系のお願いごとも吉ですよ。この「環境に秩序をもたらす」というテーマは、仕事面にも有効です。仕事で使う書類の管理や、読みやすい資料の作成、OA操作のスキルアップなどをお願いするのに向いています。デスクワーク、書類作成が苦手だという方も、その苦手意識をなくし、てきぱきと必要な作業ができる自分になるチャンスです。「段取り能力を高めたい」というお願いもいいです。乙女座は「サービス(奉仕)」「細やかで具体的な支援」を支配しています。柔軟サインのテーマである「融通を利かせること」や「分け合うこと」を生かした仕事でもあります。乙女座的な職業としては秘書、看護士、介護士、栄養士、薬剤師、家事代行、公務員、司書、コールセンターやサポートセンター勤務などがあります。一般企業だと、総務や経理ほか事務系の部署が乙女座の管轄です。これらのお仕事に就いている方、乙女座系の職業を目指して修行中の方を乙女座新月は応援しています。よき秘書、よきサポート役をお探しの経営者様、乙女座新月を狙って求人広告を出すのはいかがでしょうか。家庭内では、日々のメンテナンス系家事全般も支配しています。掃除・洗濯・炊事・各種修繕・家計管理・健康管理などです。一見地味に見える、日々の暮らしを支える「サービス」。こういった作業が好きでも嫌いでも、日常生活をスムーズに送るためには欠かせない仕事です。乙女座は「勤勉さ」「働く喜び」も支配しています。乙女座は双子座と並んで「水星」に支配されるサインです。乙女座の水星は、同じ水星支配の双子座のように「頭のよさ」として出るのは勿論ですが、「手先の器用さ」「工夫上手」「分析能力」「記憶力」「細かい作業への適性」などとしても現れます。お裁縫や編み物などの針仕事、日曜大工など、手を使って日用品を作ること。乙女座精神とはDIY(Do It Yourself)精神です。今回の新月は、これらの技術向上をお願いするのに最適です。乙女座は「批判」「分析」のサインとも呼ばれます。これらのもとになっているのは、乙女座の「見極める目」「選別する目」です。必要なものと不要なもの。多過ぎるものと足りないもの。これらを見分け、頭の中と外の両方をすっきり整理することを乙女座は支配します。すぐに興奮したり、頭の中がこんぐらがっちゃったりする方は、乙女座の「見極める目」が自分のものになるように願ってみましょう。そして「自分と他人の領域を分ける」というのも乙女座の特徴です。要らぬお節介をせず、また、むやみに他人を羨まず、淡々と「自分のことを自分でする」ことが乙女座のテーマです。「分析力」や「自分を見つめる力」が暴走すると、乙女座のマイナス面が現れます。乙女座のマイナス面とは「行き過ぎた自己批判」や「過度の潔癖」、「仕事中毒」「完璧主義」「減点主義(あらさがし)」「木を見て森を見ない傾向」「自意識過剰」などです。乙女座の影響が強い方で、これらの点でお悩みの方は今回の新月に弱点克服をお願いしてみましょう。乙女座の「見極める力」や「混沌から秩序を生み出す力」はうまく使えば「統合能力」へと繋がります。どんなに混乱した状況でも、しっかりとした自分の芯を意識していられること。今、自分がしていることが、積み重なって未来の自分へ結実すると知っていること。乙女座は「ゴールを決めて計画を作る」ことも大好きです。ゴール(目標)が決まれば、その達成のために何がいつ必要で、何が邪魔なものかがわかります。計画(具体的で一度に一歩ずつ進んでいく地道なもの!)を立てて、それを着々と実行していけるように、毎日、努力を積み重ねていけるように乙女座新月に願ってみてください。最後は乙女座が支配する体の部位と病気についてです。獅子座と並んで、乙女座は髪の毛を支配しています。健康でつややかな髪が生えてくるように、新月に願いをかけてみてください。また、乙女座に月がある時期に髪を切ったりトリートメントしたりするのもお薦めです。髪の毛以外で乙女座に支配されているからだの部位は小腸と大腸です。髪は乙女の命ですが、乙女の悩みと言ったらお通じのトラブルですね。便秘・下痢・過敏性腸症候群など、不規則な生活やストレスが原因で起こるお腹の不調はすべて乙女座の管轄です。乙女座新月のときは、これらの症状を緩和するお願いのほか、悩みを相談できるいいお医者さんを探したりするのに向いています。また、「健康管理全般」ということで、人間ドックや健康診断を受けるのにもおすすめの時期です。
2022.08.21
こんばんは、星見当番です。遅くなりました。本日は新月予報をお届けします。2022年7月29日午前2時54分。太陽と月が獅子座5度38分で合(角度差ゼロ)となります。獅子座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。もしも当ブログを日本以外から閲覧していて、新月タイムを日本以外で迎えるの皆様は、必ず上記の時刻に日本との時差をプラスマイナスして現地時間でお願いごとをしてください。願いごとのベストタイムは開始から8時間以内。この8時間というのは、太陽と月が0度の状態から4~5度離れるまでの長さです。この8時間を逃しても、48時間以内なら効果ありです。48時間以内というのは、月が太陽から25度ほど離れて、細い三日月が空に見えはじめるよりも前に、という長さです。さて。生まれた時の太陽が獅子座にある方(いわゆる「獅子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが獅子座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。獅子座ならではの長所を伸ばし、短所を克服する願いごとに最適です。特に獅子座と強い関わりを持たない方々も、今回は獅子座の支配分野に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、獅子座の解説と今回叶いやすい願いごとのジャンルです。獅子座は12サイン中5番目のサイン。「内から外へ」「自分→世界」の奇数サインです。運動区分で言うと「固定(不動)」。固定サインは季節の盛りを担当します。ひとつ手前の活動サインが開始したことを引き継いで、確固としたものに高めることが固定サインのテーマです。獅子座が直接に引き継ぐのは、直前の蟹座(水の活動サイン)のテーマです。蟹座で始まった新しいテーマは「感情と向き合うこと」。獅子座でも引き続き、自分の中の様々な気持ちとの付き合い方を学びます。それと同時に獅子座は遠く牡羊座(火の活動サイン)のテーマを引き継ぎ、高めるという役目も持っています。牡羊座のテーマは新しい世界に飛び込むこと、新しい世界で「私はここにいる!」と叫ぶことでした。獅子座では、この「私は存在する!」というテーマにあらためて取り組みます。人生すごろく風に言うと、牡羊座は「この世に生まれてきたばかりの赤ちゃん」です。五番目のサイン・獅子座はちょうど「思春期真っ盛り」の少年少女の段階です。まだまだ身近なおとなの保護や世話(蟹座・月)を必要としながら、しかし「パパとママのいい子」の枠には収まりきらなくなった自分(太陽)を感じ出す頃です。蟹座では「身近なひとと仲良く安心して暮らすこと」がテーマでした。家族の中で約束事を作ったり、毎日みんなで決まった時間に同じことをくりかえしたりして「私たち、一緒だね」と絆を深めていくことが蟹座では重要でした。蟹座の次の獅子座では、この「みんないっしょ」ということに満足してはいられなくなります。獅子座が求めるものは「みんないっしょ」ではなくて「ひとりだけ特別な存在である自分!」、そして「いつもどおりの平凡な日常」ではなくて「人生に一度きりのドラマチックな時間」なのです。胸を張りたい。すごいって言われたい。特別感を味わいたい。獅子座は、世界に飛び出す牡羊座の精神を復活させ、さらに高めようとします。牡羊座の支配星は「切り込む力」をあらわす火星。獅子座の支配星は太陽。西洋占星術に使われる天体の中で唯一自らのエネルギーで輝く星です。獅子座は牡羊座と同じく「意志」や「やる気」を最も重んじる火のサインです。太陽のように自らの力で輝き、皆から注目される自分になりたい!そういう気持ちを獅子座は支配します。ここから、獅子座のテーマとして「目立つこと」「その場の主役になること」「個性を確立すること」などが出てきます。自分の内面をさらけだすことに関係する全てのことが獅子座の管轄です。演奏家や俳優、歌手やコメディアンなど人前に立つことをお仕事とする方、あるいはそれを目指している方、コンクールなどで一等賞を目指す方を獅子座の新月が応援しています。全力で輝いている自分、注目や喝采を浴びている自分、成功している自分をイメージして、お願い事を書いてみましょう。獅子座新月の時には、どんな願いごとでも「目立つこと」「関心を持たれること」「誉められること」に関連付けた表現を取り入れるのがおすすめです。たとえばダイエット成功祈願なら「○○キロ痩せたい」と願うよりも「人に振り返られるようなかっこいい体になりたい」のような表現がおすすめです。表舞台に出て行く勇気がない、自分を世界にプレゼンする自信がないという人も、獅子座の新月に助けを願うことができます。自分の持っている力を信じられるように、あがり症を克服できるように、本番に強くなれるように、などお願いしてみましょう。獅子座は「王者のサイン」と言われます。王者に必要な「誇り高さ」「勇気」「決断力」「リーダーシップ」これらも獅子座のテーマです。蟹座では「何かあったらみんなで決める」「家族のリーダーが決めたことに従う」でしたが、獅子座は「人に何かを決めてもらう」ということをしません。「I will (我、こころざす)」自分にとって大事なことは自分で決め、その意志を通すのが獅子座流です。「固定サイン」ならではの「意志の強さ」も獅子座の特徴です。不屈の意志が欲しい人、どうしてもやりとげたいことがある人、自分に誇りを持ちたい人は、獅子座新月に力添えを願いましょう。獅子座は「創造性」「個性」を司るサインでもあります。これは「特別な自分でありたい」という気持ちから生まれます。自分の中にある何かを外に向けて表現したい、「これが私の作品だ!この作品こそが私なんだ!」とみんなに胸を張って見せられるものをつくりたい。獅子座はそういう気持を支配しています。心に描いているものを表現できる喜びやドキドキ感を追求したい人は獅子座新月にお願いしてみてください。また、この「創造」ということに少し関係することなのですが獅子座は「子供らしさ」「自由な心」「遊び」といったテーマも持っています。子供と一緒に、あるいは自分も子供そのものになって遊ぶこと。子供の頃感じたようなワクワク感を感じることが獅子座の重要なテーマです。「休暇」や「行楽」も獅子座の管轄です。獅子座は「心が熱くなるもの」「どきどきするもの」「特別だと感じられること」を支配しています。気持ちが盛り上がるもの、興奮しちゃうことは全て獅子座の管轄です。「ステージに上がること」や「作品を発表すること」も、もちろん心が熱くなってどきどきする特別なことですけれど、「恋愛」もまた、心を熱くすることのひとつですね。「恋愛」は獅子座の重大テーマです。誰かを特別に好きになること。誰かに特別だと思ってもらえた時のドキドキ感や喜び。「こんな素敵なもの(ひと)を発見できるなんて私、凄い!」「私、こんなにもひとつのことに夢中になれたんだ」と思えるような何かを見つけることが、獅子座の重要なテーマです。「自分にとっての『特別』を見出す能力」を開発することが獅子座の目標です。なので「その恋愛の現実的な成就」は、実は獅子座の段階では二の次だったりします。あのときめき感があればいいんです。いまどきの言葉で言えば「推し」がいるだけで幸せなんです。そのドキドキがあるから、がんばれる。俺の推しが今日も尊い。相手が芸能人であってもフィクションのキャラクターであっても、自分の心が熱くなりさえすれば、その恋で人生が輝くならば、獅子座的には立派に「恋愛」です。「夢中」という言葉が示すように、獅子座の恋愛はある意味、夢です。リアルなオトナの恋愛は秋の天秤座および蠍座新月におまかせして、獅子座新月では「推しのある幸せ」を堪能いたしましょう。推しへのパッションを綴った熱い薄い本を作りたい方のことも獅子座新月は応援します。獅子座に新月があるときには、獅子座の長所を伸ばすお願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。獅子座の短所とは、「自分を特別だと思う気持ち」の暴走から起こります。つまり「傲慢」「過度の自己中心性」「頑固」「わがまま」「横暴」です。「どきどき感」の暴走から起こる「大袈裟(騒ぎすぎ)」などもあります。注目を集めたいがために、ウソをついたり見栄をはったりしてしまう。自分以外で注目を集めている人を見ると悪口を言いたくなってしまう。思ったほど人からの注目をもらえないと思うと拗ねてしまう。そんな獅子座の短所でお悩みの方は、短所解消を願ってみましょう。最後に、獅子座の大事な支配分野は「祝福」です。獅子座の支配星「太陽」は「自ら輝く星」であると同時に「光を与える星」です。「自分の光で何かを照らし出すこと」「祝福を与えること」「周りを明るくし、あたためること」は太陽の、または「王者」「創造者」の大事なつとめです。太陽や星は、ひとびとをその光で照らすからこそ仰ぎ見られるのです。毎年、獅子座の新月予報で書いていることですが、何度でも書きます。「何かをつくる(産む)こと」は、「つくったものを祝福すること」とひとつです。また、既にあるものを「これは私の特別なもの」とあらためて選び出すことも何かをつくりだすことと同様「祝福の行為」「光を当てる行為」です。「私はこれがこの世に存在するのはいいことだと思う。私はこの存在を歓迎する!」―そのように宣言することが「祝福」です。逆に「こんなものいらねえや、世の中から消えっちめえ」と宣言するのは、祝福の反対……「呪詛」です。獅子座の「創造」は「祝福」とワンセットです。自分が創造したものを祝福することで、自分自身も祝福する。祝福という言葉が難しければ「誉めたたえる」でいいです。自分がつくったもの、自分の中から生まれたものを、めいっぱい誉めてください。他人が誉めてくれるかどうかはこの際気にしなくていいです。自分だけは、自分の生み出したもの、自分の見つけた特別なものを夢中になって誉めてください。自分の生み出したものを呪う(悪口を言う)くらいなら、生まない方がましです。生んだ(創り出した)からには祝福する(誉める)。それが生んだ人(創り出した人)のほとんど唯一の責任です。旧約聖書の『創世記』で、神が天・地・動植物・人間を創造するたびに、いちいち「主はそれを見て『よし』とされた」という記述が出てきます。すべての創造が済んだ後、旧約聖書の神は「産めよ、ふえよ、地に満ちよ」と言って生き物たちを祝福します。祝福の基本は「いいね!」「素敵!」「もっと沢山居てほしいと思うくらい好き!」です。いいね!ボタンを沢山押してください。12サインのはじまりは牡羊座です。牡羊座は「光あれ」と言われてポンと出現した最初の光でした。そこから5つめのサイン・獅子座まで旅してきて、「最初の光」は自分の周りにあるものを素材に、そこに自分の息(いのち・こころ)を吹き込んで、新しい何かを作り出すことができるようになりました。それは、自分の作品でもあり、「自分の子供」でもあります。自分が心血を注いで生み出した愛しいものたちを祝福してください。そして生み出されたものがデビューする、この世界を祝福してください。「祝福する(それが存在することを喜び、その幸せを願うこと)」は、神様のような特別な存在だけができる特別なことではありません。誰もが毎日の生活の中でできることです。獅子座は、創造(クリエイション)と遊び(レクリエイション)、祝福と喜びと遊びのサインです。獅子座新月は、毎日を特別なものにする人たちの味方、生きていることをお祝いし、新たなときめきを発見し、自分の愛するものへあたたかな光を注ぎ、世界を明るくする人たちの味方です。最後に、獅子座が支配する体の部位のお話です。まずは髪の毛。美しい髪を手に入れたい方は獅子座新月にお願いしましょう。獅子座と乙女座に月がある時期に美容院に行くのもお薦めです。髪の毛以外では、背中・背骨・炎症・憔悴(夏バテや熱中症)・発熱などが獅子座の管轄です。獅子座で新月が起こる時にはこれらの部位の健康を願ったり、髪や背中に病気がある場合の治癒・症状緩和のお願いをしたりするのに適しています。この夏も、災害レベルの酷暑が続いています。熱中症になる前に気付いて休めるように、この夏を元気に過ごせるようにとよくよくお願いしておきましょう。
2022.07.24
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2022年6月29日11時52分、太陽と月が蟹座7度22分で出会います。蟹座新月です。生まれた時に太陽が蟹座にあった方、及び、月やドラゴンヘッドが蟹座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蟹座の長所を伸ばす願い事、および、蟹座の短所を克服する願い事に最適です。蟹座と特に縁がある訳ではない方でも、今回は蟹座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これを逃しても48時間以内なら有効範囲内です。でも、できれば太陽と月が共に蟹座にいる間、できるだけ早いうちにお願いできるのがベストです。以下、蟹座の支配分野と叶いやすい願いごとについての解説です。蟹座は12サインの4番目。「4」は「土台」を表します。偶数のサインですので「自分←世界」、外にあるものを自分の内側へ吸い込む性質。蟹座の支配星である月も同じく「吸収する」という働きを持つ天体です。自分の外側にあるものを内へと取り込み、一定期間キープして、外へ排出する。蟹座と月はそういう働きをします。たとえば女性が男性の精子を受け入れ、自分の卵子と受精させる。そしてそれをお腹の中で一定期間育てて、月満ちて赤ちゃんを産む、というのも「吸い込む→一定期間キープ→排出」という働きです。また、「食べる→消化し栄養を吸収する間体内にキープしておく→排泄する」という働きも月と蟹座の管轄です。食べる→消化して栄養にする、というのは男女関係なくすべての人間・生物の基本的な営みですね。蟹座と月は、そういう「いのち・生活」の土台、根っこ、基本的な部分を担当しています。「活動・固定(不動)・柔軟(変通)」の三区分で言うと、蟹座は「活動サイン」です。「活動サイン」は各季節のスタートを担当するサイン。新しく物事を始めるのが得意です。牡羊座でこの世に生まれ落ち、生きたいという衝動の命じるままに走りだしました。牡牛座で自分のからだを意識しはじめ、五感を使って身の周りを捉えることを覚えました。双子座で、更に行動範囲を広げ、言葉で意思を伝えることを覚えました。そういう魂が、蟹座(牡羊座から見て90度の位置)に来てひとつの曲がり角をむかえます。それだけのことができても、自分の中にはまだ自力では埋められない何かがある。牡羊座で人生をスタートした頃には感じなかった「寂しい」「怖い」という気持ち。世の中には自分より強く大きなものが存在する。自分は弱く小さいもののような気がして心もとない。誰かに寄りかかって甘えて、この心もとなさを埋めたいと願ってしまう気持ち。蟹座はこの「不安」と関係のあるサインです。蟹座に始まって獅子座、乙女座と続く夏の三サインでは、春の三サインで手に入れた三つの力(行動意欲・五感・ことば)をうまく使いながら、同時に新しいテーマである「自分の弱さや寂しさとどう付き合っていくか」を追求していきます。蟹座・獅子座・乙女座までは、人生すごろく風に言うと思春期直前から成人直前までに相当します。いわゆる「難しいお年頃」です。その先陣を切る蟹座では、まず身近な人と作る小さな空間の中で安心感を育てていこうとします。弱くて臆病な自分でも許される人間関係。「家族」「親子(特に母と子供)」そして「家庭」は蟹座の大きなテーマです。安心して弱みを見せて、甘やかしてもらうこと。寝食も、喜びや悲しみも共にして、「いちばん基本的な、人間(他人)への信頼」を作り上げること。そこから出ていき、そしてそこへ帰る場所。心と体を休め、英気をやしなう場所。元気と強さの根っこを作る場所。そういう場所が蟹座の場所であり、そこで守られ、ゆるされ、育まれることが蟹座の経験です。蟹座は「ホーム」「ベース」を支配するサインです。そこで生まれ育ったかどうか、ではなく、そのひとが共にいるひとを信じて安心して休める場所。それがそのひとのホームです。蟹座で新月が起こるときは「心が帰る場所」「安らぎの場所」に関する願いごとが叶いやすくなっています。誰からも、どんな意味合いでも攻撃されない安全な環境で暮らしたいという願いごと。配偶者や子供たちが安心して帰れる、何かあった時に迷わず頼れる家庭にしたい、という願いごと。また、いまの自分に「根っこ」をくれたひと、いま生活を共にするひとに感謝する機会を作りたい、という願いごとにも向いています。家族の誰かと現在衝突中の方、かつて家族との関係で傷ついた経験のある方が「家族と和解したい」「家族と分かり合いたい」というお願いをかけるのにも向いています。ただし、自分以外の誰かが態度を変えてくれるように、というお願いは新月のルール上、かけることができません。新月のお願い事の主語はあくまで「自分」です。「私ではなくて私の家族が、もっとこうしてくれたら私たちは仲よくなれるのに」という願いはNGです。たとえ、過去の(あるいは現在の)家族関係のいざこざで傷つけられたのが自分の側であっても、傷つけた相手をどんなに許せなくても、どんなに恨んでいても、です。「かつて私を傷つけたひとに謝ってほしい」という願いごともかけられません。新月のお願いは自分を変えるためのものです。他人に変わってほしいと願うことは、たとえ良かれと思ってのことでも、たとえ相手が家族でも、「侵害」「干渉」「暴力」です。――きつい言いかたをすれば、「呪い」です。「いや、私はどうしても私ではなく家族の側に変化してほしい、私のために」そう思ったら。願いごとを書く前にもうちょっとだけ考えてみてください。それは昔、あなたの家族が、あなたに対して望んだことではありませんか。「私のために、家族のために、子供であるお前が私達に合わせて変わってほしい」あなたの家族が、あなたにそう望んだことは、正当だったと思いますか。私の望みのままに、誰かに変化してほしい。それを求めるのは本当に正当なことでしょうか。蟹座は「帰ってくるところ」「心身のよりどころ」としての「家」を支配しています。「自分はこの家族の一員である」という「帰属感」、守られている「安心感」も蟹座管轄。そこで生活を共にする「家族」「家庭」は勿論のこと、建物そのもの(家屋)や住んでいる「土地」、つまり「不動産」も蟹座に支配されるジャンルです。それから、もっと大きな意味での「帰るところ・ベース」として「ふるさと・地元・お墓」も蟹座の管轄です。新居を購入したい、お部屋の模様替えをしたい、増改築をしたいなど、住居に関する計画のある人は蟹座新月にお願いしてみましょう。改装改築に関しては特に、台所・トイレ・浴室などの水周りと寝室が蟹座と縁が深い場所です。外から帰るのが楽しみになるようなおうち、心底くつろげるお部屋を作り上げたい方は蟹座新月へお願いしてみてください。お墓参り、またはお墓の購入、ふるさとへの帰省やUターンを考えている方、自分のルーツを調べたい方も蟹座新月がチャンスです。蟹座は「母性のサイン」と言われます。蟹座の支配星「月」も母性と関係があります。お母さんになる道を選ばない女性、子供を作らない男性は普通に存在します。しかし「お母さんからうまれなかったひと」というのは存在しません。未来はわかりませんが、2022年現在、「お母さん」がうまなければだれひとりこの世に存在できません。蟹座は「いのち・生活のベース」つまり「土台」「根源」を意味するサインです。そういう意味で「お母さん」が蟹座では重要なのです。自分ひとりで生まれてきたような顔をして突然目覚めた子供(12サインでは牡羊座に当たります)が、はるばる90度の旅をして蟹座まできたとき、やっと「自分は『生まれた(誰かが私を産んだ)』んだ」という意識が登場します。ここでちょっと脱線。「なぜ親子関係のうち、特に『母親と子供』の関係なの」「なぜ母親だけ?父親は?」とモヤモヤなさる方も居なくはないかなと思ったので。この予報の最初の方に書いた「取り込む→一定期間キープする→排出する」という言葉を思い出してください。蟹座と月の基本的な性質です。月満ちて無事に身ふたつになってしまえば、父親であっても、その他誰であってもいくらでもその子供の養育・保育活動に従事することができます。しかし、今のところどうしても、誰にもどんな機械にも代わってもらうことができない約九か月間というものがありますね。どうしても一定の期間、子供という別の個体を我が身に引き受けて守り育てる立場に立つことになるひとがいる。それが「お母さん」です。そして12サインの役割分担の中で、そういう「お母さんたち」を引き受ける部署が蟹座というサインだ、ということです。誤解しないでほしいのですが「蟹座は母性のサイン、女性性のサイン」というのは、たとえば「女のひとは皆、お母さんになるべきだ」というような押しつけではないのです。それにもちろん「蟹座のひとはみんなお母さんみたいだ」ということでもありません。そうではなくて、歯が痛ければ歯医者へ、湿疹ができたら皮膚科へ行くように、「もしもあなたが、『お母さん』という役目を引き受けることになったり、自分と自分のお母さん絡みのことで悩みを抱えたりしたら、ここに来てね。ここにいちばん、子育てと親子関係に関する代々の智慧や情報が集まってるからね」という窓口が蟹座だ、ということです。「親子関係」「育児」「養育」「成長」などは蟹座の重要なテーマです。「親子関係」には「親である自分と我が子」と「自分の親と、その子供である自分」と、二通りの関係があります。 いま現在の子供や母親との関係だけではなく、自分の心の中(記憶の中)にいる「内なる子供」「内なる養育者」の問題も蟹座の支配下にあります。子供時代(或いは現在)の親子関係での悩み、「守り育てる立場」としての育児の悩みが軽くなるように、新月に力を貸してもらいましょう。蟹座は「身近な人との感情的に親密な関係」も象徴します。心を開いて「私は寂しい。私を見て」「私は弱い、私を守って」と素直に言える関係、お腹を出して甘えられる関係です。「素直な感情表現」も蟹座のテーマです。甘えたいけど甘えるのが下手、助けてもらうのが苦手、つらい、寂しい、慰めてほしいって言えない。そんな人は蟹座の新月に、すなおな感情表現ができるようにと願ってみましょう。蟹座は「助けが必要な側」だけではなく「助ける側」の味方でもあります。大事な人が困っているときにその気持ちに寄り添えるようになりたい、「いつでも私のところへきて!」と手を差し伸べられるようになりたい方は新月にお願いしてみてください。「お母さん」的なお仕事を職業としている方、保育士さん、ベビーシッター、バーの「ママ」さん、栄養士、あるいはそれらを目指して修行中の方を蟹座新月が応援しています。勿論、本職のお母さんあるいはお母さん候補生も!蟹座はその支配星である「月」と同じく「反復(繰り返し)」「複製(同じものを作る)」という意味を持ちます。「習慣」「反復練習」「くりかえすことで身につける事柄」に関するお願いをするのに蟹座新月は適しています。部活動などで言う「基礎練(基礎練習)」も蟹座の管轄です。子供の躾(トイレトレーニングや食事など基本的な生活習慣)に関すること、スポーツや楽器など反復練習が必要なものなど、「しっかり身につけたい」「毎日の習慣にしたい」ものがあったら、蟹座新月に願掛けして取り組んでみましょう。子育てをしていると、毎日毎日毎日!同じことをし続けなければならなかったり、毎日毎日毎日!同じことで叱らなきゃいけなかったり「いつ終わるの!」とキレたくなることもあると思います。そういう反復に対する忍耐力が欲しい、どうかこの親業をやり遂げられますように、という願いごとをすることもできます。蟹座に新月がある時には、蟹座の美点を伸ばす願いだけではなく短所を克服するお願いをかけることもできます。蟹座的な性質が暴走した場合、「不安感(頼れるものや拠り所がない、と感じる気持)」「ムラっ気」「依存心の強さ(甘えすぎ)」「お節介」「人見知り」「独占欲」「身内主義・同調圧力・排他主義」「内弁慶」などが出てきます。 こういったことで苦しんでいる方は蟹座の新月に解決を願ってみましょう。最後に、蟹座が支配している体の部位と病気についてです。蟹座が支配しているのは乳房と胃、胸腔、膵臓です。良性悪性両方の腫瘍、胃潰瘍、胃炎、胃もたれ、胸やけ、乳房に発生する疾患(乳癌や乳腺炎)、膵臓炎などが蟹座の支配する病気です。蟹座で新月が起こる時には、これらの部位の健康(病気予防)や、病気がある場合の症状改善を願うのに最適です。
