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名作・ビロードのうさぎを読みました。とっても良いお話なので、モヒうさぎさんにも読み聞かせ。ぼうやに大事にされ、無二の存在になったおもちゃのうさぎは、ぼうやとの別れの夜に涙を流し、本当の野うさぎに変身します。そして、森にきたぼうやと再会するうさぎ。何度読んでも心を打ちます。素朴なおもちゃのうさぎと、生き生きした野うさぎの絵の対比にも見入ってしまいます。モヒうさぎさん、絵本を読んで眠くなってしまった?良い休日です。
2024.06.08
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読書好きというより本屋好き。昔から本屋に行くと、いくらでも時間がつぶせる質です。たまたま通勤途上にBOOK OFFがあり、電車待ちの間に立ち寄ると、もう大変。ついつい夢中になり、電車の2本や3本は平気で飛ばしてしまいます。新刊が並ぶ本屋さんと違って、雑多な本が並んでいますが、その中から、キラリと光る面白い本を見つけた時の喜びといったら。シロギスを狙っていて、マダイが釣れちゃった時の興奮に近いものがあります。おまけにBOOK OFFはアプリに入ると、時々、100円引きとか200円引きとかのクーポンが届きます。かくして、ついつい、BOOK OFFにぶらりと寄ってしまうことになるのです。
2024.05.07
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傲岸不遜、あの山城が帰ってきた!ランナーとして一線を退いた山城だが、黙々と農作業をしながら走ることをやめられない。「走らない理由はない」そう言った山城にとっては、走ることが生活であり、人生なのだろう。そんな山城が、浦や吉池監督といった箱根駅伝・学連選抜時代のチームメイトに突き動かされ、才能あふれる若手ランナーの日向のコーチを引き受けることとなる。走ることに誰よりも向き合ってきた山城だからこそできる、日向のコーチ。島での60km走は、日向の限界を広げる練習。練習ながらレースさながらの迫真の描写で、読んでいるこちらまで熱くなった。最後の福岡国際マラソンの記述は途中までだが、読まずもがな、日向の復活のレースとなったことだろう。かくいう私も、日向と同じ、追い込み不足・距離不足のランナー。山城や日向に刺激され、読了した後は走る距離が伸びました!
2022.10.10
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うさぎ飼育歴1年2か月の私でも、我が家のモヒうさぎの行動にびっくりすることがあります。この本によれば、犬は3万年、猫は1万年、人と暮らしてきた一方で、うさぎがペットになったのはここ百年ほどだそうです。犬や猫よりも、野生の心が残っているのが、うさぎの魅力かもしれません。うたっちと呼ばれる立ち姿も、危険がないか周囲を確認する行為のようです。うさぎさんは真剣なのれす。庭のタンポポをムシャムシャ食べるのもワイルド。うさぎ様からの50のお言葉、うさぎ飼いの私にとって、なるほど!もへえー!もホント??もあります。うさぎって不思議な生き物ですね。愛くるしい見た目とは裏腹に、野性味あふれるしっかり者。そんなギャップがあるから、見ていて飽きることがありません。やっぱり、うさぎ様には敵いません。
2022.05.21
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2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、三谷幸喜さんの脚本で面白くないわけがない!期待を込めて、面白うそうな新書を見つけて予習です。源頼朝といえば弟義経を犠牲にして幕府を創設した非情の現実家、北条一族といえば、陰謀の権化のような一族、のイメージで今一つ感情移入できないかと思っていたのですが・・・。頼朝は情に厚い親分肌。とにかく相手の心をつかむのが上手い!伊豆で挙兵する時なんか、「おまえだけが頼りだ!!」なんて、全員に個別に打ち明けたり。一歩、間違えばかなりあざといけど・・・。その後も、御家人たちへ事あるごとに声掛けします。だから、御家人もみんな頼朝が大好き。飲み会の席上で、頼朝の水干(すいかん・衣装)をもらおうと、御家人同士が大喧嘩になったり、もはや、部活やサークルでの憧れの先輩と後輩のような関係です。北条義時も、野心満々というタイプではなく、真面目な性格だから、面倒な仕事もコツコツとこなしていたら、いつの間に執権になっちゃった!という感じのようです。ルール無用の御家人たちを統率するのに苦心したんでしょうねー。この本、原典は鎌倉幕府の公式ガイドブックたる「吾妻鏡」からの引用ですが、著者の解釈や現代語訳の巧みさで、頼朝、義時、地元の千葉常胤や上総之介広常をはじめとした御家人たちの人間性や事件が、目の前に展開されているようにリアルに感じられました。頼朝・義時、御家人たちの息吹を感じに鎌倉に行ってみたくなります。
2021.12.19
