The Life Style in The New Millennium

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Master21

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2004.01.09
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「お母さんは、そんなの嫌いよ」
17歳で高校を中退して1歳年上のケンタと
結婚したマーの一人娘の絵里香は高校2年生になった。
「だって、お母さんだって、茶髪だったんでしょ」
多感な年頃の絵里香は、短いスカートに
ルーズソックスで学校に行く。
「お母さんは脱色したの」
「もっと、悪いわよ・・・それに私が
黒い髪にしたら、下品な松たか子って
言われもの」
「下品は余計だわ・・・その靴下だって」
「ルーズソックスって言ってよ。
だって、上品ではないわよね。私の歳には
お母さんのお腹に私がいたんだから」
こんな調子だ。

たしかに絵里香がお腹にできて高校中退して、
当時、暴走族のケンタと結婚したのも事実で、
マー自身も茶髪だったのも事実だ。
でも、自分が母親になってみると、
娘には、無事高校を卒業して、せめて短大くらいには
行ってもらいたいとマーは思っていた。

「血は争えないってこと・・・」
今では、百貨店の食料品売場の主任になっているケンタは
笑うだけである。昔は、パンチパーマだった頭も
今では、キレイに七三に分けて真面目な主任さんのケンタだ。
「だって、わたしが、あんなだったから
絵里香には、ちゃんと高校出て、せめて短大に・・・」
「ちゃんと、ちゃんとの味の素」
「冗談はやめてよ・・・援助交際でもやってたらと思うと
眠れないのよ私・・・」
「♪あなたは私のお好み焼き・・・
♪私はあなたをアイスクリーム・・・」
ケンタはGLAYの何とかって曲を替え歌にして
忘年会用に練習している。
「もう、真面目に聞いてるの!・・・」
マーが怒るとケンタは、
「そうだ、名案がある・・・
おまえ、いっそのこと、何にも言わなかったらどうだ。
言うから反抗して、絵里香が意地はるんだ。
俺たちだって、そうだったじゃないか」
と言うわけで、ケンタの意見に同意した
マーは何も言わないことにした。

「お母さん、今月ちょっと携帯使いすぎたわ」
「そうね」
「ちょっと、染め過ぎかな・・・この頭・・・」
「いいんじゃない・・・目立って」
「紺のハイソってのもあるのよ・・・お母さん・・
ルーズソックスじゃなくて」
「好きな方になさい」
「・・・・・・」
絵里香は、少し怪しむようにマーを見た
「お母さん、何か考えてるでしょ?」
「別に」
「うそ・・・変よ・・・急に、あんなに
怒ってばっかりいたくせに・・・」
「だって、怒っても同じだから・・・」
「それって・・・つまんない・・・ねえ・・
また怒ってよ・・・ほんの少しなら言うこと聞くから・・
怒ってよ・・・」
どうやら、絵里香はマーが心配するほどでもないようだ。






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Last updated  2015.08.29 10:36:13
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