2022.06.21
ごきげんよう、星見当番です。遅くなりました、本日は双子座の新月予報をお届けいたします。2022年5月30日20時30分、双子9度03分で合になります。双子座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイムが開始してから8時間以内。これを逃しても48時間以内なら効果ありです(この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を算出してください)。今回の新月は双子座で起こります。生まれた時の太陽が双子座にあった方(いわゆる「双子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月が双子座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。双子座特有の長所を伸ばす願い事、また短所を克服する願いごとに最適です。特に双子座には天体を持っていない方でも、今回の新月では双子座の支配分野に関する願い事がおすすめメニューとなっております。以下、双子座の意味と、双子座新月でかないやすい願い事の解説です。双子座は12サインの3番目。「自分→世界」の奇数サインです。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の変わり目を担当します。柔軟サインの役目は、活動サインがスタートさせ、固定サインが固めたテーマを次の季節へ向けてほどいていくこと。「フォロー」や「アレンジメント」が得意です。エレメントは「風」。エレメントはそのサインが「重要視するもの」を表します。風のサインが重んじるものは「論理性」や「コミュニケーション」です。12サインは牡羊座から始まりました。牡羊座の「私は生きるぞ!」という熱い心が牡牛座で地に降りて「この地上で、この体で生きて行く」と落ち着きました。春から夏への橋渡しをするサインである双子座は、牡牛座の「地(現実的な体)」をちょうど跳び箱の前に置いてある踏み切り台のように使って、大きくジャンプします。12サインを人生双六として考えると双子座はちょうどやんちゃざかりの時期に当たります。頭も体もぐんぐん育ち、行動範囲も広がる時期。双子座はこの子供のような好奇心の強さ・移り気さ・活発さを持つサインです。双子座の大きな特徴は「敏捷性」です。体を自在に、素早く動かせるようになること、頭を自在に、素早く回転させることができるようになること。頭と体、どちらかではなく「両方」というのが双子座の特徴です。「頭と体」のうち、まずは体に関するテーマから見ていきましょう。双子座で新月が起こる時には「敏捷性」を高めるお願いに最適です。双子座はカストールとポリュデウケース、互いに競い合いながら技を磨く双子の英雄(半神)がシンボルのサインです。一対一で行う競技、少人数のチームかペアで戦うようなスポーツは双子座の管轄です。フェンシングや剣道、レスリング、柔道。少人数で行うバスケットボールやフットサル。それから、「ダブルス」のある競技。バトミントン・テニス・卓球も双子座管轄です。陸上競技(特に短距離走・障害物走・高跳び・幅跳び)も双子座と深い関係があります。これらのスポーツをしている方で、もっと上手にプレーできるようになりたい方、敏捷性や運動能力全般をアップさせたい方は新月にお願いしてみてください。双子座新月の時には「冒険」に関連したお願い事も叶いやすくなっています。といっても双子座はまだ子供のサインですから、ジープでサバンナを行くような遠い場所・危険な場所での冒険ではありません。ほんの少し行動範囲が広がるくらい、「はじめてのおつかい」とか、「ひみつきちをつくる」レベルの冒険です。おとなの場合、双子座の「冒険」は「近距離の移動」「小旅行」に変わります。日帰りあるいは二泊三日程度の短期間の旅行、国内などの近場の旅行は双子座の管轄です(なお、海外旅行や長期の旅行は双子座のちょうど反対側に位置する射手座の管轄です)。日帰りや二泊三日の小旅行の計画がある方、いつもの生活をちょっと変えたい、いつもの街を新しい眼で眺めてみたいという方は、双子座の新月にお願いしてみましょう。「移動手段」としての車やバイク、自転車も双子座の支配下にあります。「自分で運転する」「比較的小さな(ひとり~数人乗り程度の)」「陸上を走る」乗り物は双子座支配です。ローラースケートやスケボーも、です(これに対して、大型バスや旅客機、客船などの大人数を運ぶ乗り物は対向の射手座支配です)。自家用車やバイクを購入しようと思っている方、運転免許を取ろうとしている方も今回の新月はチャンスです。また運転技術のさらなる向上を願うのも吉です。ツーリングやドライブに出かける予定がある方は道中の安全も合わせてお願いしましょう。双子座には「頭を発達させる」というテーマもあります。双子座のエレメントは「知性」「論理」を表す風、支配星は「伝令の神」ヘルメスの星、水星です。水星は知恵の他に「技術(手先の器用さ・工夫する力)」も支配しています。双子座新月は「頭を使うこと」「手(道具)を使うこと」に関する願い事に最適です。双子座新月は読み書き計算系の基本的学習能力をアップさせるのに最適です。成績を上げたい方、学習効率を上げたいという方は今回の新月がチャンスです。特に数学・工学・機械類・コンピュータ関係。金工・木工などの「技術家庭」系。手先の器用さを高めたい場合も、双子座の新月にお願いするとよいです(体の部位のうち、双子座が支配するのが肩から指先までの「腕・手」だからです)。「なんでも自分でやってみたい」「なんでも自分の手で作ってみたい」あるいは「分解して仕組みを知りたい」という好奇心の強さも双子座の特徴です。自分でパーツを買い集めてロボットを作ったり、パソコンを自作したりするのはとても双子座っぽい趣味と言えます。そういう「工作・組み立て系の趣味」を始めてみたい方も双子座新月、お薦めです。双子座は「コミュニケーション」「言葉」を支配しています。言葉のうち、「近距離の言葉」、つまり日常生活で使う言葉、母語が双子座管轄です。(一方、「遠距離の言葉」つまり外国語の学習は射手座の管轄です)。数学や理科だけでなく、「国語」系の成績アップ・スキルアップのお願いにも双子座の新月は適しています。自分の伝えたいことを的確に書きあらわせる「記述力」、書き手の意図するところを的確に読み取る「読解力」、会話のための「話術」及び「聞き取る力」。そして「論理性」。スピーチ、小論文、プレゼンテーションのスキルを高めたい方もこの新月がチャンスです。情報を「集めて」「伝える」お仕事をしているすべての人を、双子座新月は後押しします。勿論、お仕事以外の場面でも「コミュニケーション能力アップ」のお願いは効果的です。双子座の支配星・水星はギリシャ神話では翼ある使者の神・ヘルメースとされています。ヘルメースは口八丁手八丁の使者・交渉役であり、旅人と商人の守り神であり、また同時に泥棒と詐欺師の守り神でもあります。頭がよくて口がうまくて、行動力があって逃げ足が速い人の味方、それがヘルメースです。双子座的=ヘルメース的なキャラクターを物語の中に探すなら、西洋だったらピーター・パン、東洋だったら『西遊記』の孫悟空。 アニメのキャラクターならルパン三世に名探偵コナン、怪盗キッドといったところでしょうか。「変装」も双子座キャラっぽい特徴です。それから、映画の登場人物で言うなら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公マーティ・マクフライも双子座キャラです(マーティの中のひと、M.J.フォックスも双子座さんです)。現代の職業で言うと、営業職、特に実演販売。それから講演のお仕事、司会業、各種インストラクター、ツアーコンダクターなどが双子座と水星の管轄です。既にこういった職業に就いてる方の商売繁盛祈願にも向いていますし、これからこれらの職を目指して勉強中・就職活動中の方の合格祈願にも双子座新月は最適です。「多種多様な情報に接すること」も双子座の分野です。キーワードは「好奇心」と「冒険心」です。まだ行ったところのない場所へ行き、見たことのないものを見たいと思う気持ち。 「自分の知らない意見に耳を傾ける」ことも「行ったことのない場所に行ってみる」ことも双子座にとっては好奇心を満たすという意味で同じことなのです。自分の意見や見かたに固執せず、オープンに色々な情報に接してみること。情報に対して柔軟性を持つこと。「固い頭を柔らかくしたい」というお願いに最適です。「臨機応変さ」「(会話や交流の上での)機知」「社交性」も双子座の支配下にあります。情報を交換しあう相手を増やしたいという方は双子座新月に願ってみてください。双子座は「双子」というだけあって、「物事の両面を見ること」も司っています。また、「ひとつのことにこだわらない」という柔軟性も意味します。「一人で二人分のことをする」「多方面で活躍する」「工夫して何でもこなす」「時間や空間を有効に使う」といったことも支配しています。双子座さんの中には「ダブルワーク」や「ダブルスクール」で頑張る人たちも多くいます。一度に多くのことをこなせるようになりたい方、今の仕事のほかに「副業」を持とうと考えている方にも双子座新月はお薦めです。ところで双子座の有能さ・多芸さが裏目に出ると「落ち着きがない」「優柔不断」「器用貧乏」となってしまいます。それから、双子座(と水星)のネガティブな面として「ウソつき」や「噂好き」「その場主義的で一貫性がない」というのが出てくることもあります。いい情報を拡散させることもあるけれど、根も葉もないデマを拡散させてしまうこともある。お喋りのネガティブ面です。双子座新月の時には、これら双子座の欠点を緩和し、よりよい形で双子座の長所を伸ばしていけるようにとお願いすることもできます。双子座は「身近な人間関係(縦の関係ではなく横の関係)」も支配しています。具体的に言うと兄弟姉妹、いとこ、学校の同級生、近所に住む友達、幼馴染などです。仲良しの相手だけではなく「競争相手」との関係も双子座支配です。グループの中で、競い合いながら一緒に成長していく関係。部活の仲間、学校内での先輩後輩関係も双子座管轄となります。こういった身近な仲間・競争相手・好敵手との関係を実りあるものにしたいという方、またはこれらの人々とのお付き合いで困難を抱えている方、どうにか乗り越えたい方は双子座の新月に助けを求めてみましょう。最後に双子座が支配する体の部位についてです。双子座が支配するのはまず肩から肘を通って指先まで。風の最初のサインでもある関係から肺と気管(呼吸器)。神経系統も双子座管轄です。肩凝り・腱鞘炎・喘息・神経痛・肺炎なども双子座が支配しています。双子座で新月が起こる時には上に挙げた部位の健康を願ったり、美しさをアップさせたりする願い事、トラブルがある場合には症状改善を願うのに適しています。
2022.05.22
こんばんは、星見当番です。本日は新月予報をお送りいたします。2022年5月1日の午前5時37分、太陽と月が牡牛座10度28分で出会います。牡牛座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える予定の方はこの時刻と現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。今回の新月は牡牛座で起こります。生まれた時に太陽が牡牛座にあった人(いわゆる「牡牛座生まれ」の人)、または生まれた時の月やドラゴンヘッドが牡牛座にあった人は、そうでない人よりも今回の新月の影響を強く受けます。牡牛座の長所をのばし、短所を抑制するお願いに最適です。牡牛座に主要な天体を持っていない方でも、今回の新月では牡牛座の支配分野に関する願いごとにツキがあります(この「今回はこの分野の願いごとにツキがある」はレストランの「旬の食材おすすめメニュー」のようなものです。他のお料理は一切注文できない、ということではありません)。牡牛座の支配分野と今月のお薦めメニューは以下のとおりです。牡牛座は12サインの2番目。「自分←世界」の偶数のサインです。得意な動き方を示す「クォリティ」は「不動」。不動サインは各季節のまんなかに当たり、すぐ前の活動サインが始めたことを引き継ぎ・高め・定着させることが役目です。重要視するものをあらわす「エレメント」は「地」。地のサインが重要視するのは「目に見えるもの」「手でさわって確かめられるもの」そして「先例・なじみのあるもの」です。牡牛座は、牡羊座で世界に飛び出してきた未来志向の魂をいまここ、地上に下ろし、形あるものとしてしっかり根付かせようとします。「偶数」で「不動」で「地」。牡牛座新月のときに向いているのは、この三つの要素を組み合わせた願いです。牡牛座のテーマは「自分を取り巻く世界をしっかり把握すること」です。「五感の発達」「『自分の身体』を意識する」というのも牡牛座のテーマです。ハイハイをはじめた赤ちゃんが、目につくものを何でも口に入れてみるように、牡牛座も自分の五感を使って物事を「味わう」ことをとても大事にします。牡牛座で新月が起こる時には(たとえば牡牛座生まれの人がそうであるように)自分の感覚を鋭くしたい、自分の体が発するメッセージに敏感になりたいという願いごとに最適です。また、体の健康に関する願いごと、美容に関する願いごと、自分の居る場所にしっかりと根付くことに関する願いごとにも最適です。美容に関係する願い事は特にお薦めです。牡牛座の支配星は美の星・金星です。顔から体まで、どこを美しくする願いごとでもOKです。牡牛座は「具体性」と「感覚」を重んじるサインです。なので牡牛座新月のときは願いごともなるべく具体的に、感覚をあらわす言葉を使って書くのがお薦めです。漠然と「きれいになりたい・かっこよくなりたい」とお願いするより、「肌がすべすべになる」とか「腹筋が割れる」のように、体のパーツと、なりたい見た目・なりたい手触りを指定することがお薦めです。牡牛座が支配する体の部位は顎から首筋を通ってデコルテのあたりまでです。美容に関する願いごとの中でも、この部分を美しくする願いごとは特にお薦めです。鎖骨が見えるトップスを綺麗に着たい方、和服を着てうなじに色香を漂わせたい方、二重顎をすっきりさせたい方、首の皺を目立たなくしたい方などにおすすめです。自分のお肌や体質に合った美容法・化粧品を見つけたいという願いごと、相性のいい美容サロンを見つけたいという願いごとにも最適です。お手入れしたいけれど、時間やお金の余裕がないという方は、まずその「余裕」をお願いするところから始めるのもお薦めです。牡牛座の数「2」は受容性を表します。牡牛座の支配星・金星も受容性の星です。今回の新月では、ここにもうひとつ「受容性」を表す天体である月が来ます。身体と五感を支配する牡牛座に同じく身体と感情を支配する月が来ると、月の本拠地である蟹座に入ったとき以上に月のパワーが強まります。(これを「月が高揚する」と言います)さて、「受容性」というのは…こういう言い方をお好みではない方もいらっしゃるとは思いますが…別名「女性性」とも申します。牡牛座の新月には、身体に関する願いの中でも「女性性」を意識した願いに向いています。自分の中の女性性とうまく付き合いたい方(女性だけが自分の中に女性性を持つのではなく、男性も自分の中に女性性を持ちます。逆に女性の中にも男性性はあります)、今回の新月はチャンスです。「この世界に体を持って生まれてきたことを喜び、満喫すること」が牡牛座のテーマです。牡牛座新月は、五感を楽しませる活動、気持ちいいこと全般についてのお願いに向いています。花の色や香りを楽しむこと。美しい絵を見ること。音楽に耳を傾けること。ごはんをおいしく食べること。人間や動物と触れ合って、体温を感じること。どれも五感を楽しませる活動です。土を耕し植物を育てること。絵を描くこと。楽器の演奏を習ったり、歌を歌ったりすること。お料理を作ること。マッサージを覚えること。ダンスをならうこと。どれも自分の体を使って自分ごのみの心地好さを自分で手に入れる活動です。音楽関係の願いごとの中では、歌に関する願いごとが最もお薦めです。牡牛座が支配する体の部位には「喉・声帯」が含まれます。自分の体を楽器とする「声楽」は音楽の中でもいちばん牡牛座的です。歌手・ナレーター・声優ほか「声の商売」の方。これらの職業で現役の方、またはそれを目指す方の技術向上祈願に向いています。声のお仕事が沢山来るようにという願いごともOKです。もちろん、趣味の詩吟やコーラス部員の実力アップ祈願も。歌に自信がない方の音痴返上祈願もお薦めです。ここでもまた、願いごとは具体的に。声を美しくしたい、声量をアップさせたい、高音が出せるようになりたい、滑舌をよくしたい、正しい音程で歌えるようになりたい、というように。なお、しっかり歌うためには「呼吸」や「肺活量」も重要ですが、そちらは牡牛座ではなく肺を支配する双子座の管轄となっています。双子座は牡牛座のお隣ですから、二ヶ月連続でお願いするのがお薦めです。土いじりが好きな方、これから始めてみようという方も今回の新月がチャンスです。新月は「発芽・成長を促す力」の象徴です。新月の日は植物の種まきや植え付けに向いているとされますが、その中でもエレメントが「地」で、春の3サインの中心に位置する牡牛座で起こる新月は絶好の種まき・植え付け日和です。牡牛座が「地のサイン」であることに関連して、「お金」「財産」といった「物質的な豊かさ」に関する願いごとも叶いやすくなっています。牡牛座は別名「所有のサイン」「蓄財のサイン」とも呼ばれます。金運アップ、収入アップ、財産を増やしたい、貯蓄をはじめたい、などお金に関する願い事全般に今回の新月は向いています。「貯める」だけでなく「使う」方面のお願いもできます。つまり「出したお金に見合う、よいものを買いたい」という場合です。お買い物上手になりたい方は、今回の新月がチャンスです。「お買い物上手」ということにちょっと関係することですが、牡牛座新月は「見る目」「審美眼」をアップさせるお願い事にも向いています。もともと牡牛座は「自分の中に世界をインプットする」サインですが、インプットを続けていくと「自分は何が好きで何が嫌いか(何を心地よく感じ、何を不快に感じるか)」というのがわかってきます。そして、繰り返すうちにそれが定着(牡牛座は「不動サイン」です)して「自分なりの価値観」が生まれます。この「好き・嫌いの体系」を自分の軸としてしっかり立てることも牡牛座のテーマです。頭で考えて作ったものではなく、人の選ぶものを真似して選んだのでもない、自分の体から出てくる価値観。ここから、自分の感覚への信頼「自信」が生まれます。「私の体が『いい!』と言うのだから、誰がなんと言おうと『この私』にとってこれはいいものなのだ!」という確信。牡牛座のエレメント「地」は「安定感」や「基盤」「確固としたもの」を表します。自分の身体感覚を信頼することは牡牛座の「安定感」の源です。たまに自分が何を好きなのか、何をほしいと思っていたのか分らなくなる人は牡牛座新月にお願いしてみましょう。自分自身の心・目・体を、「それについて他人が言うこと」ではなく、いつでも「もの自体」に向かって開くことができるように。そして出会ったものに対して自分の心と体が何を言っているのか感じられるように。「自分『の』」も牡牛座のキーワードですね。ひとつ前の牡羊座は、言ってみれば「自分『が』!」のサインでしたが、牡牛座は「自分『の』」を意識するサインです。自分「の」体、自分「の」好み、自分「の」お財布、自分「の」もの。牡牛座新月は「自分『の』」をじっくり見直すチャンスです。「定着」というテーマから、「忍耐力」「持久力」というテーマも生まれます。望むものを手にするまで諦めない粘り強さは牡牛座の長所のひとつです。どうしても叶えたい願いがある方、実現に向かって長期間の努力が必要な目標を持つ方は目標達成まで諦めない強さを新月に願ってください。牡牛座新月は、自分の力を信じて努力する人の味方です。牡牛座で新月が起こるときには、牡牛座の長所を伸ばすだけではなく、短所を克服するお願いをかけるのにも向いています。全てのサインにおいてそうなのですが、牡牛座の短所は長所の裏返しです。牡牛座は自分の感覚に深く根を下ろすサインで自分自身の欲求には忠実ですが、他人の欲求となるといまひとつよくわからなかったりします。自分の感覚に集中するあまり、他人が自分と同じように感覚や欲求を持っていて、また自分と同じようにその感覚を大事に思っていること、あるいは、こちらの方がより大変なことかもしれないですが、「他人の感覚や欲求は自分の感覚や欲求とは違うかもしれないこと」に目がいかなくなることが、牡牛座の影響が強い人にはあります。自分の感覚が唯一絶対のもの、誰にでも通用するものだと思い、それに合わないものを徹底的に拒絶したり、相手の好みを無視して押し付けたりすることもあります。「こだわり」が裏目に出てしまう訳ですね。そのほか、集中力や我慢強さが裏返しになると「しつこさ」になります。「所有のサイン」と呼ばれるとおり所有欲が旺盛なところが暴走すると「欲張り」「けち」「収集・溜め込み癖」が出てきます。自分の好みに自信がないよりは、自信があった方がもちろんいいです。自分自身を豊かにすることも、自分の気持ちよさを追求することもいいことです。でも、日常生活や人間関係に支障が出てしまうほどのこだわりの強さや所有欲にお悩みの場合は、新月に「牡牛座のエネルギーが暴走しないように、自分にとって心地いいレベルで安定していられるように」とお願いしてみてください。最後に、牡牛座が支配する体の部位についてです。牡牛座が支配している体の部位は、あご・首・喉・声帯・甲状腺です。顎関節症・扁桃腺炎・甲状腺疾患などの病気も支配しています。牡牛座で新月が起こるときは、上に挙げた部位の健康祈願、またはその部分に病気がある場合の治癒を願うのに最適です。
2022.04.25
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。4月1日の15時24分に太陽と月が牡羊座11度30分で出会います。牡羊座新月タイムの始まりです。これは日本時間ですので、日本以外の地域で新月を迎える方はこの時刻にその土地と日本の時差を足し引きして現地時刻を求めてください。お願いごとのベストタイムは開始から約8時間以内。これはだいたい、新月になった後で月が太陽から5度離れるまでの時間です。この時間帯を逃しても、48時間以内であれば新月効果は残っています。今回の新月は牡羊座で起こります。生まれた時の太陽が牡羊座にあった方、(いわゆる「牡羊座生まれ」の方)と、同じく生まれた時の月かドラゴンヘッドが牡羊座にあった方は、他の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。牡羊座独特の長所を伸ばし、また牡羊座の短所を克服する願いごとに最適です。牡羊座とは特に縁のない方でも、今回の新月では牡羊座に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下、牡羊座の支配分野と、今回の新月で叶いやすい牡羊座に関係のある願いごとの解説です。牡羊座は12サインのはじまりのサインです。内から外へと自分の力を押し出していく奇数のサイン。クォリティは「活動」。季節の始まりを担当し、経験や前例がなくともまずは動いてみよう!という意欲と発想力が持ち味です。何を重んじるかを表す「エレメント」は「火」。火のサインは「熱意」「やる気」を一番に重んじます。奇数・活動・火。この三つが牡羊座の性質をかたちづくる柱であり、今回の新月で叶いやすい願い事のかなめです。牡羊座で新月が起こる時には「新しい世界へ生まれ出ること」や「新しい領域へ自ら飛び込んでいくこと」に関するお願い事が叶いやすくなります。牡羊座は「生まれたての赤ちゃん」「新参者」を表すサインです。ひとつ前の魚座で「自分」の輪郭をなくして宇宙に溶け込んでしまった魂が、牡羊座でふたたび裸の赤ん坊としてこの世界にデビューします。新入学生・新社会人から新婚さんまでこの春から「新」のつく身分になる予定の方。転勤・転校・留学などで生活環境がガラっと変わる方はお願い事のチャンスです。今年も去年と同じ環境、ただ一年経っただけ、という方も、今回は「新しい」「はじめて」というキーワードのつく願い事が吉です。何か新しいことに挑戦したい方は、牡羊座新月に願ってみてください。牡羊座は「開拓者のサイン」「創始者のサイン」とも言われます。この春から親元を離れて一人暮らしを始める方、また、転職・独立・起業する方。あるいは、まだ決まってはいないけれど、とにかくいままで居た古巣を出てきて、新しく生きる場所を求めて行動中の方。新しい人生を始めようとする全ての方を牡羊座の新月が後押ししてくれます。新しい環境に身を投じた人たちを応援してくれる「牡羊座の新月」ですが、実は「早く慣れますように」「新しい仲間とうまくやっていけますように」といった「馴染みたい」系のお願いは適用範囲外です。牡羊座は奇数のサインであり、「まず自分が外へ出ていくこと」が一番大事です。「飛び込んだ世界で歓迎されるかどうか」は二の次。今回の新月では、「埋もれること」や「根を下ろすこと」より「とにかく外へ飛び出すこと、新しい経験へ飛び込んでいくこと」が最優先。「周りの環境と馴染む・仲良くなる」というテーマはお隣の牡牛座になってからやっと出てきます。「自己主張」「率直さ」「正直であること」「自分の欲求に忠実であること」などが牡羊座の重要なテーマです。これも「生まれたての赤ちゃんらしさ」と関係があります。「生まれたての赤ちゃんらしさ」とは、今この瞬間の自分自身のために生きるということです。他人に気に入られるため、とか、他人の望みをかなえるために生きるのではなく、自分の望みをかなえるために生きようとすること。もっと重要なのは、その望みが実現するかどうかにかかわらず、自分の求めているものについて常に正直であることです。赤ちゃんは自分が空腹だと泣きますが、他人が空腹だという理由では泣きません。「自分はお腹がすいていませんよ」というふりもしません。「求めよ、さらば与えられん」という言葉があります。もとは新約聖書に載っている、ナザレのイエスの言葉です。求めなさい。そうすれば与えられる。探し歩きなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。