明石海人歌集
白猫(159)
岩波文庫より
(注)明石海人(本名野田勝太郎)は、大正7年沼津町立沼津商業学校(現:県立
沼津商業高等学校)卒業で、私の先輩であることを知りました。
第二部 翳(33)
翳(3)
夜をこめてかつ萌えさかる野の上にいちめんの星はじけて飛びぬ
新緑の夜をしらじらとしびれつつひとりこよなき血を滴らす
聡
しかる星のたむろをのがれきて若葉のみだれ涯なきをあゆむ
暗すまの壁にむかひて明暮を
外面
にきほふ青葉は知らず
簷 をめぐる青葉若葉にうづもれて今朝は真白なるペーヂを披く
うづたかき簷の青葉を揺すぶつて覗見すれば巷に日の照る
(つづく)
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