今が生死

今が生死

2007.09.01
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テーマ: ニュース(100312)
カテゴリ: 政治
北海道旭山動物園で撮影してきた北極熊。全身が白い体毛に覆われているため白熊とも呼ばれる。体温が奪われるのを防ぐため耳が非常に小さく、足の裏は肉球の部分を除いて毛が生えており、保温と滑り止めの役割をはたしている。体毛は内部が空洞になった構造で、外気を通さない防寒効果があり、また透明のため陽光の熱を体毛内に溜め込む効果もある。

アラスカ、グリーンランド、シベリアなど北極周辺に生息。食性は、雑食で、アザラシ、魚類のほか、海鳥、いちごなどの果実、昆布、貝などを食べる。泳ぎが得意。寿命は25~30年。
地球温暖化の影響で、絶滅の危機にある。
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絶滅の危機といえば産婦人科も危ない。
政府は医学部定員の増加を打ち出したが一番困っている産婦人科や小児科を専攻する医師が増えるかどうかは疑問である。奈良県で妊婦が急変して、救急車を呼んだが、搬送を申し込んだ病院から次々に断られ、やっと最後に受け入れてくれた病院で流産と診断された事件があり、大きな社会問題になっている。

次々に断られたのは妊婦が妊婦健診を受けておらず主治医がいなかったこともあるが、受け入れて十分なことができないとすぐ社会問題化される恐れがあったことも原因と考えられる。

なぜ産婦人科医は急にいなくなり、分娩を扱う病院が急減してしまったのだろうか?それは福島県内の大野病院で異常分娩で妊婦が死亡したケースで担当医が医療過誤容疑で逮捕されたことに始まる。今裁判中だが、医師として最大の努力をしたが、結果として死亡した。その責を問われて担当医が逮捕されたが、これでは分娩なんか扱えない、何時逮捕されるか分からないので、産婦人科なんかやっていられないと急減してしまったのである。

政府は医学部定員増加だけでなく、産婦人科医に特別給与を出すなどの方針を打ち出したが、幾らお金を積まれても、真面目に診療していても逮捕される所に誰が好んで集まるか。
福島の事件以来、産婦人科医及び麻酔科医の十分な体制がとれないところはいつ訴えられるか分からないとのことで、分娩は中止になってしまった。

今度のたらいまわし事件も福島の事件の影響で、うかつに引き受けて訴えられたり逮捕されては大変だとの思いがベースにあったと思う。

この問題は医師を増やしたり、ネットワークを構築したり、産婦人科医の給料を増やしたりすることでは解決されない。一般の人や警察、マスコミが、分娩で不幸な転帰をとった場合、詳しい検討もしないですぐ医師の責任として医師を攻撃する姿勢を改めない限り、解決できないと考えられる。
舛添厚労相もこの問題をよく念頭に入れて政策を練ってもらいたいと思う。





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Last updated  2007.09.01 21:07:09
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