今が生死

今が生死

2007.10.05
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カテゴリ: 健康
今勤めている病院は高齢者が多く、私の受け持ち患者さんは全て80歳以上である。自分も近々そうなるのだからと、出来る限り親切に対応している。

でも患者さんによっては自分の要求のみを訴えて、それが叶わないと怒る人もいれば、感謝感謝で、こちらが恐縮してしまう人もいる。80歳以上といえば人生の酸いも、苦いも経験して、人生の達人とも言っていい人達の集団であるはずだが、中には豊かな経験を生かせずに、発展途上のお年寄りもいる。

年をとると様々な体の故障が起こってくる。歳と共に起こってくる故障を医師や看護師、その他医療従事者の指導を聞いたり、自分の知恵で判断したりして、愚痴を言わずに上手にクリアする能力を身につけているお年寄りを見ると心から敬服する。

高齢者は皆人生の大先輩で人生の達人と思いがちだが、実際には、私などもその口かも知れないが、十分成熟できていない人もいる。何歳と区切るのは難しいが、おおよそ70歳以上になったら何処から見られてもそれなりの人間になっている必要があるなと思った。

全ての人はそれぞれの経験を積み重ねて成熟、完成していくが、その経験を人格形成のために生かしているかが問題だと思う。若者諸君に言いたい。年取ってからあたふたしないように、経験を自分の成長に生かす技術を、若いうちから身につけて貰いたいと思う。






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Last updated  2007.10.06 22:35:03
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