我が子がパンを欲しがるのに石を与える親がどこにいるだろう。主が、あなたの求めるものを与えないようなことが本当にあるだろうか。そういう風にイエスの言葉は続きます。この言葉の肝は、キリスト教的には「我が子がパンを欲しがるのに……」から始まる後半部分です。あなたをこの世界にあらしめた、親のような神――これは当番の「神」に対する見解じゃなくて、ナザレのイエスの、「神」に対する見解ですよ、念のため――が、あなたが本気で求めているものを与えないわけがない。だから、みおやなる神を信頼して本気で求めなさい、ってこと、それがキリスト教的には大事なところ。つまり「必ず与えられる!だから信じよ!」ということです。……なのですが。牡羊座的にはそれより前の部分、「求めよ!」がまず重要です。求めよ、さらば与えられん。与えられるためには、まずは求めなければならない。自分から、望みをオープンにしなくてはならない。それが牡羊座のテーマです。牡羊座のテーマのひとつに「自己主張」というのがあります。「自己主張」って、よくわからないけどワガママっぽい気がする、と思う方や、実際に自己主張するのも苦手だという方、少なからずいると思います。でも、「自己主張」ではなく、ただ「自分の願いをオープンにする」であれば、少し気楽になりませんか。最初からバリバリ自己主張できる「最強の牡羊座」を目指さなくてもいいと思います。まずは小さな牡羊座を体現することから始めましょう。最初は自分にだけでも正直に。それから他人にもオープンに。伏せたカードをめくるように、ただ表に出していきましょう。他人はエスパーではないので、伏せたカードの背中だけ見て絵柄を当てることはできません。めくらずに当ててほしい、では神経衰弱になってしまう。カードはめくるもの。思っていることは出すもの。気楽に開けようカードと態度。まず最初の一枚をひらいてみましょう。そこからすべてがはじまります。「生きたい!」という本能・情熱、「やるぞ!」という熱い心も牡羊座管轄です。これには、牡羊座の支配星である火星も影響しています。火星は戦士・英雄の星です。また、「武器」や「刃物」にも関係しています。火星は「切り開く力・立ち向かう力」をあらわします。「独立」といったことにも関係しますし、「競争」という意味も持ちます。自分が生きるため、欲しいものを得るために他人を押しのけなければならないなら、どうあっても押しのける。そういうのが火星のテーマです。こう書くと荒っぽく暴力的な感じに受け取る方もいると思います。しかし、こういう「押しのける力」というものが必要な場面も人生にはあります。たとえば、この世に生まれてくるときだとか。胎児が母体から離れて外の世界に出てくるとき、母体は激しい痛みを感じますが赤ちゃん自身に悪気はみじんもありません。自分が生まれたらお母さん痛いだろうな、なんて考えて遠慮してたら生まれてこられません。全力で壁を押しのけないと生きられないから、「この先」へ行けないから、しゃにむに押しのけるんです。これもまた「ひらく力」です。この「押しのける力」に関係して、「勇気」というテーマも出てきます。自分の生きる道を自分で切り開く勇気、戦ってでも求めるものを勝ち取る勇気。そして、嫌だと思うことにはきっぱり「やだ!」という勇気。「戦士であること」や「他人をあてにしないこと」などに関する願いも牡羊座新月のときには向いています。他人の意見や感情に左右されず「自分を肯定すること」も牡羊座のテーマです。「出る杭が打たれるなら、打たれても凹まないほどのでっかい杭になってやる」それが牡羊座の心意気です。12サインの先頭に位置するので「一番になること」「先頭を走ること」「イニシアティブを取ること」に関係したお願いにも向いています。誰か先導してくれる人についていくのではなく、自分から先駆者となること。流されないこと。最初の火のサインだけに「口火を切る」こと。この春「リーダー」「トップ」に抜擢された人、あるいは立候補予定の人、牡羊座新月はチャンスです。「強さ」「大胆さ」「決断力」など、ほしいと思う資質を新月に願ってみましょう。牡羊座新月のときには、牡羊座の長所を伸ばすだけではなく短所を克服するお願いにも向いています。牡羊座の短所は、「俺が先だ!」というアピールが暴走したときに出てきます。「自己主張ばかりで他人の言うことに耳を傾けない、自分の間違いを認めない」という面や、自己肯定や自信が暴走した「他者を闇雲に否定する」という面、「自信過剰」「喧嘩っぱやい」「勝ち負けに異様にこだわる」という短所も出てきます。ひどくなると暴力に走る場合もあります。また、牡羊座と火星は共に「怒りの問題」を支配しています。自分の「怒り」(怒りは欲求不満――自分の思い通りにならないこと――から生まれるものですが)をどう扱うかに関する願いも牡羊座の新月に向いています。人に向かって怒っちゃう方、怒りが自分に向かっちゃう方、ついモノに当たってしまう方、と色々いると思いますが、「怒りをどう扱うか」で悩んでいる方は大事なものを壊す前に牡羊座新月と一緒に解決策を探してみましょう。また、牡羊座は行動力と率直さが長所なのですが、これが行き過ぎれば「すぐ結果を求める」「短気・せっかち・我慢がきかない」という性質も表れます。歯に衣きせない言動も、欲しいものは欲しいのだと主張する率直さも牡羊座の魅力ですがこれも行き過ぎれば「他人(の痛み)への配慮のなさ」「利己主義」「強引さ」となります。短所をだいぶ沢山挙げてしまいましたが、牡羊座が特に「悪いサイン」というのでは決してありません。他のサインよりも自分に正直で生命力が強いだけなのです。日本神話のスサノオノミコトみたいな「荒ぶる神」は牡羊座のイメージに近いです。牡羊座力の暴走でお悩みの方は、必要以上に自分や他人を傷つけず、もっと建設的な、「ひらく」方向へと力を使っていけるように新月にお願いしてみましょう。スサノオノミコトが、ヤマタノオロチの骸からみごとな剣を取り出したように、「怒り」や「攻撃性」といったネガティブな面から、「生きる力」という自分だけの剣を取り出せるように。最後に、牡羊座が支配する体の部位についてです。牡羊座が支配するのは髪の毛を除く頭部と顔面です。顔のパーツでは特に「目」を支配しています。視力に関するトラブル、頭と顔面に関するトラブル(頭痛・顔面神経痛・視力低下・ドライアイ・吹き出物・にきび)も牡羊座管轄です。牡羊座新月の時にはこれらの部位の健康増進を願ったり、トラブルがある場合の治癒を願うのに向いています。
2022.03.26
こんにちは、星見当番です。遅くなりました、本日は新月予報をお届けいたします。2022年3月3日午前2時34分、太陽と月が魚座12度06分で出会います。魚座の新月タイム開始です。これは日本時間ですので、日本以外で新月を迎える方はこの時刻に現地との時差を加減してください。お願いごとのベストタイムは太陽と月が合(ゼロ度)になってから8時間以内です。これは月が太陽からだいたい5度離れるかどうか、というくらいの時間。この時間帯を逃しても48時間以内なら有効範囲内です。生まれた時の太陽が魚座にあった方(いわゆる魚座生まれの方)、および月・ドラゴンヘッドのいずれかが魚座にあった方はそ例外の方よりもこの新月の影響を強く受ける可能性があります。魚座ならではの長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。魚座に特に天体を持っていない方でも、今回の新月では魚座の支配分野に関するお願いがお得メニュー(※)となっております。※あくまで「お得メニュー」ですので、他の願いごとをしてもOKです。新月の願いごとは10件まで可能なので、自分のしたい願いごとをした後で余ったら今月のおすすめ・魚座メニューをお試しください以下、魚座の支配分野と今回の新月に叶いやすい願いごと例です。魚座は12サインの12番目。「自分←世界」の偶数サインです。運動区分は「柔軟」。「活動」がはじめ、「固定」がたかめたテーマを次の季節に向けてときほぐしていくのが柔軟サインの役目です。元素は「水」。水サインは「感情」や「絆」を大切にします。「偶数」「柔軟」「水」。魚座新月で叶いやすいのは、この三つの要素をあわせもつねがいごとです。12サインの終わりに位置する魚座は「総仕上げ」のサインです。「おわり」をなごやかに迎える前の、清算作業をするのが魚座の役目です。魚座は「イチからまた始めるために、ゼロへと戻っていく」サインです。今までにいた世界で身につけたものをすべて洗い落としていきます。ところで確定申告が必要な皆様、書類の進捗いかがですか?これもまた、ひとつの清算作業。当番も新月予報を出し終えたら、申告書の作成作業に入ります。いままでいた場所とお別れすること。さよならを言うべき相手に、ちゃんとさよならと言うこと。お世話になったひとにお礼を言うこと。もし可能なら、旅立ちの前に仲直りできる相手とは仲直りしておくこと。絶対に、ということではありませんよ。できるなら、です。今回の新月はこれらのことを忘れることなくスムーズに行いたいというお願いに最適です。歓送迎会や謝恩会の幹事さんになった方の成功祈願にもいいですよ。一対一のお別れではなくて、集団対集団のお別れ。大勢の生徒が、先生が、親たちが集まって、互いに別れのあいさつをし、再会の約束をする。別々の場所に行っても、みんなともだち。日本では3月が年度末なので、ちょうど卒業式のイメージが魚座の季節と重なりますね。魚座の支配星は海王星です。海王星が発見される前の魚座の支配星は射手座と同じ木星でした。海王星は「境界のはっきりしないもの」を支配し、木星は「大きく広がるもの」を支配します。冬の3サインの先頭、地の活動サインである山羊座のテーマは「社会の一員として自分の足で立つこと」でした。続く風の固定サイン・水瓶座は「自分の足で立つこと」だけでは足りないと「自分の頭で考えて、社会を捉えなおすこと」をテーマとしました。魚座の前の2つのサインはどちらも「自分が」「自分で」というのが重要でした。山羊座と水瓶座の支配星は両方とも土星(天王星発見以前の水瓶座の支配星は土星)です。土星は「境界をはっきりさせる」という意味を持つ星です。しかし魚座の支配星は、新旧両方とも「ふくらむ」とか「ゆるめる」という意味を持つ星です。「自分」と「それ以外」を分けている境界線を溶かし、自分と他人、自分と世界が溶け合ったような曖昧状態になることを魚座は目指します。「自分が」「自分で」ではなく「あなたもわたしも」というのが魚座の性質です。ここから「受容」「慈悲」「寛容」というテーマが出てきます。「批判・分析(これは魚座の対向にある乙女座のテーマです)」をせず、白黒はっきりさせないまま受け入れること。「分け隔てをしないこと」他人を自分の都合で敵と味方に色分けしないこと。自分の勝手な基準で裁かないこと。自分と他人の間に、また自分の心と体の間に隔てをおかないこと。他人の心身を、自分の心身であるかのように気遣うこと。その延長として、自分を取り巻く環境を、自分の心身であるかのように気遣うこと。体の痛む箇所へ、考える間もなく手をのばして庇おうとするように、他者の痛みに手を差し伸べること。そして、何の見返りも求めないこと。「無償・無条件の愛」「共感」「ゆるし」に関するお願いにも魚座新月は最適です。相手のことを自分同様に気遣うことができる人になりたいのだけど、心の中の何かが邪魔してうまくいかない方は魚座新月の力を借りてみてください。また、自分自身のケアが苦手だという方、他人に親切にされることを自分にゆるすことができない、という方も、魚座新月にお願いを。魚座は「与えること」と「受けること」の間にも隔てを置かないサインです。「癒し」「浄化」「手当て」などをお仕事にされている方は魚座に支配されています。魚座はまた、「終末」とも関係の深いサインです。「循環」という意味もあります。終末医療・ホスピスなど「看取り」に関係したお仕事。葬祭関係のお仕事やご遺族の心のケアに関わるお仕事。環境保護・リサイクル・特に水質浄化などに関わるお仕事。マッサージ(特にリンパドレナージュやリフレクソロジー)関係。その他ヒーリングに関するお仕事。これらのお仕事をしている方、目指す方を魚座の新月が応援しています。魚座の支配星・海王星は「幻覚・ファンタジー・想像力・眠り・夢・映像芸術」などを支配しています。また、「忘却・エクスタシー(忘我の境地)・没入・霊性・薬物中毒・依存症・酩酊」など「自分とそれ以外、現実と非現実の境界が曖昧になっている状態」はすべて、健康なものから不健康なものまで切れ目なく、幅広く魚座の管轄です。「目を閉じてリラックスすること」「日常生活から離れて心を解放すること」「休息」「自分よりも大きな存在に心身をゆだねること」これらも魚座と海王星の支配分野です。不眠・眠りが浅い・睡眠パターンの乱れ(昼夜逆転)などでお悩みの方は魚座新月に安眠祈願を。悪夢を見る、または怖い想像に心を占領されてしまって眠れない、という方は悪夢除け・心を縛っているものからの解放・忘却のお願いをしてみてください。また、「夢からアイデアを得たい」というお願いもお薦めです。「映像」関連の趣味あるいはお仕事をお持ちの方(絵画・写真・動画作成など)、映像関係、あるいはファンタジー系のクリエイターを目指す方も魚座の新月に成功を願うことができます。また海王星は「香り」や「音楽」といったものにも関係があります。映像・香り・音楽はどれも「感じとることはできるが触ることはできない、境目の曖昧なもの」という点で海王星の管轄です。この新月予報を書き始めた頃には想像もしていなかったけれど、現在は動画サイトもあって、個人が簡単に動画を撮って公開したりできるようになったんですね。魚座新月を期に動画配信者デビューというのもありかも。そのほかアロマテラピー、音楽セラピーなどに関係したお願い事もお薦めです。瞑想・ヨガ・内なる喜び・精神的な幸福感・満足感、そして霊的な敏感さも魚座管轄。ヨガや瞑想のコースに通いたいと考えている方、よきコーチに出会えるようにお願いをしてみるのはいかがでしょうか。魚座で新月が起きるときには、魚座特有の短所を克服するお願いをかけることもできます。すべてのサインにおいて言えることですが、魚座の短所は魚座の長所の暴走形です。「行きすぎた自己放棄」「自分が自分が」という姿勢を手放し、目を閉じてより大きな存在に身をまかせてしまうのが魚座のテーマです。しかしそれが暴走すると自分でしっかり目を開けて判断すべき場面においてまで、他人にどうにかしてもらおうとする、という面が出てきます。自分は自分であるという「芯」のようなものをなくして混乱してしまう。「芯」をなくした空白を埋めようとして他人や物・特定の行為(買物・お酒・薬物ほか)に頼りきってしまう。魚座は「手放すこと」がテーマのサインなのに、こういうものにしがみついてしまうと今度はそこから離れる・抜け出すことが困難になってしまう。「耽溺」「やみつき」「依存・共依存」の問題。「『自分は自分である』という芯を持つ」というのは、魚座の180度反対に位置する乙女座のテーマです。12サインは、それぞれ反対側にあるサインと一対になってバランスを取りながら存在しています。魚座が暴走すると、乙女座の力が弱くなります。乙女座は「自分のことは自分でする」「やればできる」がテーマのサインです。自分のことは自分で、ということは、他人のこともまた、ご本人様でどうぞ、ということです。魚座の力が暴走して乙女座の力が弱まるというのは「状況を自分の力でどうにかしようとする気力」が弱まるということです。そうなると「ふわふわと浮わついた感じ・非現実性」 文字通り「地に足がついてない」「万事にルーズ」「決断力がなく、雰囲気に流されやすい」といった魚座の弱点がますます表面化します。「一体化」が高じて極端に「受け身」になり、他人に心身を支配されてしまうこと。自分と他人の感情的な境界がよくわからなくなり、自分の感情、特に怒りや不満を他人に押し付けたり、逆に他人から押し付けられたりすること。何でも自分ひとりで解決しようと力まず「与えることは受けること」と宇宙や他人の助けを自然に借りられるのは、たしかに魚座の長所です。しかしそれが行き過ぎれば「私ひとりでは何もできない」という無力感になったり「私には力がないのだから、私は何もしていないのだから、この困った状況はぜんぶ私以外の誰かのせいだ」という被害者意識にすり替わったりします。現在こういった問題を抱えている人は、魚座新月にお願いしてみましょう。魚座の力と乙女座の力のバランスが取れるように。魚座パワーの暴走を止めるには、対向サイン・乙女座の力を強めることが必要です。魚座が支配している体の部位、及び疾患は以下の通りです。くるぶしから下、つま先までの足。足の裏。かかと。アキレス腱。リンパ節。足裏やかかとの角質化・タコ・魚の目・水虫、外反母趾、捻挫などの症状改善を願うのに最適です。足に合って歩きやすい靴が見つかるように、というお願いごとも可能です。また、先に書きましたように「依存」に関することも魚座の管轄です。魚座が支配する病気はアルコール・薬物・または行為(買い物・過食など)への依存症、毒物・薬物乱用による急性及び慢性の中毒症状も魚座管轄。リンパ腫、ウイルスによる病気全般(風邪・インフルエンザなど。今年2022年も、去年一昨年に引き続き新型コロナウイルスによる肺炎の流行が続いていますね……来年の魚座新月には、これを書かなくてよくなるといいのですが)や睡眠障害も魚座支配です。これらがよくなるように、またはよい治療法やお医者さんが見つかるように。依存症で悩んでいる場合は互いに悩みや情報を共有し助け合える、自分に適したグループを見つけて参加することができるように。魚座の新月はこういった願いをかけるのに適しています。
2022.02.25
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。2月1日14時45分。太陽と月が水瓶座12度19分で合になります。水瓶座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月タイムを迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時間を出してください。新月の願いごとベストタイムは太陽と月が合になる瞬間から8時間以内です。この時間帯を逃してしまっても48時間以内なら有効です。生まれたときの太陽が水瓶座に入っている方(いわゆる「水瓶座生まれ」の人)、あるいは生まれた時の月やドラゴンヘッドが水瓶座の方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。水瓶座の長所を伸ばす願いごと、または水瓶座の短所を克服するお願いごとに最適です。水瓶座とはあまり縁がない星回りに生まれた人でも、今回は「水瓶座分野の願いごと」にツキがあります。(「今回の新月で叶いやすい願いごと」は、レストランの「本日のお薦め料理」のようなものです。「それしか願ってはいけない」という意味ではありません。ただ、新月の願いごとは最大10件のお願いができます。願いごとリストにふたつみっつ空きができたら、そのとき旬を迎えている分野=新月が起こるサインの支配分野を覗いて興味をひくものがないか探してみてください)以下、水瓶座の特徴と支配分野です。水瓶座は12サイン中11番目。「自分→世界」の奇数サインです。「三区分」は「固定」。固定サインはその名のとおり、活動サインで始まった物事を高め、確固としたものにさせることが得意です。エレメントは「風」。風サインは言葉によるコミュニケーションと論理を重んじます。「奇数・固定・風」これが水瓶座の三本柱です。風の固定サイン・水瓶座が直接引き継ぐのは、すぐ前の山羊座(地の活動サイン)が始めたテーマです。それと同時に、水瓶座は天秤座(同じ風の活動サイン)のテーマも引き継いでいます。山羊座のテーマは「社会の中での自分の責任を考え、引き受けること」。この山羊座のテーマを引き継ぐ一方で、水瓶座は遠い天秤座のテーマをも引き継ぎます。天秤座のテーマは「出自の違う者同士が出会う中で、それでも個人と個人が手を結ぶためにどうやって言葉を交わしたらいいか考えること」。水瓶座は、この両方のテーマを引き受け、裏打ちし、高めていこうとします。水瓶座のひとつ前、山羊座は活動サイン(自ら物事を始めるサイン)でありながら、同時に偶数(世界→自分)のサインです。既に出来上がっている社会に参加し、既に出来上がっている「ルール」を我が身に引き受け、それにのっとってプレイしながら自らの陣地を広げていくのが山羊座です。山羊座は地のサインです。地のサインは「過去を土台として立つ現在」を重視します。祖父母がいて、両親がいて、自分がいる。先祖や創業者の志を継ぎ、家(会社・地域社会・国家)の看板を背負っていこうとする。それが山羊座です。これに対して風サインの水瓶座は未来を見ています。山羊座が過去から現在へと積み上げた土台を離れて、ちょうど人工衛星のように上から地上を見下ろすのが水瓶座です。実はこの水瓶座衛星を打ち上げたのは山羊座です。山羊座はロケットエンジンであり、また、ロケットの発射基地です。大気圏を出て宇宙空間に入ると山羊座エンジンは切り離され、水瓶座衛星は単体で周回軌道に乗り、そして地上へ向って信号を発し始めます。山羊座のテーマが「過去から現在までを振り返り、社会のしくみを知ること。そして既存のルールを踏まえて自分の足でしっかりと地に立つこと」であるとすれば、続く水瓶座は「その現在を更に俯瞰し、必要と感じたら既存のルールを改めていくこと」がテーマです。水瓶座は、世間の常識やルールと自分のアタマで考えたことを照らし合わせてみます。そして自分の覚えた違和感を大事にします。水瓶座の性質としてよく挙げられる「独創性」「逆転の発想」「革新的」はすべて「自分の頭で考えなおす」が根っこになっています。地の活動サインである山羊座は「習うより慣れろ・考えるな、感じろ」というやり方で既に出来上がっている社会に活動しながら順応していきますが、風の固定サインである水瓶座は「考えて、考えて、考えて、考え尽くせ」というやり方で社会を動かそう、ルールを決めなおそうとします。水瓶座の支配星は天王星ですが、天王星が「発見」されて占星術に組み入れられる前は土星が山羊座と水瓶座の両方を支配していました。一見対照的なこの二つのサインは、同じ「ルール」というテーマに両側から挑戦している、と言えます。山羊座は地上、過去の側から。水瓶座は空から、未来の側から。そんなわけで、今回の水瓶座新月では「ルールのおさらい、そして見直し」系のお願いが叶いやすくなっています。今、自分の所属するグループのルールに関して「これはちょっと違うんじゃないかな」と思っていることはありませんか?長年続いてきたルールだけれど、今後もそれに従い続けていいものなのかどうか?と思うものがありませんか?私はルールの「こちら側」にいる。だけど、もしも立場が逆転しても、私はそれを素直に受け入れられるのだろうか?そんな疑問を持ち始めた方、いまのルールについてゆっくり考え直してみたい、と思った方を水瓶座新月が応援しています。「『私』と『あのひと』。両者の立場が逆転しても、そのルールはOKだろうか?」と考えることは、天秤座(風の活動サイン)のテーマである「バランスを取る」「公平性」を引き継ぎ高めていったもの、と考えることもできます。論理的に(風)、そして結論を急がず辛抱強く(固定)考え続ける力、そして、考えて「やはり変だ」と思ったら古い考えを打ち壊す力(天王星)。そんな力が欲しい方を水瓶座新月は応援します。「思考停止をせず、自分の頭で考える」というのが身上の水瓶座は、それゆえに「それまでの社会(の常識)」から「あっち側」扱いされることが多くなります。具体的には「問題児」「寝た子を起こすやつ」などと言われてグループからはじかれる、というようなことです。しかし、「自分で考え、確かめたこと」を自ら発信することで同じように自分で考えたことを発信する人たちとの交流が始まります。ここで、天秤座(風の活動サイン)がスタートさせた「個対個のお付き合い」が復活するのですね。「それまでのルールからはみ出るサイン」である水瓶座は同時に「友情」のサインでもあります。氏育ち、属するグループに関係なく、同じ考えを持つ人同士の友情です。上下関係や出身で人を縛り付けたり、何かを強制したりしないこと。これが水瓶座的な友情の第一のルールです。自分には、自分の頭で世の中のルールや他人の考えを検算してみる自由と能力がある。そのことを理解し、認め、自分に許すこと。同じように、他人にも、その人自身の頭で世の中のルールや「その人にとっては他人である、自分の考え」を検算してみる自由や能力がある。そのことを理解し、他人が考えようとしているときに邪魔をしないこと。ここを履き違えると、水瓶座は暴走して「自分だけが物事を考えうる頭脳を持つ」「自分の考えだけがユニークで正しい」「自分以外は皆ピントがずれていて愚かだ」というところに行ってしまいます。ネガティブ水瓶座の大きな欠点である独善性、他人への関心の欠如、冷淡さはここから生まれます。ネガティブではない水瓶座の基本姿勢は「双方向性」です。水瓶座のマーク(並行する二本の波線)は考えが波状に伝播すること、発信し、受信する、お互いに意見の交換をする、というさまを表しています。「11」の数字で1と1とが並び立つように、他人と向き合い(あるいは並び立って)言葉をかけあい、考えをすり合わせ、「あなた(たち)と私(たち)の間での新しい約束事(ルール)」を作っていくこと。新しい約束事のもとに、ふたたび個人と個人がつどうこと。この「ふたたび、人々がつどうこと」は水瓶座の大事なテーマです。確かに水瓶座は既存のルールに関して色々ともの申したがるサインです。何にでも、疑問を持ち、検算したがり、「自分で考えること」に関して相当頑固です。「あまり自分では考えたくない。誰かに正解を出してもらってそれに従うだけがラクでいい」というひとびとの間に混ざっていると、はじかれて孤立させられてしまうこともあるし、「革命のサイン」なんて言われて既存の社会やルールとひたすら戦い、壊して回る物騒なサインだと思われてしまうときもあります。でも、水瓶座が最終的に目指しているものは社会から孤立することでもなければ社会をぶっ壊すことでもないと当番は思うのです。目指すのは、契約破棄ではなく新しい時代に合った契約のありかたをさがすこと。そして人間、社会、世界と今一度言い交わす(将来を誓う)、仲直りする、契約更新することだと、当番は思っています。風の活動サイン・天秤座のテーマには「平和」と「契約(約束)」がありました。天秤座の後継者である水瓶座もやはり平和と契約を重んじるサイン、の筈です。ということで、水瓶座で新月が起こる時には「友情」と「約束」に関するあらゆるお願い事をするのに適しています。その他、今回の新月で叶いやすいお願いジャンルです。「客観性」「全体像を見て判断する」「この先を予測する」も水瓶座の支配分野です。これは水瓶座の「俯瞰」というテーマに関わりがあります。占星術や易・タロット・数秘術などの占いや天気予報も水瓶座が支配しています。これらは「未来予測」や「全体の中での位置づけを見る」というテーマに関連しているジャンルです。占いの腕を上げたい、よい占い師さんに出会いたい、気象予報士の試験に合格したい、というお願いをすることもできます。なお、占いでも水晶球占い、夢占い、ダウジングのようなものはお隣の魚座管轄とされています。水瓶座の現在の支配星、天王星の影響で以下のような分野のお願い事もできます。直感・啓示・風変わりさ・エキセントリックさ・突然の変化に関する願い。発明・特許に関する願い。人道的な姿勢・ボランティア活動への参加・社会改革・市民運動・未来や理想に関する願い。これは「これまでの契約を考え直す」というテーマに関係します。また、性愛や生殖をベースにしない交際や愛情のありかたも水瓶座管轄です。これは水瓶座とスクエア関係にある蠍座(性愛や生殖をベースにした愛情やしがらみ)の考え直しと捉えることもできますね。「肉体ベースではない交際や愛情」と考えれば、水瓶座とスクエア関係になるもうひとつのサイン・牡牛座の考え直し、と捉えることもできます(牡牛座は蠍座の180度反対側のサインです)。さらに、獅子座(自分が熱くなれるかどうかが大事)の180度反対側にあるのが水瓶座、というように十字関係で比べてみると、水瓶座的な愛ってどんなものか、輪郭が見えてくる気がします。水瓶座で新月が起こる時には、水瓶座的特性の行き過ぎを抑える願い事をかけることもできます。先の方でもちょっと書きましたが、水瓶座が暴走すると「他人への無関心」というのが表面に出てきます。自分の考え「だけ」、自分のユニークさに「だけ」こだわるようになったら危険信号です。立場を逆にして考えるということができなくなったり、自分の考えが他人によって批判されるのが怖くて閉じこもってしまったり、他人の言うことには耳を傾ける価値がない、と思ったり。そういうことで困っているなら、今回の新月に改善を願ってみてください。考えは分かち合ってこその水瓶座です。体の部位では「ふくらはぎ(膝から下・くるぶしより上)」が水瓶座支配です。全身の「静脈」や、体全体の血液循環も水瓶座が支配しています。病気では、足のむくみ、下肢静脈瘤、冷え性、「エコノミークラス症候群」、それから天王星の影響で痙攣や発作を伴う病気全般が水瓶座の管轄です。これらの症状でお悩みの方は、水瓶座新月に症状緩和のお願いをすることができます。
