今が生死

今が生死

2020.01.29
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カテゴリ: 政治
国会中継を観ていたら殆どが総理に対する質問で、かなりの質問に総理自身でお答えになっておられた。政治、経済、国際問題、汚職などのスキャンダルなど全てに精通していなければならず、その守備範囲は膨大でいかに総理大臣の仕事が大変かということを痛感した。
しかしこれらはとうてい一人でできることではない。閣僚や有能な官僚、中でも分野別に官僚が担当して実際の仕事や答弁の原稿などを作ってくれるのだと思う。日本の官僚は東大はじめ有名大学を出た人が多く有能な人が多いと言われているが、審議内容を聞いていると彼らはその能力を十分発揮していないように思えた。忖度とは総理の意向を汲んで総理がこのようにしてほしいと思っておられるように手配することだが、小さな案件はそうでもしてもらわないととても務まらない。問題はそれをする人達の能力と倫理観であり、また人選も重要である。
今国会でも「桜を観る会」に関する質疑が多かった。総理の業務内容から見ると複雑な国際情勢や、外交問題で頭を悩ませている最中に「 桜を観る会の招待者はどうしましょうか」と聞かれれも「それはそちらでやっておいてくれよ」と答えるのが精いっぱいだと思う。奥さんや身の回りの人にいいようにしておいてくれよと言ったのだと思う。その結果が今騒がれている諸問題で杜撰だし稚拙で当然攻撃されてしかるべき問題だが、総理自身は殆ど知らなかったことだと思う。責任は総理にあるので集中的に総理が質問されそれに答えなくてはならず、本当は「間違ったことをしてしまいました」と答えなければならないことも多いと思うがそれらのことは全てお任せしていたのでその人達のことを慮って自分勝手な答弁は出来ないのだと思う。
​要するに総理は極めて多忙で、その業務の殆どは官僚はじめ身の回りの人達がしてくれている。総理はこうしたいと思っているだろうとの推察で多くのことが為されてきたのだと思う。そうなると総理の日頃の言動や考え方が問題になってくる。官僚が優秀といっても自分のいうことを「はいはい」と聞いてくれる人だけ取り立てていたら間違った方向に行ってしまうこともある。自分に反対意見の人をも取り立てていく度量が必要だと思う。安倍総理は長くその任務を行い業績も上げたが、政治倫理面で反省すべき点が多々あった。その多くは周りの人たちがしてきたことで自分が直接してきたことではないかもしれないが全ての責任は総理自身にある。任命責任、人選の責任もそうだが、日ごろの言動が周りの人達の行動に強い影響を与えることは間違いない。次の総理になる人は人格を磨きに磨いてその任についてもらいたいと思う。​





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Last updated  2020.01.30 18:49:16
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