今が生死

今が生死

2021.04.06
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カテゴリ: 健康


ウイルス感染症は感染する動物は特異的でサルに感染するウイルスは人には感染しないとかコウモリに感染するものは人には感染しないと言われてきた。新型コロナウイルスはコウモリに感染しているウイルスに酷似しており、コウモリはそのウイルスに感染していてもなんら病気にはならず共存している。
そのコウモリ感染ウイルスに何らかの操作が加えられて人間に感染するようになったウイルスが新型コロナウイルスと言われている。その現在人間が感染している新型コロナウイルスは他の動物には感染しないし発病させることはないと思われてきた。
所がこの度、東大医科学研究所の今井正樹さんと河岡義裕さんがサーズ(SARS)ウイルスがハムスターで感染成立した先行研究(Robert Aらの研究2006年)にヒントを得てサーズウイルスと極めてよく似ている新型コロナウイルスをハムスターの鼻腔内に接種してみた。
接種したハムスターと対照群を比較したところ接種した群は体重減少し、肺のCT検査では人間のコロナ肺炎と同じ肺炎所見を示した。この感染ハムスターが回復した後再感染を試みたが対照群では感染したが一度感染して回復した群ではどのハムスターからもウイルスは検出されず、一度本病に罹ると抗体が出来て再感染しないことが分かった。またコロナに感染したハムスターに回復したハムスターから採血して作成した回復血清を投与したところ肺のウイルス量は対照群に比べて著明に少なかった。このことは回復血清が治療薬として使えることが示唆された。
以上より人間に感染している新型コロナウイルスを感染させることができる動物が見つかったのである。有力な感染モデルを見つけ出したことで今後の新型コロナ予防や治療薬研究が一気に進む期待がもたれている。





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Last updated  2021.04.06 22:35:19
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