今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2019.01.27
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カテゴリ: 短歌

明石海人歌集

白描(169)

岩波文庫より

(注)明石海人(本名野田勝太郎)は、大正7年沼津町立沼津商業学校(現:県立
沼津商業高等学校)卒業で、私の先輩であることを知りました。

白描以後(7)

御快癒を待ちつつ(長歌)

    「小島の春」の著者小川正子先生二捧ぐ

いとけなき 少女 ( をとめ ) の子らの ある日わが家に来て云ふ にこにこと笑みて

物云はすは園長先生 おいしき藥下さるは小川先生と 幼子は心の直

ぐ いみじくも云へるものかな 良薬は口に苦しと 古の人は云へど

も たはや女の心やさしく 良き藥味ひ甘く  ととのへてたまはる君

を 幼子も少女の子らも むくつけき不自由者我らも 母のごとまた姉

のごと 敬ひつつなつきつつ経にけるものを 明暮のみとりのわざの

劇しきあまりにか 医局にもおん姿の無きは 此の頃をこもりたまふと

か 秋たてど未だは暑き朝夕をいかにますらむ いたつきの ( ) く癒えま

して ほがらなる御声を聞かむと 人も云ひ我も ( ) ぐなり 島里の秋を

さやかに 風渡る頃ともならば すこやけき君をこそ見む 島の子ら心

をこめて かくもこそ祈れ やがてまたゆたけき笑顔に 園を ( ) りま

せ 良き薬も甘く盛りませ うつくしき御歌も詠みませ 待たるるは其

の日ぞ 待たるるは ( ) にもその日ぞ

       反歌

こもりますわが師の君のおもかげも現に見えておもひの傷む

ひたごころひたぶるに願ぐわが恃む 医師 ( くすし ) の君のまさきくとこそ

(つづく)






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最終更新日  2019.01.27 08:49:03
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