今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2012.01.26
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「古今集」(21)

角川書店 窪田章一郎校注

発行 昭和四十八年一月三十日



短歌の発達と現代の状況


 このように短歌形式が成立したので、花の美しさを愛(め)で、鳥の楽しげな声をうらや

み、春の霞をあわれと感じ、秋の露をかなしく思って詠んだ歌は、多種多様のものが生まれる

ようになった。

 遠方へ行くたびも、出発する第一歩からはじまって、年月を経て目的地に達し、高い山も麓

のいささかの塵や泥からできて、雲のたなびいている所まで成長しているように、この短歌も

また長い年月ののちに大きな発達をとげた。

 あの「難波津に咲くやこの花」(後に出る)という歌は、仁徳天皇の御代の始を祝った歌で

ある。「安積(あさか)山かげさへ見ゆる山の井の浅き心をわが思はなくに」(安積山の影ま

でも映って見える山の清水の浅い、そのように浅い心であたなを思っていないのに。「安積

山」は福島県郡山市。万葉集巻十六~三八〇七の歌)という歌は、陸奥の采女が戯れのこころ

から詠んだもので、この二つの歌は、歌の父と母とのように懐しまれ、親しまれて、習字する

幼い人々の最初に書くものとしている。

(つづく)

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最終更新日  2012.01.27 04:39:11
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