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2008年05月02日
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テーマ: 精神の世界(125)
カテゴリ: 宗教
『仏教聖典』に次のような話があります。

師には仏の智慧の他に、幾らかは財産も有ったのだろう。常々弟子に向かって、「私の法の相続者にはなっても、財の相続者にはなるな」と言っていた。

ある時師は食を得、食に満ち足りていた。そこへ飢えた二人の弟子がやって来た。

師「君らもし望むなら、これを食べなさい。もし食べないなら、私はこれを棄てようと思う」と。

一人の弟子は、師の言葉を思い出し、「この食も一つの財である。私はこの財を受けず、法のごとく飢え渇いた身をもって、この一昼夜を過ごそう」と思い、その食を口にしなかった。

しかしもう一人の弟子は、「師は残った食を棄てると言われた。それなら私は、その食を口にして飢渇を癒し、疲れを休めて、この一昼夜を過ごそう」と思い、その食を口にした。

つまり、何れの弟子の判断が善いのかという話なのだが、私たち現代人の多くは、後者を善しと考えそうに思われる。まだ活用出来る物を棄てるのは、財物を無駄にして良くないと思われるだろうからだ。

しかし師は、初めの弟子の判断を善いと称えた。所以は「小欲、知足、精勤を養う」からだと言う。

確かに仏道なら前者を取るべきとの納得はできるけれど、はてさて、現実にこのような状況に直面した場合、私たちは何れの判断に従うだろうか。誰も答えたくはない問題のようですね(笑)。





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最終更新日  2008年05月02日 08時03分28秒
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