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2008年05月18日
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テーマ: 精神の世界(125)
カテゴリ: 宗教
前回に引き続き「天国」の語意を考えてみたいと思う。

手元にある別の辞書によると「神・天使などがいて清浄なものとされる天上の理想の世界。キリスト教では信者の霊魂が永久の祝福を受ける場所をいう。天堂。神の国。転じて、苦難のない楽園。(対)地獄。」などと書かれている。

前回の辞書にも付記されていたが、天国の対語として地獄があるのであれば、この世と天国は超越関係ではないということになろうか。

即ちこの世で善行に励んだ者は天国へ、対して悪行を重ねた者は地獄へという意味でもあれば、この世と天国地獄は因縁関係にあると云えるだろうからである。

この辞書でも「キリスト教では信者の霊魂が永久の祝福を受ける場所」とある。「神」とは真なるものの代名詞のようなものであるから、この説が真であれば、キリスト教徒に限らず、一切の人間に共通の真でなくてはならない。従って、もし他の宗教ではこれを説いていないと云うなら、他の宗教は無知であると云っているのと同じことになる。

ただ、この辞典を見る限り、天国は死後に赴く場所だとは書かれていない。先程も述べたように、「この世と天国地獄は因縁関係にある」のであれば、当然神や天使なども、その因縁の中に姿を現じて、この世にも現れて然るべきであるから、同時に天国地獄のこの世に姿を現じるものと云い得る。

では、どのような時に天国は観えるのかという問題だが、残念ながらこの辞書には、漠然とした一つの場合しか述べられてはいない。即ち「信者の霊魂が永久の祝福を受ける場所」である。この言葉から推理出来るのは、「正しい信仰に励む者の目には、その因に基づいて、天国が観得るようになる」という意味のみであろう。

併しこう語ると、「では天国って、信仰心が昂じて観る妄想のようなものか」と思う向きもあるかもしれない。しかしそれは早計である。寧ろこの世の一切が妄想のようなものであり、それらが凡て滅する時に観える世界が天国だという意味に取るべきだろうからである。





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最終更新日  2008年05月18日 11時28分49秒
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