今が生死

今が生死

2013.07.10
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カテゴリ: 仕事
当直中、熱中症が次から次に救急車で運ばれてきたことは前回のブログで書いた。その続きを書かせて頂く。尿管結石で痛がっている患者さんを入院させようと手続きしていたら、お酒を飲んで意識不明の40歳の女性が救急車で運ばれてきた。尿管結石の患者さんはそっちのけで今度は飲酒後の意識不明で暴れている患者さんにかからなければならない。

普通、急性アルコール中毒の場合は点滴して1~2時間後には意識がもどり、入院しないで自宅に戻れることが多いが、この患者さんは違った。点滴しても一向に良くならず、嘔吐したり首をふっており、時には呼吸が止まりそうになることもある。普通の急性アルコール中毒とは違うと思った。自分には手に負えないと判断して医大病院に電話したらICUが一杯で無理だとのことで、県立中央病院に連絡したら受け入れてくれた。心から感謝した。私も救急車に乗って病院に行ったが迎えてくれた医師達が神様のようにみえた。彼らもその病状に分からないというように首を振っていたが、大病院で色々な部門の専門家がいるのでお任せして自分はタクシーで帰ってきた。私が病院を留守にした時間帯の午前1時から2時頃まで別の先生が私の代わりに当直してくれた。心から感謝申し上げる。3時頃にも腹痛の22歳女性がきた。
殆ど仮眠もとれない夜だった。ずっと対応してくれた看護師に感謝である。

その翌日も通常業務である。入院させた3人の患者さんの処置に追われる中で業務の診察があった。その日はいつもより受診者が多く、プレッシャーを感じていたが、ひっきりなしに病棟から電話があり、途中で病棟に行かなければならなかった。診察中は激しい睡魔に襲われ、検査結果の説明でどこまで説明したか分からずまた最初からはじめることもあった。受診者は「なんだこの医者は!?同じことを何回も言っている。寝ぼけているのではないか?」と思ったと思う。顔をみたら怪訝そうな顔をしていたので怒っていたかもしれない。でも何とか1時過ぎには診察を終えたが午後2時には地元の小学校の先生達の診察に出発しなければならない。その間に食事を食べて退院する人の紹介状を書かなけれなならない。2時直前に紹介状を書き上げて出発した。出発直前に小学校の先生の前で午前中のような居眠りをしたら困ると思って缶コーヒーをがぶ飲みしていった。おかげで午後の診察は冴え渡り居眠り診察はしないで済んだ。コーヒーに感謝した。

そして家に帰り、家内から「疲れただしょう」と言ってもらったのも感謝だった。食後パソコン向かっていたが眠くなり、畳の上で寝てしまった。12時半頃目を覚まし、それから風呂に入って歯を磨いて寝た。寝て起きた感想は、多くの人に感謝の2日間だったなであった。





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Last updated  2013.07.10 10:43:16
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