Angel

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February 12, 2016
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カテゴリ: 日々の日記
      『 星願いを 』 パート12



 戻れないと解っていても、戻りたい時間がある。

穏やかで優しい時間。この時間がずっと続けば良かったのに・・・・・・







 「・・・千雪ちゃん。こっち、いらっしゃいよ。」

藤野さんのお兄さんに連れて来てもらい流星群が見えるのを待ち構える。お兄さんのサークル仲間のお姉さんが呼ばれ、行く。皆の妹的な存在感で可愛がられる。

その様子に一安心した様な藤野さん、それでも邪な感情を持つ者がいれば

「チビ助。これ、飲め。」

自分の目の入る位置に置き、監視の目を光らせる。





 テントに、寝袋と準備万端。見る前から興奮状態だった。

「流星でそんなにテンション上がるか?まぁ、見てみたいとは思うけど・・・・・・」

「星好きには堪らないんです~!!それに流れ星に一生懸命願い事をすれば願いが叶うんじゃないかって・・・?」

私の一言に彼は察したようだ。

「千雪ちゃんは、もし願い事が叶うなら何を願うの?私はね、好きな人とずっといられる様にって願うかな?もちろん、なりたい仕事に付けますようにとか色々あるけど。」

サークルのお姉さんは聞いてきた。

「私は・・・」

私の願いはたった一つ母と姉が前みたいに仲良く過ごしてくれること。もし、奇跡が起きるなら、大好きだった亡くなったお父さんにもう一度逢いたいと願う。

お父さんから星の話をもっと聞きたかった。

「私は良い男と巡り合って、結婚する事かしら!」

真璃亜さんはそう答える。彼女の良い男とは、レベルが超高い。超ハイスペックなのだ。

藤野さん達は思った。

“それって、すげーこと言ったよな”

「流れ星に願うなんてくだらない。三回のお願いを言うのだって、難しい。難しいからこそ自分で実現する努力が必要があるんじゃないか。」

「藤野の弟、可愛げない!」

「そうですよね・・・。でも、本当に奇跡が起きなければどうにもならないことなら、願うのは無意味なんでしょうか?」

その言葉の真意を知る者は誰もいない。

「科学は日々進化しているから、もしかしたら叶う事もあるかもしれないよ。」

「そうだと良いんですが・・・。夢でもいいから会いたい人がいるんですけど、今はまだ叶いそうにないですね。」

「逢いたい人か。大切な人なんだね。いいな!!そんな人がその年でいるなんて!」

おそらく恋人か何かと勘違いされたようだ。

そろそろ、流れ始めると言う頃になると皆が散り散りになり望遠鏡をのぞく。

私もお兄さんの望遠鏡を借りようとしていると

「さっきのお前の言っていた人って?」

「亡くなった父です。引っ越し前に交通事故で亡くなって、小学校入る前で、あんまり憶えていないんですが星の話が印象的でよく真兄のお父さんと語り合っていたから。私ももっと聞きたかったなって・・・・・・」

「悪かった。あんな言い方して・・・・・・ただ、夢に出てこないのは、あの天の上からお前のことを優しく見守り続け、頑張っているのも知っているから、近くに居てやれないことを寂しく思っているんだと思う。」

「そうですかね?」

「ほれ、それより念願の流れ星を見る準備は良いのか?」

思い出したように駆けってた。

彼の言葉に少しだけ気持が楽になったのだ。





 snowの日記
ガンガン発売日だ。買わなくっちゃ・





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Last updated  March 26, 2016 01:04:34 AM
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