今が生死

今が生死

2013.10.05
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カテゴリ: 健康
2011年の厚労省の平均初婚年齢は男性30.7歳、女性29歳で第1子出産時の女性の平均年齢も30.1歳と遅くなっている。
この傾向はどんどん進んでおり、出産年齢も40歳位も珍しくなくなった。これだけ寿命が延びているのだから昔の60歳は今の80歳で高齢出産も昔とは少し違うように考えてもいいのではないかという人もいる。昔の基準で考えると35歳以上が高齢出産だが、それに昔と今の年齢差倍率1.25をかけて43.75歳位までいいのではないかと言っている人(専門家ではない)もいた。

私も人生50歳、60歳の頃の基準は今や人生80歳の時代には当てはまらないのではないかと思っていた一人である。しかし第31回日本受精着床学会の教育講演で大分大学の宮川勇生名誉教授は、Faddyらの論文を引いて女性の生殖至適年齢は18~30歳で、41歳でほぼ妊娠力が停止すると解説した。

染色体異常は母親30歳未満では417例に1例だが45歳では20例に1例。ダウン症も30歳未満なら1000例に1例だが、45歳なら30例に1例との報告もある。宮川氏は、「日本人の平均寿命は明治時代から倍近く延びたが、女性の生殖可能期間に同じような延長は見られない。結婚には適齢期はなくても、女性の生殖機能、妊娠力には適齢期があることを理解させるべきだ」と述べている。

今の日本では女性も仕事を持つ人が多く、結婚年齢はどんどん高齢化している。結婚は何歳になってしてもいいが、妊娠出産は30歳くらいまでにするべきであるとのご意見であった。

高齢出産は時代の産物である。しかし医学的リスクは依然として存在するならば、高齢出産を減らすような社会体制の確率が必要であり、人々も出産適齢期を意識して結婚等を考えてもらいたいと強く望むものである。





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Last updated  2013.10.05 21:14:53
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