今が生死

今が生死

2009.07.07
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カテゴリ: 政治
政党政治の意味は、狭義には、政党間の自由な競争により多数の国民の支持を得た政党が内閣を組織する政治形態であり、広義には、政党を中心に、その相互作用によって展開される政治と定義されている。

今朝の朝日新聞の天声人語に静岡県知事選での自民党の敗北を受けて、「自民党には他人の顔で選挙で戦いたいと思っている人達、つまり総裁を変えて選挙を戦いたいという人達がおり、自分の顔で堂々と戦おうとしていない人達の心は有権者に見透かされており、そのような頼りない姿が地方選で連敗を続けている原因だ」という意味のコメントがあった。

天声人語が言おうとしていることはわかるが、現在の政党政治の中では今回の自民党議員の動きはある意味では当然のことで非難するのは当たらないと思う。政党政治では比例代表制もあり、政党の人気が、選挙結果に確実に反映するからである。自民党には自分の顔で堂々と勝負しようとしている人達がいないとのことだが、政党政治の中では自分の顔は政党の中に埋没してしまうのが普通である。

政治家個人の能力や理想、清廉さが、重要なことは論を待たないが、政治が動くのは政党間の力学である。その時政党の顔が人気がなく自党へ票が集まらないと思ったら集まるように体制を整えるように運動するのは当然だと思う。その運動はほぼ不発に終わりかけているが、政党政治では自党の生き残りをかけて様々な運動をすることは許されているのである。

但し政党のための政治などはある訳がなく、政治のために政党があることを忘れてはならない。国家国民のために政党が結成されたのであり、それはあくまで国民の生活を良くするためである。党勢を高めるために運動するのはいいが、それは国家の発展と国民の生活を守るためのものであり、常に本当の目的を忘れてはならない。





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Last updated  2009.07.07 23:08:36
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