11月24日(日)
令和元年後藤瑞義入選歌(よみうり歌壇他)(10)
9月号より(賀茂短歌)
その昔松陰漕ぎし湾内を水上スキー波しぶきあぐ
(読売新聞 読売歌壇 八月二十六日 入選 小池 光 選)
住職の唱える和讃聞いている母に抱かるる赤子となりて
(読売新聞静岡版 よみうり文芸 八月二十九日 入選 渡 英子 選)
一日の命を惜しみ朝咲ける木槿の花を花瓶に挿せり
(読売新聞静岡版 よみうり文芸 九月 四日 入選 渡 英子 選)
コンクリの上を歩けるわが影の陽炎となりゆらめいている
(読売新聞静岡版 よみうり文芸 九月十一日 入選 渡 英子 選)
廃線となりたるレールはすでに錆び夏草覆う中に消えおり
(読売新聞静岡版 よみうり文芸 九月十八日 秀逸 渡 英子 選)
(選評)生活の足として機能していた鉄道が廃止され、鉄路と呼ばれたレ
ールも錆を深めている。一つの時代の過ぎた感慨を情景描写のみで表
現されて余韻の残る作品となった。
(つづく)
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