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中国で漢を建国した劉邦と、豊臣秀吉は驚くほど似ているのではないでしょうか。貧しい農民から関白(皇帝)にのしあがったという境遇・立身出世に加えて、外征や人事粛清で、晩節を汚した点も共通します。そして、何より性格と戦略がそっくりです。天真爛漫さと、陽気さの裏に隠されたしたたかな計算。人の心を捉え、諸侯を懐柔する性格。項羽に百敗しつつも諸侯を結集した劉邦と、徳川家康に局地戦で敗れても、外交手段で屈服させた秀吉の戦略。それぞれのピンチであり、人生の転機となった鴻門の会と本能寺の変という一大事も、類似しているような気がしてなりません。司馬遼太郎さんの小説では、この「新史太閤記」も、「項羽と劉邦」と同様に晩節に触れていません。どちらも、人身を極めたところ絶頂期で物語が終わっていますが、読後感になにかもの悲しさを感じるのは、この先の歴史を知っているからでしょうか。
2021.09.18
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徳川家康は、タヌキ親父とか、稀代の策士のイメージです。覇王という呼称が想起させる、爽快さや残虐性からは程遠いと思っていましたが、司馬遼太郎さんは、270年もの長期に渡ったの江戸幕府(徳川時代)という偉業を念頭に、大きな題をつけたようです。平常時は、自己を律して感情や意見を表に出さず、また、細心の注意をもって天下人である信長や秀吉に接します。家康も三河家臣団も、私(わたくし)をどこかに投げ捨てて、機関として生きています。それでも、生き生きとしているのは、組織の中でそれぞれが役割を担っている満足感からでしょう。そして、家康も三河家臣団も、実直で謙虚です。また、基本に忠実で平凡です。若いころは、こうした家康主従に面白味を感じられませんでしたが、おじさんになった今は、非常に魅力を感じます。基本に忠実、当然のことを実直にやり続けることは、簡単ではありません。一瞬の輝きを放つことよりも、難しいことかもしれません。徳川家康、平凡の天才です。
2021.05.14
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朝、寝惚けたままで鏡を見ると、「誰だ、これ・・・」と思うことがあります。若くて爽やか(?)だったころのイメージとのギャップがあるのでしょうか。「40歳を超えたら自分の顔に責任を持て!」とリンカーン大統領は言いましたが、齢50歳を超えると、なかなか自分の顔に責任は持てません・・・。著者の南雲医師は、テレビでみても60歳とは思えません。この本にその秘訣があるのではと思って、おもわず手にとってしまった本です。南雲医師オススメのオメガ3オイル。ご指示のとおり、そのまま手に取って毎朝飲んでいます。肌荒れや小じわを解消するとのことですが・・・、今のところ、効果はよくわからないというのが正直なところです。でも、オメガ3オイル(えごま油)をゴックンするのは、なかなか気持ちがいいし、もうしばらく続けてみようかと思います。また、錆びない体を作るという、ごぼう茶も試してみようと思います。それから、がん細胞を死滅させるというミトコンドリアが、有酸素運動で1.5倍増えるというという説明には勇気づけられますね。ランナーですから。もっとも、過剰な有酸素運動(走りすぎ)や紫外線を浴びすぎるのは良くないと思いますが。何事もほどほどだと思います。60歳を超えた時、自分はどんなになっているでしょう?見た目も意識も、若々しくいたいものです。
2021.05.12
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手元に置いておきたくなる本です。小説なので、座右の書というには大袈裟ですが、何かの拍子につい手が伸びるような。この本は、まさにそんな本です。「海の見える理髪店」のラスト。理髪店の店主であり、父親のセリフ。あの、お顔を見せていただけませんか、もう一度だけ・・・いえ、前髪の整え具合が気になりますので・・・。プロフェッショナルに徹しながら、感情を垣間見せるこのセリフ。自分の波長とぴったりです。「遠くから来た道」のラスト。キャリーバックを転がしながら、何かに守られていることを感じながら、東京へ帰る場面のすがすがしさ。そして、「成人式」のラスト。「いち 足す いち は?」二十歳になっても父親からカメラを向けられたら、言うにきまっているセリフを心の中でつぶやく。可笑しくて、悲しくてたまらない。どの短編の家族も忘れられない。何度も読んでしまいそうです。
2021.04.14
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2年前に、ベトナム・ハノイに2回ほど行きました。雑踏の中にあるエネルギッシュな雰囲気や、真面目な国民性に触れて、私自身も、すっかり 親ベトナム になりました。著書の坂場大使は、3年間の大使任期中に、全58省と5つの政令市を全て訪問したそうです。それだけに、この本はエピソードが具体的で、興味深くベトナムを理解できます。驚いたのは、ベトナムと日本との深い関わりです。日本とベトナムは、ほぼ同じ時期に元寇の襲来を受けていたんですね。そして、ベトナム軍の壮絶な戦いにより、打撃を受けた元は、日本への3度目の侵略を断念せざるを得なかったというのです。さらには、時を経た明治時代。日露戦争の際には、親日のベトナム人が、寄港したバルチック艦隊の燃料として、石炭ではなく 泥を詰め込んだ というじゃありませんか。日本海海戦の勝利の立役者は、実はベトナム人だったのかもしれません。真実かどうかは不明ですが、親日に根ざしたベトナムだからこそ、広く語り継がれているんだと思います。中国という大国を挟んで、利害が一致する日本とベトナム。また、豊富な労働力を海外に展開しようとするベトナムと、少子高齢化で労働力人口の減少に悩む日本。親ベトナムのベトナムファンとしては、これから、両国がますます親密な関係になるといいと思います。
