「内村鑑三書簡集」 (岩波文庫より)
(注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。
明治38年より
神の救済法
善をしなさい、さらに、さらに善をしなさい、善の大
軍でもって悪を、悪の小軍を打ち負かしなさい。すな
わち、善の量をどんどん増やし悪が無いに等しいほど
に少量にすべきです。これが大自然の浄化の法則では
ないでしょうか。清い水が大洋ほどあれば五大湖ほど
の汚物であっても簡単に浄化出来るでしょう。夜間に
たまった汚れた空気も、窓を開けて新鮮な空気が入れ
ばたちまち清浄に出来るでしょう。死に打ち勝つのに
生をもってし、暗闇を追い出すのに光をもってする。
これが神様の救済法です。ですから、神様の子であっ
たら、悪を砕くのに悪をもってしたり、怨念に報いる
のに怨みをもってしたり、暗闇を追い出すのに暗闇を
もってするような、愚かなことはなさらないでしょう。
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