今が生死

今が生死

2013.07.12
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カテゴリ: 仕事
脳梗塞で療養中の姉が今週月曜日に私の病院から老人保健施設「ナック湯村」に移った。3日後様子を見に行ってきた。「病院では入れ歯を外して洗ってくれるなどしてくれないし、話しかけてくれる人もいなかったが、こちらでは歯も洗ってくれるし、多くの人が話しかけてくれるし最高だ」と喜んでおり、顔も輝いていた。

よかった。これなら回復も早まると思い、嬉しくなった。私がこの施設を紹介したのには理由がある。現在健診センターの嘱託として勤務しながら、週に何回かその老人保健施設にも関わりを持ち、理事長という肩書きの先生と話したのがきっかけである。

彼は元は大病院の院長で実力的にも社会的にもトップレベルの医師だが、老人保健施設に行って患者さんたちと話すのが楽しくて仕方ないとのことだった。病気になる前の人生経験や、病気になってからの苦労話など聞いて上げると喜んでくれるし自分も楽しいとのことだった。

同僚医師と話をして、障害者と一緒にいるのが楽しいとの話は始めて聞いた。殆どの医師は「大小便で汚い、口もロクにきけなくてまどろっこしい、不自由な足や手で移動したり作業するのをみるのは辛い」等、仕事だから仕方ないができればそんなところでは仕事したくないというのが本音だった。

ところが彼は違った。心から楽しそうに話してくれた。そんな人が理事長のところで生活する人は幸せだと思って姉を紹介したが、まさに期待通りで障害者の楽園だと思った。世のどこかには、それなりの人物がいるものだと思った。





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Last updated  2013.07.12 22:16:45
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