1月号(同人誌「賀茂短歌」より)
おむかえがなかなか来なくてと言えばこちらでお迎えしますと主治医
(第五回角川全国短歌大賞 奨励賞 ・馬場あき子 選 佳作 )
電線に並ぶ雀もゴミ箱をあさる烏も少なくなりぬ
(雑誌「短歌」平成二十六年一月号題詠「鳥」入選 中地俊夫 選)
百人のクラスメートのかくれんぼ一人も出て来ず鬼もつかれた
(雑誌「短歌」平成二十六年一月号公募短歌館 秀逸 久々湊盁子 選)
大日本帝国と敗戦国わが百二年の明暗きびし
(雑誌「短歌」平成二十六年一月号公募短歌館 佳作 三井ゆき 選)
このいのちさし上げたしとけんめいに祈りし百歳 八月十二日
(第二回河野裕子短歌賞 入賞 永田和宏選賞 産経新聞社主催)
3月号(同人誌「賀茂短歌」より)
日だまりで居眠りしながら次の世に行けたらいいなあ百二歳われ
(雑誌「短歌」平成二十六年三月号 題詠「陽だまり」 小林幸子 選)
百二歳喜怒哀楽をくぐり抜けぼんやりゆっくり終焉を待つ
(雑誌「短歌」平成二十六年三月月号公募短歌館 秀逸 久々湊盁子 選)
( 評 ) これまでに人生の喜怒哀楽はおおよそ経験したという百二歳の作者。心静かに「ゆっくり」その時を待つという。かくありたいものと感歎する。
長命をほめられながら自らは生きて恥多き百と三歳
(雑誌「短歌」平成二十六年三月月号公募短歌館 佳作 三井ゆき 選)
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