2020/11/13のブログに「ラブレターは何歳になってからでも」を書いた。以下をクリックすると再生できます。
ラブレターは何歳になってからでも | 今が生死 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)
あれから3年半経つがまだラブレターは続いているのでそのことを書かせていただく。ラブレターをもらっている患者さんは当時75歳だったが今は78歳になっている。私がずっと受け持たせて頂いてきたが当時とは患者さんの状態がかなり変わってきている。患者さんの病名はパーキンソン病+レビー小体型認知症で、最初の頃は手紙がきたら封を切ってやると自分で手紙を封筒から出そうとしたが今は全くそのような動きはない。ラブレターを書いてくるのは同じ年(昭和19年生まれ)の旦那さんだが、最初から今まで一度も返信を貰ったことはない。それなのに毎週必ず手紙を書いてくる。患者さんは手紙を封筒から出したり読んだりできないので、看護師や掃除のおばさん等が読んでやるが、最初の頃は少しは分かったが今は殆ど分からない。それでも手紙は届く。
面会は予約制で週に1回10~15分OKだが、毎週お見舞いに来ている。話はできないが時々笑ってくれるのを心のよりどころにして毎週通ってきている。
今コロナが第11波として流行し、面会禁止になっており、旦那さんは心配していた。今朝38.1℃
あったので規定でコロナの検査を行ったが陰性だった。そのことを看護師から電話連絡したら安堵していたとのことだった。
4年くらい前までは自宅で入浴させたりおむつの交換を一人でやっていたが、意識が無くなって救急搬送されて以来、ずっと入院生活になってしまった。病状は次第に進行して旦那さんかどうかも分からなくなってきているのではないかと思われるが、相変わらずラブレターが届き、面会に来ている。患者さんの命も次第にとぼれそうになってきている。見守っている旦那さんもだんだん高齢化してきたが、これからもラブレターは続くと思われる。我々としてはむなしいようにも思えるが、その手紙の仲立ちはずっと続けさせて頂こうと思っている。
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