「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2023.08.01
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カテゴリ: 歌舞伎
歌舞伎座七月大歌舞伎も終わってしまいましたが、どんな内容だったのでしょうか?

東京・歌舞伎座にて


【夜の部】

三、九世市川團十郎没後百二十年

 新歌舞伎舞十八番の内

『鎌倉八幡宮静の法楽舞』
​かまくらはちまんぐうしずかのほうらくのまい​

作:松岡亮


本作は、

平成30年(2018年)1月に、

当代市川團十郎(当時:海老蔵)によって

復活上演されたもので、

九世團十郎 が選定した


​歌舞伎十八番のひとつ『静の法楽舞』​

を原点としています


原作は・・・

明治18年(1885年)2月、

東京千歳座で上演された

せんざいそがげんじのいしずえ
『千歳曽我源氏礎』 ​の一場面であり、​

静御前を九世團十郎が勤めました。


九世三十郎は、

静御前を勤める上で、

ゆうそくこじつ
有職故実に則った扮装としたことが、

写真集「舞臺之團十郎」からも窺われますが、


復活上演にあたっては、

その写真を基に、

静御前の鬘 (かつら)

衣装が作られました。



また使用する音楽も

團十郎家に所縁のある古曲 (こきょく)

河東節 (かとうぶし) を始め、

常磐津、清元、長唄、箏曲と、

六方掛け合いという

これまでにない編成での上演が

大きな話題を集めました。


この度は・・・

さらに演出、

台本を練り上げての上演となりました。



舞台は、

鎌倉外れの荒れ寺。

その主の老女が仲間の物の怪たちを呼び寄せ

それぞれに舞を披露するように命じます。


すると提灯を始め、

はくぞうず
白蔵主、三ツ目、

あぶらぼうず
油坊主、船頭親子が次々と現れて踊っていきます。


この白蔵主と油坊主は、

新歌舞伎十八番の

つりぎつね
『釣狐』『油坊主』に因むものです。


中でも、

油坊主、三ツ目、提灯から、

船頭親子への早替わりは、

前半の眼目でもあります


やがて、

老女は若き日の静御前の姿となり、

鎌倉八幡宮で披露した法楽舞を舞い、

その場に現れた幻の義経との

つれまい
連舞となりますが、

この場面は本作の大きな見どころています。



そして、静御前に

ちみもううりょう ひょうい
魑魅魍魎が憑依し、

その姿は、化生へと変じ、

これを僧たちが、

法力で祈り伏せようとします。


この化生と僧たちの群舞も

また見せ場のひとつです。


なおも抗う化生を二宮姫、

竹抜五郎姉弟が押し戻し、

幕となります。


劇聖と謳われた

九世團十郎没後百二十年の節目を飾るに相応しい、

華やかな舞踊の一幕でした


(写真撮影:ほしのきらり。)​​



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最終更新日  2023.08.01 00:10:10
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