後藤瑞義の短歌(156)
「賀茂短歌」第29巻第6号(昭和60年12月発行)
日航機墜落(1)
単身の勤めの社員食堂に自ずと座る位置定まりぬ
単身の勤めの社員食堂にほうじ茶すする朝に夕べに
ほうじ茶の熱きをすすり今日もまたジャンボ機墜落事故を思えり
九ちゃんの遺体五日後判明す胸に下げたるペンダントにて
真夏日の十日は経ちて肉親の遺体確認にマスクしており
浪人のころ歌いたる九ちゃんの歌思い出すニキビのことも
(つづく)
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