後藤瑞義の短歌(262)
「賀茂短歌」第40巻第4号(平成八年八月発行)
イルカショー(2)
イルカショーの喚声を背に人のいぬ水槽に子の手を引きて行く
ショータイムに閑散となる水槽を自閉病む子と見て回りたり
喧噪を自閉児わが子と逃れ来てイルカのショーの喚声遠し
ショー終えてイルカのおらぬ水槽を自閉児わが子としばし見ている
人間と係り生きてゆく術にジャンプ玉入れイルカ学べり
産み月も海に入りて芸をするイルカ一族生きるためなり
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