今が生死

今が生死

2024.11.24
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テーマ: 大相撲(187)
カテゴリ: 嬉しかったこと


琴桜が豊昇龍との一敗対決ではたき込みで豊昇龍を下して14勝1敗で初優勝を飾った。
琴桜は第53代横綱の先代琴桜の孫である。5歳くらいの頃からおじいちゃんに手を引かれてあちこち歩いていたおじいちゃん子だったと解説の琴風さんが話していたが、横綱になったおじいちゃんに憧れ、自分もおじいちゃんみたいな横綱になりたいとずっと思ってきたとのことである。
優勝すると多くの力士は感極まって涙を流すが、琴桜は泣かないでずっと前を見ていたことに対し、解説の舞の海さんは「この優勝は通過点に過ぎない。このくらいのことで喜んでいないで必ず横綱になる」との決意の表れではないでしょうかと言っていた。琴桜の優勝インタビューでも「先代が喜んでくれていると思うがこれくらいで満足してはいけないと言われていると思う」と言っていた。
琴桜が神のように崇めている先代の琴桜はどのような人だったのだろうか。昭和15年(1940年)生まれで私とほぼ同年代で現役時代の先代琴桜はよく知っている。優勝は5回しているが、大関時代はカド番3回、勝率も悪くて大関在位32場所、とても横綱にはなれないだろうと思われていた。ところが2場所連続優勝したら横綱になれるとの規約があり、成績芳しくなかった大関が思いがけなく横綱になり、世間は驚いて「老桜の狂い咲き」と噂した。横綱になったのは32歳でその後あまり活躍できなくて引退して親方になり、65歳定年で辞め、糖尿病と心臓病があり、66歳で生涯を閉じている。
琴桜からみると、とてつもなく偉大な先代だが、大関時代および横綱になってからの先代を知っている者から見るとそれ程の力士ではなかったという印象である。
琴桜は今27歳、伸び盛りである。次の初場所優勝すれば横綱になれる。今場所みたいな根性ある相撲をとれば強い横綱になり、先代よりはるかに偉大な横綱になるのではないかと思う。先代に憧れて遂にここまできた琴桜、おじいちゃんをはるかにしのいで素晴らしい活躍をしてもらいたいと願っている。






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Last updated  2024.11.24 22:47:28
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