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inatoraの投資日記
今日の言葉(2004/9~2004/11)
世の中必ずしも平等であるとは言いがたいが、時間の経過については万人に平等である。チャンスがあるならば、時間という資産を最大限に活用しようではないか。
2004/9/2
馬鹿と貧乏人は努力をしないから、いつまでたっても馬鹿であり貧乏人なのである。
2004/9/3
社会科学における諸理論は現実というフィルターを通してのみ初めて有効性を確認できるものである。
2004/9/4
貴方の意見が他人と違うことと、貴方の意見の成否は全く関係ない。貴方が持つデータとその根拠が正しければ貴方は正しいのである。
2004/9/5
当たり前のことを当たり前のようにできるかどうかが、プロであるかそうでないかの決定的な分かれ道である。
2004/9/6
飢えに苦しんでいるがいたら、その人に魚を与えるのではなく、その人に魚を釣る方法を教えたほうがよい。魚を釣るノウハウは一生役に立ち、その人は飢えに苦しむこともなくなるだろう。
2004/9/7
子供に見せてはいけない本やTV番組をチェックするPTAのような学校組織が投資の世界にも存在すれば、殆どの投資本は間違いなく有害図書に指定されることになるだろう。
2004/9/8
大事なのは情報の量ではなく、その情報を解釈する貴方の能力である。
2004/9/9
『株は儲かる』というコンセンサスが広がっているときに株式投資を始めることはそれだけで不利な立場にあるということを認識できない人は株式投資などやめたほうがよい。
2004/9/10
本だけで全てを習得できる人は稀だと思う。実際にやってみて初めて分かることもある。
2004/9/11
株式はインフレに対抗しうる数少ない資産クラスである。ただし、適正以下の値段で買った場合に限る。
2004/9/12
証券投資の分野は、あまりにも多くの人が入門書に書かれていることを忘れていると感じるのは私だけだろうか。
2004/9/13
株式投資で多くの人が損をするのは、投資先の企業の現状を把握しないまま、その投資先の企業に将来への期待や夢を過大に抱いているからである。
2004/9/14
大きなリスクを負うことなく、カネを儲けることはできるだろうか?もちろん、出来ます。ただし、十分な銘柄数を見つけて分散投資をして、すぐに値上がりしなくても我慢できる忍耐力があれば、という条件がつく。
2004/9/15
おおよそ正確であるほうが、正確に間違っているよりもいい事がある。
2004/9/16
PBRが1倍を割れているのは、資産の質に問題があるか、経営陣の質に問題があるか、市場参加者の質に問題があるかのいずれかである。
2004/9/17
『自分は嫌だから遠慮しておくが、貴方にはこの銘柄をおススメするよ!』という人を誰が信じるだろうか?
2004/9/18
機関投資家の常識は個人投資家にとっては非常識である。投資の世界でアマチュアが失敗するのは表面的な理解だけでプロの真似をすることである。
2004/9/19
休むも相場。常にポジションを持っていなければならないというのは非常に過酷なものである。
2004/9/20
ベータ(β)?数理ファイナンス学者が言うあれのこと?そんなの忘れたほうがベーター(better)よ!
2004/9/21
人生は意外と短い。多くの人間は手っ取り早い金儲けには特段の興味があり、遠い将来の利得に対しては非常に高い割引率を適用するのである。
2004/9/22
証券投資というおよそ厳密とはいいがたい世界に厳密な数学モデルを適用したところで、得られるのは不確実な結果に過ぎない。厳密な数学モデルを適用するにあたっては、背後で仮定されている諸前提の吟味こそが重要なのである。
2004/9/23
実態の伴わない相場は長くは続かない。純資産と純利益との裏づけがある企業にのみ投資すべきである。
2004/9/24
PERは定義そのものが単純なゆえに初心者にとって分かりやすい指標であるかのように見えるが、実は非常に誤解をしやすい指標である。仮定されている前提条件が明示されていないからである。
2004/9/25
エクセレントカンパニーが投資リターンに関してエクセレントである保障はない。それは購入した価格で決まるものである。
2004/9/26
自分がどんな存在であるかが分からないならば、株式取引所は自分自身を知るための高価な場所である。
2004/9/27
ポーカーを30分やっていて、誰がカモかが分からなければ、それは貴方自身がカモである可能性が高い。
2004/9/28
貴方が価値を十分に見極めて土地を購入した後で、近隣の人が同じような土地を貴方の買った値段よりも10%安い値段で売っているときに、貴方はそれにつられて10%安い値段で土地を売るだろうか?
