今日のまとめ
GDPだけを見ると優等生
ベトナムのGDP成長率を見るとコンスタントに5~6%程度を記録しており、一見すると優等生のように見えます。

その割にベトナムの株式市場のパフォーマンスは冴えませんでした。これはどうしてかと言えばハイパー・インフレでベトナム中銀に対する市場の信頼が揺らいだからです。

金融引締めで信頼の回復
ベトナムがハイパー・インフレになった一因はリーマンショック後の景気刺激策を講じた際、野放図な信用の膨張を許し、大幅な実質マイナス金利を放置したためです。

ベトナム中銀はこの態度を改め、2010年末から政策金利を7回に渡って利上げしました。これによりマイナス金利の状態は是正され、インフレも鎮静化しました。
今度は一転して景気支援が課題に
中央銀行の信頼は取り戻す事が出来ましたが、その一方で景気には陰りが見えています。

現在は再び景気への配慮から緩和に傾斜した金利政策へと戻りつつあります。
受け皿が小さい経済なので翻弄されやすい
ベトナム経済は国内の市場規模が小さいにもかかわらず貿易ならびに外国からの資本の流入・流出という面では、かなり開かれた経済になっています。このため外部要因の変化で国内経済のファンダメンタルズが翻弄されやすい体質になっています。
とりわけ外貨準備高が同国の輸入の1.3カ月分しかないため、若し突発的に外国の資本がベトナムから引き上げられたら、ショックに弱い体質になっています。

ドン安による競争力の向上で、ベトナムの経常収支は随分改善しました。

まとめ
これらの事を総括すれば、ベトナムは一度失った中央銀行に対する信頼を、ある程度、取り戻したかのように見えます。同国の経済は極端から極端へと振れやすいので注意が必要です。BUY&HOLDするより、トレーディングすべきマーケットだと思います。今はファンダメンタルズの改善が見られていると同時に投資家からの人気が離散しているので、これは良い組み合わせだと言えるでしょう。
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