後藤早苗の短歌(17)
(注)後藤早苗は私の妻です(平成29年1月28日死亡)。
結社誌「賀茂短歌」より転載。
野菜 (17年.3月)
凍てつきし草原に朝日さし込めばピチピチ音して草が背伸びす
二月(きさらぎ)の冷たい雨にうたれつつみづみづとして野菜が育つ
学生の名札に京都の公家の名が書かれていたり縁(ゆかり)を思う
遅れてはならじと夜中に二度三度めざめたりけりラン展に行く日
大瀬崎 (17年.4月)
長きこと見たしと願し大瀬崎の真水の湖今拝みける
富士山の湧き水海を隔つ地に池を作りておごそかなりし
どうしても竹は絶やそう地下茎を我亡きあとの庭を思えば
生き方を変える事などできなくて職業は主婦三十年過ぐ
子等の住む関東地方は大雪と今朝のテレビに何度も映る
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