2004/9/29
マネー・マネージメントに優れたスーパートレーダーを除いて、金持ちの罫線屋を見たことがあるだろうか?
2004/9/30
アマチュアが陥りやすい最大の悲劇は、売買の実践家になりたいはずなのに、いつの間にか学者や評論家になってしまうことである
2004/10/1
合理的な投資家にとって価格上昇は敵である。割安な銘柄が仕込めないからである。
2004/10/2
無知とレバレッジを組み合わせると、それは大惨事という化学反応が起こるものである。
2004/10/3
借金は、事前に返済できる目処が立っているか、確信犯的に踏み倒すことができる場合に限り、賢明な利用方法を考えることができる。無計画に借金をすることは悲劇の始まりである。
2004/10/4
1600年代前半にインディアンがマンハッタン島を安値で手放したと嘆いているのは、複利効果を甘く見ていたからである。受け取った金額を銀行預金にしていれば、生活インフラが整った現在のマンハッタン島をその子孫たちが買い戻すのは容易であったに違いない。株式に投資していればアメリカの支配者になれたのは間違いない。
2004/10/5
『よ~く考えよう!お金は大事だよ!』は他力本願の時ほど重要である。
2004/10/6
証券会社に推奨銘柄を聞くことは、理髪店で髪を切るべきかどうかを聞くようなものである。
2004/10/7
証券投資では、『みんなが良い』と思うものは結果的に高くつくことを肝に銘じておくべきである。
2004/10/8
どんなに知識がある人でも、自分の感情を制御できない人は、絶対に投資で成功することはできない。
2004/10/9
心の奥底で皆と同じでありたいと思っているから、貴方も私もいつまでたってもサラリーマンなんだよ。
2004/10/10
全ての芸術は模倣から始まるのである。
2004/10/11
企業買収という行為は、ほんの一部の例外を除き、買収側か被買収側のどちらかの株主の価値を破壊する。これは紛れもない事実である。
2004/10/12
経営とは、いわば総合芸術のようなものである。
2004/10/13
企業買収が失敗する理由の多くは、経営者の見栄によるものである。
2004/10/14
株式投資はビジネス的視点を持ったとき、初めて高いパフォーマンスをもたらす。
2004/10/15
社会科学においては、学者よりも素人のほうが正しい洞察をしていることが多い。特に、経済学に関しては学者のほうが愚かであるというのは重要な事実である。
2004/10/16
実益を追求する学問では、方向性を間違うとお金と時間と信用の全てを失うという意味で高くつくことを知っておかなければならない。
2004/10/17
事実を単純に信じるな、とはいうものの疑うばかりではいけない。何を信じ、何を疑うか、選択する力が必要なのである。学問とはつまるところ、この判断力を養うことである。
2004/10/18
一生懸命仕事をしても手抜きをしても給料が同じであれば、大部分の人は手抜きをすることを選択するだろう。社会主義が崩壊したのは明白である。数理ファイナンスはまさにこのような状況になりつつあると言えよう。
2004/10/19
子供に正しいフィナンシャル・リラテシーを身につけさせるに当たって、親が考慮すべき重要なポイントの一つとして、子供には経済学部に行かせないことを挙げておきたい。特に数理ファイナンスの勉強だけは絶対にさせてはいけない。
2004/10/20
一度嘘をついてしまうと、話の矛盾が起こらないようにするためにそれよりも大きな嘘をつかなければならず、しまいには取り返しのつかないことになる可能性がある。
2004/10/21
数理ファイナンスはさまざまなアノマリー(説明できない例外事象)を発表しているが、実は最大のアノマリーは数理ファイナンス学者の存在そのものである。
2004/10/22
資本主義社会である以上、株式市場とは企業を買う場所であるということをもっと学校でも教えるべきである。
2004/10/23
うまく働きに出しさえすればお金は良い友達になる。決してお金の奴隷となってはいけない。
2004/10/24
『嫉妬』が正義の仮面をかぶって表れ、それが政策に結びついたとき、国家の衰退への序曲を意味する。
2004/10/25
株式はビジネスへの参加証であるという認識は投資リターン追求の観点からも役に立つ。
2004/10/26
ゲームのルールが変わったとき、真っ先に淘汰されるのは、古い固定観念に囚われすぎている人達である。
2004/10/27
我々が食事をとれるのも、肉屋や酒屋やパン屋の博愛心によるのではなくて、自分自身の利益に対する彼らの関心によるのである。個人の私利をめざす投資が見えざる手に導かれて社会の利益を促進するのである。
2004/10/28
長期にわたって投資で成功するためには、広く浅く知っていることよりも、本当に得意な分野をいかに良く知っているかが重要である。
