kkkdc796さんへ

「そうした厳しい職場環境の中で仲間の看護婦の笑顔、貴方自身の励ましの言葉で周辺の人を笑顔になる姿がきっとあなたの幸せ、喜びなんでしょうね」

当におっしゃる通りだと思います。人を相手の商売の場合は、お客さんの喜びが自分の喜びであり、仲間と一緒に仕事している場合は仲間の喜びや笑顔が自分の幸せになりますね。

仕事場ではある種の緊張がありますが家庭、たとえば夫婦間ではなれ合いになってしまい無遠慮になったり甘えから悪い冗談を言ったりすることがあります。家庭でも職場と同様にお互いに対する思いやりが必要だと思いました。「親しい中にも礼儀あり」とは昔の人は真髄をついていたと思いました。幸せとか喜びはなれあいとか甘えの中にあるのではなく礼儀の中にあるのではないかと最近思うようになりました。 (2020.11.05 21:44:22)

今が生死

今が生死

2020.11.05
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カテゴリ: 健康
どの職業でも仕事がうまく運んで喜んだり、お客さんに喜んでもらって自分も嬉しくなったりと時によって悲喜こもごもがあると思う。
医師の場合は患者さんが良くなれば喜び、悪化すれば気落ちしその原因を考え対策を立てる。しかしよくなる見込みのない患者さんが多く心休まる時は少ない。朝の回診で63才のパーキンソン病の患者さんから毎度の事ながら、蚊の鳴くような小さな声で「いつ退院になりますか?」と聴かれた。回診の度にそれを言われており早く退院させてやりたいが、先日のご主人との面談では「膀胱カテーテルを抜いても良い状態になってから退院させて欲しい」と言われているのでそれを伝えたら涙ぐんでしまった。そのために重い気分で今週の月曜日に入院した76才の同じくパーキンソン病の患者さんの部屋の回診に移った。その患者さんの入院時の様子はか細い声で「食事の中に虫がいる」「あそこに誰かいる」などありもしないことを何度も話し幻覚が強いと思った。立つことも歩くことも出来ず、食欲もない。また今日も何か幻覚を言われるのかと恐る恐るその人のベッドに近づいた。意外ににこにこしていていろいろな普通の会話ができて、私が「幻覚」がありますねと言ったら「はいあります。幻覚があることが分かりました。消せるものなら消しゴムで消したいです」との返答だった。何ということだ月曜日には無表情で暗い顔して幻覚の内容を話してくれたが今日は表情豊かに笑顔で上記のことを話してくれた。日によって病状の違いはあるものだがこれほど違うのは珍しいと思った。またすぐ幻覚の世界に戻ってしまうのかもしれないが、一時的でもこんなに生き生き喋ってくれて嬉しかった。当院はリハビリ病院なので、PT,OT,STそれに受け持ち看護師が加わってその4人が主として対応してくれるので主治医は全体をまとめる役割だけだが、一時的でもこんなにも良くなって会話が出来て嬉しかった。医師の喜びは受け持ち患者さんがそれ以前よりよい笑顔を見せてくれる時が最高に嬉しいひと時である。





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Last updated  2020.11.05 21:13:04
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Re:医者が喜ぶのはどんな時か(11/05)  
kkkdc796 さん
どの職業でも仕事がうまく運んで喜んだり、お客さんに喜んでもらって自分も嬉しくなったりと日のよって悲喜こもごもがあると思う。
一時的でもこんなにも良くなって会話が出来て嬉しかった。医師の喜びは受け持ち患者さんがそれ以前よりよい笑顔を見せてくれる時が最高に嬉しいひと時である。
◎そうですね。相手と自分の立場は多種多彩のケースが有りますよね。医師の仕事は弱った、困った人、心身ともに健常でない人が相手だけに大変ですね。それに高齢というおまけ付きですもんね。
元気になる回復の確率が低い慢性化に陥った重症患者が多いとなると医師、看護婦たちの仕事の大変さが理屈で無いものだと推察します。
そうした厳しい職場環境の中で仲間の看護婦の笑顔、貴方自身の励ましの言葉で周辺の人を笑顔になる姿がきっとあなたの幸せ、喜びなんでしょうね。お励み下さい。私はいつもあなたの背中を押す良き理解者ですよ。 (2020.11.05 16:05:59)

幸せとは何か、喜びとは何か  
楽天星no1  さん

こんばんは!( 一一)  
 ほんとになぁ~! やはり患者さんの笑顔が嬉しいですよね。
どんな職業でも相手が喜んでくれたら嬉しくなりますね、
特に病院では調子が悪い人が来る所だから尚更ですね。(´・ω・`) (2020.11.06 00:54:42)

Re:こんばんは!( 一一)(11/05)  
楽天星no1  さん
だいちゃん0204さんへ

一般に医師という職業は患者がいて繁盛し皆健康になってしまって患者がいなくなると廃業しなければならないので患者という弱い者を食い物にして成り立つ仕事とも言われております。皆さん健康で病気になる人がいなければ医者はいらなくなるわけですが、実際には老化の問題もあり、病気はなくなりそうもないので医者の存在意義は当分なくならないように思います。以上は病気との関係での医者の存在意義についての考察ですが、それ以外でも医者の存在意義はあるようにこの頃思うようになりました。病気でない人に対する予防的健康情報提供、健康社会構築のためのお手伝い、国際交流を通じての貧困や災害救助のお手伝いなど病気の患者さんがいなくなっても生活していけるのではないかと思ったりしています。 (2020.11.06 12:54:05)

Re:医者の喜び(11/05)  
63才のパーキンソン病の患者さん、何とお若いのに・・・ですね。結局早くに、老化の現象が起きたのですね。
 76才のパーキンソン病の患者さん、幻覚と判るのは、本人にとっても救いですね。
 回復の見込みがないとか、医療出来ない患者は、病院に置いてくれないと聞きます。が、楽天星さんの病院は、そのような患者さんが居られるのは、家族にとって助かり、うれしいでしょうね。
 リハビリ病院と言われてますが、看板にそのような表示が、有るのですか。私の住むところでは、認知症の人が病院に入れるのは、「精神科」が常識と言われてます。 (2020.11.06 20:42:51)

リハビリテーション病院の特色  
楽天星no1  さん
ケイサン9574さんへ

[リハビリ病院と言われてますが、看板にそのような表示が、有るのですか。私の住むところでは、認知症の人が病院に入れるのは、「精神科」が常識と言われてます]

看板にリハビリテーション病院と書いてある所もありますが、温泉病院と書いてあるところもあります。リハビリテーション病院はリハビリの単位数(時間数)が多く認められているので脳卒中後の方とか骨折手術後の患者さんには好都合で早期回復につながると思います。しかし病気によって3か月とか6か月間の期間が保険点数の関係で制限されているのでその後についてはまだ完全に回復していない場合は介護施設や療養施設に紹介することになります。
認知症は脳血管性の認知症とアルツハイマー型認知症などに分けられます。脳血管性認知症は脳出血や脳梗塞が原因で起こるものですのでそのリハビリの目的で入院出来ます。アルツハイマー型認知症も骨折したりすると骨折のリハビリで入院出来ます。アルツハイマーだけの場合はグループホームとか介護施設などに入所する方が多いと思います。 (2020.11.06 21:48:34)

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