2022.01.23
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。日本時間で2022年1月3日午前3時33分に太陽と月が山羊座の23度13分で出会います。2022年になってから最初の新月、山羊座新月タイムのはじまりです。当テントでお知らせしている新月の日時は日本時間です。日本以外の地域で新月の瞬間を迎えるご予定の方は、この日時に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはおよそ、太陽と重なった月が太陽から5度離れるかどうか、という時間帯です。この時間帯を逃しても開始から48時間以内ならばOKです。生まれた時の太陽が山羊座にある方(いわゆる山羊座生まれの方)、同じく月やドラゴンヘッドが山羊座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。山羊座特有の長所を伸ばす願い事、逆に山羊座の短所を克服する願い事に最適です。特に山羊座に天体を持たない方でも、今回は山羊座の支配分野に関係のある願いごとが叶いやすくなっています。(「その新月で叶いやすいお願い事の分野」はレストランの「旬の食材を用いた今月のお薦め料理、しかもお値段もお得」のようなものです。それ以外を注文してはいけない、という意味ではありません。自分が注文したい料理=願いたいことが別にあるならそれを優先させてください。ただ、新月の願いごとは10皿=10件までオーダーできます。あとひと皿頼めるけれど決まらない、というときに、そういえば旬のお薦めメニューのリストがあったなあと思い出していただければ幸いです)以下、山羊座の解説と山羊座新月に叶いやすい願いごとの分野です。山羊座は12サインの10番目。外にあるものを中に受け入れる「自分←世界」の偶数サイン。物事を始めることが得意な活動サイン。そして形ある、具体的なものを大事にする地のサインです。偶数・活動・地。今回の新月では、この三本柱を芯に持つ願いごとが叶いやすくなっています。山羊座の支配星は土星。「ルール」「限界」「時間」を司る星です。土星と山羊座は「この世で自分が関わることのできる時間には限りがある」というメッセージを伝えます。自分は必ずいつか死ぬ、そしてそれは明日かもしれないということ。たとえ死ななくても、小さな節目・物事の終わりは日常的に容赦なくやってきます。山羊座新月では、時間を大切に使うことに関する願いごとがお薦めです。遅刻癖や先延ばし癖がある方は今回の新月に「決めた約束通りに動けるようになりたい」と願ってみましょう。また、時間やお金など、限りある資源を有効活用できるようになりたいという願いごともお薦めです。省エネ・倹約に関するお願いもいいですね。さて。牡羊座を1番目として数えると、山羊座は10番目です。牡羊座が赤ちゃんであり、天秤座が社会人一年生だとすれば、10番目の山羊座は社会の屋台骨を支える壮年のサインです。ここにおいて、人生のケタがひとつ上がります。山羊座の段階において人は山の頂上に立ち、それまで自分が登ってきた道と、これから自分が降りていく道の両方を視野に入れることができるようになります。後から登ってくる若い世代のことも考えられるようになるし、自分にできることと自分に残された時間の短さについても考えられるようになります。山羊座は「分水嶺」です。ここで道は分かれます。これまでの自分を総括し、これからどちらに舵をきろうか、自分の力をこの世の中へどのように役立てていけるだろうか、と考えてみたい方は山羊座の新月が狙い目です。「10番目」ということの意義についてもう少しお話しいたしましょう。「10」は「1(牡羊座を表す数字)」から始まったことが完成することをあらわし、また、創造性を意味する「5(獅子座を表す数字)」の2倍でもあります。「1」や「5」は奇数ですが、「10」は偶数です。山羊座は季節の始まりに位置し、先頭に立ってゆく活動サインであるにもかかわらず、「受け身」を意味する偶数サインです。なんだか矛盾しているように思えますね。これは自分が前を走りたいから出て行くのではなく、周囲から押し上げられ、選ばれて先頭に立つ、ということです。「俺の邪魔をするな、どけーッ!」と走っていくのが1番目の牡羊座、「この俺がすごいことをやってやるからみんな見ろ、驚け、褒めろ!そして俺についてこい」と言うのが5番目の獅子座であるとすれば、10番目の山羊座は「どうぞ私にお任せください。何が来たってやってみせます」と言うサインです。山羊座の大きなテーマのひとつが「責任を負うこと」です。英語だとresponsibility。「応答する(response)ことが可能であること(ability)」が元々の意味です。「受けて立つ」ということができること。自分に任されたつとめを完遂できること。自分の担当領域で問題が起こった時に、その責を負うことができること。これらが山羊座のテーマです。「責任感に溢れるおとな・リーダー」を目指す全ての人を山羊座新月が応援しています。ひとつ前のサイン・射手座の口癖が「なんとかなるさ」だとすれば、山羊座の口癖は「なんとかします」。何が来たってなんとかできるようになりたい方、今回の新月がチャンスです。「プロフェッショナル」「組織の一員であること」「覚悟」「向上心」「努力」なども山羊座のキーワードです。特に「覚悟」というのはとても山羊座らしい言葉ですね。土星らしい言葉でもあります。夢や理想ではなく、目覚め、悟り、現実を見ること。リスクや限界を正確に見積もること。この世にはままならないことがあるのも知った上で、それでも「なんとかしよう」と決意すること。そして、本当になんとかしてしまうのが山羊座さんたちなのです。(当番はいわゆる「山羊座生まれ=太陽山羊座さんたち」のこととしてこれを書きました。でも本当は、太陽山羊座さんたちだけがこの力を持っている訳ではありません。生まれついた星回りには関係なく、現実を見据えて「なんとかしよう」と思ったとき、ひとは誰でも少し山羊座っぽくなるものなのです)山羊座は「形にして残す」という意味を持つ「地のサイン」です。ひとつ前のサイン・射手座が「学問のサイン」なら、山羊座は「実践のサイン」です。学んだ事柄、培った技術を実際に使うこと。人々の役に立ち、報酬を受けとること。自分の能力を活かし、この社会に自分の居場所を築くことが山羊座のテーマです。今回の新月、お仕事全般に関する願いごとが吉です。山羊座には「建設」「組織」という意味もあります。会社設立、新プロジェクト発進。新しいチームを作り、皆で社会に向かって漕ぎ出す方々を山羊座新月は応援します。社長・店長・経営者・キャプテン・プロジェクトリーダーの皆様。山羊座新月は貴方のためにあります。企画成功・商売繁盛祈願に最適です。「初志貫徹」「自己鍛錬」「持久力」も山羊座のテーマです。今まで何かを計画してもゴールに到達できなかったという方、今度こそ成功させたいものがあるという方は山羊座新月がチャンスです。山羊座には「成功」「承認」というテーマもあります。「社会に認められること」。努力が実をむすび、社会から正当な評価を得ること。受験生ならば自分が培ってきた学力を認められて「入学を許可されること」が、求職中の方ならば、最終面接に通って「入社を許可されること」がこれに当たります。この「認められて、組織の新しい一員として迎え入れられる」ということも、山羊座の「ケタがあがる」経験のひとつです。そんなわけで山羊座新月、「合格祈願」に最適です。「認められること」の反対で「認めること」「正当な評価を下すこと」も山羊座の管轄。評価を下す側の立場――職場で言えば、管理職。学校でなら教師や試験官。山羊座は「権威者」のサインでもあります。「自分のしたことを認めてもらうためには何が必要か」「自分が権威者として下した評価が正当なものだと認められるには何が必要か」そう考えると出てくる山羊座のテーマが「説得力」です。国の元首には元首としての説得力が必要だし、営業マンには営業マンの、教師には教師の説得力が必要です。受験生や求職活動中のひとも、選考者に「自分はそこに身を置く資格がある」と認めさせるには説得力が必要です。ここで言う説得力とは、水星的な表現力のことではなく、土星的な「存在感」や「実力」に近いものです。「この人はうちのチームに必要な人だ」と納得させる力、「あいつを呼んでこい」と言わせる力。「あのひとならやってくれる」と思わせる力。カリスマ性も山羊座のキーワードです。幅広い意味で実力をつけたい人。昇進試験を受ける人。「上司」と名のつく立場にこれからなっていく人。説得力がたっぷりそなわった良き権威者をめざし、山羊座の新月に願い事をしてみてください。山羊座の支配星が土星である関係で「力の衰え」「老い」も山羊座のテーマです。これは「自分がいつか死ぬという事実を見据えること」と関係します。自分や、大切な人が衰えていくという事実とどう向き合うか。死ぬ前に何をしたいか、できるか。自分が死んだ後、残される人やもののことをどうするか。「老後の保障」「介護」なども山羊座のテーマです。高齢者、または高齢でなくても体力が低下している方のケアをお仕事とする方(介護士やケアマネージャーなど)、あるいはそれを目指す方は山羊座の管轄です。プロとしてよりよいケアを提供できるようにと願うことも出来ますし、ケアを必要とする側がよい介護士さんやお医者さんを見つけたいと願うこともできます。「長い時間をかけて熟成されたもの」も山羊座管轄です。山羊座は「伝統」「過去」「古典」のサインでもあります。特に伝統的な技術や知恵を伝える熟練の職人さん、古典芸能の継承者が山羊座の管轄です。年月に裏打ちされた知恵や技術を継承したい方、古いものの復元・保存を手がける技術者になりたいという方は山羊座新月にお願いを。趣味の世界でも、歴史や伝統を感じさせるものは山羊座の管轄です。茶の湯、お習字、生け花、着付け、和裁、日本舞踊、お能や歌舞伎などの伝統芸、骨董品の収集なども山羊座的な趣味です。和の趣味だったら「お師匠さん」とか「家元」がいるようなジャンル。洋の趣味だったら「マスター(マイスター・マエストロ)」と呼ばれるひとたちがいるジャンルが山羊座管轄です。これら山羊座的趣味を新しく始めてみたい方も今回の新月はチャンスです。山羊座で新月が起こるときには、長所を伸ばすお願いだけでなく、山羊座の短所を克服するお願いをかけることもできます。山羊座には、以下のような短所があります。「憂鬱」「思考パターン・行動パターンの硬直」「どうせ私なんかが……しても何も変わらない」というような悲観的な言葉づかい。様々な「恐れ」の問題。稼ぐこと、評価されること、責任を取ることへの恐れ。変化への恐れ。自分や他人に厳しい評価を下しすぎること。自己否定。ひきこもり。努力のできないひと、特に弱者への、冷淡さ。損すること、失敗すること、責められることを恐れ、力やお金を出し惜しみしてしまうこと。これらは「制限」というキーワードを持つ土星に関連します。それでも!それでも山羊座は、自らコトを起こしていく「活動サイン」です。積み重ねてきた自分の時間、自分の努力を信じ、また、それが社会を、たとえゆっくりでも変え得ると信じて更に努力し続けることのできるサインです。支配星である土星は「ダメ出しを加えてくる星」ですが、土星のダメ出しは言ってみれば「おとな養成ギプス」のようなものです。山羊座は土星の加えてくるプレッシャーに耐えて力をつけることができる強いサインです。今回の新月では山羊座の短所を抑え、本来の強くて魅力的な山羊座になれるようにとお願いすることができます。山羊座が支配している体の部位は「膝周辺」そして、「体の芯」である骨と関節。胆嚢・胆汁そして皮膚、歯と爪も支配しています。病気で言ったら膝の疾患、リウマチなどの関節痛、胆嚢炎に乾燥肌、湿疹などの皮膚のトラブルに歯周病。土星支配のサインなので「冷え性」「体のこわばり」も山羊座管轄です。山羊座新月は、これらの部位の健康及び症状緩和の願いをかけるのに最適です。
2021.12.26
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2021年12月4日16時42分、太陽と月が射手座12度22分で出会います。射手座新月です。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これは月が太陽から約5度離れるまでの長さです。この時間帯を逃していても48時間以内であれば有効範囲内です。この48時間はおよそ月が太陽の光に飲み込まれている範囲を脱して細い三日月が現れる前まで、という長さです。生まれた時の太陽が射手座にある方(いわゆる「射手座生まれ」の方)、同じく、生まれた時の月やドラゴンヘッドが射手座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性が高いです。射手座のよい面を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。射手座とは特に縁のない方でも、今回の新月では射手座の支配分野の願いごとが叶いやすくなっています。(新月が起こるサインによって変わる「叶いやすい願いごとジャンル」は、「今月のおすすめ料理」のようなものです。あくまで「おすすめメニュー」であって、「それしか注文できない」ということではありません。レストランで注文するときのように、自分がほしいものをお願いすればそれでOKです。ただ、「今月のおすすめ」は言わば旬の食材を用いた一皿。新月の願い事は十皿までオーダー可能ですので、ひとつふたつ空きがあったら季節のものを取り入れてみてください)以下、射手座の解説と叶いやすいお願いジャンルです。射手座は12サインの9番目。奇数サインは「自分→世界」の性質。エレメントは「火」。火のサインは「熱意」「やる気」「可能性」を重んじます。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の最後の一ヶ月を担当、次の季節への橋渡し役をつとめます。「フォロー」「アレンジメント」が得意です。「奇数」「火」「柔軟」。射手座の三本柱です。今回の新月では、この三本柱が揃う願いごとがお薦めです。自ら広い世界へ打って出て(奇数)、過去よりも未来を、実績よりも可能性を重視し(火)、そしてふたつのものの間の橋渡し役となる(柔軟)ような願いごと。射手座のひとつ前のサインは蠍座。水のサインです。水は冷たくて湿っている。「くっつき、下降する力」をあらわします。これに対して射手座は火のサイン。火は熱くて乾いている。「突き放し、上昇する力」です。蠍座の「愛するものと溶けあってひとつになってしまいたい」という圧力から自由になり、もういちどひとりで、広い世界へ飛び出していくことが射手座のテーマです。自分の力を信じて広い世界に旅立つ人を射手座の新月が応援しています。射手座の支配星・木星が、射手座の「未知へと向かう心」をさらに後押しします。なぜなら木星は「拡大」や「成長」を促す天体だからです。木星の発するメッセージは「お前は大きくなっていいのだ。そうするだけの価値がある存在なのだ」です。射手座と木星は、その呼びかけに「おう!」と答えて立ち上がるひとびとの味方です。射手座は「遠距離の移動」を支配しています。海外への旅行・留学・移住などは射手座管轄です(なお、国内での転居や、国内旅行は射手座の対向にある双子座の管轄です)。2021年11月現在、まだまだ遠距離の移動には困難が伴っています。しかし、希望は捨てないでいましょう。今年はダメでも、来年なら。来年がダメでも、再来年なら。「いつか遠くへ行ける日が早く来るように」と新月へ願ってみませんか。射手座は、双子座と並んで「学問のサイン」でもあります。学問のうち「読み書きそろばん系初等教育」は射手座の180度反対側にあるサイン・双子座の担当です。射手座は双子座領域のはるか先にあるもの、「応用系・高等教育」を担当しています。これは「双子座は近距離の移動・射手座は遠距離の移動」というのと同じです。 双子座は虫眼鏡や顕微鏡、手近なものを微細に観察するための道具。射手座は望遠鏡。遠くを見るための道具。そのほか、双子座は自動車やバイクなど自分で運転する比較的小さな乗り物を担当、射手座は大勢の人を一度に運搬する乗り物(大型船舶や旅客機)を担当、と、このふたつのサインは「見聞を広げること」「学ぶこと」「旅すること」というひとつのテーマの遠近それぞれを分担しています。学業の中でも、特に射手座の支配を強く受けているのは「より遠くへ」行くために必要な分野です。「外国語」に「地理・歴史」。「広く高い視野から物を見る」ための「哲学・法律・宗教・思想」。大学や大学院でこれらの分野を専攻しようとしている方、射手座新月はこれらの分野における学業成就祈願に最適です。また、外国語系の資格を取りたい方も今回の新月がチャンスです。「学ぶ側」だけでなく「教える側」も射手座の管轄です。学校の先生(特に高校生以上を教える先生)、および学校でなくてもレクチャーすることが仕事の方は射手座に守護されています。他に、宗教家(お坊さん、牧師さん、神父さん、神主さん)、裁判官なども射手座に関連した職業とされています。教師とお坊さんと裁判官ではだいぶ雰囲気が違うように思えますが、どの職業も射手座のテーマである「広く高いところからものを見る・考える」ことに関連しています。それに、お坊さんは自分の修業だけでなく、訪れる人に神様なり仏様なりの教えをわかりやすく説明もできなければいけませんよね。射手座は柔軟サイン、ふたつのものの橋渡しをするサインです。外国との交易・輸出入にも関わりますし、教育にも関わります。どちらも、遠くにあるものを近くに持ち込む、身近にあるものを遠くの国へと運んでいくことに関係があります。 学び、理解し、教え、広める。これらの職業についている方、または、これから目指す方々のスキルアップ祈願・資格の取得祈願などに今回の新月は最適です。射手座は、天秤座で始まった「他人の話を聞く」というテーマも引き継いでいます。天秤座では、「話を聞く他人」は目の前にいる具体的な他人でしたが、射手座は「より広くより遠くより高く」のサインです。したがって、意見を求める相手もすぐそばにいる人間であるとは限りません。遠い過去の人物の意見に書物を通じて接したり、異国に単身乗り込んでいってフィールドワークや発掘作業に従事したり。「直感に従う」「率直に話す」「即断即決」なども射手座の大事なテーマです。言いたいことを思いついても、ついためらってしまって思うことをストレートに言えない、という人。やりたいことがあるのにぐずぐず自分に言い訳してしまって、すぐに行動に移れないという人。射手座の新月は自分への言い訳を断ち切るチャンスです。目標にむかってまっすぐ飛んでいける人になりたければ射手座新月にお願いをどうぞ。射手座が直接に引き継ぐのは、すぐ前にある水の固定サイン・蠍座のテーマです。蠍座で特定の相手との深い関係にどっぷり浸かってエネルギー充填が完了したら、次はその関係からひとり立ちして、充填したエネルギーを使いこなすことが必要です。それと同時に、射手座は遠い火の固定サイン・獅子座のテーマを引き継ぎ、ほどいていくという使命も持っています。蠍座と獅子座の共通点は「こだわりを持つ」ということです。獅子座がこだわるのは「家族の誰とも違う特別な、才能溢れたこの私!」。蠍座がこだわるのは「他の誰よりも特別な、私の愛するこの人との関係!」。射手座のテーマはその「これがいちばん大事!こういう私(このひとと一緒)でなければ生きてる意味がない!」というこだわりを克服することです。「特別な自分自身」であることや「特別な唯一の相手との関係」から離れ、孤独ではあるけれど身軽な冒険者になることを射手座は目指します。たとえば木枯らし紋次郎。たとえばスナフキンやフーテンの寅さん。重い鞄は引きずらず、持っていくのは思い出だけ。そんな旅人になりたい方は射手座新月に願ってみてください。野外活動、スポーツなどを通して人々と交流することも射手座の管轄です。スポーツでは特に、サッカーなどの団体競技が射手座の支配下にあります。そのほか、射撃・アーチェリー・乗馬など半人半馬のサインに因んだものも射手座の支配下に入っています。これらのスポーツをなさっている方は、技術の向上や競技会での勝利を願うのもお薦めです。「自然と親しむ」と言えばバードウォッチングや山歩き、ツーリングやキャンプなども射手座支配と言えます。クロスカントリーやノルディックウォーキングもいいですね。これらの趣味を楽しみたい方は射手座新月、お薦めです。射手座は「楽観主義者のサイン」と言われます。これは射手座の守護星「木星」の性質と、射手座が「最後の火のサイン」であることに関係しています。射手座は秋の最後の一ヶ月を担う柔軟サインです。射手座の時期が終わると北半球で最も昼間が短く夜の長い日・冬至が来ます。三か月後に春分が来るまで火のサインは現れません。射手座の火は、牡羊座の火ほど活発でもなく獅子座の火ほど安定感もない、弱い小さな火です。牡羊座の火が、春を告げる生まれたての太陽であり、獅子座の火が真夏の灼熱の太陽だとすれば、一年でいちばん昼間の短い季節、クリスマス前の一ヶ月間を担当する射手座の火は食卓にともる蝋燭のあかり、旅人の小さな焚き火、夜の街をかざるイルミネーションです。「柔軟サイン」の「人や状況に合わせてフォローする力、橋渡しの力」を使って、冬に入る前に人々に自分の持っている火(明るさや温かさ、未来を信じる心)を分け与えるのが射手座のだいじな使命です。射手座の火は、春にふたたび復活することを知って消えて行く火です。太陽の光と熱に頼ることのできない寒い季節を、それまでたくわえてきたじぶんたちの心の中にある暖かさ・明るさを交換しあって生き抜こう、人間は、互いに光や暖かさを贈りあうことができるはずだ、と、射手座はそういう風に人間を信じるサインです。周りの人に、自分の持っている小さな火を分け与えるような人になりたい方、誰か、笑わせてあげたい、喜ばせたい、温めてあげたい相手がいる方。天のサンタクロース・木星に支配された、12サインで一番の楽観主義者である射手座パワーをチャージいたしましょう。例年ならば忘年会にクリスマスパーティー、人々が集う季節ですね。2020年の冬よりは、2021年の冬の方が集まる機会は増えそうです。それでも、まだなかなか会えない相手もいますね。離れて過ごす大切なひとたちへ、メッセージを添えてプレゼントを送りませんか。オンラインパーティもいいですね。射手座新月は、サンタクロース活動を全力で応援してくれます。この危機のなか集まれた人も集まれなかった人も、それぞれ楽しいひとときを過ごせるように、もらったひとが喜ぶような贈り物が見つかるようにと願うこともできます。射手座で新月が起こる時には、射手座の長所を伸ばす願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。射手座の短所は、楽観主義が行き過ぎた「無責任」「行き当たりばったり」。それから「率直なもの言い」が行き過ぎた結果の「無作法」「毒舌」。「ひとこと多い・ひとこと足りない」。火のサインだけに「炎上」にはご用心。広い世界、大きなものごとに接しているうちに、つい気が大きくなって小さな弱い自分を忘れてしまう「誇大妄想」「自慢癖」「身の程知らず」、「説教癖」「大風呂敷」などがあります。それから、好奇心旺盛なのが裏目に出た「お祭り好き」「野次馬」「浪費」も射手座の短所に数えられます。射手座の臓器は「肝臓」なんですが、その肝臓を痛めつける「暴飲暴食」に走りがちなところも射手座の短所。これらの射手座暴走にお悩みの方は、「行きすぎを押さえ、長所を出せますように」と新月にお願いすることも出来ます。射手座の支配する体の部位は肝臓と大腿部と坐骨神経です。今回の新月はこれらの部位の健康を願ったり、肝臓病や坐骨神経痛の治癒を願ったりするのに適しています。激しい運動をする方で、大腿部の肉離れなどを起こしがちな方も射手座新月に症状の改善や、肉離れが起きないように予防のお願いが出来ます。
2021.11.28