2004/10/29
株を買う前に、その会社の魅力、成長性、弱点などを、もう一度、二分間だけ自問自答してみるとよい。子供に理解できるほど理解がこなれていれば万全だ。
2004/10/30
答えが不確実な中でポートフォリオ全体で最大のリターンを目指すというアプローチでなければ株式投資はできない。したがって、完璧主義者は株式投資に向いていない。
2004/10/31
国債を信じるか、株式を信じるか、その違いが日本の将来を左右すると言っても過言ではない。
2004/11/1
投資家の資質、すなわち、成功する投資家になれるかそうでない投資家で終わるかは、上げ相場ではなく下げ相場のときに試されるものである。
2004/11/2
業績の下方修正に対しては、放置するにしても買い増しするにしても損切りするにしても、後悔の念を恐れて判断を保留することだけはやってはいけない。
2004/11/3
買いを入れる絶好のチャンスは、他の投資家がレミングのごとく一斉に売りに傾いているときである。
2004/11/4
短期的な株価変動は所詮他人の意見である。価値を投資リターンの源泉としている投資家が他人の意見で損切りすべきか否かを決めるのは最悪である。貴方は貴方が正しいと思う理由で損切りしたのだから、それは他人とは一切関係ないはずである。
2004/11/5
今日の言葉はありません。
2004/11/6
今日の言葉はありません。
2004/11/7
今日の言葉はありません。
2004/11/8
今日の言葉はありません。
2004/11/9
人類における最大の発明は『複利』という概念である。
2004/11/10
複利の力を味方に出来る者はますます富むであろうし、複利の力を敵に回すものはますます貧すであろう。
2004/11/11
今日の言葉はありません。
2004/11/12
今日の言葉はありません。
2004/11/13
今日の言葉はありません。
2004/11/14
自分の資金運用計画を持たない人に『ある銘柄選択術』を教えても、それは自分のダイエット計画を持たない人に『あるダイエット方法』を教えるようなものである。いずれも、その人に適切なものでないかもしれないという危険性がある。
2004/11/15
正しい道でなければ、走ること自体に意味があるだろうか?投資ではそれを考えるべきである。
2004/11/16
バイ・アンド・ホールドが有効なのは、無知な投資家(インデックスファンド)か究極の投資家(超成長株投資)のいずれかである。
2004/11/17
分からない銘柄に投資したところで、リスクを減らないどころか逆に増すだろう。
2004/11/18
目標に応じた投資スタイルが自分で描ければ、勝ち組にかなり近づいたと考えても差し支えない。実際にはそれすら考えないで投資の世界に挑む人があまりにも多いからだ。
2004/11/19
『やれば出来る』というのはそう何度も使える言い訳ではない。実現不可能な話でもない限り、『出来ない』のと『やらない』のとはそれほど大差がない。投資も計画だけで終わる人が多いが、それでは良ろしくない。
2004/11/20
『ハイリスク・ハイリターンはウソである』ということが分かっただけでも、ファイナンス学者の詐欺の大部分を見抜いたようなものである。
2004/11/21
リスク回避をしたつもりなのに、別のリスクをとっていたということはないだろうか?
2004/11/22
ポートフォリオ理論は、平均的な投資家を目指すためには役に立つかもしれないが、そうでなければ単なる精神障害の一種である。
2004/11/23
投資やビジネスで成功するのは、格好の良さではなく現実を見る眼である。
2004/11/24
賢明な投資とは不確実性をなるべく排除する投資である。
2004/11/25
投資では文殊の知恵がいい結果を生み出すとは限らない。一人一人は優秀かもしれないが、多数が集まると意見のすり合わせに終始して、その結果とんでもない馬鹿集団に成り下がる可能性が高いからだ。
2004/11/26
機関投資家は『期間投資家』でなければもっと良い投資の意思決定ができる可能性がある。顧客の短期志向が合理的な意思決定の妨げになる場合もある。
2004/11/27
完成するためには能力のほかに何よりも機会が必要である。
2004/11/28
他の人に一生懸命サービスする人が、最も利益を得る人間である。
2004/11/29
金融商品に関して言えば、顧客の非合理性をベースとした商売はもっと改められて然るべきである。顧客は金融商品をブランド品を買うときのように判断するのではなく、食料品を買うときのように判断すべきである。
2004/11/30
他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。
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