今が生死

今が生死

2012.01.05
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カテゴリ: 教育
今朝通勤途中の車の中で東大名誉教授月尾嘉男さんの話を聴いた。明治維新が成功し、後進国日本が一気に世界の一流国家、一流国民になった。当時諸外国の人達はその日本人の優秀さの源は武士道にあったのではないかとみていた。武士道は恥の文化であり、名誉を重んじるので、きっと世界の一流国になるだろう。日露戦争に勝ったのも誇り高い国民だったからとみなされていた。

ところが現在の日本国民はどうであろうか?恥など感じない誇りもない、いい加減な国民になってしまったのではなかろうか?と述べていた。

この変化は誇りが自惚れに変り無謀な太平洋戦争に突入し、結果として完膚なきまでに打ち負かされて占領軍の意のままに思想を支配されて誇りを失ってしまった結果だと思う。

今でも日本人魂、武士道精神などと時々言われるが、それは過去の遺物のように思っている人が多く、実際そうかもしれない。

日本は敗戦によって大きな教訓を得たが、同時にその魂まで失ってしまった。
それを取り戻すのは簡単ではない。昔はここに良きものがあったのだからそれを呼び戻せるはずだと思ってもそうはいかない。また一からコツコツと作り上げていくものだと思う。
昔はよかったという話は通用しない。昔は昔、今とは違う。

昔は世界に冠たる素晴らしい精神文化がこの日本にあったかも知れない。それは過去の事である。これから素晴らしい文化を築いていくのが今に生きている我々の使命だと思う。





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Last updated  2012.01.05 23:08:48
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