7月30日(火)
北原白秋歌集(131)
中公文庫:日本の9(北原白秋)より
昭和49年十一月詩歌十日初版
歌集「白南風」(13)
世田ケ谷風塵抄(4)
つくばひの日あたりに見て春あさき 土賊
は 硬
し 叢立
ちにけり
月のごと白き夕日や 霾
らし 澱
む真西の 朱
のしづけさ
風隠 のぬくき 垣内 の 高野 槙 これの 一木 の春のしづけさ
庭土に花びらしろき春真昼まつぶさに観ればあるかなき風
起床 喇叭
吹き 習
しゆく木の芽どき月夜にはよき夏向ふなり
わが庭の 薔薇
のとぼそ春過ぎてくれなゐ久し夏はくるしき
(つづく)
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