今が生死

今が生死

2008.10.29
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テーマ: 心の健康法(576)
カテゴリ: 健康
先週95歳の女性がぐったりして外来にきた。黒色の便を大量にしており、食事も食べないとのことで、年も年だし長くはないだろうと思いながら病床を何とか確保してもらって入院させた。

血液検査の結果ヘモグロビンが4.7で正常の半分以下だった。すごい貧血で、1日2本づつ3日間輸血したらヘモグロビンが9.0まで改善したので昨日胃カメラをした。喉にキシロカインスプレーをかける方法で麻酔してやったらなんら苦痛もなくすんなり検査できた。

十二指腸に大きな潰瘍があり、そこからの大量出血でひどい貧血になったことが分かった。腰が痛くて整形外科を受診して、痛みどめのボルタレンをっもらって飲んでから具合が悪くなったとのことで、痛みどめによる潰瘍の可能性が考えられた。

出血は止まっており、食事も食べられるようになり、近く退院できると思われるが、回診にいったら色々話をしてくれた。毎晩百人一首をすべて言ってから寝るとのことだった。いつからしているのか聞かなかったが、あいうえお順にすべて空で言えるとのことで、最初の3首をスラスラと詠んでくれた。

自分は「あまのはら ふりさきみれば かすがなる、三笠の山に いでし月かも」くらいしか言えず、これも正しいのか自信ないが、それが100も言えるというのだからすごいと思った。

しかも毎日繰り返しているとのことである。毎日実行するのがいいのかも知れない。しばらくそれをしなければやはり忘れてしまうのではないかと思う。私も年々年取っていく。この百人一首を覚えて死ぬまで空で言えるようにしておこうかなと思った。

それには毎日繰り返す必要があり、かなり忍耐がいると考えられるが、それを95歳まで実行してきた人がいるので真似してみようと思う。





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Last updated  2008.10.29 21:33:12
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