4月29日(月)
万葉秀歌(上巻)(27)
斎藤茂吉著
昭和13年11月発行
(注)作品は書籍通りです、解説は簡略化、意訳している
場合もあります。(後藤)
巻第一(27)
いづくにか 船 泊 すらむ 安礼 の 埼 こぎ 回 み 行 きし 棚 無 し 小舟
高市黒人(あけちのくろひと)の経歴は、はっきりしませんが、
持統天皇に仕えていたので、大体柿本人麿と同時代の人です。
「安礼の埼」は
参
河
国の埼であろうが現在の 何処かは不明。
茂吉:一首の意は、「今、三河の安礼の埼のところを漕ぎめぐ
って行った、あの
舟棚
の無い小さい舟は、いったい何処に泊る
のか知らん」というのである。
茂吉:旅中の歌で、他の旅の歌同様、寂しい気持ちと、家郷(妻)
とおもう気持と相まっている。その上で、客観的な写生をおろそ
かにしていない。そして、「何処にか船泊すらむ」と感慨をもら
しているところに特色がある。
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