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陰陽で解く「さとり」のメカニズム



 水(固体に比べて陰)を冷やし(陰)続けると、0度で突然氷という固体(陽)に変わります。また、熱し(陽)続けると、100度で突然気体(液体に比べて陰)に変わります。また、つきたての餅は柔らかい(陰)ですが、冷やすと硬く(陽)なります。それを炭火で焼く(陽を加える)と柔らかく、膨れたり(陰)します。このように、陰極まれば陽となり、陽極まれば陰と変わります。
 甲田光雄さんというお医者さんがおられますが、この方の指導によって、野菜の青汁だけで超元気に生きている人が何人もいるそうです。この人たちは、もともと虚弱な体質で、青白くて病気がちだったということです。
前回病気治しは、ほとんどが陽性の食べ物を与えて元気になるような方法で行うと書きましたが、この逆をやったのでした。病弱は陰性です。それに体を冷やす陰性の青汁を徹底的に飲ませ続けることで、ある時から突然超元気に変わったものでした。陰極まれば陽に転ず、という実例だと思います。
 話は少しそれますが、禅には悟りに至る二つの方法があります。一つは黙しょう禅といって、ひたすらに座る方法と公案禅と呼ばれるものがあります。乱暴に言ってしまえば、前者は肉体から、後者は思考からアプローチする方法ではないかと思うのですが。
 さて、ものごとに囚われている状態から抜け出すことを「さとり」と仮定しましょう。
囚われている、執着している状態、他のことが考えられない一点に集中している状態は陽の状態です。その状態から抜け出そうとすればするほど二元対立の深みにはまります。そして、思考ではどうにもならなくなり、その限界に達したときに突然状況が一変します。それまでの思考がはじけ飛び、すべてがありがたく思え、生きていることが嬉しくなるような至福が訪れます。陽極まって陰になった状態です。
そしてもう一つ、臨死体験から悟りが訪れることをよく耳にします。地球村の高木善之さんや赤峰勝人さんは命を落としてしまうような大きな事故に遭い、魂が肉体を離れるという臨死体験をされておられます。その結果、死を超えた幸福感を感じておられます。元気のいい肉体(陽)が極まって、物理的に死というものを垣間見た結果なのでしょう。
禅に二つのアプローチがあるように、前者は思考の死、後者は肉体の死のひとつの体験かもしれません。




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