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2014年01月08日
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昨年末の安倍総理の電撃的な靖国神社参拝から多少の時間が経過し、ある程度各国の反応が出揃ってきた。日本に届いてくる反応には政府の公式コメントからマスコミ・識者・一般市民の意見などウェイトがバラバラなので注意が必要だが、その反応にはいくつかのパターンがあってなかなか興味深い。


ひとつは中国・韓国といった、いわゆる特定アジア。ここは国内事情で反日している国なので、今の体制が崩壊でもしない限りは何を言っても無駄である。

そしてアメリカ。「失望」という強めの翻訳は日本のマスゴミのミスリードだとしても、極東情勢を刺激する行動は好ましくないというのが本音だろう。

ドイツは日本の内政については話さないとしながらも「第二次世界大戦で発生した事件に対し行為者は正直に責任をとるべき」といった内容のコメントを出した。


逆にいち早く擁護したのはアルゼンチンの政治評論家。戦勝国が構築した歴史認識の正当性を問う内容で、大戦中に連合国側が関与した戦争犯罪を認めないダブルスタンダードを厳しく批判している。
(ちょっと前にウィキペディアで「 連合軍による戦争犯罪 」というのを調べてみたことがあるが、想像を遥かに超える規模。聖書には罪のない者だけ石を投げろという話があったと思ったが、どうやら気のせいだったようだ。)


そもそも戦没者の慰霊について他国からとやかく言われる筋合いはないので、どのみち内政干渉だと突っぱねるだけの話なのだが、今回に限らず日本と諸外国のあいだで基本的な認識に齟齬が生じているように感じることがある。

たとえば靖国神社とアーリントン墓地(米)の違い。どちらも戦没者を弔うための施設だがアーリントンを宗教色のない施設だからOK、靖国神社は所謂A級戦犯を合祀し戦争を正当化する精神的象徴だからダメだという。

ここですでにデッカイ誤解が多数。日本人は戦没者に順位をつけるようなことはしないし、一部の軍人が戦犯とされたのも戦勝国側のダブスタ裁判の結果にすぎない。

そもそも日本の歴史においては悪人だろうと敗者だろうと、死ねば等しくホトケである。性質に関わらず大きな存在は祟らないように神として祀って鎮め加護を祈るという、そういう文化がベースにある。
そのため「A級戦犯の合祀が云々」という意見を突きつけられても、こっちとしては了見の狭さしか読み取ることが出来ない。それを短絡的に「日本は反省していない」と見なすのは日本人気質に対する認識不足か、あるいは悪意ある言い掛かりだ。

日本があり方を改める必要はないが、死者にムチを打たない日本人気質については誤解を招く原因になり得るので、今後は日本側も積極的に説明していく必要があるかもしれない。


そしてアーリントンとの比較に話を戻せば、まず靖国参拝を宗教行為と指摘されてピンとくる日本人はいないんじゃないだろうか。
遺骨が安置されているわけでもないので墓参りとは違うし、まさに英霊を祀り、偲び、祈るための場所に他ならない。神道形式をとっているのは宗教というより、慣習といったほうが近い気がする。

おそらく「人が死んで仏(神)になる」ことはあちらから見ればかなり奇妙で異質な、そして受け入れがたい考え方なのだろう。汎神論の国と一神教世界の考え方が擦り合わせなしに折り合うはずがないので、こちらから説明すると共にあちらも文化の差というものを理解する努力をしてもらいたいところ。


一方でASEAN諸国の反応はもちろん賛否あるなかで、過去を忘れることはないが今は未来志向であるべきという意見や、日本国内で戦没者を慰霊するのは自由だといった意見も見かけ、比較的冷静な印象。

結局のところ太平洋戦争はアジアの解放戦争だったのか、それとも欧米の利権維持のための戦争だったのかという認識による。これは陣営によって意見が違って当たり前だ。


もしかしてドイツみたいに責任を全部戦犯に押し付けて国民は被害者面すれば反省したことになったっていうんだろうか?
確かにそのほうが分かりやすいし責める側も拳を振り下ろすきっかけが得られそうな気もするが、そっちのほうが歴史に対して不誠実だと思うのだが。いかに。


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最終更新日  2014年01月09日 01時26分20秒
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