ここから先はおとなの蠍座新月予報です。こどものひとは、できればたよれるおとなのひとといっしょに読んでください。おとなのひとも、できれば信頼できるだれかがいるならいっしょに読んでください。(とても大事なことなので、毎年同じことをくりかえし書いています。今年も書きます。)「自分ではない誰か」との、身も心も投げうつ深い関わり合いのすべてが蠍座の支配下にあります。つまり。セックスと、セックスの前と後に生まれる気持ち、セックスのために、あるいはセックスが原因で起こることや問題、その責任、それらすべてが蠍座担当です。これは「蠍座はえっちな星座だ」とか「蠍座生まれのひとはみんなえっちだ」という意味ではありません。「えっちな気持ちに突き動かされているとき、ひとはみんな少し蠍座になる」という意味です。そして12サインの役割分担として、蠍座はえっちな気持ちが原因で困ったことが起きたときや、えっちな気持ちに関係することでわからないことがあるときに駆け込める窓口です、という意味です。えっちなこと関係の様々な情報や対応策がいちばん集まる場所になってますから、困ったらここに来てね、という意味です。これは、蟹座の新月予報で書いた「蟹座は『お母さん系問題』の相談窓口になっている」というのと同じです。さて。えっちな気持ちが起こると、その気持ちのきっかけになった相手に深入りしたくなる。普段は越えない一線を踏み越えて、ぱんつの中身同士をくっつける裸のお付き合いがしたくなる。花に引き寄せられるミツバチのように。これが花とミツバチなら何の問題もないのですが、私たちは人間と人間(だいたい)なので、そう簡単には深入りできないこともあれば、簡単にできたとしても、そうしちゃいけない時と場合だってあります。深入りすることの中には大きな喜びもあるけれど、大きな危険もセットになっています。でも、したい。さあどうしようか。そんなときのために、蠍座と蠍座新月があります。危険より何より、まずは「経験」したい、花でもミツバチでもいい、自分がそのようなカラダとココロとに生まれついたならば、そう生まれたなりの「いい思い」がしたいんだ!というひともいらっしゃるでしょう。そんな願いごとも、もちろん蠍座新月にかけることができます。つまり、ひとをひきつける、「キャー、いい男!」「おお、いい女!」そんな風にひとから振りかえられるセクシーな自分になりたい、という願いごとです。その先のことだって願えます。自分ではない誰かに心をゆるすこと、体をゆるすこと。それによって相手と自分の関係・互いのこころとからだが取り返しのつかない変化を起こすこと。そのことから生まれる喜びを大きく深いものにしたい、という願いをかけるのに蠍座新月は最適です。また、心と体の深い部分、普段はぱんつで隠しているデリケートな部分をじかにくっつけあうことにつきものであるさまざまな危険から心身を守りたいという願いをかけるのにも今回の新月は向いています。そこに、どんな危険がひそんでいるか。かしこいおとなのみなさんはもちろんとっくにごぞんじですね?そんなの知りません、知らなくても平気だもんというひとはこの文の中では「おとなではないひと」というあつかいをします。ごめんあそばせ?蠍座は、俗に「死と生・再生と変容のサイン」と呼ばれます。怖そうですね。あるひとつの「自分よりも大切な何か」との関係に自分を注ぎ込み、命がけで相手と結ばれ、新しい力を得て生まれ変わる。これをイメージするのにいい例は、チベットの父母神像や、密教系の仏画によくある、男女の仏が抱き合っている像。あれです。なんかエッチなことをしているようにしか見えなくて困っちゃうぞ!という煩悩に溢れたひとは、変身ヒーローチームとかプリキュアとかの「合体必殺技」を思い浮かべてください。フィギュアスケートのペア演技を思い浮かべてくださってもOKです。集中して、信頼できる仲間と力を合わせて、自分ひとりでは出せない大技をきめる。あれが蠍座です。蠍座は「これ」と心に決めた対象に心血を注ぎ込むのがテーマのサインです。それが裏返ると激しい「やきもち」「独占欲」になります。蠍座新月、自分の独占欲を鎮めたいひとにもおすすめです。独占欲や嫉妬心を向けられる側、望んでいないのに相手の性欲の対象にされる側、たとえば痴漢やストーカーやセクシュアルハラスメントの被害に遭っている場合には、それをシャットアウトしたい、心身を守りたい、というお願いもできます。蠍座の愛は「遮断して、煮詰める愛」です。人呼んで愛の圧力鍋。密室でふたり仲良く骨まで煮込まれてみたい方は蠍座新月にお願いをどうぞ。ただし、合意のない相手との圧力鍋、及びおとな対こどもの、またはこども同士の圧力鍋行為は暴力行為です。おとなとしてお付き合いをしていく上で必要な「人を見る目」「適切な警戒心」というのも蠍座の担当領域です。どこまでなら、相手に任せてもいいか。どこからは自分で自分を守らなければならないか。それを決める判断力も蠍座の大事なテーマです。「判断力」これに関連して、ちょっと脱線。あのね、全年齢版の蠍座新月予報で「クレジット(信用貸し)」のことを書きました。「クレジット」というのは「信頼」という意味だって。「あなたが借りたお金をうまく使って何らかの利益をあげる。その利益で、借りたお金に利息をつけて、お金を貸した私たちに返してくれる。あなたはそれだけの能力があると私たちは知っている。あなたは私たちに損をさせない。私たちに利息で儲けさせてくれる力がある。だから私たちはあなたを信頼して、お金を貸しましょう」そういう約束事で成り立っているのが「クレジット払い」だって話をしました。(誰かとする)セックスも「信用貸し」、つまり「クレジット」だと当番は思うんですよ。「相手のために身も心も投げうつ」っていうのと矛盾するようだけど。身を投げうつ、心を投げうつ、と表現するけれど、本当は自分の心や体はどこまで行っても自分のものだし、他人の心や体もどこまで行っても他人のものなんですよ、やっぱり(これは牡牛座の世界ですね)。だけど、蠍座の世界では、自分の心や体を他人に「貸す」ことができるし、相手の心や体を「貸してもらう」ことができる。一時的に。そして、貸し借りした以上の何かと一緒に、戻ってくる(相手によっては踏み倒されることもあるかもしれない、御用心)。うん?「クレジット」というより、「投資」かな。相手によっては「ばくち(ギャンブル)」。いずれにせよ、最初から損をしようと思ってお金やら心やら体やらを投げうつひとって、そうそういないわけです。貸す側としては「相手を見極める目」が大事だし、借りる側としては、貸主に「信頼してもらうこと」が大事。お金を貸してくれるかどうか、も、体や心を貸してくれるかどうか、も、基準はそんなに違わない、というお話でした。脱線終わり。さて。全面的に「おまかせ」するのはちょっと不安の残る相手だけれど、それでもそのひととお別れしたくはないという場合だってあると思います。その場合は、自分が全面的に危険を引き受ける覚悟が必要です。だけど、ふたり(あるいは、ふたり以上でする場合には関係する全員)が力を合わせて、同じ覚悟を分けあえる方がずっと心強いです。「深い仲」は「深く話せる仲」でもあってほしい、というのが当番の願いです。おとな同士だけでなく、もしもお子様がいるのであればお子様との間でも、年齢と理解力に応じて可能なかぎり、「深く話せる関係」をつみあげておきたいものですね。こどもに身の回りの危険と安全対策を教え、守ってやる第一の責任者は、その子といっしょに暮らすおとなです。どんな危険があるのか。何に気をつけてほしいのか。もし怖い目にあったり、あいそうになったりしたら、まずどこへ行けばいいのか。自分の体は自分だけのものであること。嫌なのに体を触ろうとする人がいたらイヤだと言っていいこと。前もって話し合っておきたいこと、伝えておきたいことは山ほどあります。たとえばこんな動画がお子さんへ説明する助けになるかもしれません。パンツサウルスの歌(英語)きみのだいじな部分はきみだけのものパンツはそれをつつむものきみのだいじな部分はきみだけのものだれかが「見せて」って言ったらすぐ「やだ!」って言おうそんなメッセージを歌とアニメーションで伝える動画です(英語・字幕付き)パンツサウルス動画の配信元では「Talk PANTS パンツで話そう」という小さなこどもでも覚えやすい「だいじな部分のまもりかた」を発信しています(リンク先は英語。こども向けなのでとても平易な表現です)NSPCC Talk PANTS The Underwear RuleP Privates are private. だいじな部分は立入禁止A Always remember your body belongs only to you. わすれないで、きみの体はきみだけのものN No means No. 「いやだ」は「いやだ」っていう意味T Talk about secrets that upset you. きみを不安にさせるひみつのことを話そうS Speak up, someone can help. 打ち明けよう、助けてくれるひとがいるよ蠍座管轄であるこのおとな分野は「相手のあること」です。自分、あるいは自分のこどもが危険な目にあう場合だけではなく、自分や我が子が関わる相手を危険にさらす可能性のことも考えに入れて話す必要も、場合によってはあるでしょう。蠍座新月のときには、こういった問題について深く話し合う機会を持ちたいというお願いをかけることもできます。現在、家族やパートナーに言いづらい秘密や悩みを抱えている場合、思いきって相談したい、という願いごとにも向いています。嫌なことから目をそらさず向き合うこと、勇気を出して、腹を割って話すことも蠍座のテーマです。もしも、どうしても家族やパートナーには言えないのなら、当番からのお願いです。どうかひとりで抱え込まないで、プロの相談員や専門医を頼ってください。よい相談先が見つかるようにと蠍座新月にお願いするのもお薦めです。もちろん、願うだけではいけません。たとえば性感染症(主に粘膜の接触でうつる病気)にかかったかもしれない、とか望んでいないのに性的なことをされたとか、妊娠したかもしれないとかであるのなら、新月に願う前にまずは具体的に解決へと動いてください!そして、もうひとつ重要なこと。天秤座からスタートした12サインの後半6サインは、すべて「他人がいるから始まること」をテーマにしています。天秤座から先は、もう自分ひとりの力や責任だけで済む世界じゃないんですね。ということは、です。逆に、天秤座以降のサインが支配する分野でトラブルが起きても、ひとりぼっちで解決しようとしなくてもいいんです。他人を巻き込みましょう。助けを求めましょう。力を借りましょう。手を貸してくれる誰かがあなたの近くにいることに気づいてください。そしてどうか、その人に頼ってください。蠍座系のトラブルの場合「その問題に当然、巻き込むべき人」というのは必ず存在します。たとえばあなたを子供の頃から案じ続けている、年上のひとたち(お母さんやお父さんでも、それ以外の人でも、信頼できるなら家族以外の人でも)。望んでいないのに妊娠をした、という場合なら、まず第一にお医者さん、そしてお腹の子のお父さん。暴力を受けたのなら、暴力から人を守るのがお仕事の、警察官や弁護士。必要な時に「助けて!」と言えることも、蠍座の重要なテーマです。「必要な時に『助けて!』と言えること」に関しては。「生きるか死ぬかの瀬戸際に追い詰められたとき」についても当番は同じことを申し上げます。セックスにまつわること以外に、「絶体絶命状態・生死の瀬戸際」も蠍座管轄です。そして蠍座は12サインの後半グループです。蠍座の「生きるか死ぬかのガケっぷち状態」も、あなたひとりの責任じゃないんです。あなたがひとりっきりで背負い込む必要はないし、背負いきれるものでもない。助けを呼ぼう。なるべく沢山のひとを呼ぼう。巻き込むことを恐れずに。どうせみんな最初から巻き込まれているんです。蠍座の管轄である「深い関係」と危険については、数年前から毎年、以下のようなことも書いています。重要なことですので、今年も載せます。蠍座の「他人と肉体的・精神的に結合する」や「自分以外のもののために心身を投げうつ」というテーマは、ここにきて急に出てきたものではありません。他人に心身をさらけだす蠍座の前には他人ととことん語り合う天秤座があり、その更に前には自分の内面を整理する乙女座があり、自己肯定感を高める獅子座があります。牡羊座を赤ちゃん、山羊座を還暦くらい、魚座が老人というように12サインと年齢を対応させて考えると蟹座、獅子座、乙女座がちょうど思春期に当たります。天秤座が新成人くらい、蠍座は若い大人として少し落ち着いてきた頃です。思春期やそれ以前の年頃のお子さんが性的なことをしたりされたりする、というのは蟹座・獅子座・乙女座がふたつもみっつも離れたアダルトなサイン、蠍座の行動を取っているようなものです。心身ともにとても負担の大きい行為です。こども時代から思春期にかけては、「自分の感情や意志、自分が何にドキドキするのかを表現できるようになること・自分はこれでいいのだと思えるようになること」という獅子座のテーマや、「今まで過ごしてきた子供時代を終わりにするために、これまでの自分を見つめ、自分に本当に必要なものは何か、自分なりにではあるけど考えてみること」という乙女座のテーマに、そのひとが「生まれてはじめて」取り組む時期です。そこがまだまだ十分には身についていないこどもたちがそれらをすっ飛ばし、蠍座の支配するおとなの世界に一日でも早く行こうと急ぐのは、とても危険なことだ、と当番は思うのですね。もう思春期は通り過ぎたという方であっても、蠍座の前段階である天秤座をすっ飛ばして、出会った相手といきなり性と生死の大問題を取り扱うというのも大変危険なことです。天秤座の「会話主体のお付き合い、沢山の意見や選択肢に触れる」段階を充分に経験しないと蠍座の段階に来たときに悪意ある相手のウソやゴマカシに対する「洞察力(かくされたものをただしく見抜く力)」がうまく働きません。また、もう「天秤座デビュー」は済ませたわ、というベテランのおとなであっても、人間関係やセックスや生死の問題でつまづいたらいつだって、何度だって乙女座(私って、本当にこれでいいのかな?)や獅子座(私は、誰がなんと言おうとこうしたいのだ!)のテーマに戻ってみることが必要だと当番は思います。もし必要なら、獅子座のもっと前、蟹座の段階まで戻ったっていいのです。「私は守られていたい。安全でいたい。誰にも侵入されたくない。ただただ甘えさせてほしい」必要なら、そこまで戻っていいんです。蟹座は「おかあさん問題」の総合窓口ですが「さびしい問題総合受付」や「助け合い相談窓口」でもあります。ひょっとして、自分が「えっちの問題」や「やるかやられるか・食うか食われるか・生きるか死ぬかの大問題」だと思っているものは実は「さびしい問題」や「安全と安心の問題」なのかもしれない。そこを混ぜてしまったら、頭がごちゃごちゃになって後で困るかもしれないな。そう思ったら、お泊り話やご休憩話を保留にして、安心できる場所へ、安心できるひとのところへ帰るのだって、立派なおとなの選択です。蠍座の180度反対側まで戻ったっていいんですよ、牡牛座です。「わたしのからだは、わたしのもの」という基本に。蠍座と牡牛座はふたつでひとつ、一対のサインです。わたしのからだはわたしのもの。あなたのからだは、あなたのもの。大切なからだだから、あなたにもわたしのからだを大切に扱ってほしい。わたしはあなたのからだも大切にしたい。からだの扱いかた、守りかたについて科学的に正しい知識を持っている(双子座)かな?そのことをお互いに話し合える(天秤座)かな?それらを総合した先に「わたしたちはお互いに、自分のだいじな体を預け合えるほど信頼しあえているかな?」という蠍座の問いがあります。全ての年齢の方に向けて、当番は願います。蠍座の支配分野で「おとな」に分類された行動や願い事をしようという方は、「今の自分(たち)にとって、その願いが叶うことは本当にいいことか?」「今の私(たち)は、本当に『蠍座の段階』に進みたいのか?」ということをよく確かめてからにしてください、と。引き返せない場所までただ踏み込んでいくだけがおとなじゃない、ときには名誉の撤退を選べるというのも、おとなには必要なスキルだと当番は思います。だから、何度でもしつこく(←これも蠍座のテーマ)書きますけれど今回の新月、「ご利用は計画的に」。
2021.10.25
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。11月5日朝6時14分。太陽と月が蠍座12度40分で出会います。蠍座新月タイムの始まりです。この日時は日本時間です。日本以外の地域で新月を迎える方は、上記の時刻に日本と現地との時差をプラスあるいはマイナスして現地時刻に直してください。生まれたときの太陽が蠍座にあった方(いわゆる「蠍座生まれ」の方)や同じく生まれたときの月やドラゴンヘッドが蠍座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蠍座特有の長所を伸ばす願いごと、または蠍座の短所を克服する願い事に最適です。蠍座に特に天体を持っていない方も、今回は蠍座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。年にいちど、蠍座の新月予報だけは全年齢版と成人向け版、二種類の予報を出しています。まずは全年齢版からのお届けです。この記事を公開したらすぐ、成人と成人になろうとしているひと向け版を公開します。今回の新月で叶いやすいお願い、蠍座の支配分野(全年齢向け)は以下のとおりです。蠍座は12サイン中8番目のサインです。偶数番号のサインは「自分←世界」、外界にあるものを自分の中へ取り込もうとします。原質(クォリティ)は「固定」。ひとつ前の「活動」サインがはじめた物事を引き継ぎ、安定させるのが固定サインの役目です。元素(エレメント)は「水」、感情や人間関係を重要視します。「偶数・固定・水」。この三つの要素をすべて持つ願いごとが、今回の新月で叶いやすい願いごとです。つまり、自分の外にあるものを取り込み、受け入れる願い事、何かをしっかりと固めようという願い事。そして感情や人間関係に関する願い事です。蠍座の支配星は冥王星。不可逆性、つまり「いちど起きてしまったら取り返しのつかないような性質」を持つ変化・変容・死・再生を司る天体とされています。冥王星が発見される前は、火星が蠍座の支配星でした。現在も副支配星とされています。火星は「自己主張」の星。生きるために壁を乗り越えていく戦士の星です。「刃物」「武器」「切り込んでいく力」を象徴する星でもあります。火星も「一度切ったら元には戻せない」という意味では不可逆性(取り返しのつかない性質)にかかわりのある星ですね。火星は牡羊座の支配星でもあります。「奇数(発散)・活動(開始)・火(意志)」のサインである牡羊座では、この火星の力が「新しい世界へ飛び込み自分を押し通そうとする」という形で現れました。「偶数(吸収)・固定(持続)・水(感情)」の蠍座では、火星の切り込む力が「特定の人間関係・自分と他人の心の奥深いところ」へと向かいます。蠍座の大きなテーマは、「自分や他人の感情の中へ深く踏み込んで行くこと」です。一つ前の天秤座(奇数・活動・風)ではわけへだてなく多数の人とお付き合いすることがテーマでした。美と愛の星・金星支配のサインである天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が愛でした。蠍座も、実は愛のサインです。戦いの星・火星(と生死の星・冥王星)支配のサインである蠍座ではむしろ「かたよること」「たったひとつ選びとったものに心血を注ぐこと」が愛。「傾倒する」「没頭する」「偏愛」「ひとりじめ」「心血を注ぐ」「命がけ」などが蠍座のキーワードです。「それのためなら何をどれだけ投げ出しても惜しくない」「それさえあれば何もいらない」というくらい、心血を注ぎ込む大切な関係がありますか?相手が人間とは限りません。仕事かもしれないし、学問かもしれないし、芸術かもしれない。推しへの課金だというひとだって、いるかもしれない。蠍座の新月は「これ」と決めたものに身も心も捧げ尽くそうとする情が深い人を応援しています。心血を一点に注ぎ込むために必要な力が「集中力」「忍耐力」です。「大事なことだとわかっているのにやり通せない」という方は、蠍座新月に集中力・持久力・忍耐力アップのお願いをしましょう。望みが叶うまで、他のことを我慢できる強さ。全力を尽くして頑張れるスタミナ。他のものに目を向けず、ひたすらひとつのものを見つめ続けられる一途さ。これらを強化するお願いに蠍座新月は最適です。蠍座は水の固定サインです。固定サインはひとつ前の活動サインが始めたことを引き継いで固める役をつとめます。蠍座が直接的に受け継ぎ、固めるのは風の活動サインである天秤座の「他人と共に生きていく」というテーマです。それと同時に蠍座は、遠い夏のサイン・水の活動サインである蟹座のテーマ「安心できる相手との絆を育てる」も引き継いでいます。天秤座のステージが「出会い・求婚から婚約・結婚式まで」だとすると、蠍座は「実際の結婚生活」です。選んだパートナーと深く関わって行く中で責任が生まれ、踏み込み、また踏み込まれて互いに変容していく過程を蠍座は象徴しています。蠍座には「排他的な愛情」という意味もあります。「ひとりじめ」「やきもち」「支配欲」「他人を自分の思い通りに操りたがる気持ち」といった少々ネガティブなキーワードも持っています。これは蠍座が「悪い」「怖い」サインだということではありません。蠍座はそのように選びとったものへの集中をテーマとして持っていますよ、ということです。蠍座の支配星・冥王星は「究極の集中力」を意味する天体です。副支配星の火星は「断ち切る力」を意味します。これはつまり「ちゃんと集中しようと思ったら対象を絞り込んで、それ以外のものを切り捨てなければならない」ということです。(このあたりについては、後篇の「オトナの蠍座予報」でくわしく書きましょう。全年齢版の段階では、「蠍座にはとても強い絞り込みの力があるよ!蠍座新月には絞り込み系の願い事が向いているよ!」ということがわかっていればじゅうぶんです)「目標を絞り込んでほかのことは見ない系」以外の蠍座テーマもご説明しましょう。蠍座と180度反対に位置するサインは地の固定サイン・牡牛座です。牡牛座のテーマは「物理空間への着地」、「自分の体・自分の財産を把握すること」「五感の発達」でした。蠍座も牡牛座と同じく「根を下ろす」「しっかり掴む」がテーマです。しかし蠍座は牡牛座と違って水のサインです。蠍座が根を下ろす先は「相手との(感情的な)関係の中」、しっかり掴むものは「相手の体とその欲求」、そして「相手の財産」です。自分のふところにあるもの、自分のお金を扱うことは牡牛座の管轄です。しかし他人のふところの中身、他人のお金を扱うことは蠍座の管轄です。「他人のお金を扱うこと」というところから「金融関係」も蠍座の支配下にあります。銀行員・保険業・株式の売買なども蠍座支配です。これらの職業には、すべて「信頼」「信用」が大切です。自分のふところの中を見せる相手、自分のお財布を預けるひとは、よほど信頼できる、秘密を守れるひとでなくては困ってしまいますね。守秘義務のある職業、信用調査の調査員なども蠍座管轄です。蠍座新月は、これらの職業を目指す方、または現在これらの職にある方のビジネス運アップ祈願に向いています。それから、負債(借金)も蠍座管轄。各種のローン・奨学金・遺産も含まれます。借金と奨学金と遺産が同じカテゴリというのは奇妙に思われるかもしれませんが、どれも「ある一定の約束のもとに、本来他人のものであるお金を使わせてもらう」という一点が共通しています。税金も蠍座管轄です。これから奨学金を狙う方、ローンを組む方、また、現在返済中の負債がある方は蠍座新月の力添えを願ってみてください。よい条件で契約を結べるように、とか無理のない支払計画を立ててそれが無事に遂行できるように、とか。それから、「クレジットカード」も蠍座の管轄です。「クレジット credit」というのは「信頼」のこと。日本語では「信用貸し」と言います。お金を借りて、借りたお金を元手に商売をして、利益をあげる。その利益から、借りたお金に利息をつけて期日までに返済することができる。「あなたはそれだけのお金を稼ぎ、きちんとお金を返して、われわれ貸主を利息で儲けさせてくれる力がある。そういう『信用』がある。だから我々はあなたにお金を貸してあげましょう」というのが「信用貸し」。その信用のあかしが「クレジットカード」。蠍座新月には、クレジットカードに関する願いごとをするのも一案です。誠意をもって信用第一に、しかし無理をし過ぎることなく。健全で計画的な利用ができますように。大きなことを言ってしまえば、蠍座のテーマである「他人と深く関わること」も、「遺産の相続や、他人からお金を借りること」も、また「信頼」というテーマも皆「自分だけの力ではなく、他人の力によって生かされるということ」につながります。この、「自分だけの力で生きてるんじゃない」ということを骨身に沁みてわかるために、蠍座で「愛と血とお金」に深くはまり込むという経験がクローズアップされるわけです。(これは蠍座のひとがそういうことに巻き込まれやすいよ、という話ではなくて、そういうどっぷりハマる状況になったときには誰もが蠍座の世界をちょっぴり経験しているんだよ、という話です)蠍座は「踏み込むサイン」であると同時に「受け継ぐサイン」でもあります。相手の領域(物質・精神の両面)に深く根を下ろし、踏み込むことで「相手が貯めてきた力・財産」を引き受け、守っていくことも蠍座のテーマです。「お金とセットで相手の心を託される」「先祖の遺志を継ぐ」「遺産をもらう」「贈与や寄付を受ける」ことなど。お金を「託される」側の問題も、また「託す」側の問題も、両方とも蠍座新月にお願いすることができます。相続や財産分与の問題でトラブルがある方(あるいは今後トラブルが予想される方)、蠍座新月にお願いしてみてください。蠍座のテーマには、「裏方になって、他人を主役に立てる」というものがあります。自分は表舞台に出ない代わりに、自分が見込んだ相手に対して、表舞台に立つのを全面的に支援すること。タニマチ、パトロン、スポンサー、キングメーカー、プロデューサー。「このひとの力になってあげたい」「このひとが輝けるように応援したい」という気持ちは蠍座が支配しています。自分の思いが、相手の支えになるような応援・手助けをしたい。大事な人が困っているとき、力になれるような人になりたい。いざというとき、大切な人に頼ってもらえる自分になりたい。そんなお願い事を、蠍座新月は歓迎します。蠍座には「人を見る目」「隠されたものを見抜く」というテーマもあります。自分が大事に守ってきたものを他人に預けるには、預けたものを大事にしてくれる相手かどうかを見極めなくてはなりません。上っ面の美辞麗句に惑わされず、その奥に隠された本音を見抜こうとしなくてはなりません。ここから「心理学」や「洞察力」「推理力」といったテーマも出てきます。心理学系に進みたい方、ミステリ作家などを目指す方の成功祈願にも今回の新月はお薦めです。「相手の心を見抜き、つかむ」「深く踏み込む」ということから「カリスマ的な魅力」というのも蠍座の支配分野に入っています。人をひきつける魅力がほしいという方は蠍座新月にお願いしてみましょう。「相手と心の深い部分を共有する」ということから、「秘密を守る」「親友・ソウルメイトを得る」といった意味も蠍座にはあります。大切な人を裏切らない、大切な人の秘密をばらさない、大切な人にウソをつかない。これらは蠍座の重要なテーマです。支配星冥王星の影響で、蠍座は「絶体絶命の危機」「後戻りできないこと」「避けて通れないものと直面する」というテーマも持っています。「ピンチをチャンスに変える」という意味や「逆転復活」という意味もあります。どんな危機にあっても切り抜ける力がほしいという方、危機管理に強くなりたい方は蠍座新月がチャンスです。そもそもあんまり危険に遭いたくない方は「警戒心強化」「判断力アップ」のお願いをどうぞ。支配星である冥王星や火星が暴走すると、「破壊的な衝動」「全部リセットしたい」「攻撃的な気持ち」「恨み」「嫉妬」「排他性」などが表に出てくることがあります。相手の内面に深く踏み込みすぎ、とても残酷なかたちで相手を傷つけたり、あるいは傷つけられたりといったこと。相手を自分の影響下にとじこめて操ること(または操られること)などが、蠍座力の暴走です。たとえばストーキング(つきまとい行為)などです。自分の思うようにならない相手、自分から離れていくように見える相手を逆恨みする、ということもここに含まれます。そして、「視野狭窄」。ひとりのひと、ひとつの問題に心奪われて思いつめるあまりに、周りが一切見えなくなってしまうこと。ゼロか百か、やるかやられるか、生きるか死ぬかまで行ってしまう極限シロクロ思考。こういったものも蠍座のネガティブ面です。くりかえしますが、これは「蠍座のひとにはそういう問題がある」という意味ではありません。「視野狭窄になるとき、生きるか死ぬかの極端な状態に追い詰められているときは、ひとはみんなちょっとだけ蠍座」なのです。視野狭窄については、この後公開するおとなの蠍座新月予報でも説明しますね。おとなだけではなく、思いつめているこどものひとも、ぜひどうぞ。蠍座新月に、取り返しのつかないこれらの事態が起こらないよう、無闇に何かを壊したがったり傷つけたがったりする衝動がやわらぐようにと願うこともできます。蠍座の集中力を、「過去を忘れて(ゆるして)生まれ変わる」ことにも使えます。何か断ち切りたい過去がある方は、「再出発したい」と新月に願うこともOKです。ただし、リセットを願う前に一呼吸置いて、自分はどういう未来を望んでいるのかよくよく考えてからにしてくださいね。最後に、蠍座が支配する体の部位についてです。こちらについては「普段パンツ(下着の)で隠れる部分は蠍座支配」と覚えてください。つまり、外性器・内性器・排泄器官。平ったく言えば、子供を作ることに関係のある部分と、おしっことうんちを出す部分。これらの部位に発生する病気も蠍座支配です。痔、膀胱炎、直腸がん、前立腺がんに子宮がん。子宮筋腫や卵巣膿腫をはじめとする各種婦人病、男性のED、女性のPMSなどが蠍座の支配する病気です。蠍座新月のときには、これらの症状の緩和や治癒を願うのに適しています。
