衣茅世ノ唄故地ニアリ

衣茅世ノ唄故地ニアリ

『水中落下』



痛みも何も感じない馬鹿なアタシ
午前零時、水槽の中落ちていった
溺れて消えて無くなってしまえ
出来れば今すぐ泡になって

サカナのように綺麗に泳げもせず
ただただ足掻いて苦しむ哀れな姿
あぁ、今水槽の外で笑うアナタが見えた
呼吸をすることも声を出すことも全て
不可能なアタシは沈んでゆくのさ

たった1つが欲しいと望み
掴みとった100のものを拒絶し
真夜中に水面に映る自分の姿を追って落ちる
どこまでも虚しくて空っぽな夜なんだろう

呑み込まれて地上から遠ざかって行く
切ないくらいに届かないなんて嫌だ…
明日の朝日が昇る頃アタシは泡となり
此処から消え去ってしまうだろう


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