「内村鑑三書簡集」
(岩波文庫)より
(注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。
明治35年より
不幸の極
病気になってもわたしはかまいません。ただ、神様のみ心を知りたい
と思います。貧しくなってもわたしはかまいません。ただ、神様のみ
心を知りたいのです。人に憎まれてもわたしはかまいません。ただ、
神様のみ心が知りたいのです。わたしがもっとも不幸に思うことは、
神様のみ心を知ることが出来ないことです。わたしは、病気を怖れま
せん、わたしは貧しさを怖れません、わたしは孤独を怖れません、わ
たしはただ神様に捨てられて、神様のみ心が伝えられないことを怖れ
ます。神様どうかわたしにどんな苦しさを与えて下さってもよろしい
ですから、あなたさまのみ心をわたしから遠ざけないでください。
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