2007.12.07
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カテゴリ: 彩の国 石仏閑話
 写真は、越谷市野島・浄山寺境内にある石碑で、正面に「普門品二十萬巻供養塔」、上部に「奉読誦」と記されている。文化十年(1813)に建立。これは、念仏供養塔で、普門品(ふもんぼん)を二十万回唱えた達成記念碑だ。

 普門品とは、妙法蓮華経第二十五章の観世音菩薩普門品のことで、別称を観音経という。この石碑は、観音経を信奉する念仏講中によって建てられたもの。

 妙法蓮華経は、天台宗や日蓮宗の拠り所となる経典で、「南無妙法蓮華経」という七字の題目は、この経典への絶対帰依を表すものだ。その経典の略称が法華経、美称は大乗妙典とややこしい。六十六部供養塔では、大乗妙典と記されるのが通例だ。

 「品(ほん)」は経典では「章」または「編」の意味で用いる。「普」は、あまねく広くゆきわたること。つまり、普門とは、あらゆる方向に門戸を開放するという意味。衆生済度のために、全方位に気くばりして目を向けているのが観世音菩薩なのだ。

 これを強調してわかりやすく表したのが十一面観音で、四方八方に顔を向けている。普門は観音の代名詞なのだ。普門寺などの名は、観音を祀る寺と考えてよい。

 なお、観世音菩薩は、別名を「大悲(だいひ)」ともいう。ちなみに釈迦は「世尊(せぞん)」、弥勒菩薩は「慈尊(じそん)」とも呼ばれる。



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最終更新日  2007.12.10 20:34:21
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