星見当番の三角テント

魚座の支配分野



魚座は12サインの12番目。
山羊・水瓶と続いてきた冬のサインのしんがりに当たります。「総決算」「総仕上げ」
次の牡羊座から始まる新しいサイクルに移る前の「清算」のサインです。
魚座のエレメントは情緒や感情を重視する「水」ですが、
この魚座の水は「溶かし・洗い流す」水です。

魚座の大きなテーマとして「浄化」「ヒーリング」などがここから出てきます。
次の牡羊座でゼロからまた始めるために、これまでの11サインで蓄積してきたものを
まとめ・溶けあわせて「ひとつ」にし、そこからいらないものを捨てていって
どんどん軽く、再び生まれるためにもとのゼロに戻っていこうとするのが魚座です。

魚座の季節はちょうど日本では卒業・年度替りの季節に当たります。
これまでの一年で溜まってしまった「つかれ」をここで流してしまいましょう。
心と体の棚卸しをして、「新しくなること」を妨げているものをみつけたら
それから解放されるように、それを握り締めている自分の手を放せるように
魚座の新月に願ってみましょう。

魚座の運動区分は「柔軟」。フォローやアレンジメントが得意なサインです。
地の活動サイン・山羊座が始めた「社会の一員として自分の足で立つ」こと。
風の固定サイン・水瓶座が引き継ぎ「自分の頭で考え、発信しあう」を加えました。
前の二つは「自分」がキーワードだったのですが、
12サイン及び冬のサインのしんがりである魚座はこれを溶かしてしまいます。
魚座が目指すのは「宇宙・大きな存在と一体化した自分」なのです。
山羊座は「目指せ立派な社会人」・水瓶座は「目指せ立派な世界人」
…魚座は「目指せ立派な(?)宇宙人」(笑)!?

12サインのうち、奇数のサインは「発散・表現」を担当します。
偶数のサインは「吸収・受容」を表すのですが、
偶数サインでも最後に登場する魚座が受容し吸収するものは
他のどの偶数サインよりも大きく、広い範囲のものです。
魚座はほとんど全てをあるがままに引き受け一体化しようとするサインです。
「批判・分析」をしないこと(批判・分析は魚座の180度反対に位置する乙女座に関連)。
自分の基準で人やものを裁かないこと。受容・許し・理解。「慈悲」の心、寛大さ。
そして「敵味方で分けることなく愛する」見返りを求めない「無償の愛」。

魚座は「相手と一体化する」のですから、相手は自分の一部になるわけです。
自分の足が痛いとき「この足に湿布をしてやったら足は私に何をくれるか」
とは考えないですよね(『不思議の国のアリス』だったらあり得ますが;)。
足が痛いと自分が辛いから、ひたすら痛みをやわらげたくて手当てをする。
他人の痛みを自分の足が痛いのと同じように感じて手をさしのべる。
利己主義とも利他主義ともつかない、自他の別を超えているのが魚座の愛です。

相手を理解し、受け入れたいのに自分の中の何かが邪魔してうまくいかない。
また、批判の目が自分自身に向いてしまって、自分そのものを受容できない。
そんなお悩みを持つ方は、魚座新月の力を借りましょう。
自分にも他人にも、同じようにやさしくなれるように。
「自分にとって相手はどういう存在なのか」ではなく、
相手をまるごと受け入れて、理解することができるように。

魚座の支配星・海王星は「ファンタジー・幻想・眠り・忘れること・エクスタシー
(忘我の境地)・夢・没入・霊性・薬物中毒・酩酊」などを支配しています。
これらは全て「肉体によって区切られた小さなひとりの人間である自分」と、
その外にある宇宙との「境界」が取り払われ曖昧になった状態を表しています。
この状態で「行ったきり」になってしまうことはとてもヤバいのですが(笑)、
ずっと「自分は自分。どこまでいっても自分は自分!」と目を見開いているのも
心身の健康にはよくないですね(^^;)。

「目を閉じてリラックスすること」全般が魚座と海王星の支配分野です。
不眠(全く眠れない)・眠りが浅い・睡眠パターンの乱れ(昼夜逆転など)
などで悩んでいる方は、魚座の新月に「深く健やかな眠り」を願ってみましょう。
「夢」や「想像力」「ファンタジー」に関することも魚座の管轄です。
(見ることはできるけどさわって確かめることのできないもの全般が魚座管轄)
眠ると怖い夢を見てしまう、寝る前に自分で怖いことを考えちゃって寝付けない、
(イメージ力の暴走ですね;)という方は新月に悪夢除けのお願いを。

逆に、「いい夢を見たい」「夢からお告げを得たい」という願いをかけてもOK。
また、ネガティブなイメージで心がいっぱいになってしまいがちな方は
「望んだときにすぐ、ポジティブなイメージを呼び出せるように」と願ってみましょう。

瞑想・ヨガ、「一人で静かに座る時間を持つ」なども魚座が支配しています。
これらは「宇宙と繋がっている感覚を取り戻す」ことに関連します。
「心の平和を得たい」「瞑想のための時間がほしい」「ヨガのレッスンに行きたい」
「ヒーリングができるようになりたい」「自分のサンクチュアリを作りたい」
「宇宙や天使との繋がりを感じたい」など、色々な願い事が思い浮かびますね。
魚座は内なる喜び・精神的な幸福感・満足感、そして霊的な敏感さも支配しています。

残念なことに、短所のないサインはありません。魚座のパワーが暴走した場合、
以下のような欠点が出てきます。

「行きすぎた自己放棄」
宇宙でも生身の人間でも、とにかく自分以外の存在に身を投げ出しすぎる。
自分でしっかり目を開けて判断すべき局面まで、盲目的に何かに従ってしまう。

この「行きすぎた自己放棄」には人や物への「依存」も含まれます。
依存・共依存の問題。薬物やアルコールへの耽溺。
「一体化」のしすぎで極端に「受け身」になること。
「私の一部であるあなたが痛みを感じていると、私も辛いから助ける」の逆で
「あなたは私の一部だから、今苦しんでいる私をどうにかしてくれるべきだ」という意識。
被害者意識。

魚座の新月の時には、これら魚座の暴走を抑える願いをかけてもいいのです。

魚座が支配している体の部位、及び疾患は以下の通りです。

くるぶしから下、つま先までの足。足の裏。かかと。アキレス腱。リンパ節。
これらの部位の疾患…足裏の角質化・ひびわれ・タコ・魚の目・水虫(笑)、
それに外反母趾、捻挫などの症状改善を願うのに最適です。

また、先に書きましたように「依存」に関することも魚座の管轄です。
魚座が支配する病気はアルコール・薬物・特定の行為などへの依存症
(アルコール依存症はれっきとした病気です)、
毒物・薬物乱用による急性の中毒症状(急性アルコール中毒など)も魚座管轄。
リンパ腫、ウイルスによる病気全般(代表は風邪やインフルエンザですね)。
睡眠に関する病気(平たく言えば不眠症)。

これらがよくなるように、またはよい治療法やお医者さんが見つかるように。
依存症で悩んでいる場合は互いに悩みや情報を共有し助け合える、
自分に適したグループを見つけて参加することができるように、
魚座の新月はこういった願いをかけるのに適しています。





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