2021.10.25
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で10月6日の20時05分、天秤座13度24分で太陽と月が出会います。天秤座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。8時間というのは、太陽に重なった月が太陽からおよそ5度離れるくらいの時間です。なお、この時間帯を逃しても48時間以内であれば効果ありです。 生まれた時の太陽が天秤座にあった方(いわゆる「天秤座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが天秤座にあった方は、そうではない方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。天秤座ならではの長所を伸ばすお願い、また天秤座の短所でお困りの場合はそれを克服するお願いに最適です。天秤座は、12サイン中7番目のサインです。「自分→世界」の奇数サイン。クォリティ(運動区分)は「活動」。活動サインは季節の先頭を担当し、物事を新しく始めることが得意です。エレメント(元素)は「風」。言葉を用いて問題を解決することを重んじます。奇数で・活動で・風。この三要素が天秤座の柱です。荒れくるう感情の季節、夏の3サインは終わりました。天秤座から始まる秋の3サインは「言葉とコミュニケーション」が重要な鍵を握る季節です。外に出て、人と会って、話をしよう、話を聞こう。「人と分かり合うこと」が天秤・蠍・射手と続く秋の3サインの大きなテーマですが、中でも天秤座は「話してわかる」ことを重要視します。天秤座は後半6サインの先頭を走るサインでもあります。 牡羊座~乙女座の前半6サインまでは、自分個人の資質を磨くステージでした。天秤座はそれまでのサインで作り上げた自分をひっさげて、より広い場所、社会へと一歩を踏み出すサインです。天秤座は、12サインの1番目・牡羊座とは「対立」を意味する180度の関係にあり、4番目のサインである蟹座とは「摩擦」を意味する90度の関係にあります。天秤座で出て行く「社会」は、それぞれ違う意志やニーズを持ち(牡羊座と180度)、全く異なる家庭環境で育ってきた(蟹座と90度)人たちが集まってくる場所です。牡羊座(赤ちゃんのサイン)のように自分の欲求だけを通そうとすることはできないし、蟹座(家庭のサイン)のように「私の常識は家族みんなの常識・何も言わなくてもみんなが私の気持ちをわかってくれる」とは限らない環境に飛び出ていくわけです。 自分と他人では、生まれ育った環境(蟹座)が違う。 自分が心から求めていること(牡羊座)を、他人も求めているとは限らない。 このふたつのことを理解し、「それであっても、相手と私は手を結ぶことができるか?手を結ぶとしたら、その関係のために私は何ができるか?」と考えるのが天秤座の重要なテーマです。 親の庇護下から飛び出して社会へ出ていくひとたちがうまくやっていくために必要なものが「言葉を使ったコミュニケーション」「社交術」そして「マナー」です。社交性を高めたい方、マナーを身につけたい方、初めて会う人たちとでもスムーズにお話ができるように敬語や会話術をしっかりマスターしたい方は今回の新月にお願いしてみてください。 天秤座は「対話のサイン」とも呼ばれます。天秤座の「対話」スタイルは「まず自分を主張する(牡羊座スタイル)」ではなく「まず相手の主張を聞く」です。これは「自分の意見を言わない」ではありません。順番として「まず相手」「それから自分」というように交互にお話を進めていくということです。「パートナーを探す」「協力」「共存共栄」といったことも天秤座のテーマです。「契約」「合意」「共有」そして「結婚」といったテーマもあります。「個人と個人が話し合って、お互いに納得して約束を交わすこと」。これに関わること全般が天秤座の管轄です。そういえば日本語には「結婚の約束をする」ということを「言い交わす」とも表現しますね。とても天秤座らしい表現だと思います。お互いに話し合って同意して、一緒に生きようね、と「言い交わす」。 現在パートナーシップを結んでいる相手と、より良い関係になりたい、という方。今のところシングルだけど、これからよいパートナーを見つけたいという方。西洋占星術では個人同士の契約である「結婚」も会社同士の「業務提携」も同じ「法的契約」として天秤座でまとめて扱います。 これからよい条件で契約を結びたい、長続きする契約にしたいと願う方。また、現在の契約の見直しをしたい方、パートナーと話し合う時間がほしい方。今回の天秤座新月は、「共存共栄をもたらすパートナーシップ」のお願いに最適です。 「共存共栄」=共にあり、共に栄えること、は英語にすると Live and let live です。自分が生き、相手を生かす(Let it go. Let it be. の let です。「そうさせる」ですね)。より日本語として自然な言い方に変えるなら、「生かし・生かされる」が Live and let live。これの反対語は「互いに生かしあわない」すなわち「殺し合い」です。「互いに生かしあうこと」これを目指す天秤座が使うファーストステップは、先に挙げた「まず、相手の主張を聞くこと」です。天秤座の「まず相手の主張を聞く」は「自分を殺して相手に従う」ではありません。誰かが自分を殺して押さえつけて、それで成り立つ平和は天秤座の目指すものではありません。テントを開設してからずっと、天秤座の新月が近づくたびに書いてきたことですが大事なことなので今年もまた書きます。天秤座は「平和を目指すサイン」です。天秤座でデビューする場所がたとえ現在、戦争や喧嘩やいじめの場になってしまっていても、その戦争や喧嘩やいじめを持続するのは天秤座の目指すところではありません。目指すは対話の場を作ること、互いに生かし合う共存共栄の場を作ることです。 「勝つ(自分が傷つかない)ために必要なら、相手を傷つけてもいい」というのは、戦争の・喧嘩の・いじめの論理です。社交術・外交術とはそういう状態を起こさないために、または現在ある争いごとを終わらせるために存在するものです。互いに生かし合うことを目指して対話を続ける人たちを、天秤座の新月は応援しています。天秤座の「相手の主張を聞く」というテーマに関連して「カウンセリング」「相談」「コンサルティング」といった分野も天秤座管轄です。何か問題が起きたとき、「ひとりで解決する」というのは天秤座的なやり方ではありません。「相手との話し合い」「専門家への相談」「第三者に仲裁してもらう」など必ず複数の視点から問題を見て、協力して解決するのが天秤座流です。カウンセリングやコンサルティングなど、「相談」を専門とする職業、裁判官など「公平な判断」を必要とする職業、弁護士のように法律や契約を扱い、交渉ごとにたずさわる職業は、みな天秤座の管轄です。これらの資格取得を目指す方は合格祈願や勉強開始のチャンスです。 また、何らかの面談・面接を控えている方にも天秤座の新月はチャンスです。進路相談から採用面接まで、あらゆる種類の「会って、話し合うこと」の成功祈願に天秤座新月は最適です。人と会うだけで緊張してしまう方にもおすすめ。落ち着いて相手の話を聞き、落ち着いて自分の望むことを話せるようにとお願いしてみてください。 そのシンボルである「天秤」からもわかるように、天秤座では「かたよらないこと」「公平であること」が大事なテーマです。「かたよる」は文字通り、「片方に寄る」ことです。天秤座が左右どちらかに傾いた状態のことですね。天秤座新月は「偏りをなくす・バランスを取り戻す」ためのお願いにも最適です。 夫婦や親子きょうだいの間で、あるいは職場で分担していた仕事のバランス、最近かたよっていませんか。天秤座の新月をきっかけに、ちょっと見直しをしてみませんか。チーム内の他のメンバーとの話し合いが必要かもしれません。自分たちは今のままでいいと思っていても、チームの外にいる人から見ると変えた方がいい点があるかもしれません。ここでもまた、「他人にチェックしてもらう」ということが重要になってきます。バランスを取り戻すための時間や意見交換の機会、それから問題提起する勇気がほしいという方は天秤座新月に後押ししてもらいましょう。「調和」に関連して、もっとやわらかめのテーマもあります。天秤座を支配しているのは美と愛の星・金星です。牡牛座も金星が支配していますが、牡牛座における金星があくまで自分がカラダで感じる美や快感を意味するのに対し、天秤座の金星は「他人に与える印象のよさ」や「人にアピールする美しさ」を意味します。天秤座には「他人の目に磨かれる」という意味もあります。芸能人がデビューして、人目に多くさらされることで美人に磨きがかかっていき「芸」も上達するというのはとても天秤座的な作用です。おしゃれになりたい方は天秤座新月にお願いをどうぞ。外見を磨くだけでなく、絵画や音楽など芸術系の才能を伸ばすお願いにも今回の新月は最適です。コンクールや展覧会など人前で腕を披露したい方は天秤座新月にお願いしてみてください。 天秤座の「相談して決める」と金星の「美」をかけあわせて考えると「おしゃれや美しさに関するアドバイザー」も天秤座管轄と言えます。たとえばスタイリスト・美容師・メイクアップアーティスト・カラーコーディネーター。これらの職業はとても天秤座的です。自分と相性のいい美容師さんを探している方、「美をプロデュースするお仕事」を目指して勉強中の方は天秤座新月にお願いしてみてください。それからモデルさん。ファッションモデルでもそのほかのモデルでも、天秤座管轄のお仕事です。「洗練」「エレガンス」「趣味のよさ」「贅沢」も天秤座のテーマです。相手に威圧感を与えず、親しみやすくすること。しかし馴れ馴れしくはないこと。リラックスと緊張感の間のバランスをとり、凛としてさわやかであること。エレガントな紳士淑女を目指したい方は天秤座新月にお願いしましょう。今はぎこちなくても、「そうなりたい」と願う心を天秤座は応援します。 天秤座は「社会人一年生」のサインです。「今現在、洗練されていないこと」は天秤座にとっては恥ではありません。ただ「いつまでも洗練されないまま=自己流のままで(だけ)いること」が天秤座の考える恥です。他人の間で揉まれ時に傷ついたりしながら、その中で懸命に自分を磨いていこう、自分と他人の調和点を探そうとする勇気ある人々すべてを天秤座新月が応援しています。 短所のないサインはありません。天秤座にも短所はあります。バランス感覚の暴走といえる「優柔不断」。そして、その場の平穏を重視するあまり「八方美人」になること。「空気の読みすぎ」も天秤座的な短所です。 典型的な天秤座さんたちが最も恐れるのは「無視」「拒絶」「否定」「パートナーに認めてもらえないこと」です。無視されたくないあまり、自分を殺してまでしがみついているパートナーシップがあったら。拒絶や否定が怖くて、外に向けて自分の意見を言う勇気がなくなってしまったら。天秤座新月に健全なバランスの回復と、再び対話をはじめる勇気を願ってみてください。 最後に、天秤座が支配している体の部位を。天秤座はウエスト・腰・腎臓・ヒップ・副腎を支配しています。すべて、体の中で何らかのバランスをとることに関係している部位です。体の水分バランスや血糖値を適正に保つことも天秤座の管轄です。天秤座が支配している病気は腎臓病・糖尿病・腰痛です。天秤座新月のときは、これらの部位の健康や、病気の治癒を願うのにも適しています。
2021.09.30
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。日本時間で9月7日9時51分、太陽と月が乙女座14度38分で出会います。乙女座新月タイムの始まりです。この日、日本以外で新月を迎える人は上記の時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。願い事のベストタイムは開始から8時間以内。これはだいたい、太陽と合だった月が4~5度動くのにかかる時間に当たります。8時間を過ぎても48時間以内であれば有効範囲内です。今回の新月は乙女座で起こります。生まれた時の太陽・月・ドラゴンヘッドのいずれかが乙女座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。乙女座特有の長所を伸ばし、短所を克服するお願いに最適です。乙女座に天体を持たない方でも、今回の新月では乙女座に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、乙女座の解説と乙女座新月の時に叶いやすい願い事の分野です。乙女座は12サインの6番目。「自分←世界」の偶数サイン。エレメントは「地」。エレメントは「何を重要視するか」を表します。地の場合は、物質性・身体性・形あるものが大事です。「得意な動き方」を表すモード(運動区分)は「柔軟」。活動サインでスタートし、固定サインで最高の状態に到達したテーマを、次の季節に向けてほどいていくのが柔軟サインの役目です。「偶数・地・柔軟」。これが乙女座の性質を決める三本柱です。「世界を取り込み、世界に合わせて自分を変えていきたい」、「かたちあるものを大事にしたい」、「固まってしまったものを使いやすく分解し再構成したい」。この三つを兼ね備えた願いごとが、乙女座新月のときに叶いやすい願いごとです。乙女座は、夏の3サインの最終走者です。――日本の季節感に合わせた表現をするなら残暑の一ヶ月、といった感じです。夏の3サインは、自分の感情とどう付き合うか、がテーマです。初夏のサイン・蟹座は「身近な人と寄り添い、苦楽を共にすること」に取り組みました。その次、盛夏のサイン・獅子座は「心の底から湧き上がるときめきや創造の喜びを感じること」に没頭しました。夏の最終サイン・乙女座では、獅子座で上がっていた「熱い感動」のステージから一旦降ります。「心の底から燃え、輝いている」と自分では思っていたけれど、それって実はただ「浮かれていた」んじゃないか?と疑問が生まれたとき。なんか、恥ずかしいぞ私。と自分を見つめる気持ちが生まれたとき。そのとき、残暑の季節、乙女座月間が始まります。乙女座は、前半6サインの最後に位置して「ひとりで燃え上がる」獅子座と「社会に出て他人の目の前に自分をさらす」天秤座の橋渡しをするサインです。年齢で言うと、社会人デビュー直前までの「思春期後期」に当たります。自意識が高まり、悩み多い時期でもあります。「燃えて光って注目を集めたものが勝ち!たとえ炎上事案になったとしても、目立たないまま終わるよりまし!」という獅子座に対する反動から、乙女座は「形式」や「基準」をとても重視します。何か自分なりに基準を設定して、それをクリアできるかどうかを非常に気にします。火から地への変化ですね。また、乙女座は、直接的には獅子座(火・固定)のテーマを引継ぎ、解体していくサインなのですが、同じ地のサインで固定サインの牡牛座のテーマも引継いでいます。牡牛座は「五感のサイン」です。また、「物欲のサイン」でもあります。自分の体、自分の感覚、自分の持ち物をしっかりと抱え込み、味覚のサインであるだけにそれこそ「なめるように」大切にするのが牡牛座です。しかし、牡牛座的な感覚だけでいると、やはりだんだんゆがみが出てきます。牡牛座が行き詰まってくると独占欲、所有物をうしなうことへの恐れ、飢餓感に近い所有欲などのトラブルが起こります。自分だけが満足できればいい、という傲慢さ・頑固さとして表れることもあります。「自分だけ満足できればいいのかな?」「物って、あればあるほどいいのかな?」と、思春期後期乙女座さんは考えます。乙女座のキーワードは「謙虚さ」「節制」「羞恥心」。それらは「自分を見つめること」から生まれてきます。「反省」「分をわきまえる」なども乙女座ワードです。それから、「腹八分目」も。牡牛座・獅子座の裏テーマ「エゴイズム」を解体するためにやってきた乙女座は、謙虚に自分を見つめます。日々是ひとり反省会。乙女座で新月が起こる時には、「内省」「自己分析」など「自分を見つめること」に関係したお願いに向いています。心の棚卸しをする時間を取りたい方は乙女座新月にお願いしてみましょう。もしも、自分を見つめてほころびを発見したらどうするか。乙女座は、「私ってなんてダメなんだろう…」と思っただけでは終わりません。ダメな自分・弱い自分に酔って泣いてしまったら、まだまだ乙女座未満、獅子座の段階にいる証拠です。乙女座は「形にして残す」地のサインです。そんな至らない自分を後世まで残してしまったら、乙女の名がすたると言うものです。穴があったら入りたい気持ちに鞭打って、穴のつくろいに乗り出す。日々是精進・日進月歩。埋めるべき穴を見つけたら、乙女座のもう一つのテーマである「精進」「自己研鑽」に関するお願いがお薦めです。「地のサイン」である乙女座は「具体性」と「身体性」のサインです。コツコツと練習を重ね、身に刻み込むようにして覚えるということ。乙女座は「規則正しい生活」や「自律」というテーマも持っています。自らルールを決めてそれを忠実に守る。それを毎日続けていける強い自分になりたい方は、乙女座新月にお願いを。心が燃えるままに疾走することで無視していた「からだの問題」も乙女座管轄です。からだの中でも、乙女座は小腸・大腸など消化吸収に関わる器官を支配しています。暴飲暴食で弱ってしまった胃腸の回復を願う方、食生活の改善やダイエットを計画している方は乙女座の新月がチャンスです。乙女座は「形」や「具体性」を重んじる地のサインなので、お願い文にも「目で見て・手で触って確かめられること」を盛り込むのがおすすめです。具体的にどういう見た目や状態になりたいかという表現を加えましょう。ただ「痩せたい」と願うよりも「ワンサイズ小さいスカートが入るようになる」とか「筋肉をつけたい」よりも「腹筋が六つに割れる」とかがお薦めです。また、「○○を毎日の習慣にしたい」など「規則正しさ」も意識したお願い文もこれに併せて書くといいでしょう。時間がなかなか作れない方は、まず「時間の使い方がうまくなりたい」と願うといいかもしれませんね。ちょうど10月始まりのスケジュール帳が多く売り出される時期。手帳・スケジュール帳は時間と行動を「見える化」する道具。日々の行動のログを取り、未来の予定を前もって書きとめる。実に乙女座的なツールです。新しい手帳をどれにするか決めかねている方は、今回の新月に「自分にぴったりの手帳が見つかるように」とお願いするのはいかがでしょう。「整理整頓」「分析・分類」「混沌から秩序を生み出す」なども乙女座のテーマです。これは「心の棚卸し」「自己分析」を内面だけでなく自分の身の回りにまで波及させるということです。自分の目と手の届く限りの場所を整然と、使いやすくととのえること。情報でも道具でも、必要なものが必要な時にすぐ出てくるようにしておくこと。心の中のことも外のことも、「お片づけ全般」に関する願いが吉です。すっきりと片付いた環境を手に入れるため、手持ちのものを減らす「在庫処分」「捨て上手になりたい」系のお願いごとも吉ですよ。この「環境に秩序をもたらす」というテーマは、仕事面にも有効です。仕事で使う書類の管理や、読みやすい資料の作成、OA操作のスキルアップなどをお願いするのに向いています。デスクワーク、書類作成が苦手だという方も、その苦手意識をなくし、てきぱきと必要な作業ができる自分になるチャンスです。「段取り能力を高めたい」というお願いもいいです。乙女座は「サービス(奉仕)」「細やかで具体的な支援」を支配しています。柔軟サインのテーマである「融通を利かせること」や「分け合うこと」を生かした仕事でもあります。乙女座的な職業としては秘書、看護士、介護士、栄養士、薬剤師、家事代行、公務員、司書、コールセンターやサポートセンター勤務などがあります。一般企業だと、総務や経理ほか事務系の部署が乙女座の管轄です。これらのお仕事に就いている方、乙女座系の職業を目指して修行中の方を乙女座新月は応援しています。よき秘書、よきサポート役をお探しの経営者様、乙女座新月を狙って求人広告を出すのはいかがでしょうか。家庭内では、日々のメンテナンス系家事全般も支配しています。掃除・洗濯・炊事・各種修繕・家計管理・健康管理などです。一見地味に見える、日々の暮らしを支える「サービス」。こういった作業が好きでも嫌いでも、日常生活をスムーズに送るためには欠かせない仕事です。乙女座は「勤勉さ」「働く喜び」も支配しています。乙女座は双子座と並んで「水星」に支配されるサインです。乙女座の水星は、同じ水星支配の双子座のように「頭のよさ」として出るのは勿論ですが、「手先の器用さ」「工夫上手」「分析能力」「記憶力」「細かい作業への適性」などとしても現れます。お裁縫や編み物などの針仕事、日曜大工など、手を使って日用品を作ること。乙女座精神とはDIY(Do It Yourself)精神です。今回の新月は、これらの技術向上をお願いするのに最適です。乙女座は「批判」「分析」のサインとも呼ばれます。これらのもとになっているのは、乙女座の「見極める目」「選別する目」です。必要なものと不要なもの。多過ぎるものと足りないもの。これらを見分け、頭の中と外の両方をすっきり整理することを乙女座は支配します。すぐに興奮したり、頭の中がこんぐらがっちゃったりする方は、乙女座の「見極める目」が自分のものになるように願ってみましょう。そして「自分と他人の領域を分ける」というのも乙女座の特徴です。要らぬお節介をせず、また、むやみに他人を羨まず、淡々と「自分のことを自分でする」ことが乙女座のテーマです。「分析力」や「自分を見つめる力」が暴走すると、乙女座のマイナス面が現れます。乙女座のマイナス面とは「行き過ぎた自己批判」や「過度の潔癖」、「仕事中毒」「完璧主義」「減点主義(あらさがし)」「木を見て森を見ない傾向」「自意識過剰」などです。乙女座の影響が強い方で、これらの点でお悩みの方は今回の新月に弱点克服をお願いしてみましょう。乙女座の「見極める力」や「混沌から秩序を生み出す力」はうまく使えば「統合能力」へと繋がります。どんなに混乱した状況でも、しっかりとした自分の芯を意識していられること。今、自分がしていることが、積み重なって未来の自分へ結実すると知っていること。乙女座は「ゴールを決めて計画を作る」ことも大好きです。ゴール(目標)が決まれば、その達成のために何がいつ必要で、何が邪魔なものかがわかります。計画(具体的で一度に一歩ずつ進んでいく地道なもの!)を立てて、それを着々と実行していけるように、毎日、努力を積み重ねていけるように乙女座新月に願ってみてください。最後は乙女座が支配する体の部位と病気についてです。獅子座と並んで、乙女座は髪の毛を支配しています。健康でつややかな髪が生えてくるように、新月に願いをかけてみてください。また、乙女座に月がある時期に髪を切ったりトリートメントしたりするのもお薦めです。髪の毛以外で乙女座に支配されているからだの部位は小腸と大腸です。髪は乙女の命ですが、乙女の悩みと言ったらお通じのトラブルですね。便秘・下痢・過敏性腸症候群など、不規則な生活やストレスが原因で起こるお腹の不調はすべて乙女座の管轄です。乙女座新月のときは、これらの症状を緩和するお願いのほか、悩みを相談できるいいお医者さんを探したりするのに向いています。また、「健康管理全般」ということで、人間ドックや健康診断を受けるのにもおすすめの時期です。
2021.08.30
