7月31日(水)
「内村鑑三書簡集」 (岩波文庫)より
(注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。
明治38年より
現世の価値
現世は、手段(たとえば天国に至るための)としては大変
な価値があります。しかし、目的(たとえばこの世を安住
の地とする)としては塵埃ほどの価値もないでしょう。つ
まり、現世は最良の学校になるでしょう、あるいは最善の
修練場となるでしょう。しかし、永住の地には適しません、
静かな休息所にもなりません。現世に苦痛が多いのはわた
したちがこの世に安堵しないためです。神様はわたしたち
を愛するあまり、わたしたちに多くの苦痛を与えてこの地
に執着しないようにしているのです。天国に素晴らしい永
住の場所が待っているという希望がなければこの地はまさ
に地獄で耐えることが出来ないでしょう。
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