死ぬまでうたたねブログ

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触れたくないカタマリが意識のすみっこにある。

「進路が決まったから、一応報告しておこうと思って」

突然のメールで頭がまわらない。いつもの危険予測ができない。

「海外赴任の多い会社で、卒業したらすぐ南米に行く」

そうなんだ。私から遠くへ離れようと思っていたのに。逃げて逃げて逃げて逃げて、それでもあなたを想っていただろう。


(あのね、こんな私のことを好きだっていう人もいるの。面白がってくれる人もいるの。)

(私はその人の前で笑う時にいつも、あなたの前でこんなふうに笑えたらと思うよ。その人の胸の中にいる時には、私はこんなふうにだっこされるのっていつもあなたに話しかけているよ。)


「彼女も連れて行くの」って、それは私が聞けないことでほんとはあなたが答えたいこと。


朝の光で瞼が痛い。朝の空気でほっぺたが痛い。朝の物音がしはじめても、胸の痛みは昨日のまま。

「これでほんとに最後ですか」

これは自分に聞かなきゃいけないこと。


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