こんばんは、星見当番です。遅くなりました。本日は新月予報をお届けします。2021年8月8日22時49分。太陽と月が獅子座16度14分で合(角度差ゼロ)となります。獅子座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。もしも当ブログを日本以外から閲覧していて、新月タイムを日本以外で迎えるの皆様は、必ず上記の時刻に日本との時差をプラスマイナスして現地時間でお願いごとをしてください。願いごとのベストタイムは開始から8時間以内。今回は8月8日の22時49分から8月9日の6時48分あたりまでです。この8時間というのは、太陽と月が0度の状態から4~5度離れるまでの長さです。この8時間を逃しても、48時間以内なら効果ありです。48時間以内というのは、月が太陽から25度ほど離れて、細い三日月が空に見えはじめるよりも前に、という長さです。さて。生まれた時の太陽が獅子座にある方(いわゆる「獅子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月やドラゴンヘッドが獅子座にある方は、それ以外の方より今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。獅子座ならではの長所を伸ばし、短所を克服する願いごとに最適です。特に獅子座と強い関わりを持たない方々も、今回は獅子座の支配分野に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下は、獅子座の解説と今回叶いやすい願いごとのジャンルです。獅子座は12サイン中5番目のサイン。「内から外へ」「自分→世界」の奇数サインです。運動区分で言うと「固定(不動)」。固定サインは季節の盛りを担当します。ひとつ手前の活動サインが開始したことを引き継いで、確固としたものに高めることが固定サインのテーマです。獅子座が直接に引き継ぐのは、直前の蟹座(水の活動サイン)のテーマです。蟹座で始まった新しいテーマは「感情と向き合うこと」。獅子座でも引き続き、自分の中の様々な気持ちとの付き合い方を学びます。それと同時に獅子座は遠く牡羊座(火の活動サイン)のテーマを引き継ぎ、高めるという役目も持っています。牡羊座のテーマは新しい世界に飛び込むこと、新しい世界で「私はここにいる!」と叫ぶことでした。獅子座では、この「私は存在する!」というテーマにあらためて取り組みます。人生すごろく風に言うと、牡羊座は「この世に生まれてきたばかりの赤ちゃん」です。五番目のサイン・獅子座はちょうど「思春期真っ盛り」の少年少女の段階です。まだまだ身近なおとなの保護や世話(蟹座・月)を必要としながら、しかし「パパとママのいい子」の枠には収まりきらなくなった自分(太陽)を感じ出す頃です。蟹座では「身近なひとと仲良く安心して暮らすこと」がテーマでした。家族の中で約束事を作ったり、毎日みんなで決まった時間に同じことをくりかえしたりして「私たち、一緒だね」と絆を深めていくことが蟹座では重要でした。蟹座の次の獅子座では、この「みんないっしょ」ということに満足してはいられなくなります。獅子座が求めるものは「みんないっしょ」ではなくて「ひとりだけ特別な存在である自分!」、そして「いつもどおりの平凡な日常」ではなくて「人生に一度きりのドラマチックな時間」なのです。胸を張りたい。すごいって言われたい。特別感を味わいたい。獅子座は、世界に飛び出す牡羊座の精神を復活させ、さらに高めようとします。牡羊座の支配星は「切り込む力」をあらわす火星。獅子座の支配星は太陽。西洋占星術に使われる天体の中で唯一自らのエネルギーで輝く星です。獅子座は牡羊座と同じく「意志」や「やる気」を最も重んじる火のサインです。太陽のように自らの力で輝き、皆から注目される自分になりたい!そういう気持ちを獅子座は支配します。ここから、獅子座のテーマとして「目立つこと」「その場の主役になること」「個性を確立すること」などが出てきます。自分の内面をさらけだすことに関係する全てのことが獅子座の管轄です。演奏家や俳優、歌手やコメディアンなど人前に立つことをお仕事とする方、あるいはそれを目指している方、コンクールなどで一等賞を目指す方を獅子座の新月が応援しています。全力で輝いている自分、注目や喝采を浴びている自分、成功している自分をイメージして、お願い事を書いてみましょう。獅子座新月の時には、どんな願いごとでも「目立つこと」「関心を持たれること」「誉められること」に関連付けた表現を取り入れるのがおすすめです。たとえばダイエット成功祈願なら「○○キロ痩せたい」と願うよりも「人に振り返られるようなかっこいい体になりたい」のような表現がおすすめです。表舞台に出て行く勇気がない、自分を世界にプレゼンする自信がないという人も、獅子座の新月に助けを願うことができます。自分の持っている力を信じられるように、あがり症を克服できるように、本番に強くなれるように、などお願いしてみましょう。獅子座は「王者のサイン」と言われます。王者に必要な「誇り高さ」「勇気」「決断力」「リーダーシップ」これらも獅子座のテーマです。蟹座では「何かあったらみんなで決める」「家族のリーダーが決めたことに従う」でしたが、獅子座は「人に何かを決めてもらう」ということをしません。「I will (我、こころざす)」自分にとって大事なことは自分で決め、その意志を通すのが獅子座流です。「固定サイン」ならではの「意志の強さ」も獅子座の特徴です。不屈の意志が欲しい人、どうしてもやりとげたいことがある人、自分に誇りを持ちたい人は、獅子座新月に力添えを願いましょう。獅子座は「創造性」「個性」を司るサインでもあります。これは「特別な自分でありたい」という気持ちから生まれます。自分の中にある何かを外に向けて表現したい、「これが私の作品だ!この作品こそが私なんだ!」とみんなに胸を張って見せられるものをつくりたい。獅子座はそういう気持を支配しています。心に描いているものを表現できる喜びやドキドキ感を追求したい人は獅子座新月にお願いしてみてください。また、この「創造」ということに少し関係することなのですが獅子座は「子供らしさ」「自由な心」「遊び」といったテーマも持っています。子供と一緒に、あるいは自分も子供そのものになって遊ぶこと。子供の頃感じたようなワクワク感を感じることが獅子座の重要なテーマです。「休暇」や「行楽」も獅子座の管轄です。獅子座は「心が熱くなるもの」「どきどきするもの」「特別だと感じられること」を支配しています。気持ちが盛り上がるもの、興奮しちゃうことは全て獅子座の管轄です。「ステージに上がること」や「作品を発表すること」も、もちろん心が熱くなってどきどきする特別なことですけれど、「恋愛」もまた、心を熱くすることのひとつですね。「恋愛」は獅子座の重大テーマです。誰かを特別に好きになること。誰かに特別だと思ってもらえた時のドキドキ感や喜び。「こんな素敵なもの(ひと)を発見できるなんて私、凄い!」「私、こんなにもひとつのことに夢中になれたんだ」と思えるような何かを見つけることが、獅子座の重要なテーマです。「自分にとっての『特別』を見出す能力」を開発することが獅子座の目標です。なので「その恋愛の現実的な成就」は、実は獅子座の段階では二の次だったりします。あのときめき感があればいいんです。いまどきの言葉で言えば「推し」がいるだけで幸せなんです。そのドキドキがあるから、がんばれる。俺の推しが今日も尊い。相手が芸能人であってもフィクションのキャラクターであっても、自分の心が熱くなりさえすれば、その恋で人生が輝くならば、獅子座的には立派に「恋愛」です。「夢中」という言葉が示すように、獅子座の恋愛はある意味、夢です。リアルなオトナの恋愛は秋の天秤座および蠍座新月におまかせして、獅子座新月では「推しのある幸せ」を堪能いたしましょう。推しへのパッションを綴った熱い薄い本を作りたい方のことも獅子座新月は応援します。獅子座に新月があるときには、獅子座の長所を伸ばすお願いだけでなく短所を克服するお願いをかけることもできます。獅子座の短所とは、「自分を特別だと思う気持ち」の暴走から起こります。つまり「傲慢」「過度の自己中心性」「頑固」「わがまま」「横暴」です。「どきどき感」の暴走から起こる「大袈裟(騒ぎすぎ)」などもあります。注目を集めたいがために、ウソをついたり見栄をはったりしてしまう。自分以外で注目を集めている人を見ると悪口を言いたくなってしまう。思ったほど人からの注目をもらえないと思うと拗ねてしまう。そんな獅子座の短所でお悩みの方は、短所解消を願ってみましょう。最後に、獅子座の大事な支配分野は「祝福」です。獅子座の支配星「太陽」は「自ら輝く星」であると同時に「光を与える星」です。「自分の光で何かを照らし出すこと」「祝福を与えること」「周りを明るくし、あたためること」は太陽の、または「王者」「創造者」の大事なつとめです。太陽や星は、ひとびとをその光で照らすからこそ仰ぎ見られるのです。毎年、獅子座の新月予報で書いていることですが、何度でも書きます。「何かをつくる(産む)こと」は、「つくったものを祝福すること」とひとつです。また、既にあるものを「これは私の特別なもの」とあらためて選び出すことも何かをつくりだすことと同様「祝福の行為」「光を当てる行為」です。「私はこれがこの世に存在するのはいいことだと思う。私はこの存在を歓迎する!」―そのように宣言することが「祝福」です。逆に「こんなものいらねえや、世の中から消えっちめえ」と宣言するのは、祝福の反対……「呪詛」です。獅子座の「創造」は「祝福」とワンセットです。自分が創造したものを祝福することで、自分自身も祝福する。祝福という言葉が難しければ「誉めたたえる」でいいです。自分がつくったもの、自分の中から生まれたものを、めいっぱい誉めてください。他人が誉めてくれるかどうかはこの際気にしなくていいです。自分だけは、自分の生み出したもの、自分の見つけた特別なものを夢中になって誉めてください。自分の生み出したものを呪う(悪口を言う)くらいなら、生まない方がましです。生んだ(創り出した)からには祝福する(誉める)。それが生んだ人(創り出した人)のほとんど唯一の責任です。旧約聖書の『創世記』で、神が天・地・動植物・人間を創造するたびに、いちいち「主はそれを見て『よし』とされた」という記述が出てきます。すべての創造が済んだ後、旧約聖書の神は「産めよ、ふえよ、地に満ちよ」と言って生き物たちを祝福します。祝福の基本は「いいね!」「素敵!」「もっと沢山居てほしいと思うくらい好き!」です。いいね!ボタンを沢山押してください。12サインのはじまりは牡羊座です。牡羊座は「光あれ」と言われてポンと出現した最初の光でした。そこから5つめのサイン・獅子座まで旅してきて、「最初の光」は自分の周りにあるものを素材に、そこに自分の息(いのち・こころ)を吹き込んで、新しい何かを作り出すことができるようになりました。それは、自分の作品でもあり、「自分の子供」でもあります。自分が心血を注いで生み出した愛しいものたちを祝福してください。そして生み出されたものがデビューする、この世界を祝福してください。「祝福する(それが存在することを喜び、その幸せを願うこと)」は、神様のような特別な存在だけができる特別なことではありません。誰もが毎日の生活の中でできることです。獅子座は、創造(クリエイション)と遊び(レクリエイション)、祝福と喜びと遊びのサインです。獅子座新月は、毎日を特別なものにする人たちの味方、生きていることをお祝いし、新たなときめきを発見し、自分の愛するものへあたたかな光を注ぎ、世界を明るくする人たちの味方です。最後に、獅子座が支配する体の部位のお話です。まずは髪の毛。美しい髪を手に入れたい方は獅子座新月にお願いしましょう。獅子座と乙女座に月がある時期に美容院に行くのもお薦めです。髪の毛以外では、背中・背骨・炎症・憔悴(夏バテや熱中症)・発熱などが獅子座の管轄です。獅子座で新月が起こる時にはこれらの部位の健康を願ったり、髪や背中に病気がある場合の治癒・症状緩和のお願いをしたりするのに適しています。この夏も、災害レベルの酷暑が続いています。熱中症になる前に気付いて休めるように、この夏を元気に過ごせるようにとよくよくお願いしておきましょう。
2021.08.02
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けします。日本時間で2021年7月10日10時16分、太陽と月が蟹座18度01分で出会います。蟹座新月です。生まれた時に太陽が蟹座にあった方、及び、月やドラゴンヘッドが蟹座にあった方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。蟹座の長所を伸ばす願い事、および、蟹座の短所を克服する願い事に最適です。蟹座と特に縁がある訳ではない方でも、今回は蟹座の支配分野に関する願い事が叶いやすくなっています。願いごとのベストタイムは新月タイム開始から8時間以内。これを逃しても48時間以内なら有効範囲内です。でも、できれば太陽と月が共に蟹座にいる間、できるだけ早いうちにお願いできるのがベストです。以下、蟹座の支配分野と叶いやすい願いごとについての解説です。蟹座は12サインの4番目。「4」は「土台」を表します。偶数のサインですので「自分←世界」、外にあるものを自分の内側へ吸い込む性質。蟹座の支配星である月も同じく「吸収する」という働きを持つ天体です。自分の外側にあるものを内へと取り込み、一定期間キープして、外へ排出する。蟹座と月はそういう働きをします。たとえば女性が男性の精子を受け入れ、自分の卵子と受精させる。そしてそれをお腹の中で一定期間育てて、月満ちて赤ちゃんを産む、というのも「吸い込む→一定期間キープ→排出」という働きです。また、「食べる→消化し栄養を吸収する間体内にキープしておく→排泄する」という働きも月と蟹座の管轄です。食べる→消化して栄養にする、というのは男女関係なくすべての人間・生物の基本的な営みですね。蟹座と月は、そういう「いのち・生活」の土台、根っこ、基本的な部分を担当しています。「活動・固定(不動)・柔軟(変通)」の三区分で言うと、蟹座は「活動サイン」です。「活動サイン」は各季節のスタートを担当するサイン。新しく物事を始めるのが得意です。牡羊座でこの世にうまれ落ち、生きたいという衝動の命じるままに走りだしました。牡牛座で自分のからだを意識しはじめ、五感を使って身の周りを捉えることを覚えました。双子座で、更に行動範囲を広げ、言葉で意思を伝えることを覚えました。そういう魂が、蟹座(牡羊座から見て90度の位置)に来てひとつの曲がり角をむかえます。それだけのことができても、自分の中にはまだ自力では埋められない何かがある。牡羊座で人生をスタートした頃には感じなかった「寂しい」「怖い」という気持ち。世の中には自分より強く大きなものが存在する。自分は弱く小さいもののような気がして心もとない。誰かに寄りかかって甘えて、この心もとなさを埋めたいと願ってしまう気持ち。蟹座はこの「不安」と関係のあるサインです。蟹座に始まって獅子座、乙女座と続く夏の三サインでは、春の三サインで手に入れた三つの力(行動意欲・五感・ことば)をうまく使いながら、同時に新しいテーマである「自分の弱さや寂しさとどう付き合っていくか」を追求していきます。蟹座・獅子座・乙女座までは、人生すごろく風に言うと思春期直前から成人直前までに相当します。いわゆる「難しいお年頃」です。その先陣を切る蟹座では、まず身近な人と作る小さな空間の中で安心感を育てていこうとします。弱くて臆病な自分でも許される人間関係。「家族」「親子(特に母と子供)」そして「家庭」は蟹座の大きなテーマです。安心して弱みを見せて、甘やかしてもらうこと。寝食も、喜びや悲しみも共にして、「いちばん基本的な、人間(他人)への信頼」を作り上げること。そこから出ていき、そしてそこへ帰る場所。心と体を休め、英気をやしなう場所。元気と強さの根っこを作る場所。そういう場所が蟹座の場所であり、そこで守られ、ゆるされ、育まれることが蟹座の経験です。蟹座は「ホーム」「ベース」を支配するサインです。そこで生まれ育ったかどうか、ではなく、そのひとが共にいるひとを信じて安心して休める場所。それがそのひとのホームです。蟹座で新月が起こるときは「心が帰る場所」「安らぎの場所」に関する願いごとが叶いやすくなっています。誰からも、どんな意味合いでも攻撃されない安全な環境で暮らしたいという願いごと。配偶者や子供たちが安心して帰れる、何かあった時に迷わず頼れる家庭にしたい、という願いごと。また、いまの自分に「根っこ」をくれたひと、いま生活を共にするひとに感謝する機会を作りたい、という願いごとにも向いています。家族の誰かと現在衝突中の方、かつて家族との関係で傷ついた経験のある方が「家族と和解したい」「家族と分かり合いたい」というお願いをかけるのにも向いています。ただし、自分以外の誰かが態度を変えてくれるように、というお願いは新月のルール上、かけることができません。新月のお願い事の主語はあくまで「自分」です。「私ではなくて私の家族が、もっとこうしてくれたら私たちは仲よくなれるのに」という願いはNGです。たとえ、過去の(あるいは現在の)家族関係のいざこざで傷つけられたのが自分の側であっても、傷つけた相手をどんなに許せなくても、どんなに恨んでいても、です。「かつて私を傷つけたひとに謝ってほしい」という願いごともかけられません。新月のお願いは自分を変えるためのものです。他人に変わってほしいと願うことは、たとえ良かれと思ってのことでも、たとえ相手が家族でも、「侵害」「干渉」「暴力」です。――きつい言いかたをすれば、「呪い」です。「いや、私はどうしても私ではなく家族の側に変化してほしい、私のために」そう思ったら。願いごとを書く前にもうちょっとだけ考えてみてください。それは昔、あなたの家族が、あなたに対して望んだことではありませんか。「私のために、家族のために、子供であるお前が私達に合わせて変わってほしい」あなたの家族が、あなたにそう望んだことは、正当だったと思いますか。私の望みのままに、誰かに変化してほしい。それを求めるのは本当に正当なことでしょうか。蟹座は「帰ってくるところ」「心身のよりどころ」としての「家」を支配しています。「自分はこの家族の一員である」という「帰属感」、守られている「安心感」も蟹座管轄。そこで生活を共にする「家族」「家庭」は勿論のこと、建物そのもの(家屋)や住んでいる「土地」、つまり「不動産」も蟹座に支配されるジャンルです。それから、もっと大きな意味での「帰るところ・ベース」として「ふるさと・地元・お墓」も蟹座の管轄です。新居を購入したい、お部屋の模様替えをしたい、増改築をしたいなど、住居に関する計画のある人は蟹座新月にお願いしてみましょう。改装改築に関しては特に、台所・トイレ・浴室などの水周りと寝室が蟹座と縁が深い場所です。外から帰るのが楽しみになるようなおうち、心底くつろげるお部屋を作り上げたい方は蟹座新月へお願いしてみてください。お墓参り、またはお墓の購入、ふるさとへの帰省やUターンを考えている方、自分のルーツを調べたい方も蟹座新月がチャンスです。蟹座は「母性のサイン」と言われます。蟹座の支配星「月」も母性と関係があります。お母さんになる道を選ばない女性、子供を作らない男性は普通に存在します。しかし「お母さんからうまれなかったひと」というのは存在しません。未来はわかりませんが、2021年現在、「お母さん」がうまなければだれひとりこの世に存在できません。蟹座は「いのち・生活のベース」つまり「土台」「根源」を意味するサインです。そういう意味で「お母さん」が蟹座では重要なのです。自分ひとりで生まれてきたような顔をして突然目覚めた子供(12サインでは牡羊座に当たります)が、はるばる90度の旅をして蟹座まできたとき、やっと「自分は『生まれた(誰かが私を産んだ)』んだ」という意識が登場します。ここでちょっと脱線。「なぜ親子関係のうち、特に『母親と子供』の関係なの」「なぜ母親だけ?父親は?」とモヤモヤなさる方も居なくはないかなと思ったので。この予報の最初の方に書いた「取り込む→一定期間キープする→排出する」という言葉を思い出してください。蟹座と月の基本的な性質です。月満ちて無事に身ふたつになってしまえば、父親であっても、その他誰であってもいくらでもその子供の養育・保育活動に従事することができます。しかし、今のところどうしても、誰にもどんな機械にも代わってもらうことができない約九か月間というものがありますね。どうしても一定の期間、子供という別の個体を我が身に引き受けて守り育てる立場に立つことになるひとがいる。それが「お母さん」です。そして12サインの役割分担の中で、そういう「お母さんたち」を引き受ける部署が蟹座というサインだ、ということです。誤解しないでほしいのですが「蟹座は母性のサイン、女性性のサイン」というのは、たとえば「女のひとは皆、お母さんになるべきだ」というような押しつけではないのです。それにもちろん「蟹座のひとはみんなお母さんみたいだ」ということでもありません。そうではなくて、歯が痛ければ歯医者へ、湿疹ができたら皮膚科へ行くように、「もしもあなたが、『お母さん』という役目を引き受けることになったり、自分と自分のお母さん絡みのことで悩みを抱えたりしたら、ここに来てね。ここにいちばん、子育てと親子関係に関する代々の智慧や情報が集まってるからね」という窓口が蟹座だ、ということです。「親子関係」「育児」「養育」「成長」などは蟹座の重要なテーマです。「親子関係」には「親である自分と我が子」と「自分の親と、その子供である自分」と、二通りの関係があります。 いま現在の子供や母親との関係だけではなく、自分の心の中(記憶の中)にいる「内なる子供」「内なる養育者」の問題も蟹座の支配下にあります。子供時代(或いは現在)の親子関係での悩み、「守り育てる立場」としての育児の悩みが軽くなるように、新月に力を貸してもらいましょう。蟹座は「身近な人との感情的に親密な関係」も象徴します。心を開いて「私は寂しい。私を見て」「私は弱い、私を守って」と素直に言える関係、お腹を出して甘えられる関係です。「素直な感情表現」も蟹座のテーマです。甘えたいけど甘えるのが下手、助けてもらうのが苦手、つらい、寂しい、慰めてほしいって言えない。そんな人は蟹座の新月に、すなおな感情表現ができるようにと願ってみましょう。蟹座は「助けが必要な側」だけではなく「助ける側」の味方でもあります。大事な人が困っているときにその気持ちに寄り添えるようになりたい、「いつでも私のところへきて!」と手を差し伸べられるようになりたい方は新月にお願いしてみてください。「お母さん」的なお仕事を職業としている方、保育士さん、ベビーシッター、バーの「ママ」さん、栄養士、あるいはそれらを目指して修行中の方を蟹座新月が応援しています。勿論、本職のお母さんあるいはお母さん候補生も!蟹座はその支配星である「月」と同じく「反復(繰り返し)」「複製(同じものを作る)」という意味を持ちます。「習慣」「反復練習」「くりかえすことで身につける事柄」に関するお願いをするのに蟹座新月は適しています。部活動などで言う「基礎練(基礎練習)」も蟹座の管轄です。子供の躾(トイレトレーニングや食事など基本的な生活習慣)に関すること、スポーツや楽器など反復練習が必要なものなど、「しっかり身につけたい」「毎日の習慣にしたい」ものがあったら、蟹座新月に願掛けして取り組んでみましょう。子育てをしていると、毎日毎日毎日!同じことをし続けなければならなかったり、毎日毎日毎日!同じことで叱らなきゃいけなかったり「いつ終わるの!」とキレたくなることもあると思います。そういう反復に対する忍耐力が欲しい、どうかこの親業をやり遂げられますように、という願いごとをすることもできます。蟹座に新月がある時には、蟹座の美点を伸ばす願いだけではなく短所を克服するお願いをかけることもできます。蟹座的な性質が暴走した場合、「不安感(頼れるものや拠り所がない、と感じる気持)」「ムラっ気」「依存心の強さ(甘えすぎ)」「お節介」「人見知り」「独占欲」「身内主義・同調圧力・排他主義」「内弁慶」などが出てきます。 こういったことで苦しんでいる方は蟹座の新月に解決を願ってみましょう。最後に、蟹座が支配している体の部位と病気についてです。蟹座が支配しているのは乳房と胃、胸腔、膵臓です。良性悪性両方の腫瘍、胃潰瘍、胃炎、胃もたれ、胸やけ、乳房に発生する疾患(乳癌や乳腺炎)、膵臓炎などが蟹座の支配する病気です。蟹座で新月が起こる時には、これらの部位の健康(病気予防)や、病気がある場合の症状改善を願うのに最適です。
2021.07.07
ごきげんよう、星見当番です。遅くなりました、本日は双子座の新月予報をお届けいたします。2021年6月10日19時52分、太陽と月が双子19度47分で合になります。双子座新月タイムの始まりです。願いごとのベストタイムは新月タイムが開始してから8時間以内。これを逃しても48時間以内なら効果ありです(この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える方は、この時刻に現地との時差を足し引きして現地時刻を算出してください)。今回の新月は双子座で起こります。生まれた時の太陽が双子座にあった方(いわゆる「双子座生まれ」の方)、同じく生まれた時の月が双子座にある方は、それ以外の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。双子座特有の長所を伸ばす願い事、また短所を克服する願いごとに最適です。特に双子座には天体を持っていない方でも、今回の新月では双子座の支配分野に関する願い事がお薦めメニューとなっております。以下、双子座の意味と、双子座新月でかないやすい願い事の解説です。双子座は12サインの3番目。「自分→世界」の奇数サインです。クォリティ(運動区分)は「柔軟」。柔軟サインは季節の変わり目を担当します。柔軟サインの役目は、活動サインがスタートさせ、固定サインが固めたテーマを次の季節へ向けてほどいていくこと。「フォロー」や「アレンジメント」が得意です。エレメントは「風」。エレメントはそのサインが「重要視するもの」を表します。風のサインが重んじるものは「論理性」や「コミュニケーション」です。12サインは牡羊座から始まりました。牡羊座の「私は生きるぞ!」という熱い心が牡牛座で地に降りて「この地上で、この体で生きて行く」と落ち着きました。春から夏への橋渡しをするサインである双子座は、牡牛座の「地(現実的な体)」をちょうど跳び箱の前に置いてある踏み切り台のように使って、大きくジャンプします。12サインを人生双六として考えると双子座はちょうどやんちゃざかりの時期に当たります。頭も体もぐんぐん育ち、行動範囲も広がる時期。双子座はこの子供のような好奇心の強さ・移り気さ・活発さを持つサインです。双子座の大きな特徴は「敏捷性」です。体を自在に、素早く動かせるようになること、頭を自在に、素早く回転させることができるようになること。頭と体、どちらかではなく「両方」というのが双子座の特徴です。「頭と体」のうち、まずは体に関するテーマから見ていきましょう。双子座で新月が起こる時には「敏捷性」を高めるお願いに最適です。双子座はカストールとポリュデウケース、互いに競い合いながら技を磨く双子の英雄(半神)がシンボルのサインです。一対一で行う競技、少人数のチームかペアで戦うようなスポーツは双子座の管轄です。フェンシングや剣道、レスリング、柔道。少人数で行うバスケットボールやフットサル。それから、「ダブルス」のある競技。バトミントン・テニス・卓球も双子座管轄です。陸上競技(特に短距離走・障害物走・高跳び・幅跳び)も双子座と深い関係があります。これらのスポーツをしている方で、もっと上手にプレーできるようになりたい方、敏捷性や運動能力全般をアップさせたい方は新月にお願いしてみてください。双子座新月の時には「冒険」に関連したお願い事も叶いやすくなっています。といっても双子座はまだ子供のサインですから、ジープでサバンナを行くような遠い場所・危険な場所での冒険ではありません。ほんの少し行動範囲が広がるくらい、「はじめてのおつかい」とか、「ひみつきちをつくる」レベルの冒険です。おとなの場合、双子座の「冒険」は「近距離の移動」「小旅行」に変わります。日帰りあるいは二泊三日程度の短期間の旅行、国内などの近場の旅行は双子座の管轄です(なお、海外旅行や長期の旅行は双子座のちょうど反対側に位置する射手座の管轄です)。日帰りや二泊三日の小旅行の計画がある方、いつもの生活をちょっと変えたい、いつもの街を新しい眼で眺めてみたいという方は、双子座の新月にお願いしてみましょう。「移動手段」としての車やバイク、自転車も双子座の支配下にあります。「自分で運転する」「比較的小さな(ひとり~数人乗り程度の)」「陸上を走る」乗り物は双子座支配です。ローラースケートやスケボーも、です(これに対して、大型バスや旅客機、客船などの大人数を運ぶ乗り物は対向の射手座支配です)。自家用車やバイクを購入しようと思っている方、運転免許を取ろうとしている方も今回の新月はチャンスです。また運転技術のさらなる向上を願うのも吉です。ツーリングやドライブに出かける予定がある方は道中の安全も合わせてお願いしましょう。とは言うものの……去年2020年の双子座の新月予報に上記のようなことを書いているのですが、今年2021年もまだまだ気軽に近距離の移動もできないような状態が続いています。毎年変わらないように見える新月予報ですが、その年の記録になるようなことはちょっと書き足しておこうかなと当番思うようになってまいりました。日帰りの外出さえままならないようなときに、いかにして双子座スタイルを楽しむか?双子座の「近距離の移動」とは何なのか。「目先を変える=目に映る景色をちょっと変えてみる」です。「気分転換」とも言います。ひとつ前の牡牛座は地の不動サイン、お気に入りのものに囲まれてまったりと変わらぬ時間を過ごすことを好むサインでした。双子座は風の柔軟サイン、変化が速く刺激的なものに惹かれるサインです。双子座にとって「まったり」「変わらない」は退屈です。「気晴らし」「気分転換」そして何より「新しいもの」が大好き。こんな状況でなければお出かけ、したいですよねえ双子座期間。外へ出て、新しい景色新しい物に触れて、出会う人たちと気軽にお喋りだってしたい。新情報を仕入れたいし、自分の持っている新情報だって拡散させたい。でも、今は外出すると新情報新商品以外に新型ウイルスまで拡散させてしまう可能性が高いわけです。何とかウイルスを拡散させず、この双子座期間を乗り切るにはどうすればいいのか。ステイホームしながらの双子座スタイルを探してみましょう。たとえば――双子座には「頭を発達させる」というテーマもあります。双子座のエレメントは「知性」「論理」を表す風、支配星は「伝令の神」ヘルメスの星、水星です。水星は知恵の他に「技術(手先の器用さ・工夫する力)」も支配しています。双子座新月は「頭を使うこと」「手(道具)を使うこと」に関する願い事に最適です。