鑑賞:後藤早苗の歌(十一)
(
歌誌「賀茂短歌」
平成二十六年七月~二十七年七月)
雉のため作りし野菜でないものを我がもの顔で食べに来ている
(二十七年五月)
いるのかもしれません。そこで、雉に遭遇したのでしょう。それも、野
菜を食べている雉に出会ったのでしょう。そこで上の句「雉のため作
りし野菜でないものを」の思いが湧いてきたのでしょう。雉が、自分た
ちのために野菜を作ってくれて有難うとでも言っているように、我がも
の顔で食べていたのでしょう。そこに、なにか漫画的なおかしさが感じ
られるのです。
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