今が生死

今が生死

2014.05.09
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カテゴリ: 健康
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先日急に血圧が60くらいに下がって外来に来た人がいたが、検査の結果心筋梗塞で医大に送った。それより1-2年前やはり血圧が60くらいに下がってしまった83歳くらいの女性がいた。原因はよくわからなかったが、点滴したら元気になって入院しないで済んだ。

本日医師向けの雑誌を読んでいたら、血圧の薬のなかでカルシウム拮抗剤をグレープフルーツと一緒に服用すると小腸での吸収がいつもより7倍も上昇してしまい、降圧薬の血中濃度が高くなり、血圧が下がりすぎて、失神、心拍数増加、顔が赤くなる等の副作用が出ると書いてあった。

血圧の薬を飲むときはグレープフルーツを食べたりジュースを飲まないで下さいと薬局では指導してくれていると思うが、実際にどれだけの人が守ってくれているか分からない。血圧の薬と言ってもARB,ACE阻害薬、Ca拮抗薬、ベータブロッカーなど実に沢山の種類がある。そのうちグレープフルーツがいけないのはCa拮抗薬でそのうちニソルジピン(商品名バイミカード等)が最も強く反応するとのことだった。

このことを知らない医者が多いのだと思う。時々血圧が下がって救急車で運ばれてくる人たちがいる。一回グレープフルーツを食べたりジュースを飲んだりすると、3日は影響があるので3日間は血圧の薬を飲んではいけない。逆に言えば、血圧の薬を毎日服用している人はグレープフルーツやジュースを食べたり飲んだりしてはいけないのだ。

それにしても血圧の薬は何十もあるのに、低血圧、失神、頻脈、等の副作用を起こすバイミカードを使う医師の勉強不足を憂う。患者さんはそんなことになるとは知らないのだから、そのような副作用をきたすことがあるバイミカードを使わないで他の薬を使えばグループフルーツを食べてもいいわけで、医者は配慮してやるべきだと思った。





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Last updated  2014.05.09 23:48:43
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