双子座新月は読み書き計算系の基本的学習能力をアップさせるのに最適です。成績を上げたい方、学習効率を上げたいという方は今回の新月がチャンスです。特に数学・工学・機械類・コンピュータ関係。金工・木工などの「技術家庭」系。手先の器用さを高めたい場合も、双子座の新月にお願いするとよいです(体の部位のうち、双子座が支配するのが肩から指先までの「腕・手」だからです)。「なんでも自分でやってみたい」「なんでも自分の手で作ってみたい」あるいは「分解して仕組みを知りたい」という好奇心の強さも双子座の特徴です。自分でパーツを買い集めてロボットを作ったり、パソコンを自作したりするのはとても双子座っぽい趣味と言えます。そういう「工作・組み立て系の趣味」を始めてみたい方も双子座新月、お薦めです。双子座は「コミュニケーション」「言葉」を支配しています。言葉のうち、「近距離の言葉」、つまり日常生活で使う言葉、母語が双子座管轄です。(一方、「遠距離の言葉」つまり外国語の学習は射手座の管轄です)。数学や理科だけでなく、「国語」系の成績アップ・スキルアップのお願いにも双子座の新月は適しています。自分の伝えたいことを的確に書きあらわせる「記述力」、書き手の意図するところを的確に読み取る「読解力」、会話のための「話術」及び「聞き取る力」。そして「論理性」。スピーチ、小論文、プレゼンテーションのスキルを高めたい方もこの新月がチャンスです。情報を「集めて」「伝える」お仕事をしているすべての人を、双子座新月は後押しします。勿論、お仕事以外の場面でも「コミュニケーション能力アップ」のお願いは効果的です。テレワークに遠隔授業、仕事や授業のかたちがガラリと変わってから1年以上が経過しました。新しい道具についていけるか、同じ空間にいない人とどうやってコミュニケーションを取りながら課題に取り組む一年でしたね。もう慣れましたか?まだまだですか?新しいものに興味深々で手を出していく、使いながら慣れていく、それもまた双子座スタイルです。双子座の支配星・水星はギリシャ神話では翼ある使者の神・ヘルメースとされています。ヘルメースは口八丁手八丁の使者・交渉役であり、旅人と商人の守り神であり、また同時に泥棒と詐欺師の守り神でもあります。頭がよくて口がうまくて、行動力があって逃げ足が速い人の味方、それがヘルメースです。双子座的=ヘルメース的なキャラクターを物語の中に探すなら、西洋だったらピーター・パン、東洋だったら『西遊記』の孫悟空。 アニメのキャラクターならルパン三世に名探偵コナン、怪盗キッドといったところでしょうか。「変装」も双子座キャラっぽい特徴です。それから、映画の登場人物で言うなら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公マーティ・マクフライも双子座キャラです(マーティの中のひと、M.J.フォックスも双子座さんです)。現代の職業で言うと、営業職、特に実演販売。それから講演のお仕事、司会業、各種インストラクター、ツアーコンダクターなどが双子座と水星の管轄です。既にこういった職業に就いてる方の商売繁盛祈願にも向いていますし、これからこれらの職を目指して勉強中・就職活動中の方の合格祈願にも双子座新月は最適です。「多種多様な情報に接すること」も双子座の分野です。キーワードは「好奇心」と「冒険心」です。まだ行ったところのない場所へ行き、見たことのないものを見たいと思う気持ち。 「自分の知らない意見に耳を傾ける」ことも「行ったことのない場所に行ってみる」ことも双子座にとっては好奇心を満たすという意味で同じことなのです。自分の意見や見かたに固執せず、オープンに色々な情報に接してみること。情報に対して柔軟性を持つこと。「固い頭を柔らかくしたい」というお願いに最適です。「臨機応変さ」「(会話や交流の上での)機知」「社交性」も双子座の支配下にあります。情報を交換しあう相手を増やしたいという方は双子座新月に願ってみてください。双子座は「双子」というだけあって、「物事の両面を見ること」も司っています。また、「ひとつのことにこだわらない」という柔軟性も意味します。「一人で二人分のことをする」「多方面で活躍する」「工夫して何でもこなす」「時間や空間を有効に使う」といったことも支配しています。双子座さんの中には「ダブルワーク」や「ダブルスクール」で頑張る人たちも多くいます。一度に多くのことをこなせるようになりたい方、今の仕事のほかに「副業」を持とうと考えている方にも双子座新月はお薦めです。ところで双子座の有能さ・多芸さが裏目に出ると「落ち着きがない」「優柔不断」「器用貧乏」となってしまいます。それから、双子座(と水星)のネガティブな面として「ウソつき」や「噂好き」「その場主義的で一貫性がない」というのが出てくることもあります。いい情報を拡散させることもあるけれど、根も葉もないデマを拡散させてしまうこともある。お喋りのネガティブ面です。双子座新月の時には、これら双子座の欠点を緩和し、よりよい形で双子座の長所を伸ばしていけるようにとお願いすることもできます。双子座は「身近な人間関係(縦の関係ではなく横の関係)」も支配しています。具体的に言うと兄弟姉妹、いとこ、学校の同級生、近所に住む友達、幼馴染などです。仲良しの相手だけではなく「競争相手」との関係も双子座支配です。グループの中で、競い合いながら一緒に成長していく関係。部活の仲間、学校内での先輩後輩関係も双子座管轄となります。こういった身近な仲間・競争相手・好敵手との関係を実りあるものにしたいという方、またはこれらの人々とのお付き合いで困難を抱えている方、どうにか乗り越えたい方は双子座の新月に助けを求めてみましょう。最後に双子座が支配する体の部位についてです。双子座が支配するのはまず肩から肘を通って指先まで。風の最初のサインでもある関係から肺と気管(呼吸器)。神経系統も双子座管轄です。肩凝り・腱鞘炎・喘息・神経痛・肺炎なども双子座が支配しています。双子座で新月が起こる時には上に挙げた部位の健康を願ったり、美しさをアップさせたりする願い事、トラブルがある場合には症状改善を願うのに適しています。それでは皆様、楽しい新月タイムをお過ごしください。
2021.06.08
こんばんは、星見当番です。本日は新月予報をお送りいたします。2021年5月12日の午前3時59分、太陽と月が牡牛座21度17分で出会います。牡牛座新月タイムの始まりです。この時刻は日本時間です。日本以外で新月を迎える予定の方はこの時刻と現地との時差を足し引きして現地時刻を求めてください。今回の新月は牡牛座で起こります。生まれた時に太陽が牡牛座にあった人(いわゆる「牡牛座生まれ」の人)、または生まれた時の月やドラゴンヘッドが牡牛座にあった人は、そうでない人よりも今回の新月の影響を強く受けます。牡牛座の長所をのばし、短所を抑制するお願いに最適です。牡牛座に主要な天体を持っていない方でも、今回の新月では牡牛座の支配分野に関する願いごとにツキがあります(この「今回はこの分野の願いごとにツキがある」はレストランの「旬の食材おすすめメニュー」のようなものです。他のお料理は一切注文できない、ということではありません)。牡牛座の支配分野と今月のお薦めメニューは以下のとおりです。牡牛座は12サインの2番目。「自分←世界」の偶数のサインです。得意な動き方を示す「クォリティ」は「不動」。不動サインは各季節のまんなかに当たり、すぐ前の活動サインが始めたことを引き継ぎ・高め・定着させることが役目です。重要視するものをあらわす「エレメント」は「地」。地のサインが重要視するのは「目に見えるもの」「手で触って確かめられるもの」そして「先例」です。牡牛座は、牡羊座で世界に飛び出してきた未来志向の魂をいまここ、地上に下ろし、形あるものとしてしっかり根付かせようとします。「偶数」で「不動」で「地」。牡牛座新月のときに向いているのは、この三つの要素を組み合わせた願いです。牡牛座のテーマは「自分を取り巻く世界をしっかり把握すること」です。「五感の発達」「『自分の身体』を意識する」というのも牡牛座のテーマです。ハイハイをはじめた赤ちゃんが、目につくものを何でも口に入れてみるように、牡牛座も自分の五感を使って物事を「味わう」ことをとても大事にします。牡牛座で新月が起こる時には(たとえば牡牛座生まれの人がそうであるように)自分の感覚を鋭くしたい、自分の体が発するメッセージに敏感になりたいという願いごとに最適です。また、体の健康に関する願いごと、美容に関する願いごと、自分の居る場所にしっかりと根付くことに関する願いごとにも最適です。美容に関係する願い事は特にお薦めです。牡牛座の支配星は美の星・金星です。顔から体まで、どこを美しくする願いごとでもOKです。牡牛座は「具体性」と「感覚」を重んじるサインです。なので牡牛座新月のときは願いごともなるべく具体的に、感覚をあらわす言葉を使って書くのがお薦めです。漠然と「きれいに/かっこよくなりたい」とお願いするより、「肌がすべすべになる」とか「腹筋が割れる」のように、体のパーツと、なりたい見た目・なりたい手触りを指定することがお薦めです。牡牛座が支配する体の部位は顎から首筋を通ってデコルテのあたりまでです。美容に関する願いごとの中でも、この部分を美しくする願いごとは特にお薦めです。鎖骨が見えるトップスを綺麗に着たい方、和服を着てうなじに色香を漂わせたい方、二重顎をすっきりさせたい方、首の皺を目立たなくしたい方などにおすすめです。自分のお肌や体質に合った美容法・化粧品を見つけたいという願いごと、相性のいい美容サロンを見つけたいという願いごとにも最適です。お手入れしたいけれど、時間やお金の余裕がないという方は、まずその「余裕」をお願いするところから始めるのもお薦めです。牡牛座の数「2」は受容性を表します。牡牛座の支配星・金星も受容性の星です。今回の新月では、ここにもうひとつ「受容性」を表す天体である月が来ます。身体と五感を支配する牡牛座に同じく身体と感情を支配する月が来ると、月の本拠地である蟹座に入ったとき以上に月のパワーが強まります。(これを「月が高揚する」と言います)さて、「受容性」というのは…こういう言い方をお好みではない方もいらっしゃるとは思いますが…別名「女性性」とも申します。牡牛座の新月には、身体に関する願いの中でも「女性性」を意識した願いに向いています。自分の中の女性性とうまく付き合いたい方(女性だけが自分の中に女性性を持つのではなく、男性も自分の中に女性性を持ちます。逆に女性の中にも男性性はあります)、今回の新月はチャンスです。「この世界に体を持って生まれてきたことを喜び、満喫すること」が牡牛座のテーマです。牡牛座新月は、五感を楽しませる活動、気持ちいいこと全般についてのお願いに向いています。花の色や香りを楽しむこと。美しい絵を見ること。音楽に耳を傾けること。ごはんをおいしく食べること。人間や動物と触れ合って、体温を感じること。どれも五感を楽しませる活動です。土を耕し植物を育てること。絵を描くこと。楽器の演奏を習ったり、歌を歌ったりすること。お料理を作ること。マッサージを覚えること。どれも自分の体を使って自分ごのみの心地好さを自分で手に入れる活動です。音楽関係の願いごとの中では、歌に関する願いごとが最もお薦めです。牡牛座が支配する体の部位には「喉・声帯」が含まれます。自分の体を楽器とする「声楽」は音楽の中でもいちばん牡牛座的です。歌手・ナレーター・声優ほか「声の商売」の方。これらの職業で現役の方、またはそれを目指す方の技術向上祈願に向いています。声のお仕事が沢山来るようにという願いごともOKです。もちろん、趣味の詩吟やコーラス部員の実力アップ祈願も。歌に自信がない方の音痴返上祈願もお薦めです。ここでもまた、願いごとは具体的に。声を美しくしたい、声量をアップさせたい、高音が出せるようになりたい、滑舌をよくしたい、正しい音程で歌えるようになりたい、というように。なお、しっかり歌うためには「呼吸」や「肺活量」も重要ですが、そちらは牡牛座ではなく肺を支配する双子座の管轄となっています。双子座は牡牛座のお隣ですから、二ヶ月連続でお願いするのがお薦めです。土いじりが好きな方、これから始めてみようという方も今回の新月がチャンスです。新月は「発芽・成長を促す力」の象徴です。新月の日は植物の種まきや植え付けに向いているとされますが、その中でもエレメントが「地」で、春の3サインの中心に位置する牡牛座で起こる新月は絶好の種まき・植え付け日和です。牡牛座が「地のサイン」であることに関連して、「お金」「財産」といった「物質的な豊かさ」に関する願いごとも叶いやすくなっています。牡牛座は別名「所有のサイン」「蓄財のサイン」とも呼ばれます。金運アップ、収入アップ、財産を増やしたい、貯蓄をはじめたい、などお金に関する願い事全般に今回の新月は向いています。「貯める」だけでなく「使う」方面のお願いもできます。つまり「出したお金に見合う、よいものを買いたい」という場合です。お買い物上手になりたい方は、今回の新月がチャンスです。「お買い物上手」ということにちょっと関係することですが、牡牛座新月は「見る目」「審美眼」をアップさせるお願い事にも向いています。もともと牡牛座は「自分の中に世界をインプットする」サインですが、インプットを続けていくと「自分は何が好きで何が嫌いか(何を心地よく感じ、何を不快に感じるか)」というのがわかってきます。そして、繰り返すうちにそれが定着(牡牛座は「不動サイン」です)して「自分なりの価値観」が生まれます。この「好き・嫌いの体系」を自分の軸としてしっかり立てることも牡牛座のテーマです。頭で考えて作ったものではなく、人の選ぶものを真似して選んだのでもない、自分の体から出てくる価値観。ここから、自分の感覚への信頼「自信」が生まれます。「私の体が『いい!』と言うのだから、誰がなんと言おうと『この私』にとってこれはいいものなのだ!」という確信。牡牛座のエレメント「地」は「安定感」や「基盤」「確固としたもの」を表します。自分の身体感覚を信頼することは牡牛座の「安定感」の源です。たまに自分が何を好きなのか、何をほしいと思っていたのか分らなくなる人は牡牛座新月にお願いしてみましょう。自分自身の心・目・体を、「それについて他人が言うこと」ではなく、いつでも「もの自体」に向かって開くことができるように。そして出会ったものに対して自分の心と体が何を言っているのか感じられるように。「自分『の』」も牡牛座のキーワードですね。ひとつ前の牡羊座は、言ってみれば「自分『が』!」のサインでしたが、牡牛座は「自分『の』」を意識するサインです。自分「の」体、自分「の」好み、自分「の」お財布、自分「の」もの。牡牛座新月は「自分『の』」をじっくり見直すチャンスです。「定着」というテーマから、「忍耐力」「持久力」というテーマも生まれます。望むものを手にするまで諦めない粘り強さは牡牛座の長所のひとつです。どうしても叶えたい願いがある方、実現に向かって長期間の努力が必要な目標を持つ方は目標達成まで諦めない強さを新月に願ってください。牡牛座新月は、自分の力を信じて努力する人の味方です。牡牛座で新月が起こるときには、牡牛座の長所を伸ばすだけではなく、短所を克服するお願いをかけるのにも向いています。全てのサインにおいてそうなのですが、牡牛座の短所は長所の裏返しです。牡牛座は自分の感覚に深く根を下ろすサインで自分自身の欲求には忠実ですが、他人の欲求となるといまひとつよくわからなかったりします。自分の感覚に集中するあまり、他人が自分と同じように感覚や欲求を持っていて、また自分と同じようにその感覚を大事に思っていること、あるいは、こちらの方がより大変なことかもしれないですが、「他人の感覚や欲求は自分の感覚や欲求とは違うかもしれないこと」に目がいかなくなることが、牡牛座の影響が強い人にはあります。自分の感覚が唯一絶対のもの、誰にでも通用するものだと思い、それに合わないものを徹底的に拒絶したり、相手の好みを無視して押し付けたりすることもあります。「こだわり」が裏目に出てしまう訳ですね。そのほか、集中力や我慢強さが裏返しになると「しつこさ」になります。「所有のサイン」と呼ばれるとおり所有欲が旺盛なところが暴走すると「欲張り」「けち」「収集・溜め込み癖」が出てきます。自分の好みに自信がないよりは、自信があった方が勿論いいです。自分自身を豊かにすることも、自分の気持ちよさを追求することもいいことです。でも、日常生活や人間関係に支障が出てしまうほどのこだわりの強さや所有欲にお悩みの場合は、新月に「牡牛座のエネルギーが暴走しないように、自分にとって心地いいレベルで安定していられるように」とお願いしてみてください。最後に、牡牛座が支配する体の部位についてです。牡牛座が支配している体の部位は、あご・首・喉・声帯・甲状腺です。顎関節症・扁桃腺炎・甲状腺疾患などの病気も支配しています。牡牛座で新月が起こるときは、上に挙げた部位の健康祈願、またはその部分に病気がある場合の治癒を願うのに最適です。
2021.05.07
こんばんは、星見当番です。今夜は新月予報をお届けいたします。4月12日の11時30分に太陽と月が牡羊座22度24分で出会います。牡羊座新月タイムの始まりです。これは日本時間ですので、日本以外の地域で新月を迎える方はこの時刻にその土地と日本の時差を足し引きして現地時刻を求めてください。お願いごとのベストタイムは開始から約8時間以内。これはだいたい、新月になった後、月が太陽から5度離れるまでの時間です。この時間帯を逃しても、48時間以内であれば新月効果は残っています。今回の新月は牡羊座で起こります。生まれた時の太陽が牡羊座にあった方、(いわゆる「牡羊座生まれ」の方)と、同じく生まれた時の月かドラゴンヘッドが牡羊座にあった方は、他の方よりも今回の新月の影響を強く受ける可能性があります。牡羊座独特の長所を伸ばし、また牡羊座の短所を克服する願いごとに最適です。牡羊座とは特に縁のない方でも、今回の新月では牡羊座に関する願いごとが叶いやすくなっています。以下、牡羊座の支配分野と、今回の新月で叶いやすい牡羊座に関係のある願いごとの解説です。牡羊座は12サインのはじまりのサインです。内から外へと自分の力を押し出していく奇数のサイン。クォリティは「活動」。季節の始まりを担当し、経験や前例がなくともまずは動いてみよう!という意欲と発想力に恵まれています。何を重んじるかを表す「エレメント」は「火」。火のサインは「熱意」「やる気」を一番に重んじます。奇数・活動・火。この三つが牡羊座の柱であり、今回の新月で叶いやすい願い事のかなめです。牡羊座で新月が起こる時には「新しい世界へ生まれ出ること」や「新しい領域へ自ら飛び込んでいくこと」に関するお願い事が叶いやすくなります。牡羊座は「生まれたての赤ちゃん」「新参者」を表すサインです。ひとつ前の魚座で「自分」の輪郭をなくして宇宙に溶け込んでしまった魂が、牡羊座でふたたび裸の赤ん坊としてこの世界にデビューします。新入学生・新社会人から新婚さんまでこの春から「新」のつく身分になった方。転勤・転校・留学などで生活環境がガラっと変わった方はお願い事のチャンスです。今年も去年と同じ環境、ただ一年経っただけ、という方も、今回は「新しい」「はじめて」というキーワードのつく願い事が吉です。何か新しいことに挑戦したい方は、牡羊座新月に願ってみてください。牡羊座は「開拓者のサイン」「創始者のサイン」とも言われます。この春から親元を離れて一人暮らしを始めた方、また、転職・独立・起業した方。あるいは、まだ決まってはいないけれど、とにかくいままで居た古巣を出てきて、新しく生きる場所を求めて行動中の方。新しい人生を始めようとする全ての方を牡羊座の新月が後押ししてくれます。新しい環境に身を投じた人たちを応援してくれる「牡羊座の新月」ですが、実は「早く慣れますように」「新しい仲間とうまくやっていけますように」といった「馴染みたい」系のお願いは適用範囲外です。牡羊座は奇数のサインであり、「まず自分が外へ出ていくこと」が一番大事です。「飛び込んだ世界で歓迎されるかどうか」は二の次。今回の新月では、「埋もれること」や「根を下ろすこと」より「とにかく飛び出すこと」が最優先。「周りの環境と馴染む・仲良くなる」というテーマはお隣の牡牛座になってからやっと出てきます。「自己主張」「率直さ」「正直であること」「自分の欲求に忠実であること」などが牡羊座の重要なテーマです。これも「生まれたての赤ちゃんらしさ」と関係があります。「生まれたての赤ちゃんらしさ」とは、今この瞬間の自分自身のために生きるということです。他人に気に入られるため、とか、他人の望みをかなえるために生きるのではなく、自分の望みをかなえるために生きようとすること。もっと重要なのは、その望みが実現するかどうかにかかわらず、自分の求めているものについて常に正直であることです。赤ちゃんは自分が空腹だと泣きますが、他人が空腹だという理由では泣きません。「自分はお腹がすいていませんよ」というふりもしません。「求めよ、さらば与えられん」という言葉があります。もとは新約聖書に載っている、ナザレのイエスの言葉です。求めなさい。そうすれば与えられる。探し歩きなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。我が子がパンを欲しがるのに石を与える親がどこにいるだろう。主が、あなたの求めるものを与えないようなことが本当にあるだろうか。そういう風にイエスの言葉は続きます。この言葉の肝は、キリスト教的には「我が子がパンを欲しがるのに…」から始まる後半部分です。あなたをこの世界にあらしめた、親のような神――これは当番の「神」に対する見解じゃなくて、ナザレのイエスの、「神」に対する見解ですよ、念のため――が、あなたが本気で求めているものを与えないわけがない。だから、みおやなる神を信頼して本気で求めなさい、ってこと、それがキリスト教的には大事なところ。つまり「必ず与えられる!だから信じよ!」ということです。…なのですが。牡羊座的にはそれより前の部分、「求めよ!」がまず重要です。求めよ、さらば与えられん。与えられるためには、まずは求めなければならない。自分から、望みをオープンにしなくてはならない。それが牡羊座のテーマです。牡羊座のテーマのひとつに「自己主張」というのがあります。「自己主張」って、よくわからないけどワガママっぽい気がする、と思う方や、実際に自己主張するのも苦手だという方、少なからずいると思います。でも、「自己主張」ではなく、ただ「自分の願いをオープンにする」であれば、少し気楽になりませんか。最初からバリバリ自己主張できる「最強の牡羊座」を目指さなくてもいいと思います。まずは小さな牡羊座を体現することから始めましょ。最初は自分にだけでも正直に。それから他人にもオープンに。伏せたカードをめくるように、ただ表に出していきましょう。他人はエスパーではないので、伏せたカードの背中だけ見て絵柄を当てることはできません。めくらずに当ててほしい、では神経衰弱になってしまう。カードはめくるもの。思っていることは出すもの。気楽に開けようカードと態度。「生きたい!」という本能・情熱、「やるぞ!」という熱い心も牡羊座管轄です。これには、牡羊座の支配星である火星も影響しています。火星は戦士・英雄の星です。また、「武器」や「刃物」にも関係しています。火星は「切り開く力・立ち向かう力」をあらわします。「独立」といったことにも関係しますし、「競争」という意味も持ちます。自分が生きるため、欲しいものを得るために他人を押しのけなければならないなら、どうあっても押しのける。そういうのが火星のテーマです。こう書くと荒っぽく暴力的な感じに受け取る方もいると思います。しかし、こういう「押しのける力」というものが必要な場面も人生にはあります。たとえば、この世に生まれてくるときだとか。胎児が母体から離れて外の世界に出てくるとき、母体は激しい痛みを感じますが赤ちゃん自身に悪気は毛頭ありません。自分が生まれたらお母さん痛いだろうな、なんて考えて遠慮してたら生まれてこられません。全力で壁を押しのけないと生きられないから、「この先」へ行けないから、しゃにむに押しのけるんです。これもまた「ひらく力」です。この「押しのける力」に関係して、「勇気」というテーマも出てきます。自分の生きる道を自分で切り開く勇気、戦ってでも求めるものを勝ち取る勇気。そして、嫌だと思うことにはきっぱり「やだ!」という勇気。「戦士であること」や「他人をあてにしないこと」などに関する願いも牡羊座新月のときには向いています。他人の意見や感情に左右されず「自分を肯定すること」も牡羊座のテーマです。「出る杭が打たれるなら、打たれても凹まないほどのでっかい杭になってやる」それが牡羊座の心意気です。12サインの先頭に位置するので「一番になること」「先頭を走ること」「イニシアティブを取ること」に関係したお願いにも向いています。誰か先導してくれる人についていくのではなく、自分から先駆者となること。流されないこと。最初の火のサインだけに「口火を切る」こと。この春「リーダー」「トップ」に抜擢された人、あるいは立候補予定の人、牡羊座新月はチャンスです。「強さ」「大胆さ」「決断力」など、ほしいと思う資質を新月に願ってみましょう。牡羊座新月のときには、牡羊座の長所を伸ばすだけではなく短所を克服するお願いにも向いています。牡羊座の短所は、「俺が先だ!」というアピールが暴走したときに出てきます。「自己主張ばかりで他人の言うことに耳を傾けない、自分の間違いを認めない」という面や、自己肯定や自信が暴走した「他者を闇雲に否定する」という面、「自信過剰」「喧嘩っぱやい」「勝ち負けに異様にこだわる」という短所も出てきます。ひどくなると暴力に走る場合もあります。また、牡羊座と火星は共に「怒りの問題」を支配しています。自分の「怒り」(怒りは欲求不満――自分の思い通りにならないこと――から生まれるものですが)をどう扱うかに関する願いも牡羊座の新月に向いています。人に向かって怒っちゃう方、怒りが自分に向かっちゃう方、ついモノに当たってしまう方、と色々いると思いますが、「怒りをどう扱うか」で悩んでいる方は大事なものを壊す前に牡羊座新月と一緒に解決策を探してみましょう。また、牡羊座は行動力と率直さが長所なのですが、これが行き過ぎれば「すぐ結果を求める」「短気・せっかち・我慢がきかない」という性質も表れます。歯に衣きせない言動も、欲しいものは欲しいのだと主張する率直さも牡羊座の魅力ですがこれも行き過ぎれば「他人(の痛み)への配慮のなさ」「利己主義」「強引さ」となります。短所をだいぶ沢山挙げてしまいましたが、牡羊座が特に「悪いサイン」というのでは決してありません。他のサインよりも自分に正直で生命力が強いだけなのです。日本神話のスサノオノミコトみたいな「荒ぶる神」は牡羊座のイメージに近いです。牡羊座力の暴走でお悩みの方は、必要以上に自分や他人を傷つけず、もっと建設的な、「ひらく」方向へと力を使っていけるように新月にお願いしてみましょう。スサノオノミコトが、ヤマタノオロチの骸からみごとな剣を取り出したように、「怒り」や「攻撃性」といったネガティブな面から、「生きる力」という自分だけの剣を取り出せるように。最後に、牡羊座が支配する体の部位についてです。牡羊座が支配するのは髪の毛を除く頭部と顔面です。顔のパーツでは特に「目」を支配しています。視力に関するトラブル、頭と顔面に関するトラブル(頭痛・顔面神経痛・視力低下・ドライアイ・吹き出物・にきび)も牡羊座管轄です。牡羊座新月の時にはこれらの部位の健康増進を願ったり、トラブルがある場合の治癒を願うのに向いています。
2021.04.07
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