12月20日(金)
「内村鑑三書簡集」 (岩波文庫より)
(注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。
明治41年より
わが祈願
わたしは神様に向って何を求めましょうか。資産家になる
ことか、権力者になることか、知識のある者になることか、
それとも天才になることか、幸福になることか、安全に一
生を送ることか、それとも山を移動できるほどの信仰の力
を持つことか。いやいや違います、わたしは心の底から求
めます、どうか神様わたくしに他の人を愛する心をお与え
ください、軽々しくは怒らない心をお与えください、撃た
れても赦す心をお与えください、どこにいてもおだやかな
香りを放つようなやさしい心をお与えください。そうすれ
ば、わたしの心は満ちあふれ、何も持たないようであって
も、この世の誰にも負けぬ人間になるでしょう。
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