2021.04.08
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稲垣 栄洋さんを初めて知ったのは、弱者の戦略 という本です。カブトムシの小型のオスは、メスの振りをして、本物のメスに近づき交尾して、子孫を残すらしいです。また、肉食動物が多いところでは、小さいネスミほど、物陰に隠れるので、生存するらしいです。動物や昆虫の生存にも、物語を感じました。そして、身近な雑草にも 物語を感じたくて、この本を買ってみた次第です。繁殖力が旺盛で絶やすことが難しいことから、子孫繁栄を願う武家の家紋におおい カタバミ。種子の表面の突起で、靴底の裏にひっつき、種子が運ばれ繁殖する ハコベ。ヒメツルソバは、ヒマラヤ原産で、明治時代にロックガーデン用の植物として輸入されたものだそうです。道理で、我が家の敷石の間を這うように繁殖するわけです。近くの公園に生えているのは、ノビル のようです。酒のつまみに、摘んで食べたくなりました。この本を読んでいると、散歩中やジョギングに下を見ることが多くなりそうです。
2021.04.03
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本を読んだのに、内容を忘れてしまうことが間々あります。また、読んだ内容を自分の言葉で話せないことがあります。もったいない話です。そんな、現状を打開したいと思い手にとってみた本です。この本では、読書の目的を明確にするために、「探書リスト」の作成を勧めています。確かに、本屋は誘惑の花園のようで、帯や広告に触発されて、思わず衝動買いしてしまうことが良くあります。1週間に1冊読めたとしても、1年に約50冊にしかなりません。無駄打ちしないためにも、探書リストを試してみようと思いました。また、著者は読書ノートをつける前提で、買って、読むことで、リーディング自体の意識も大きく変わると主張しています。確かに、人に教える目的で本を読むと知らず知らずのうちに身につきます。身に着けた知識は人に言いたくてたまりません。きっと、脳はアウトプットが大好きなんだと思います。具体的に、「ねぎま式読書ノート」と名付けた独自の記録ルールを紹介しています。本の中で重要だと思った抜粋箇所は「●」、感想や補足説明など自分の言葉には「☆」を付けていくというものです。ルールに沿って試してみると、スラスラと楽に書けます。これなら、負担なく続けられそうです。
2021.03.22
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緊急事態宣言は解除されましたが、感染の収束が見えない中、過去の歴史でも参考になるものがあるのではと、思わず手にとってみた本です。読んでみて、感染症の被害の大きさに驚愕。今から100年前のスペイン風邪(新型インフル)は、世界人口の1/3~1/2が感染し、世界人口の3~5%、実に5千万人以上の人が命を落としたというじゃありませんか!これって、第1次世界大戦の死者1千万人の5倍!! 恐ろしい・・・。それと、江戸時代の疱瘡や麻疹の対策が、現代の対策と似ていてびっくり。江戸時代の頃から、「定額給付金」や「薬の配布」があったりで、10万円一律給付や、アベノマスクを配布する現代と変わりません。また、患者や濃厚接触者を、一定期間、離れた村に避難させたり。これって、現在の「ホテル療養」のイメージです。名君の誉れ高い上杉鷹山公(米沢藩)が、町民に自粛を求める様は、 stay home を彷彿させます。我々の対応・対策は、後世の歴史にどう評価されるのでしょうか?◆本日の練習◆ 〇設定 ジョグ(60分) 〇結果 ジョグ52分 距離 11.01km (支川都川コース) 時間 52分02秒 ペース 4分44秒
2021.03.18
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娘に勧められて読んだ一冊。当初、内容が重くて、なかなかページが進まず。読んでいるとついウトウト。娘からは、「早く返して!」と督促される始末でしたが・・・。謎解きモードになってからは、面白くて。ついに読了。途中まで、目を背けたくなるような悲しい場面が多かった分、一転して謎が解け、登場人物の関係が明らかになったあとの読後感は爽快でした。過去も未来も、人は皆、支え合っていることを体現している小説。
2021.03.01
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